ここは、椎名高志先生が週刊少年サンデーで連載している、「絶対可憐チルドレン」に関する意見や感想を書き込むための掲示板です。 詳しくは、この掲示板についてをご覧下さい。
学園天国(8)
ホワイトナイト
あけましておめでとうございます。
お正月は部屋の整理中に見つけた『電車男』の漫画を読んで昂る以外は、また~り過ごしています・・・。 では、遅ればせながら本編の感想を書かせていただきます。 ○ ○ 松風くんへの判定は、客観的にはシロという事になるのでしょうか・・・カナ? 僕の主観的には限りなくシロに近いグレーで、まぁ大差ないのですが。 95%は潔白で、残り5%の疑惑に対して邪推は出来るのですが・・・、現時点では有意義な結論には至らなそうなんですよね。 印象論になりますけど、兵部のバリバリの警戒網をギリアムが掻い潜る事を、椎名先生が許容できるのカナ・・・、という点が頭の片隅に引っ掛かっています。
ともあれ、とりあえず、チルドレンに優秀な“味方”ができたと考えていいのでしょうね。 皆本の言う通り、1人でも多くの人がチルドレンを支えてくれれば心強い事は確かなのですから。
あと、今エピソードは、「兵部会長」と「松風くんのテスト」で魅力が相殺されてしまった感が、ちょっぴり残念でした。 ○ ○ それでは、どうか今年も『絶対可憐チルドレン』を楽しめますように・・・。
第40巻
越えていく
高校生編の開幕となる第40巻の感想を書かせていただきます。
まず表紙。 デザインが一新されていて、とても格好良いです☆ 背景色が白というのが何気に初めてで、とても洗練されているイメージです☆ チルドレンが第1巻と同じポーズをしている事実が、ホワイトアウトしてしまうほどに・・・w お恥ずかしながら、椎名先生のツイートを読むまで気付きませんでした・・・(苦笑)。
中トビラも第1巻と同じ構図なのですよね。 薫がやや控えめな印象を受けますが、それでも3人の皆本への信頼度はさらに上がっている印象で、とても微笑ましいです・・・! 皆本のスーツが右前なのも再現している事に、先生の(謎の)こだわりが感じられます(苦笑)。
加筆・修正点は無いに等しいですね。 澪の名字の「筑紫」が「つくし」ではなく「ちくし」のままでしたけど(P.163)、些末な事です。 大事なのは中の人の声が聴こえるかどうか、ですから♪
4コマ+おまけ。 小学生の頃といいますと・・・、薫は下卑たオッサンのようで・・・、葵は銭ゲバ・・・もとい勘定が上手くて・・・、紫穂はジャックナイフのようでしたっけねぇ・・・。 いや、さすがにこれは酷い表現カナ(汗)? ともあれ、紫穂の詰めの甘さに安心してしまうのは間違いじゃないと思うのです。 どうか完全犯罪を遂行したりしないでネw
さて、今巻の目玉は何といっても「第40巻」という事ですね。 椎名先生の代表作『GS美神 極楽大作戦!!』の全39巻を越えたという事実です。 奥付を参照しますと、『GS美神』第39巻が1999年12月発行、『絶チル』第40巻が2014年12月発行・・・と、実に15年の歳月を経てキャリアハイを更新したのです・・・! これがどれほど凄い事か・・・! 週刊誌という流行り廃りも締め切りもハイペースな環境で、漫画というものを練磨し続け、作者の心の激情を表現し、それが読者の心に響く・・・。 この奇跡のようなサイクルを、いわば“保障の無い努力”で継続していく・・・。 そこに伴う苦難は先生の失踪の回数が物語っている事でしょう・・・。 まさしく想像を絶する世界です・・・。
勿論ここで終わりという事ではなく、ここから越えていく事になるので、これからも先生の“前進”を見守りつつ、いち読者として漫画を楽しみたいと思います。 『絶対可憐チルドレン』第40巻の刊行、真におめでとうございます☆ そして、誠にありがとうございます! ○ ○ ○ では、ここからは暗い話題を・・・(苦笑)。 実は最近の『絶チル』にはネガティブな感想も持っていて、その処理に困っていたのですが、ひょんな事から目処がついたので、ここに記させていただきます。
松風浩一の言動は皆本が代替できるのではないか? 松風浩一の言動は色々なものの二番煎じではないのか? 『学園天国』編は釈然としない茶番ではないのか? ザ・チルドレンから皆本を遠ざけて同い年の松風浩一を加える事で、自立を表現しようとでもいうのか? なによりも、ここまで松風浩一を中心に据えないと高校生編の話は回らないのか? ならばいっそ、高校生編は蛇足ではないのか?
以上のような不満材料を辛辣かつ痛烈に調合すれば激辛な感想が出来上がるのですが、どうやらそれは実現せずに済みそうです。 個人的に思う椎名先生の最大の魅力である「シリアスとギャグのバランス」も、やや意識的にではあるものの保たれているのに、いまいち楽しめない現状への葛藤もほぼ解決しました。 それは『HUNTER×HUNTER』のジンの言葉です。
「道草を楽しめ。大いにな。 ほしいものより大切なものが、きっとそっちに ころがってる」
僕が椎名先生の漫画に求めているのは、多彩な「面白さ」です。 最近それが欠乏気味だったため、ついつい目先の面白さを求めすぎていたようです。 ここはひとつ視点を引き視野を広くして、長い目で見るゆとりが必要なようです。 僕の心の真ん中に響かなくとも、いまいち楽しめない現状を無駄と思わず、この道中を楽しむ姿勢が重要なようです。 ともすれば屁理屈に思えるかも知れませんが、これが僕の今後の心境です。 ○ ○ それを踏まえた『学園天国(8)』の感想は来年に。 では皆様、よいお年を・・・。
学園天国(7)
半信半疑
松風くんがギリアムを撃退してしまいました。 果たしてこれで兵部の疑いが晴れるのかと言いますと・・・、無理でしょうねぇ・・・。 「状況そのものが催眠能力」という事にも気付かれましたし・・・。 消化不良のまま・・・、誰も納得できない結果になってしまいました・・・カナ。
とりあえず僕が不自然に思ったのは、松風くんがギリアムの名前すら知らなかった点です。 バベルの極秘資料にパンドラや兵部の記述があったなら、黒い幽霊のもあって然るべきです。 ましてや直前に黒い幽霊関連の任務があったのですから。 もしも皆本や兵部がその点を指摘しなかった場合は、不自然に思う必要が無いという事なのでしょうけど・・・。
新しい仮説は、松風くんのトリガーはギリアムの死なのでは・・・という考えです。 松風くんはギリアムの死を視認する事によって覚醒するのかも・・・という可能性。 いわばバックアップです。 第二・第三のギリアムが発生したところで大した脅威ではないのですが、なかなか悪趣味かと・・・(苦笑)。
ともあれ、このままでは兵部の企みは失敗に終わり、松風くんは被疑者のままです。 中途半端に疑いは晴れて、中途半端に疑いが残ります。 次号(12/24)でどのように着地するのか・・・、半信半疑で臨みます。
学園天国(6)
第6のチルドレン
「そ・・・そんな・・・まさか・・・!?」
「・・・そう思う!? やっぱり・・・!?」
「またTVゲームになるんでしょうかっ!?」
「それはない・・・!! ないんだよ、おキヌちゃん・・・!!」
「あっ、血の涙」
という定番のやりとりを思い浮かべずにはいられないですww ちなみに僕はあのゲームをクリアしていません。 後半になって面倒・・・もとい難しくなったので、そのままフェードアウトしてしまいました(汗)。 しかし・・・今考えてみますと、あの「メディカルチェック」は犯罪の臭いを感じますね・・・(苦笑)。 ○ ○ さて、兵部はどうやらギリアムへの対応で、松風くんの真偽を見定めるつもりのようですね。 当然、松風くんは顔と名前を知っているはず。 しかしこれはあくまで兵部のイメージなので、現在との姿に齟齬があるはず・・・カナ? その違和感に松風くんが触れれば、現在のギリアムと接触した証としてクロ。 そこをスルーしたとしても(ギリアムが事前に緊急対応マニュアルをプログラムしていたとしても)、その違和感に気付かないフリをしたとしてクロ。 という巧妙な二重トラップ・・・カナ? そもそも兵部はギリアムの現状を掴んでいるのカナ?
松風くんがシロ判定を得るためには・・・、兵部の疑念を払拭するためには・・・。 たとえば荒木飛呂彦先生の写真を椎名高志先生だと思い込んでいる事を、相手に信じさせるには・・・。 うーん・・・、月並ですが・・・完全にとぼけて、完全にシラを切るしかない・・・カナ(汗)? ギリアムが松風くんの中から自身の記憶を完全に消去していたのなら、完全視覚記憶の死角を突く芸当で違和感すら覚えさせないのなら、不審な点はなくならざるを得ないのカナ・・・? 椎名先生のサイン会に行ったら荒木先生がいて、ジョジョ立ちしている薫を描いてくれたとしても、違和感を覚えずに喜んで受け取るくらい至難ですが・・・(汗)。
ともあれ、僕の仮説は仮定が多いため、あんまりあてになりませんね。あくまで思考ゲームです。 なんとなく、松風くんのキーワードは「無自覚」なのかななんて思いました。 ○ ○ 今回のトビラ絵について、僕が紫穂とクラスメイトだった場合、女帝のオーラに気圧されて最初から敬語で話すだろうと思いましたw あ、椎名先生と戸松遥さんのオーディオコメンタリーが聴きたいですっ! 唐突ですけど、平野さんや白石さんに比べてもうひとつ距離を感じるお2人の関係を縮めるという大義名分を掲げて、そんな欲求が生まれましたw そのためにまずはOVAを・・・あれ? 血の涙・・・?? ○ ○ ギリアムについて少し。 彼はあらゆる意味で「劣悪」ですが、だからこそ『絶チル』世界の「軋轢」を象徴しているのなら、ラスボスとしてはまり役だと思いました。 兵部は殺さなくて正解だし、チルドレンも退治してはならないし、ギリアムも改心してはならないところが、難しいですが・・・。 なんと言いますか・・・、害悪をただ処理するだけではなくて、超能力者と普通人の軋轢にどう向き合っていくかという姿勢を示す事が、この物語の着地点なのかなと思いました。 まぁ必殺技でやっつけて終わりという勧善懲悪モノではない分、盛り上げ方がとても難しそうなのですが・・・。 もっと言いますと、僕個人が楽しめるかどうかも判らないのですけど・・・。 ともあれ現在、そこが僕の最終章の焦点です。 ○ ○ 次号は休載で、次回掲載は12/10ですね。 僕たちの年末進行は既に始まっている・・・(ゴゴゴゴゴゴ)。
学園天国(5)
図書室戦争
兵部の仕掛けた試練が始まりました。 しかし・・・、疑問だらけですね・・・。
そもそも、松風くんが何をどうすれば、黒い幽霊との関係を裏付けるものになるのでしょうか? 松風くんはバベルの極秘資料に目を通しているので、皆本や兵部と同程度の知識を持っていると考えられます。 ゆえに黒い幽霊しか知り得ない「NGワード」の設定が難しいと思うのですが・・・。 逆に・・・、皆本たちが知らないワードが彼の口から出てきたら、それがNG判定になるのでしょうか? それとも、兵部は最初から「アレをやったらアウト」と目星をつけているのでしょうか・・・?
それと、おそらく松風くんは図書室から一歩も出ない独り相撲を演じると予想しています。 本物のチルドレンはこのゲームに協力してくれないでしょうしねぇ・・・(苦笑)。 でもその場合、幻覚のチルドレンでは松風くんに看破されるリスクがあるので、なんとも言いにくいです。 とにもかくにもルールがいまいち見えてこないので、フワフワ・モヤモヤしたまま次回に臨む事になりそうです。 このエピソードも5話目なので、ここから長引かないとは思うのですが・・・ 確かな事は、兵部が毎分毎秒楽しんでいるという事ですねw ○ ○ 余談ですが、おキヌちゃんについて誤解していました。 先日(11/11)のツイートで「美神には特に完結させるべき主題とかはないので、最終回はあくまでも「連載の終わり」であり物語としては終わりなどない。先に描いちゃったけど、もし完結編があるとしたらそれはおキヌが生き返る話がそれだろうと思ってて、だから新作では彼女はいつも幽霊なのだった。」とありました。 僕は「椎名先生ご自身が死んでるおキヌちゃんを好きな病んだファン」であるために、新作でのおキヌちゃんは幽霊なのだと認識していました(汗)。 この場を借りて謝罪させてください。長年にわたって失礼いたしました。
この世でおキヌちゃんを呼び捨てにできるのは、おそらく椎名先生だけでしょうね。 そーいえば、畑先生もマリアさんを呼び捨てにしていましたカナ? そこに生みの親の愛情が垣間見えて、とても素敵だなと思っています☆
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ホワイトナイト
あけましておめでとうございます。
お正月は部屋の整理中に見つけた『電車男』の漫画を読んで昂る以外は、また~り過ごしています・・・。
では、遅ればせながら本編の感想を書かせていただきます。
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松風くんへの判定は、客観的にはシロという事になるのでしょうか・・・カナ?
僕の主観的には限りなくシロに近いグレーで、まぁ大差ないのですが。
95%は潔白で、残り5%の疑惑に対して邪推は出来るのですが・・・、現時点では有意義な結論には至らなそうなんですよね。
印象論になりますけど、兵部のバリバリの警戒網をギリアムが掻い潜る事を、椎名先生が許容できるのカナ・・・、という点が頭の片隅に引っ掛かっています。
ともあれ、とりあえず、チルドレンに優秀な“味方”ができたと考えていいのでしょうね。
皆本の言う通り、1人でも多くの人がチルドレンを支えてくれれば心強い事は確かなのですから。
あと、今エピソードは、「兵部会長」と「松風くんのテスト」で魅力が相殺されてしまった感が、ちょっぴり残念でした。
○
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それでは、どうか今年も『絶対可憐チルドレン』を楽しめますように・・・。
第40巻
越えていく
高校生編の開幕となる第40巻の感想を書かせていただきます。
まず表紙。
デザインが一新されていて、とても格好良いです☆
背景色が白というのが何気に初めてで、とても洗練されているイメージです☆
チルドレンが第1巻と同じポーズをしている事実が、ホワイトアウトしてしまうほどに・・・w
お恥ずかしながら、椎名先生のツイートを読むまで気付きませんでした・・・(苦笑)。
中トビラも第1巻と同じ構図なのですよね。
薫がやや控えめな印象を受けますが、それでも3人の皆本への信頼度はさらに上がっている印象で、とても微笑ましいです・・・!
皆本のスーツが右前なのも再現している事に、先生の(謎の)こだわりが感じられます(苦笑)。
加筆・修正点は無いに等しいですね。
澪の名字の「筑紫」が「つくし」ではなく「ちくし」のままでしたけど(P.163)、些末な事です。
大事なのは中の人の声が聴こえるかどうか、ですから♪
4コマ+おまけ。
小学生の頃といいますと・・・、薫は下卑たオッサンのようで・・・、葵は銭ゲバ・・・もとい勘定が上手くて・・・、紫穂はジャックナイフのようでしたっけねぇ・・・。
いや、さすがにこれは酷い表現カナ(汗)?
ともあれ、紫穂の詰めの甘さに安心してしまうのは間違いじゃないと思うのです。
どうか完全犯罪を遂行したりしないでネw
さて、今巻の目玉は何といっても「第40巻」という事ですね。
椎名先生の代表作『GS美神 極楽大作戦!!』の全39巻を越えたという事実です。
奥付を参照しますと、『GS美神』第39巻が1999年12月発行、『絶チル』第40巻が2014年12月発行・・・と、実に15年の歳月を経てキャリアハイを更新したのです・・・!
これがどれほど凄い事か・・・!
週刊誌という流行り廃りも締め切りもハイペースな環境で、漫画というものを練磨し続け、作者の心の激情を表現し、それが読者の心に響く・・・。
この奇跡のようなサイクルを、いわば“保障の無い努力”で継続していく・・・。
そこに伴う苦難は先生の失踪の回数が物語っている事でしょう・・・。
まさしく想像を絶する世界です・・・。
勿論ここで終わりという事ではなく、ここから越えていく事になるので、これからも先生の“前進”を見守りつつ、いち読者として漫画を楽しみたいと思います。
『絶対可憐チルドレン』第40巻の刊行、真におめでとうございます☆ そして、誠にありがとうございます!
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○
○
では、ここからは暗い話題を・・・(苦笑)。
実は最近の『絶チル』にはネガティブな感想も持っていて、その処理に困っていたのですが、ひょんな事から目処がついたので、ここに記させていただきます。
松風浩一の言動は皆本が代替できるのではないか?
松風浩一の言動は色々なものの二番煎じではないのか?
『学園天国』編は釈然としない茶番ではないのか?
ザ・チルドレンから皆本を遠ざけて同い年の松風浩一を加える事で、自立を表現しようとでもいうのか?
なによりも、ここまで松風浩一を中心に据えないと高校生編の話は回らないのか?
ならばいっそ、高校生編は蛇足ではないのか?
以上のような不満材料を辛辣かつ痛烈に調合すれば激辛な感想が出来上がるのですが、どうやらそれは実現せずに済みそうです。
個人的に思う椎名先生の最大の魅力である「シリアスとギャグのバランス」も、やや意識的にではあるものの保たれているのに、いまいち楽しめない現状への葛藤もほぼ解決しました。
それは『HUNTER×HUNTER』のジンの言葉です。
「道草を楽しめ。大いにな。 ほしいものより大切なものが、きっとそっちに ころがってる」
僕が椎名先生の漫画に求めているのは、多彩な「面白さ」です。
最近それが欠乏気味だったため、ついつい目先の面白さを求めすぎていたようです。
ここはひとつ視点を引き視野を広くして、長い目で見るゆとりが必要なようです。
僕の心の真ん中に響かなくとも、いまいち楽しめない現状を無駄と思わず、この道中を楽しむ姿勢が重要なようです。
ともすれば屁理屈に思えるかも知れませんが、これが僕の今後の心境です。
○
○
それを踏まえた『学園天国(8)』の感想は来年に。
では皆様、よいお年を・・・。
学園天国(7)
半信半疑
松風くんがギリアムを撃退してしまいました。
果たしてこれで兵部の疑いが晴れるのかと言いますと・・・、無理でしょうねぇ・・・。
「状況そのものが催眠能力」という事にも気付かれましたし・・・。
消化不良のまま・・・、誰も納得できない結果になってしまいました・・・カナ。
とりあえず僕が不自然に思ったのは、松風くんがギリアムの名前すら知らなかった点です。
バベルの極秘資料にパンドラや兵部の記述があったなら、黒い幽霊のもあって然るべきです。
ましてや直前に黒い幽霊関連の任務があったのですから。
もしも皆本や兵部がその点を指摘しなかった場合は、不自然に思う必要が無いという事なのでしょうけど・・・。
新しい仮説は、松風くんのトリガーはギリアムの死なのでは・・・という考えです。
松風くんはギリアムの死を視認する事によって覚醒するのかも・・・という可能性。
いわばバックアップです。
第二・第三のギリアムが発生したところで大した脅威ではないのですが、なかなか悪趣味かと・・・(苦笑)。
ともあれ、このままでは兵部の企みは失敗に終わり、松風くんは被疑者のままです。
中途半端に疑いは晴れて、中途半端に疑いが残ります。
次号(12/24)でどのように着地するのか・・・、半信半疑で臨みます。
学園天国(6)
第6のチルドレン
「そ・・・そんな・・・まさか・・・!?」
「・・・そう思う!? やっぱり・・・!?」
「またTVゲームになるんでしょうかっ!?」
「それはない・・・!! ないんだよ、おキヌちゃん・・・!!」
「あっ、血の涙」
という定番のやりとりを思い浮かべずにはいられないですww
ちなみに僕はあのゲームをクリアしていません。
後半になって面倒・・・もとい難しくなったので、そのままフェードアウトしてしまいました(汗)。
しかし・・・今考えてみますと、あの「メディカルチェック」は犯罪の臭いを感じますね・・・(苦笑)。
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○
さて、兵部はどうやらギリアムへの対応で、松風くんの真偽を見定めるつもりのようですね。
当然、松風くんは顔と名前を知っているはず。
しかしこれはあくまで兵部のイメージなので、現在との姿に齟齬があるはず・・・カナ?
その違和感に松風くんが触れれば、現在のギリアムと接触した証としてクロ。
そこをスルーしたとしても(ギリアムが事前に緊急対応マニュアルをプログラムしていたとしても)、その違和感に気付かないフリをしたとしてクロ。
という巧妙な二重トラップ・・・カナ?
そもそも兵部はギリアムの現状を掴んでいるのカナ?
松風くんがシロ判定を得るためには・・・、兵部の疑念を払拭するためには・・・。
たとえば荒木飛呂彦先生の写真を椎名高志先生だと思い込んでいる事を、相手に信じさせるには・・・。
うーん・・・、月並ですが・・・完全にとぼけて、完全にシラを切るしかない・・・カナ(汗)?
ギリアムが松風くんの中から自身の記憶を完全に消去していたのなら、完全視覚記憶の死角を突く芸当で違和感すら覚えさせないのなら、不審な点はなくならざるを得ないのカナ・・・?
椎名先生のサイン会に行ったら荒木先生がいて、ジョジョ立ちしている薫を描いてくれたとしても、違和感を覚えずに喜んで受け取るくらい至難ですが・・・(汗)。
ともあれ、僕の仮説は仮定が多いため、あんまりあてになりませんね。あくまで思考ゲームです。
なんとなく、松風くんのキーワードは「無自覚」なのかななんて思いました。
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今回のトビラ絵について、僕が紫穂とクラスメイトだった場合、女帝のオーラに気圧されて最初から敬語で話すだろうと思いましたw
あ、椎名先生と戸松遥さんのオーディオコメンタリーが聴きたいですっ!
唐突ですけど、平野さんや白石さんに比べてもうひとつ距離を感じるお2人の関係を縮めるという大義名分を掲げて、そんな欲求が生まれましたw
そのためにまずはOVAを・・・あれ? 血の涙・・・??
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ギリアムについて少し。
彼はあらゆる意味で「劣悪」ですが、だからこそ『絶チル』世界の「軋轢」を象徴しているのなら、ラスボスとしてはまり役だと思いました。
兵部は殺さなくて正解だし、チルドレンも退治してはならないし、ギリアムも改心してはならないところが、難しいですが・・・。
なんと言いますか・・・、害悪をただ処理するだけではなくて、超能力者と普通人の軋轢にどう向き合っていくかという姿勢を示す事が、この物語の着地点なのかなと思いました。
まぁ必殺技でやっつけて終わりという勧善懲悪モノではない分、盛り上げ方がとても難しそうなのですが・・・。
もっと言いますと、僕個人が楽しめるかどうかも判らないのですけど・・・。
ともあれ現在、そこが僕の最終章の焦点です。
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次号は休載で、次回掲載は12/10ですね。
僕たちの年末進行は既に始まっている・・・(ゴゴゴゴゴゴ)。
学園天国(5)
図書室戦争
兵部の仕掛けた試練が始まりました。
しかし・・・、疑問だらけですね・・・。
そもそも、松風くんが何をどうすれば、黒い幽霊との関係を裏付けるものになるのでしょうか?
松風くんはバベルの極秘資料に目を通しているので、皆本や兵部と同程度の知識を持っていると考えられます。
ゆえに黒い幽霊しか知り得ない「NGワード」の設定が難しいと思うのですが・・・。
逆に・・・、皆本たちが知らないワードが彼の口から出てきたら、それがNG判定になるのでしょうか?
それとも、兵部は最初から「アレをやったらアウト」と目星をつけているのでしょうか・・・?
それと、おそらく松風くんは図書室から一歩も出ない独り相撲を演じると予想しています。
本物のチルドレンはこのゲームに協力してくれないでしょうしねぇ・・・(苦笑)。
でもその場合、幻覚のチルドレンでは松風くんに看破されるリスクがあるので、なんとも言いにくいです。
とにもかくにもルールがいまいち見えてこないので、フワフワ・モヤモヤしたまま次回に臨む事になりそうです。
このエピソードも5話目なので、ここから長引かないとは思うのですが・・・
確かな事は、兵部が毎分毎秒楽しんでいるという事ですねw
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余談ですが、おキヌちゃんについて誤解していました。
先日(11/11)のツイートで「美神には特に完結させるべき主題とかはないので、最終回はあくまでも「連載の終わり」であり物語としては終わりなどない。先に描いちゃったけど、もし完結編があるとしたらそれはおキヌが生き返る話がそれだろうと思ってて、だから新作では彼女はいつも幽霊なのだった。」とありました。
僕は「椎名先生ご自身が死んでるおキヌちゃんを好きな病んだファン」であるために、新作でのおキヌちゃんは幽霊なのだと認識していました(汗)。
この場を借りて謝罪させてください。長年にわたって失礼いたしました。
この世でおキヌちゃんを呼び捨てにできるのは、おそらく椎名先生だけでしょうね。
そーいえば、畑先生もマリアさんを呼び捨てにしていましたカナ?
そこに生みの親の愛情が垣間見えて、とても素敵だなと思っています☆