eskape from gravity
次は何故に飛ぶことが出来るか考察実験を続ける事にする。今度は物語的では無くて科学的な考察からのアプローチで。
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地球には重力があります。物体はこれに引かれるのは、ニュートンがリンゴの落下を見てから万有引力の法則を悟ったとされる作り話は兎も角(完熟林檎のように真っ赤な嘘であるのは周知)、多分その法則自体は間違い無いでしょう。
多分といったのは現在の科学においては重力発生のメカニズムは完全に解明されていないのです。確かに質量が重力を生み出す事は確かではありますが、何故にそうなるか誰も完全に解明出来てはおりません。
早稲田の馬鹿教授が超常現象と科学をウンヌンと戯言をほざいておりましたが、科学の本質は再現性とそれを裏打ちするだけの論理性であるとされているのに人類は重力を作り出すことも解明も出来ていないのに、科学は重力を認めているのは不思議な事ですね。まったく何故に”重力”は発生するか分かっていないというのに…………。分からなくても事実だと認めるならば、幽霊や超常現象を何故に認めないか?全く頭の中が科学的展開しない男が科学を論ずるには不思議だ。
さて、その課題は次世代に馬鹿な政治家が無秩序に増やして国家を破綻に導くことが確実な国債の借金のように持ち越すとして、ここで地球上にある1Gに対抗して空を飛ぶ為の方法の模索からGS世界でも飛行を考えてみよう。
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空を飛ぶ 同意語として1Gに反して宙に浮かぶ方法から考えてもみましょう。これには浮力 反推進力 遠心力があります。では、まず人類が始めて空を飛ぶことが出来た方法から始める事にします。
それは浮力で、どうやらこの方法が最も早い時期に採用された方法であるようです。
さて歴史上において誰が最も早くにそれを実践したのであろうか?。実はこれには諸説ありますが、三千年前に中国で作られたらしい説である熱気球が利用した浮力であったそうだ。本当に空を人が飛んだかどうだかは(記載はあるが白髪三千畳の国だけに非常に怪しい)兎も角、当時の文献に和紙と竹籤で作った密閉性の高い、まあ言えば竹で補強した紙風船のお化けのような物体に下に開いた穴から薪の温風を入れると空を舞うと記載されていた。これが浮力を利用した飛行の初歩的な一種である。尚クスコ遺跡でお馴染みのクスコ文明においては、同じような方法で死者の埋葬をこの風船で飛ばしたとされる推理がされていたが、人間も死ねばゴミに過ぎないので、単なる風船に生ゴミを積んだだけだとするので人間が空を飛んでいるとは思えないので、死者の為に飛ばすのは人間が空を飛んだというのとは違うような気がするので割愛する。
尚凧は更に古いとされているが凧が上がるのは浮力では無くて風による揚力であるうえに(反推進だとする向きもある)、中国のソレを上回る古い記述が無いのと(筆者の知っている文献によれば1750年代にイギリスで凧によっての飛行を試みた輩がいたらしいが、僅か2〜3m浮遊した所で中止にやむなきに到ったらしい)、GS本編中にそのような凧は描かれていなかったのでココでは無視する。確かに不可能では無いらしいが、非常に紆余困難ないばらの道であるようなので記載も疲れそうなので、詳しく知りたい方は空○科学読本3 凄い乗り物の項を参照されたし。
≪さあ、ダイエットに励もう≫
さて話を戻して、地球には空気が存在する。空気より軽ければ浮かぶ事が出来るのは多分大多数の日本人なら知っていますよね(馬鹿な毛糖は知らないかも知れないが、このサイトは日本語オンリーなので馬鹿は無視して話を進める)。
これはプールにパチンコ玉とピンポン玉を投げ入れた時の事を考えて欲しい。当然パチンコ玉は沈む、ピンポン玉は浮かぶ。これは水に対して前者は重く、重いものが下に優先的に進む事が出来るのは質量が強いモノ同士の方が強く引き合うからだ。これを逆に利用したのが空気による浮力浮遊であり、水を掻き分けて重力の発生源に近づく事が出来る、しかし後者は軽いからより強い重力を持った水のほうがより重力の発生源に対して強い力で引き合う。つまり水が逆にピンポン玉を重力原より遠くに追い出す事で浮かぶ。 つまりGS世界のキャラが空を飛ぶ為には空気より軽ければ、空気の方がより重力の発生源たる地球内部(大部分は地球のコア部分である重金属)に優先的に引き付けられるので軽い質量の物は空気に上に押し上げられる事になる。
なんだ簡単では無いか。空気より軽ければ飛べるのである。なんて当たり前の展開だ……………………。
さあダイエットに励め。大体GSワールドで空を飛ぶのは女性が多いのでダイエットは得意だから大丈夫であろう。
≪やっぱり過度なダイエットは……………………≫
さて、ではその為にはどれぐらいの重量になれば浮遊が可能なのだろうか?一気圧下において空気(酸素21%窒素78%アルゴン0,93%二酸化炭素0,03% 残りを一酸化炭素 ネオン ヘリウム メタン クリプトン 一酸化窒素 水素 オゾンなど)の重量は1gで約一グラム(正確には1.293g)である。この重量であるなら物体は浮かぶ………………論理的にはだが。人間一人の体積は人によって千差万別であるし、複雑な形であるので正確に出せないが、人間の重量はほぼ水と同じであるので1g1キロだと考えると 体重=体積と考える事にする。ならば60c(体重60`の場合)以下ならば飛行は可能の筈。しかし残念ながらこの重量と質量をクリアしてもフワフワとお空に浮かぶワケでは無い。
この世には臨界浮力限界点というものが存在するので(小学生などの理科の時間で色を付けた下層の水と透明の上層の水に加熱しても直ぐには対流は始まらない時間が存在するだろう。水の粘性に対して下層の加熱された水はまだまだ浮力を得るだけのエネルギーが無いからだ)、単純にこれだけでは浮かないである。
しかし…………………………………………空気より軽い物質があるのかな?。世界一軽いとされているアイダーダウン(毛綿鴨の羽毛)ですら対流の無い場所で空を舞ったという話を聞いた事ないぞ。我々が知っているであろう、この世で最も軽いと思うモノでも浮遊はするが、いずれは重力に引かれて落ちるのだ。それを考えても無理っぽいような……………………。
いや、世間的な常識に囚われて羽毛が一番軽いと信じてはいけない。ここは正しい文献を調べてみよう。科学を心ざすものの座右の書である国立天文台監修の2000理科年表を手にして調べてみよう。
無かった……………………。時間掛かって調べたのに……………………。 虚しい時間であった。始めから無いと思っていただけに。
となると更に重量を減らす努力をしなければ成らないが(空を飛ぶ乗り物を作るための学問、航空工学は取りも直さずに軽量構造学ではある)、空気密度に対してこれを下回る気体は幾らか存在するが(水素 ヘリウム どちらも気球の浮遊物質)生憎とこれを下回る固体は無いようだ。大体そんなモノが仮にあっても、炭素を基盤にした生命で無い以上はそれは人間では無い。つまり普通の状態で生身の人間(物体も)は浮力による飛行は出来ないのだ。
う〜ん、どうも幾ら炭素ユニット生命は質量も密度のダイエットをしても浮くのは難しいと思われる。GSのキャラクターは一応は皆生身であってガス人間はいなかったので、やはりここは佐賀のバルーンフェスタとかで同じみな(これは非常に見ごたえがあるので機会があれば見物を勧める)燃焼による暖められた空気による対流や、空気より軽い気体も交えた浮遊を視野にいれて話を始めよう。これなら密度も前者は比重も水蒸気状態(100℃)であっても空気の半分程しか無い、後者に到っては5分の一〜15分の一だから浮かぶぞ。
≪ガス人間第二号≫
え?ピートは霧化していたぞって!う ううう。そうだったかな………………………………。でも霧っていうのは地表や水面の近くで水蒸気が凝結して微小な水滴状態で浮遊している事なので(大辞林参照)どうもピートのは違うような…………気がするのでここでは取り上げないことに事にする。
だってガス人間ってワケわかんないんだもん。ガス人間1号も見た事無いし(笑)。水分子でなければ霧とは言わないのだから。
大体なんで霧(=ガス化?)になれるんだ。確かに釜に生き物入れて火をくべれば体の中の燃焼物質は燃えてガス化はするが、体の燃焼物質は空に舞って(これを飛ぶというのか?)ガス化した微細粒子に郡体を群れ様とするような知性がある訳も力も無いのだから(霧の粒子の直径は約0.03o。細胞の大きさで10% 質量で1%。知性どころか生命活動も無理だ)再固体化は絶対しないぞ。細胞と細胞の分子結合には絶対アミノ酸が欠かせないが、それすら空気中では酸化して機能はそれこそ霧散してしまう。つまり壊死だ。
哀れピートはガス化したが最後にお空のチリになってしまうのだ。一世一代の見せ場だな〜。後に残されたのは炭化した炭のようなミイラ体だけだ。ライフスペースの高橋代表ならいざしらず、幾らエミでも見向きもしないであろう。まあバンパイヤの燻製なんて珍しいから好事家が欲しがったり、何かの儀式とかには使えるかもしれないが……………………。
≪対流?≫
さて告白するが、何故に暖められた空気が如何なる理屈で上昇するか筆者は覚えていない。当たり前のように覚えている理論ではあるが考察するうちにそれが如何なる理由か失念していた。手じかにあった文献にその記載を探したが……多分当たり前の事であるのだろう、全くその記述は無かった。まあ空が青いのは誰もが知っているが、何故に蒼いのか理由を説明出来る者が案外多いのと同じだと思って欲しい。尚蒼い理由は太陽光の中の青の波長は短いので大気中の空気分子に当たって拡散する率が高い為に起こる現象である。夕焼けが赤いのは、斜めに通過してきた太陽光が既に多くの大気を通過してきたために青色波長が空気分子によって消失した事で相対的に赤色波長のみが目立った為による。
うろ覚えであるが、確か温度変化(加熱等)によって対流が起こるのは熱膨張によって密度変化が原因であったんでは?まあ、そう思うことにする。重力の無い所で対流は起きないから確か間違いは無いであろう……………………………かな。
と、思っていたら教育テレビでやはり温度変化は密度の変化をもたらす為の対流が起こるとあったので助かった。多分あまり真面目に読んでいる読者はいないだろうが、それでも嘘だと分かって書くのは嘘吐きの筆者としても心苦しかったからだ。
でも一緒にやっていたアインシュタインの相対性理論によれば熱(=エネルギー)を加えた物質は熱エネルギーによって質量の増大があるって言っていた。全く相反する理論だな〜〜〜〜〜。でも、これが原爆を作る基礎理論らしいから多分間違いないであろうな。う〜ん。相反する理屈だな。暖める事によって原子運動の活発化で重量は増え、密度は下がる。どちらがより重力に影響あるのだろうか?………………………………
ああ、なるほど!。つまり空気に熱を加えると厳密には重くはなるが、それが膨張と密度の方が上回っていたのか。なるほど。なるほど。良かった良かった。
≪仲良く喧嘩しな≫
さて、色々と紆余曲折はあったが、固体(体)単体で空中浮遊は出来ないことは分かった。では浮力を得るためには先程述べた気体分子を体に入れれば飛べる………………………………なんてヘリウムガスを飲むギャグまんががあったが(トム○ジェリー等)、ヘリウムの浮力は1gで約1c。だとすると、人間一人が浮かぶ為には6万g(体重60キロ)があれば飛ぶことが出来る。気球に直すと直径約4b弱ぐらいだろうか?(球体の面積の求め方忘れた)。確か風船オジさんもそれぐらいで飛んでいたので間違いは無いであろう。
ではそれだけの量を体に飲めば飛べる……………かも知れないが、大体そんな 伊集院×松村×内山×石塚×パパイヤのような体系になった魔鈴や小竜姫は見たくないので筆者は強く却下する(笑)。
大体純粋ヘリウムを100l肺に含めば窒息で即死するので止めた方がいいだろう。声を変える為のヘリウムガスのオモチャは予め酸素を空気中と同じく約21lを含んでいるので死ななくて済んでいるので、工場などにあるヘリウムで同じ事をやってみようなんて事は考えないで欲しい。死にます。
≪メデタシめでたし≫
結論。
背中に風船オジさんと同じぐらいの、四bの気球を付ければGSキャラと云えども空を飛べる。
なんだ簡単では無いか。
こんな馬鹿な結論ですいません。
でも、まあ理由が判って、良かった良かった…………………………………………………………ん?。
そんな描写あったかな???。
背中に自分の体の二倍以上の気球を付けた魔鈴や小竜姫……………………………………。見た事ないぞ!!。
う〜〜〜〜ん。
もしかして画面には出てこなかったが、画面外まで見えないロープ(特撮の吊るしでお馴染みの)で気球が吊ってあったとは考えられ無いだろうか。確かにそれなら女性一人を空を飛ばす事はヘリウムボンベ数本もあれば十分可能で、いつぞやの香港編のオマケでマリアが横島を空中に吊っていたので考え得ない事では無い。
そうか そうか。問題はようやっと解決を見たようで、再び良かった良かった。
≪次回予告?≫
尚マリアが何故に空を飛ぶかは次回を予定しております。マリアが空を飛ぶのはジョット推進の描写?があるので当たり前だと思っていたけれど、これが大問題であるのは次回で解き明かす予定ですので請うご期待。
得られた結論は、そこには、マリアファンには絶対に読まないで欲しい結論が待ち構えていた……………………。
少なくとも空を飛ぶ前のマリアには近ずきたく無いし、飛んだ後のマリアは見たくなくなる筆者であった。