The Primer Of Ghost-Swipeers Science: Sentence ball in Wonder consideration
[first-part]
literary-work:iky
≪こんなモノいいなあったらいいな≫
文殊。とは一体なんぞや?から始めよう。
GSワールドにおいては唯一無二の不思議なアイテムだ。あらゆる制約を無視して(原作者も)何でも出来るが、何故出来るのか原作者は黙して語らず、読者も勝手に判断するしか無いモノである。
お陰で二次創作者にとっては何でも出来るので、凄く強引な展開でも重宝するドラえもんのネタ貼のように ♪いざとなったら珠を出せ〜♪(南総里見八犬伝)的便利なアイテムに成り下がっている感がある。
モチの論で、筆者も人の事は言えないが……………………。
ただ、これのお陰で話を作るには楽であるがゆえに、大した話で無くても強引に話の筋道が収まる。あり難いが、楽故に堕落も生み出しているのも事実だ。お陰であまりの自由度故に返って世界観を壊してしまった感も無かったような気がするのは、アシュタロス編が終わった後は危機に際しても”何故使わない”って、チョット風化したが”つばさ証券”のCMのような場面が多々あり、原作者も文殊に関しては修正を試みていたような感が否めないのは筆者の気のせいであろうか?。
≪未だに健在なのね≫
さて、文殊の正体を読み解く上で宗教的かつ哲学的な考察を原作者は我々に指し示すような描写は存在しない。ので、この面からの考察は行き成り座礁してしまったので、仕方ないのでまずその発生と能力の面からのアプローチから始めてみよう。
では一体今まで文殊はどんな役割を与えられていたんだろうか?。先に述べたように哲学的考察は揮いであるので、我々に指ししめられたのはレスポンスのみなので、それからの具体的な能力からのアプローチを行うことによっての検証を試みよう。
そのためにも、まずルーツから紐解こう。
初登場はハヌマンとの特訓で偶発的に出てきた時であった。一か八かの生死を問わぬって定番特訓の成果でのご褒美で目出度く享受した。殆ど究極召喚魔法を得る為に世界中飛びまわった末に、政治 宗教 イデオロギー やら本当はどうでもいいような話題を取り混ぜて話のボリュームを増やしていったRPGとは違って、紆余曲折な道程は無かったようでその日の内に傍から見れば呆気なくゲット出来た様で、ありがたみは各段に落ちるが、まあ大体そんな所であったろう。
う〜ん。文殊の正体を探る前に、多分にすんごいアイテムなのにこんな安直な登場の仕方は問題ないかな?。先に述べた究極召喚並みのクライマックスに出てくるお助けアイテムなのに、殆ど普通のポーション並みに宝箱開いたら出てきたような展開だ。死にかける横島なんぞ、道程を無視すれば畳の中のダニより原作においては珍しくも何とも無い。どうも原作者はオチに多用しすぎた帰来があるようで(アシュ編の最後でもだ。お陰で台無し。でも連載を続けるには他に選択肢を模索出来なかったと思われる)。 本題をチョット置いといて、この登場シーンから考えて見ることにする。かなり問題ないであろうか? 安直で安易で目新しさも何も無いような、この登場の仕方は・・・。
*
古くから日本漫画の鉄則である 特訓=凄い力を得る って公式は、なんぼ他の漫画家の描く格闘熱血馬鹿漫画を己が未熟から貶めて自己の優位を虚無に誇示する意味合いからもあってだろうか、チクリと風刺している原作者でもこの古からの不分立も抗えなかったんだな〜。
しかも立ち直った後、行き成り戦いが始まってから本人は使い勝手が分からずに、少し前までは敵方であった第3者を交えて使い方が確立し、更に大活躍するってパターンまで殆ど同じだ。現実の世界では折角苦心惨憺の末に入手した武器が実は戦いにおいては役立たずである事は多々あるのに、漫画においては絶対的に有用であるのは何故なんだろう?。
関係無いが、その点只今]が発売中のFFのUでは究極魔法”アルテマ”の体たらくぶりは有名であろう。苦心惨憺の末に、名前を忘れたが、魔道士の犬死を無駄にするように 手に入れたのに、全く役には立たなかった魔の無能ぶりに当時のプレイヤーは怒りを隠せなかったらしいが、あれは現実に照らすと非常に正しかったのだ。現実の世界では寒冷地での戦争を想定して武器製造に勤しんだのに、戦場が熱帯であったのでロクスッポ役に立たなかったのが多々あったように[kkr127p]。
筆者は”みんゴル3”の購入で中断しているのでまだ未読ではあるが、どうも]の究極召喚も同じ道を辿らないかと今から不安である。まあ、それはどうでもいいのだが・・・・・・・・。誰か飛行艇の隣を飛んでいる竜の倒し方教えてくれ〜〜〜。あれにやられまくって”みんゴル3”に今逃げています。それにどうもあの手の体の長い龍は小竜姫様を思い出してしまって戦う気が失せる。それにしても小竜姫様もあんなブレスを吐くんだと嫌だと思うのは筆者だけだろうか(←ハイ)。
まあ、本当にどうでもいいか・・・・。話を戻す・・・・・・。
*
今時特訓ね〜〜〜〜〜。
ハッキリ言おう!
特訓で新たな力を得る。この公式は間違っている。{kkmd22p}
現実世界ではより筋力や技を得ようとしたならば少しずつかつ時間を要して負荷を増やしていくのが現代に置いては広く認知された「正しい方法」だ。
昔は運動生理学が無かったので 行き成り強い負荷=新たな力 と現実世界でもそれが正しいとされていた。重たい物を行き成り持ち上げたり、筋肉が動かなくなるまで走ったり飛んだり跳ねたりした。
それが単なる体を壊す事であると現代の現実世界では分かっているのに、漫画の世界では相変わらずに即席かつ辛苦な短時間訓練もまだまだ健在。何故だ?。
辛い 苦しい試練の道を乗り越えるほどに大いなる力を手に入れる。確かに巨人の星や柔道賛歌に胸躍らせた遺伝子をまだまだ持っている?日本男児としては胸に想い切り燃えるモノはあるが、甲子園で連投した投手が、プロに行った時には大概駄目になるのを見てもそれは当たっている。体を壊す前に止めよう。
毎日過酷なトレーニングは疲労の蓄積しか残さないと、長野オリンピックスピードスケートの清水選手も1年の内でトレーニングをしないのは半年近くあるらしい。戦前日本の根性論で何でも済むって言うほどに体は単純では無いのだから。
ああ、そうか!分かったぞ。ハヌマンや小竜姫が過酷な訓練で身心能力を高めようとしたのは二人が昔の人だから(二人の年齢を科学的に推察した筆者の他の著書[只今推敲中]によると二人は1200歳と450歳である)昔のよう根性論で生きているんだな〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・非常に迷惑だ。
是非順天堂大学(有名な運動生理学の進んだ体育系大学)の特別聴講生の資格を取って運動生理学を正座して真摯に聴講し、間違った観念を修正してほしいものだ。
未だ”サインはV”やら”巨人の星”を真似た苦難だらけの特訓をすると言われれば、訪れた修行者も、まさか神様には逆らえないであろうから首を横に振るワケにはいかないであろう。
迷惑だ。
迷惑は美神の十八番であったが、善意な(悪気無い)迷惑は更に始末が悪い。文句を言いずらいので。
でも小竜姫は以前下界に下りてきたのは江戸時代?であったと匂わす台詞を吐いていた。つまり昭和30〜40年代の熱血スポコンテレビドラマとは無縁の筈だ。それなのに何故あんな特訓をしたんだろう?。
まさか江戸時代にもあんな特訓を日本人はやっていたと言うのか?江戸自体の武芸の探究者らも大リーグボール養成ギブスや布団を抱えての階段落ちなんぞやっていたのか。幕末の激動期以外は元禄太平でノホホンと皆暮らしていたと思っていたが、実は特訓の蔓延る恐るべき時代だったんだな〜。
くわばらくわばら 剣呑 剣呑。
今が運動生理学の浸透した時代で善かったと胸を撫で下ろす筆者であった。
でも、特訓にやってきた美神もコース選択の時に同じような事をほざいていたな〜〜〜。
お前もお前だ。
現代に住む者が言うとかなり問題だじゃないか?。金勘定に無心した為に運動生理学を知らなかったのか?。
知ってても、特訓では金が儲からないからって、常識を無視したって事では?。あり得るな〜。基本的に美神は地図の読めない女だからな〜〔話を聞かない男、 地図が読めない女 参照〕。
おまけに母美知恵も娘の概念を一度ぶっ壊すって言って同じような愚戯な言動をほざいた。一応最もらしい理屈をこねていたけど、結局は何の解決(新しい力)にもなっていなかった以上は西条の言っている事が真実だったに他ならない。
う〜ん、娘も馬鹿なら、母も馬鹿だったんだな〜〜〜〜。
二人して悪霊に結構殴られたので大分頭打ったのだろうか?。たこ八郎さんとかガッツ石松さんのように(笑)。
≪爆発とは≫
まあ現代に愚かな特訓をしている前近代主義者の不在裁判をしても、筆者は面白いがそろそろお開きにしよう。多分ここまでで半分以上は読むのを辞めているだろうから、一人ぐらいは最後まで読んで欲しい気持ちもあるからな。
*
まず文殊の初活躍は何であったであろうか?。筆者の覚えているのは確か”爆”であったと思う。多分爆発を意味していると思うのでそれにそって話を進めよう。
さて、爆発とは何であろうか?。
知らない人はいないと思うが、もしかして良い子も読んでいるかも知らないので一応述べておこう。
『爆発とは気体の急激な膨張である』
終わり。
え? それじゃ分かりずらいって。
って言われてもコレ以上的確な表現は無いような。
まあ手近で言えばコーラやシャンペンの栓を開けるときにシュッポッと言う音と共に栓が飛ぶのも、中の圧力の高い空気が急激に膨張した事によっての現象であるので爆発。卵を電子レンジで温めるのも、内部の圧力を唐が押さえつけていたが、それが限界まで高まると一気に中の圧力が開放されて飛び散るのもやはり爆発である。膨らました風船が破裂するのも一応は爆発。ニトロやC4(プラスチック爆弾)ばかりの爆発ばかりでは無く、実は世界は爆発に溢れているのだ。
だから文殊がこの方法で爆発を引き起こしても実は全然凄い事では無い。これが最も基本であるし、記念すべき初の活躍でもあるので、コレから考えて見よう。
*
爆発といえば普通は火薬を用いるが、現代の日本においては非常に入手困難であるし、取り扱う時には非常に難しい爆発物取扱免許が必要であるので、おいそれとは入手出来ない。だから突発的に出来た文殊が中に積めるとは考えられない。だから文殊は火薬によって爆発しているとは考えられないので、最も原子的な方法であるが文殊に沢山の空気を圧搾しているという方法から考えてみよう。
中に大量の空気を入れておいて、それから外郭を壊せば圧縮していた空気が膨張し周囲を襲うという見事な爆発だ。おお、文殊を科学的に証明しようとする第1段階は難なく難関クリアした。
しかし、問題は別の所にあった。その為にはまず文殊の中に沢山の空気を封じなければならないが、どんな方法で中に封じるかは知らないが、それが大問題を引き起こす事になるのだ。
文殊はまず何も文字は浮かんでいない状態で作られているらしい。爆の役目を与えられるのは現場であったからには、文殊内に空気(酸素分子)を封入するためにまず超高圧のコンプレッサーに類するモノを現場に持ち込まなくてはならないであろう。その為には襲ってきていたダミアン各人にちょっとタイムを要求し、お茶にお茶受けでも出して待ってもらってから、コンプレッサーで文殊に超高圧縮空気を入れる必要がある。しかしそこまでの超高圧縮性能のコンプレッサーは今だ現実には存在はしないので(世界一でも15000気圧が最高)その為に反則気味ではあるが文殊の”空気圧搾”とかで入れる必要がある(この四文字文殊の理屈は棚に上げておいて)。コンプレッサーでも一気に入れるのは不可能で文殊なら可能かもしれないが(ただ今その件だけは理屈抜き)、それでも一気に入れるのは危険なのでジックリと(多分数週間から数ヶ月は架ける必要があるが)入れなければならない事情があるがダミアン達は待ってくれるかな?。いや多分待ってくれるであろう。休憩無しにそれだけの空気を一気に文殊に圧縮するとダミアン達も唯ではすまないからだ。
空気を圧縮すると空気自体が熱を持つのは確か中学の物理で習ったであろうから知っていますよね。知らない方は先を閉じた注射器のピストンを力いっぱい押し下げて注射器を触れば若干熱くなっているのを感じる事が出来るのでやってほしい。当然文殊でも同じ事が起る。しかしその時は、その圧力自体が問題だ。
文殊がどれぐらいの爆発力を持っているのか分からないが、引用が簡単なので50メートルに爆風が広がるとする(TNT爆薬4.7トン分)。同じく50メートル立方に存在する空気量は大雑把に計算すると200000立方メートル。文殊の大きさの正確な表記は無いが恐らく直径で2〜3cmで体積は計算しやすいように0.01立方メートル(10ol)だとすると圧縮率は20000000倍。その時の温度は2000万℃を越える。これが大問題だ。
太陽中心でも1500万℃なのに、地表でそんなモノ作られたら只では済まない。大気圏核実験のビキニ環礁も吃驚するような惨事が起こるのである。
あらゆる物質は6千℃で蒸発するのだから、多分妙神山付近は跡形も無く蒸発するであろうし、被害はそれだけには留まらい。妙神山が何処の県の何郡にあるか知らないが、2000万℃から発せられた放射熱と電磁波によって生まれる熱線 X線にγ線によって県住民 いや日本全土どころか北半球全域までも渡って多大な被害を被る事になってしまう。{kht221p}
人間と同じく神族も魔族も肉体を持っている生命である限りは幾らダミアンでも耐えれる筈もない以上は彼らも大人しく待ってくれるであろう。しかし文殊の大きさは先刻言ったように精々が3cm。表面積の関係から冷えるのも長い時間が必要だ。下手すると数ヶ月に数年、いや数千年……………………。まあ、魔族の連中は人間より長命らしいので待ってくれると信じよう。
しかし只でさえ地球温暖化が心配されている昨今に、こんなフロンガスを遥かに凌駕するような熱発生源を作るのは辞めて欲しいものだ。アメリカが京都議定書を破棄なんぞするもんだから、このままでは100年後に平均気温は最大で7度上がるとも言われている。極の氷は融けて海面は5メートル上昇して、東京はまるで”オタクのビデオ 2巻”のEDのようになってしまう。しかし他の方法が無い以上は致し方ないか・・・・。
よし よし。問題は山積みだが、取り敢えず魔族の協力を得られれば文殊が爆発するのは不可能では無い事がわかった。もし彼等の強力を得られずに横島が愚行を強行するつもりなら、是非小竜姫達にはまず横島の方を始末してほしいものだ。たかだか4.7トンの爆薬分で(第二次世界大戦での連合軍の総爆薬数である100万分の1)でチェルノブイリやJOCを遥かに超える地球規模の大惨事よりは、アシュタロスに支配された世界の方がまだましだ。
*
え?何でこんなややこしい方法を取るんだって。免許とかの制約は忘れて、普通の爆薬とか使えばいいって。
う〜ん、まあ確かにそのご意見はごもっともだが、先ほどに述べたように文殊の大きさがここでもネックになるのだ。通常爆薬では文殊の体積で、とてもあんな爆発力は望めない。じゃあ同じように炸薬も圧縮すれば良いっていうのは最もではあるがこの場合は無理なのだ。
気体なら圧搾は簡単だが(本当はそうも簡単では無いが、まだマシであるのでこう記す)、ニトロでもC4でも個体+分子化合物であるので圧縮し限界臨界圧力を超えると分子構造が変化して純粋な元素に戻ってしまうのだ。ニトロなど爆薬は殆どが複雑な科学化合物であるのでそれが無くなると爆発は出来ない。例えばエチルアルコールは化学式的には C4-H5-O-H であるが、圧力を加えるとこれを結び付けている分子の手が崩壊して純粋な 炭素 水素 酸素 に分離してしまう。
ニトロがニトロで無くなるのでは爆発など無理であるので、この点からもこの方法は無理なのだ。
さて、供述のように個体は圧縮出来ないので、必然的に体積に対しての充填量は限られる。現在も質量に対して最大の爆発力を持つのはニトロであるが、文殊の体積(文殊は一様にあのウズラの卵程度のサイズしかなかったようなので、ここではそう考える)を面倒くさいので10o立法だとすると通常の岩石削岩用のダイナマイト(取り扱いが簡単にするためにニトロを珪藻土に含ませたモノ)の三分の一以下だ(うろ覚えで悪いが汎用ダイナマイトのニトロ含有量は確か37グラム)。だがこんな量ではどう見ても画面のあんな爆発は得られない。つまりニトロだとはどう見ても筆者には思えない。やはり先に述べた方法でしか文殊にあの爆発力を持たす事は不可能!なのだ。
爆発の大きさは表現上大きい事は格好の良いことだから良いではないか、多少の大仰は。大人なんだから、と言われるかもしれないから、では百歩譲って、チョット表現は大袈裟で、普通の爆薬だとしよう。しかしそれだと非常に不思議な描写が出てきて、別のややこしい問題が噴出してくる。
あの時の画面を思い出すと、爆発と同時に黒煙があたりを包んでいたが、ニトロでも粉末火薬でも白煙は出すが黒煙はださないぞ。いや、それは現行のどんな火薬でも同じ事だ。世界最古の火薬は黒色火薬ではあるが、黒いのは開くまで精製保存の時だけで、爆発で発生した煙は黒く無くてあくまでも白色だ。黒煙とは不純物質ゆえの未燃焼物質(燃え残り)の証拠なのだ。だとするとエラク純度低いな〜。燃焼温度も低いな〜。燃焼温度が低いと爆発力は得られないんだけど。多分そうだと1200度以下ってことだが、一体何が燃えているんだ?蛇花火か[註釈]。よっぽど爆発力は望めそうに無い。尚更あんな爆発はしない。玩具指定の爆竹だって黒煙なんぞ出さないのに。
[註釈:蛇花火]
大きさ数センチの缶詰状の黒い花火。点火と同時に燃焼部分がチュウブの歯磨きが押された時のように伸びて最終的には30センチ程までトグロを巻いて伸びる。その時出る煙は真っ黒。今思うと殆ど綺麗な火花も出るワケでも無いのに何故花火なんだろう。
*
しかし画面では現に500キロ爆弾並の破壊力とナパーム並の爆炎を上げC4並のデカイ爆発が起って、敵に多大な損傷と脅威恐れを抱かせるのに成功している(まあ文殊を作れる人間ってのが大元であろうが)。一体どんな方法があればあれだけの破壊力を持たせる事が出来るであろうか。前述の通りあの文殊のサイズで普通の爆薬では無理だ。
残るは普通で無い爆薬。いわゆる”沈黙の艦隊”の海江田艦長談によると通常弾頭にあらずって奴だ。つまり核分裂反応しか無い。幸い(?)核分裂の事は”爆縮”と言うので文殊に浮かんだ”爆”とは違うじゃ無いかという反論には抵触しないので、メデタクあれだけの爆発は可能になった。尚後残った可能性では物質 反物質の対消滅と言うのもあるが、”爆”の文字が付く反応では無いので無視する。
さて、その時爆縮に使うのは多分プルトニウム。プルトニウムなら原子力発電所で使っている純粋生成のペレット(大きさは調度文殊の大きさの)でエネルギー換算で石油4トン分の熱量を持っている。これを一度に開放すれば、まあアレぐらいの爆発は楽勝だ。 なんだ、そうすればいいのか!。
いいのかな〜?。
本当に…………。
バカボンのパパのように『これでいいのだ』と終わっていいのか?。
プルトニウムを爆縮で爆発させるとは取りも直さず長崎に落されたピカドン(偉いピカチュウの事にあらず。原子爆弾の当時の呼び名)及び現在全世界に現存する全ての核爆弾と同じだ(広島はウラニウムタイプ)。非核三原則の日本国内で使っていいのか。JOCの臨界被曝事故の数万倍の放射線と、更に核の炎から生まれたγ線と中性子で被曝した横島達の健康は…………………とかの問題は残るが、あれだけの爆発を実現するにはそれ以外には考えられない。筆者は涙を飲んでキャラクターが死ぬまで原爆後遺症と戦う事になるであろうが、この案を採用することにした。そうしないとあのシーンの描写が嘘になってしまい、尊崇の念絶えない原作者がいい加減な作品を世に送り出したって事にならないように・・・・・・。
尚現在地球にはコスモクリーナーは無いようなので、是非被曝対策に横島らには日頃から納豆とか味噌を沢山食べて貰いたい【註釈】。
【註釈:納豆 味噌】
どちらも放射能除去食品←本当。東京の皆さんは福島の原発がメルトダウンしたら沢山食べましょう。現在確認されている唯1つの放射能除去食品であるらしい。
それが分かっているのに宇宙戦艦ヤマトのキャラクター達は何故食わないんだろう?。もしかして22世紀は地球は大阪に支配され、納豆は絶滅したのかな〜。公用語は浪花弁だったりして。そうすると是非ヤマトはアフレコをやり直す必要があるんではないのだろうか?
「エネルギー充填120%やで〜〜。こりゃあんさんいけまっせ〜〜〜〜」と言う徳川機関長「デスラーのドアホ。口から手え突っ込んで奥歯ガタガタいわせたろうか」という島航海長「艦長はん。波動砲発射準備できてまっせ。ガミラスのアホいてもうたろうやないけ〜〜〜」という古代戦闘班長「道頓堀や。なんもかんもわやややな」という沖田艦長……………………。
見たいような、見たくないような。
【地球を滅ぼす気か】
さて、次に文殊が使った文字は何であったであろうか?。
確かダミアンを転倒させた”倒”であったなあ。
倒れるだけなら地面との摩擦係数を下げるような、まあアスファルトで無かったから普通のオイルでは地面に吸い込まれて泥団子状態になるだけなので無理だから、吸い込まれないだけの粘度があり且つオイル同士には十分な流動性あるオイルでも巻けばいいのだが(そんなオイルあったかな?あった事にしよう)、しかしそんな安易な展開で原作者は我々を許してはくれなかった。
出演者の台詞からすれば重力偏向によっての攻撃であったからだ。
じゅ 重力だって・・・・・・・・・・・・・・・・。
ダミアンが重力偏向によって転倒したのを知って。
『お前と言う奴は 凄いんだか 凄くないんだか〜〜』
等とワルキューレは呆れていた。が、いや そんな問題じゃないんだワルキューレ。これは凄い事なんだ。あんまり凄すぎて呆れ果てているのなら、それが最も正しい物理認識であるが………………………………。
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん。
無茶を言うなあ原作者。どれぐらい無茶か分かっているのかなあ?。ニュートン力学に真正面から喧嘩売ってるだけど。
重力を操る。思いきり無茶な設定であり、どう考えても論理的に説明出来そうに無いが、し しかし原作で語られている以上はそれは真実であろう。怪しいが・・・・・多分。
そうでも思わなければファンはいい加減な話を読まされていた事になってしまい、あまりに騙された筆者が可愛そうなので、頑張って原作者のネームの正しさを実証する事にしようではないか。
決して漫画だからって、いい加減な科学知識で原作は書かれていなかったのは、美神の体inオキヌの魂を抱えたマリア×テレサの高機動空中戦で、多大な重力変化によってオキヌがブラックアウト っての描写があったように非常に正しい空中戦のG変化を述べていたのだ。
都合の良いところだけ好き勝手に科学的非科学的を使い分けるようなご都合主義的な漫画家ではない事を証明する為にも、ここも絶対に正しい科学的考察を持ち込んでいたと全読者を代表して検証しよう。
きっと文殊も科学的考察に基づいているはずだ。
し しかし2機と一人の空中戦を科学的に正しいモノだとすれば、他の点で気に成る事が更に多々出てくるんだよな〜。以前嘘予告で述べていた”GSキャラは何故飛べる”で次回にマリアが飛んでいたって考察の未完全脱稿の一説を以下に記す。
[中略]
マリアはオキヌを抱えてかなりの高度を飛んでいたようだが、あの地球のパースだと最低でも高度は70〜100キロ以上の筈だ(恐らく原作者はスペースシャトルからの写真を参考に描いていると思われる。すると400キロだが)。例え70キロでも空気密度は地表の100分の1 当然酸素も100分の1。人間は酸素濃度10%以下で死亡するが、この高度だと酸素濃度は0.21%。一呼吸で卒倒して、数分以内に死亡する。あれま〜。
高度が400キロを超えると更に悲惨だ。眼球は飛び出し、鼓膜は破裂して、血液は沸騰 フリーズドライの美神令子の出来あがりとなる。ZガンダムのOPの”彼の魂が神の国に辿りつく事は無いであろう”のナレーションに出てきたジオン兵のようなミイラになってしまう。
ああ、なんて事をするんだマリア。美神の乾物を作ってどうすんだ。お湯をかけても元には戻らんのだぞ。
しかし、そうは成らなかった。
何故だ?。
やっぱりいい加減なご都合主義的科学知識をネタに描いていたのか・・・・・。
い いや、これで諦めていたらファン失格だ。何とか美神の体が死なない方法は無いであろうか。
あの時どうみても酸素ボンベに防寒服は着ていなかったのに(高度70キロなら気温−60度。相当に高速度で飛んでいたんだから、体感温度は秒速1メートルで1度下がるのだから、体感は−100度を軽く越えるであろう。1分以内でやはり・・)体が死ななかったのには何か理由がある筈だ。
酸素 さんそ 真っ先に一番死にそうな窒息から逃れる為にも、一も二も無く、まず酸素が無ければ話にならない。気圧気温問題は今は無視する。
そういえばマリアはアトム方式で足の裏からジェット推進で飛んでいたよな。あれをジェットエンジンでは無く、液体燃料のロケットだとすれば問題解決の糸口になるのでは・・・。
現在使われているロケットの燃料は液体水素と液体酸素の化合物。
おお!!あったぞ酸素が。液体酸素は酸素を液化したものだ。ならば液体酸素を気化して与えれば美神の体は死なずに済む。
流石原作者 只者じゃない。まさかそこまで考えているとは我々には思いも書けない程の理論が通っていたんだな〜、参った。きっと、美神の体がゼーゼーと酸欠を訴える度にマリアが人工呼吸で酸素を与えていたんでは無かろうか?。
み そのシーンも是非見たかった(これを読んでいる読者もそうではなかろうか?)。傍目から見ればマリアと美神のキスシーン。是非とも、いつか愛蔵版コミック発刊時は加筆してほしいものと切に思う筆者であった。
*
そうか。マリアは液体燃料で飛んでいたのか。てっきりジェット推進だと思っていたけど。確か月面を飛んでいたから、月面には空気が無いんだからジェットは無理であったんだから、考えてみれば当たり前だったんだな。そうか、そうか。メデタク解決した、良かった 良かった。
まあ、ジェット推進を激しく匂わすような描写を無視すればいいのだ。どう見てもジェット推進の描写にしか見えないが、描写はともかくマリアは液体燃料で飛んでいたことに今宵決定した。めでたし メデタシ。
ん? え? お? あ????
液体燃料!
液体燃料?
えきたいねんりょう・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
え 液体燃料だって。
ちょっと待ってくれ。
そんな馬鹿な〜〜〜。
な ななな 何を考えているんだDrカオス。戦闘にも参加させるアンドロイドにそんなニトロのように衝撃を与えただけで間違い無く爆発するような燃料入れるんじゃないわい[kkd2:125p]。殆ど吉田戦車先生のイジメテ君では無いか。安全装置の外れた地雷で殴り合っているようなモノで、サクラ大戦3のツッパリ姉ちゃんの部屋よりよっぽど怖い(笑)。う〜ん。マリアとテレサとはあまりお近ずきには成りたく無いものだ。
出来ればマリアらがスペースシャトルチャレンジャー号のように爆発して四散する前にDrカオスには普通のジョット燃料で飛ぶように改造してほしい。確かに僅か1秒1kgの燃料で450キロの大推力を得る事が出来るロケットに比べるとジェットエンジンは非力だが、扱い易いという点においてはロケットの比では無い。それに相当な衝撃を与えても引火しないかぎり爆発しないのだから、是非ともジェットエンジンに
・・・・・・・・・・・・・ん?
? ? ? ?
筆者は今新たな疑問に思い当たった。ロケットエンジンは1秒毎に1kg消費で推力450キロを得るんだったよな[kkd1:151p]。確かマリアの体重は200キロであった。マリアの体重が殆ど燃料だとしても、単純計算でマリアは400秒 およそ6分しか飛べない筈だ。
み 短い!! ←[この台詞はアニメビデオ コンパイラ 陽の章 で大阪の守護神の粉砕バットを避けそこなった破壊神に乗っていたダウンロード口調で{cv:池田理代子?}で読んで欲しい]
飛べるのは約6分・・・・・・・。
しかもこれはほぼ100%が燃料の時だ。
どう考えても戦闘に使うし、重火器の攻撃もモノともしない装甲に武器まで内臓しているんだからそんな事は無いであろう。歩くだけのアシモですら身長120センチで43キロ。推定160センチはあろうマリアならそれだけで約60キロ。色んな機能を搭載しているなら最低でも100キロはあるはずだ。では残りの100キロを全て燃料だとすると、飛行可能時間は約3分。ロサンゼルスオリンピックでも飛んでいたロケットベルトが二分三秒しか飛べないからそれよりはマシだが、ロケットベルトがついに実用化しなかったのの一因が飛行時間の短さにあったのを考えると非常に実用性が薄いな〜。
おまけにロケットは点火したら燃料が燃え尽きるまで止まる事が出来ない。つまり1度に一回しか飛べないのだ。おまけにノズルの再利用は殆ど出来ない。マリアは使い捨てカメラ並みか?。Drカオスが貧乏なのが好く分った。一度ごとに非常に高価な液体燃料にノズルなんぞ換えていたら金なんぞ幾らあっても足らん筈だ。飛ぶのは諦めて、大人しく飛行機に乗って欲しいものだ。
それでも自爆と時間すら気にしなければ無事?にマリアは空を飛ぶことが出来たのだ。好かったって事にしよう。
*
しかしあの場面でマリアはエラク高高度を飛んでいたな〜。何か止むに止まれぬ理由は述べていたような気もするが、それはさておき、あの描写なら先刻も述べたように最低でも高度70キロ以上まで上がっていた。なら、往復のタイムリミットはどうしても3分間だから急いで欲しいモノである。ウカウカしていたら燃料切れで墜落する。途中の巡行区間を無視して70キロ上空に上がって降りてくるだけの時で必要な速度は秒速777メートル=マッハ2.4。
は 早い。
マリアは最新式の戦闘機F22とタメを張るし、コンコルドでは追いつく事すら出来ないのだ。しかもこれは行き成り最大速度まで加速したって仮定しての速度だ。現実の戦闘機でもマッハ2まで加速するには最低でも40分は掛かる。無論ロケットエンジンなので遥かに早いが、それでも無限に早いワケには行かない。その為には更に短時間に多量の燃料を使わなければいけない。多量の燃料を使うと更に飛行時間が減るので、更に燃料を・・・更に速度を・・・更に燃料が・・・。
しかしマッハ2.4か・・・・・。
SSTもビックリな超音速で、しかも美神の生身もマズイが流線型から程遠いマリアでもそんな高速度で飛ぶのは思いきりマズイ問題をはらんでいないか?。
マッハ2.4の空気摩擦で美神の体は真っ黒焦げになるか、 ソニックブーム(衝撃波)を当人同士モロに受けるんだから美神はミンチか 赤い霧となって空中で霧散し[kkd1:157p]、マリアの体はリサイクル工場で粉砕された金属片のようになるのでは?。[kkd1:162p]
悲惨だな 悲惨だな 悲惨だな[稲川淳二調で]
この悲劇を回避するためには速度を落せばいいが、凸凹だらけのマリアの体ではグライダーのような揚力は期待出来ないので,
いつも燃料は体の重さ分は噴射していないと間違いなく墜落する。1度大気圏から落ちても無事だったマリアはいいだろうが美神の体は違いなく落下死だろうな。美神の落下死を回避しようと速度を上げれば衝撃波で二人ともバラバラ死。ならば二人より一人の犠牲の方がいいに決まっている。美神の方は諦めて、マリアだけでも助かって欲しい。
なんだ、じゃあ始めから何もしないのと変わらないでは無いか。骨折り損のくたびれ儲け って奴なのね。始めから病院で死亡診断書を書いた方が良かったのである。
外見だけは美人 つまり美神の価値の殆どを占めるナイスバディが壊死するのは辛いが、他人の命なんぞ屁とも思っていないのなら、因果往訪でオハチが自分に回ってきただけなのだから同情もする気は誰にもさほど無いであろう。大体において人が死んでなんぼか話が始めるって因果な世界での話で、決して死が取り立てて言うほどに特別な世界では無いのだから大騒ぎしないで粛々と葬式を出して欲しいものだ。
[後略]
この件は他の回で語られる事もあるかもしれないので後に回すとして、来週は話を文殊の”倒れる”に戻して考えて見よう。