What's Old


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99/12/30

追加更新情報:

*煩悩の部屋」の創作文集ページに、まきしゃさんの新作『異界空間の二人』を掲載しました。端的に言って、エミと横島がヒドい目に遭う話です(端的過ぎ)。
 昨夜公開する予定でしたが、当方のミスで掲載が遅れてしまいました。大変に申し訳ない>まきしゃさん

 また、申し訳ないついでですが、現在12月中旬以降に私宛に問い合わせのメールを出してくれた方への返答が遅れています。
 年末年始休暇中に返事書きたい所存ですので、もうしばらくお待ち下さい。


99/12/29更新情報へ

 コスプレ!(挨拶)

 というか、こういう報道が増えると、「コミケとは、コスプレする人とそれを見る人が集まる場所である」という誤解が世間一般にさらに広まってしまうのではあるまいか? と懸念を抱いてしまう今日この頃ではありますが、皆様如何お過ごしでしょうか。
 こちらは、椎名高志オンリーイベントを開催中の椎名高志ファンサイトこと C-WWW です。

 っつうか、小学生が主人公の「カードキャプターさくら」に出てくる友枝小学校の制服を大人の女性が堂々と着るのは、さすがに如何なモノかと思います。
 オモロイから別にいいけど(いいのか?)


 何はともあれ、コミケに行ってきた皆様、お疲れさまでございました。今回の冬コミでは藤宮氏、裏町氏、井汲氏、中村氏、青山氏、ASK-YOU氏、mysin氏、アイベックス氏、NOZA氏、がんてつ氏、桐野氏、奥人氏といったホンモノな方々が集ったとのことで、コミケに行かれた方々は楽しい一時を過ごすことができたのではないかと思います。私は色々と都合があってコミケには行くことができなかったので、その場に参加できなかったことが悔やまれますです。
 今頃は、コミケに行った男性諸子が、コミケ三日目の日曜日に仕込んだ成人男性向け同人誌をコタツの上に積んで、「ひょーっ! やっぱりエロ同人はええのう!」とか叫んでいるかと思うと、まったくもう羨ましくて羨ましくて涙が止まりません(女性諸子の場合は、コミケ二日目に仕込んだ成人女性向け同人誌で以下略)。

 で、コミケに行けなかった私は、先週末は仕方がないので絵本「100万回死んだ猫」を読んで泣いてみたり、BS2でやってる「アンデルセン物語」の中で放送された「雪の女王」を観て泣いてみたり、日曜日放送分の「おジャ魔女どれみ」を録画しようとして失敗して泣いてみたりしていました。クリスマスウィークには、やっぱ一度は感受性をアップさせて泣いておかないと!
 永遠の命を持った猫が本当の愛を知ったために死んだのなら、オレには本当の愛など要らねぇ!(←「100万回死んだ猫」の間違った解釈)


 という訳で、今年のこのサイトの更新は、これが最後となりました。
 このサイトにお付き合いして頂いた方々に、この場を借りて感謝いたします。

 今年は「GS美神・極楽大作戦!!」の連載が終了するという、我々にとって大きな転機となる事件が起こりました。しかも、その終わり方があんな感じであったためか、まだ「美神」に対して色々と未練がある方も多いと聞きます。
 が、でもまぁ、きっと来年になれば『美神に未練を持っていた』ということも懐かしいと思えるようになるのではないかと思いますよ。来年に新しい連載が始まれば、の話ですけどね!(強調)
 とりあえず、「今年のヨゴレ、今年のうちに!」というキャッチフレーズに従い、新連載が始まるであろう来年に向けて、今年のうちに美神に対する気持ちの整理を付けておくのが、健全なファンの正しい姿であると思われます。

 私の場合、「GS美神」がマンガとしては明確に決着を付けない形で終了してしまった事に対し、どう説明を付けて納得すればよいのか――という問題を乗り越える必要が生じました。何故、「GS美神」はまだ連載を継続できる余力を残したまま、終了しなければならなかったのでしょうか?
 この問いに対して、連載が終わってからしばらくの間は今ひとつしっくり来る回答を見出すことができなかったのですが、しかしついに私は、これに対する明確な回答を見付けることに成功しました。いや、「見付ける」というよりは、むしろ「悟る」と言った方が正しい表現なのかも知れません。ヨガー(悟り音)。

 その「回答」とは、以下のようなものでした:


 ――いやその、大変にローカルな話題で恐縮なのですが、私が住んでいる沼津市の隣の富士市には、「岳南鉄道」という私鉄があるんですよ。昭和24年に運転が開始されてから50年以上も経つ、古い歴史を持った鉄道です。
 「岳南鉄道」は、鉄道路線としては鉄道路線マニアですら知っている人は少ないのではないかというくらいマイナーなのですが、それでも富士市西部の沿線沿い住民の生活の足として、また富士市の主要産業である製紙の運搬用として、現在でもそこそこ活躍しています。

 それでこの私鉄は、静岡県富士市にあるJR吉原駅から発車して、この地域の市街の中心地である吉原本町や、製紙工場が建ち並ぶ比奈(ひな)を通過し、富士市の西の外れにある江尾(えのお)までの約9キロを走る典型的なローカル線なのですが、この路線には私が昔から不思議に思っていたことがあります。この路線の最大の謎……それは、終着駅である「岳南江尾」駅の存在そのものにあるのです。
 この「岳南江尾」駅は、実際に行ったことがある方なら判ると思いますが(だから誰にも判らないっての)、終着駅であるにも関わらず無人駅だし、駅の回りにはドラッグストアが1つあるだけで、他には道路と新幹線の高架しかありません。近くにバス停とかもなかったと思います。
 確かに近所には宅地や工場などもいくつかあるものの、「何故こんなところが終着駅に?」と思わざるを得ないような場所に、江尾駅はあるのです。

 この路線、元々は「吉原市街から外れた場所にできちゃった東海道本線の吉原駅への交通・荷物のアクセスを向上させるため」に作られたものだったそうなのです。なので、最初にこの路線が作られた時は、吉原〜吉原本町の間だけを走っていました。その後、徐々に路線が東の方向に拡張され、現在の吉原〜江尾までの形になったのです。
 で、これは伝聞なのですが、この路線は最終的には富士市の隣の沼津市方面まで路面が延びるはずだったらしいんですよ。実際、終着駅の岳南江尾駅のさらに東側には線路用地っぽい細長い空き地が存在しており、その名残を見せています。

 路線拡張が途中で止まってしまった理由ですが、おそらくは交通手段の変化が大きく関係していると思われます。岳南鉄道が造られた昭和24年当時は貨物の運搬は鉄道で行うのが主流だったのですが、その後はトラック運送が発達したため、徐々に「富士の製紙工場の荷物を運搬する」という岳南鉄道の本来の存在価値は薄れて行きました。それに連れて路線拡張の必要性も薄れ、結局沼津まで路線を拡張するのが困難になった――というのが、岳南鉄道が江尾で止まってしまった背景にはあるのではないのでしょうか。
 仮にこの路線が沼津まで延びていたとすれば、私が住んでいる地域の近くを走っていたのではないか、とも思うとちょっと残念なのですが、これはこれで歴史の必然だったのでしょう。

 今の岳南鉄道はワンマン化・無人駅の増加などの合理化が進み、昭和24年当時の製紙産業で吉原が栄えていた頃に造られた頃とはまったく違う姿のローカル路線となりました。設立当初の目的と今の姿はかけ離れているのでしょうが、しかし今でもJR吉原駅〜吉原市街〜製紙工場を結ぶ地域の足として走り続け、利用されていることには変わりありません。
 岳南鉄道の変遷は、戦後の富士・吉原地域の発展の歴史の姿でもあるのです。


 ――お判り頂けたでしょうか? オレが何を悟ったのか、という事を!(←判りません)

 っつうかですね、つまり、オレにとっては、路線拡張が途中で止まってしまった岳南鉄道の姿が、同じく途中で連載が終わってしまった「GS美神」のメタファーとして機能することに気が付いたんですよ。すなわち、どちらもまだ拡張できる物理的な余地は十分にあったのにも関わらず、時代の変化によってそれを行う意味がなくなってしまったと、こう言いたい訳なのです。判っていただけたでしょうか?(強引過ぎ)

 特に椎名氏の場合、(アシュ編終盤は例外としても)普段は「全力」ではなく、常に余力を残しながらマンガを描いている、という感覚が何となくあるので、「きっと、まだやろうと思えばできたんだろうなぁ」という思いが残るのは確かです。せめて「今、そこにある危機!」〜アシュタロス編の間で広げたキャラの風呂敷を畳む努力くらいはして欲しかった、というのが、偽らざる本音ですね。
 ただ、これやろうとすると作者の側が死ぬほど苦労する事は必至なので、あえてやらなかったのかも知れませんけど。


 まぁ何はともあれ、「GS美神」という作品が私の人生において大きな位置を占めるマンガになったことは間違いのないところであり、またこのマンガを通じて沢山の素晴らしい人達(上に上げたホンモノな方々とか)に出会えたのも確かです。
 私の人生を豊かにしてくれた「GS美神・極楽大作戦!!」、そしてそれを生み出した椎名高志先生に、もう一度感謝致します。ありがとうございました。

 ――で、次の連載はいつから始まるんだっての!?(←台無し)



更新情報:

*煩悩の部屋」のイラストページに、まこらさんの新作イラスト『「主役の絵にタイトルなんていらないのよっ!」(美神談)』『「キミの髪型がどうなってるのか分からないよっ!」 』の二つを追加しました。美神とおキヌのイラストです。
 どちらも、まこらさんらしいタッチが出ている、綺麗な作品です。特に、おキヌ特有のクセっ毛(私はギザギザ頭と呼んでましたが)を絵画的に表現しようとした努力は大したモノだと思いました。
 あと、ご面倒でも、イラスト投稿時には何らかのタイトルを付けていただけると、こちらが助かります(笑)。

* 同じくイラストページに、SINJIRO さんの作品「ヒーリングドクター・氷室キヌ」を追加しました。
 以前 Nifty-Serve で行われたチャットのヨタ話が元ネタとなって生まれた裏町氏の名作「保健医ルシオラ」に続く、Nifty-Serve チャットからの白衣コスチューム第二弾です。っつうか、どっちも白衣なのは、おそらく Nifty-Serve GS美神パティオの主催者であるところのMID−MAX氏の趣味によるところが大きそうですが。
 ホント、白衣が好きなのな!

*煩悩の部屋」の創作文集ページに、山屋さんの新作『あなたに神のお恵みを』を掲載しました。
 クリスマスが舞台の、美神が主人公のちょっといい話(多分)です。
 ちょっと掲載が遅れてしまったので、作品発表の時期を逸してしまいました。申し訳ない。



以下余談:

 「ヒーリングドクター・氷室キヌ」の設定資料集を見て思い出したのですが、確かあの時のチャットは、「GS美神のキャラは将来どうなるのか」というオレ設定を各人が勝手に妄想しあう流れになっていたような気がします。
 特に「おキヌ=ヒーリングドクター説」を提唱したMIDさんは、「おキヌちゃんで女医! ある意味、エンジョイ!」とか「ストッキングは白!」とか「白衣で勝負!」などの(頭が)おかしなことを言い出して大変なことになっていました。妄想のし過ぎは危険だと思いました。

 とは言うものの、マンガが終わってしまったんだから、マンガで触れられなかった部分のフォローは読者が勝手にやるしか! いや、むしろ積極的にやるしかねぇ! 「GS美神」というマンガ世界を共同幻想として持つ我々としては、お互いの妄想を出し合ってさらに作品世界を勝手に豊かにするチカラがあるのだ! という事も、また真実なのです。
 という訳で、おかしいMIDさんに負けないように、私も過去に IRC やチャットで話していた「オレ設定での各キャラのその後」を書き出してみました。

美神:
 横島と結婚。何だかんだ言いながらも美神は横島に頼ってる部分も多いわけで、美神には事実上これ以外の選択肢はないと思う。
 彼らが結婚する頃には夫婦別姓が法律上認められているので、結婚後も姓はそのまま。横島と同じ姓になる事を阻むため、別姓製度成立に際して政治的な圧力をかけるくらいの事はやりかねない。

横島:
 美神と結婚。横島は、美神とは逆に様々な人生の選択肢があるのだが、今までの経緯を考えると彼はこうするんじゃないかと思われる。
 結婚前に美神事務所から独立し、自分の除霊事務所を設立しているという設定が人気がある(オレの中では)。その後は「GS美神2015」を参照(になりません)。

おキヌ:
 MID氏提唱のヒーリングドクター説も捨てがたいモノはあるのだが、私は白衣マニアではなくどっちかっつうと巫女マニアに近いので、「六道女学院を卒業して神学系の大学に通ってホンモノの巫女になり、その後郷里に帰って実家の神社を継ぐ」説を採用したい。
 郷里の神社はおキヌをご神体として祭るために作られたということになっているので、おキヌは自分を祭った神社を自分で管理するという面白おかしい状態になってしまうが、それもまた人生だ(強引)。
 なお、長女の早苗は、さっさと山田君と結婚して実家を出ているに違いない。「奥様は巫女」ですか山田君。ええのう!

シロ:
 シロはいつかは郷里に帰って里の繁栄を導く身分なので、多分そうなるだろう。
 IRC とかでは「タマモと一緒に、都内のレズビアンバー(エミがオーナー)で働く」とか言った憶えもあるけど、あれは冗談なので忘れて下さい。

タマモ:
 真友君の住む離島に引っ越して「発展途上帝国MORO」な連中と楽しく暮らす、という路線が順当なのだが、この娘は放っておくと猛烈な美人に成長する設定なので、彼女を巡っての好きとか嫌いとかのドラマはむしろこれからが本番になるのではないかと思われる。
 彼氏との穏やかな生活を望む愛情と、「金毛九尾の妖狐」の呪われた血の間で悩むタマモ。レディコミみたいで燃えますなぁ。


お知らせ:
 次回更新は 1/5 以降になる予定です。
 では良いお年を。


99/12/21

今週のサンタさんの秘密
質問:「サンタさんはY2Kに対応できるの?」
回答:「サンタさんはY1Kの時の経験がありますから、私たちが迎える今回のY2Kへの準備もちゃんとできているようです」
―― The Annuel NORAD Tracks Santa Claus Website より


 という訳で、今年もNORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が北極圏からのサンタの来襲に備える季節になりました。
 この「1999年NORADサンタ追跡作戦」サイトによれば、現在アメリカおよびカナダでは、地球全土をカバーしているNORADのミサイル熱感知システムを利用してサンタのソリを引っ張っているトナカイのルドルフ君の鼻から放射される光と熱を探知し、その位置を探り出そうという計画が進行している模様です。
 クリスマスイブにこのサイトに訪問すれば、ライブでサンタの位置が判って世界のお子さまも大喜びって寸法ですよ。

 またこのサイトでは、他にもサンタのソリとCF−18ホーネット戦闘機のスペックを比較していたり(当然サンタのソリの方が高性能)、サンタが一晩で世界中の子供達にプレゼントを正確に届けられるのは「彼が我々とは異なる時間と空間に存在しており、かつGPS(全世界位置表示装置)を含めた最新式の航空装備を備えているに違いない」と結論付けていたりと、サンタのロマンと現代軍事科学をユーモア溢れるセンスで融合させた、大層イカした情報がいくつも掲載されています。
 ここまで徹底しておバカな事をマジメにやるNORAD、やはり侮り難しですわ。さすが冷戦時代をガッツな笑いとド根性で乗り切った国防機関だけあって、ユーモアのセンスも隅には置けないっつうところでしょうか?


 あとクリスマスと言えば、今年は必然的にコミックマーケットという事になるのですが、残念ながら私は今回はコミケへは仕事の都合で参加できません。
 コミケは、こことか Cna-BBS とか Cna-Chat に日頃集っている屈強な椎名ファンのグラップリャー(名古屋弁)な方々が集う数少ない機会なので私も参加したかったんですけど、流石に今年ばっかりはY2K絡みで色々あるので、早々年末に休みは取れない雰囲気です。超科学めいた魔法の力でY2K問題を超越したサンタさんが羨ましいです。

 一応、今回もサークル文珠さんとこの椎名高志研究誌「紙の砦!4」に、こことは全然違うノリの至ってマジメな拙作のテキストを掲載させて頂きましたので、日頃「いつもと違うマジメなフカザワさんの素顔が知りたいワ! ラブ!」と思っている方はぜひお買い上げいただきたいです。多分、文章が必要以上に長くて、きっとボクの事がキライになれます(ドクロ)。
 っつうか、今回の「紙の砦!4」は、 "魂の叫び" Turbow さんとか、井汲 "プリンセスナイン" 景太さんとか、"美神グッズ収集家" NOZA さんとか、最近 "美神派" として頭角を現しつつある鈴木さんなどが新たに執筆陣に加わっており、その筋のマニアには辛抱たまらない一品になることは必至の有様です。
 コミケにお越しの際は、ぜひお買い上げ頂きたい所存。敬具。



追加更新情報:

*  前回更新でやり残していた、GS-Mikami Conventional Wisdom中間結果発表に、中間考察および投票者の方のコメントを追加しました。


99/12/19更新情報へ

 クリスマスのネタとして

 「わあ(はぁと) 雪っ!」

 をホントにやったのは、「サラダデイズ」ではなく、「おジャ魔女どれみ」でした。(挨拶)


 という訳で、皆さんご無沙汰しておりました。
 こちらは、典型的サンデー系ファンサイトを自負するところの、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。

 先週はちょっとこことは別方面の用事で色々と忙しく、毎日毎日を楽しく生きてるんだけど突然生まれくる刹那の不安に襲われて鬱気味になったりしていたのですが、鬱対策として総額1万2千円分程マンガとかゲームとかを一気に買い込んだり、「セラフィムコール」や「エクセルサーガ」や「デ・ジ・キャラット」などのへっぽこ実験アニメーションの数々をビデオに録溜めしてゲヘゲヘ笑いながら鑑賞したり、BS2版「カードキャプターさくら」で泣き崩れる苺鈴ちゃんを優しく介抱する知世さまの姿にの姿を見出したりしながら、どうにか気分を「世界で一番輝きたい! この空の下で!」モードに復活させることができました。
 っつうか、ホントに毎度毎度マンガとアニメとゲームが好きだよなァ! さすが!(←こんなオトナになってはいけません)


 それにしても、今TBSでやってる「ワンダフル」内アニメ・「デ・ジ・キャラット」はホントにオモロイです。個人的には、この秋以降に始まったアニメの中では、実は一番面白いのがコレなんじゃないか? と思うくらいですよ。いやホントに。

 「デ・ジ・キャラット」は、オタク趣味な方々ならご存じの通り、アニメグッズショップ「ゲーマーズ」のマスコットキャラであり、「ゲーマーズ」のCMで猫耳・猫手グローブ・エプロンドレス・尻尾の愛くるしく萌え萌えな姿をブリブリ振りまくデジ子の姿を拝見した人は多いと思います。
 が、これが本当にアニメ化されてみたところ、デジ子のキャラ設定が「狡猾・小生意気・うかつ」とか「でじこ自身の人気上昇によりゲーマーズのお客にちやほやされているので、天狗になっている」とか「可愛らしく媚びる術を知っている」とか「むかつきパワーが蓄積されると、目からビームが出る」など、見かけの可愛らしさとは相反しまくる悪意に満ちた邪悪なものになっており、結果的にこのアニメから発射される悪意の総量(単位:ドクロ)はもはやこちらの予想を遙かに越える濃度に達しています。
 特に、ゲーマーズにデジ子目当てにやって来る薄汚く汚臭いオタク達の影で、「こいつらもワシの魅力にメロメロだにょ〜」とか「この虫けらどもめ〜」なんて腹黒い台詞を言うシーンが頻繁に出て来るに至っては、「ひょっとしてこのアニメは、カワイイフリしながら今現在の萌えキャラ全盛のオタク文化を痛烈に批判する、極めて高度なメタ構造を持った風刺アニメなのではないか?」と勘ぐってしまう程の面白さであり、ンもう毎晩毎晩テレビの前で悶絶しまくりデスよ。
 こんなに期待以上に大変におかしい(頭とかが)番組を見るのは久しぶりです。


 それでこのアニメ、実は監督やスタッフに「機動戦艦ナデシコ」「アキハバラ電脳組」「あずきちゃん」などで実績を積んでいる優秀な人材が参加していたり、制作が「カードキャプターさくら」等で名を上げているマッドハウスだったりするなど、かなり優秀なリソースが投入されているそうです。この番組の計算されつくした底意地の悪さの質の高さは、これらの優秀な人材によって支えられているのでしょう。
 とにかく、単にオタク向けと切り捨てるにはあまりに惜しい一品になる可能性が高いですので、「ワンダフル」が全部視聴可能な地域にお住まいの方は、現代オタク社会風刺テイストに溢れた「デ・ジ・キャラット」を一度観てみるのもいいかも、と思いました。

 あと、番組に出てくるワンギャル(ワンダフルに出てくるマスコットのギャル軍団のこと)達が意図的に「デ・ジ・キャラット」のことを無視するしらじらしい姿も、密かに一見の価値はあります。せめて「プチ子ちゃんかわいいですねー」くらいのフォローはしてもバチは当たらないと思うのですが、どうやらあの番組に登場する人達の間では、デジキャラの事は触れないことに決定している様子みたいですね。この辺、「BSアニメ劇場」に出てくる番組進行のお姉さんの、見ている方が感心する程素晴らしいフォローの演技をもっと見習って頂きたいです。
 特に、陰湿な女同士のいじめとか日頃から死にたくて仕方がないキャラが出てきたりとか救いようのない貴族趣味とかの極めてヘヴィな描写が満載で、どうしてこんな番組が午後6時に放送できるのか不思議でならない「おにいさまへ……」を、番組進行のお姉さん(自称)が放送終了後にたった一言フォローしただけで次の作品へとさらりと繋げる芸なんかは、ンもう最高!(藤崎詩織ヴォイスで) と言って良いレベルに達していると思います。
 っつうか、ワンギャル達は、番組内で水上水着相撲大会とかやってるヒマがあったら、もっとNHKのアニメのお姉さんを見習えっつうの!(ドクロ)


 という感じで、とりあえず今回は鬱解消を兼ねてベッタベタなアニメ話に終始してみました。
 このサイトを観てくれている方の大半は、いわゆるオタク社会とはまったく無縁な、この手の会話にも耐性がない普通のノンケなマンガファンだという事は自覚しているつもりなのですが、今回はかなりダメな事書いてしまって大変に申し訳ないと思っている次第です。サンデーが発売されない週はネタがなくて大変なんです(言い訳)。




更新情報:

*煩悩の部屋」のイラストページに、まこらさんのイラスト「チビ冬タマ(でもまだ夏毛)」を掲載しました。タマモのイラストです。
 「雪を見てはしゃぐ」と言うよりは、「雪を見て物思いに耽る」という感じのイラストですね。個人的には「小さな女の子がコートを羽織っている」構図にグッと来るタイプなので、かなりグッと来ました。

* 同じくイラストページに、二作目となるイラスト描き受験生・鍋島茂直さんのイラスト『幸運をつかめっ!!』を掲載しました。レギュラー三人組のイラストです。
 構図や視点はかなり凝っており、面白いイラストだと思います。後は、各キャラの表情(特に目)をもっと工夫するべきでしょう。

* キャラクター評価投票企画「GS-Mikami Conventional Wisdom」の、12/19 現在の中間結果発表を掲載しました。
 いつもなら「中間考察」とか「キャラに対するコメント」も一緒に紹介するのですが、ちょっと今夜は時間がないので(またかい)、その辺はまた後日にコッソリ追加しておきます。


99/12/ 5更新情報へ

「待望の傑作短編集! 遂に登場!
 (有)椎名百貨店 全1巻
 12月10日発売!」
(挨拶)

 と、冒頭から椎名高志ファンサイトの義務を果たす事を書きながらこんにちは。
 12月のコミックス発売日も近付き、めっきり寒くなった今日この頃ですが、皆さんは如何お過ごしでしょうか。「夏に生まれた恋人は、冬に愛しあう」と田中ユタカのマンガは仰っていますが、皆さん愛し合ってますか?

 こちらは椎名高志ファンサイト・C-WWW です(判らん)。


 まぁ、再録オンリーのワイド版とは言え、この手の作品集を発刊して頂けるのは大変に有り難いことですね。椎名氏の新連載が始まる兆候がまだ見られない――希望的観測としては、現在のサンデーの「2000年新連載攻勢」の一環として連載が始まるのではないか、という見方もありますが――現在、ファンにとってはこのタイミングで発売されるのは嬉しい限りです。
 ただ、雑誌広告を見る限りでは、なんか椎名氏の出世作・「Dr.椎名の教育的指導!」が収録されない雰囲気なのが、ちょっと残念です。「Dr.椎名の教育的指導!」は、かわいい女の子よりも、むしろ怪人爪切り男怪人耳掻き男女装マニアなどのフェチっぽい変態が沢山登場する点が最大の特徴であり、このマンガ無くして「芸のためなら10キロ痩せる! 椎名の原点此処にあり!」と謳われた(謳った人:サンデー編集部)椎名氏の真の魅力は語れないと思いますよ。
 やっぱ、このマンガも、何らかの形で後世に残しておく必要があるでしょう。

 ワイド版が出ることにより、現行のコミックス版「椎名百貨店」はそう遠くないうちに廃刊扱いになりそうな気がしないでもないので、まだ「椎名百貨店」をご覧になっていない方は、「Dr.椎名の教育的指導!」のためにお早めにコミックス版を買っておいた方が良いかも知れません。
 っつうか、コミックス版を買っておけば、単に椎名氏の過去のマンガを読みたいだけだったら、多分ワイド版の方を買う必要はまったくありませんデスよ! みんな急いで書店に走れ!(←ファンサイトにあるまじき発言で大変に申し訳ない)


IRC で聞いた、ちょっといい話:

 インターネットを使ったオークションサイトとして有名な Yahoo! の人気コンテンツ・YAHOO! オークションにおいて、現在「GS美神のセル画」が競売にかけられています。
 対象のセルは、美神+横島が描かれたモノと、おキヌが壁抜けをしているモノの2種類。これは多分、映画版で使われたセルではないかと推測されています。

 で、現在、このセル画を巡って victor_2000 という方と okinutyan という方が、激しい入札争いを繰り広げている模様です。このセルを競売に出した方は入札開始価格を 700円に設定しているのですが、入札争いが激化するに従ってセルの価格が高騰し、現時点(12/ 5 17:00)ではなんと 12,500円の価格が付けられています。
 この競売の話題が IRC に上がったのは土曜日の深夜なのですけど、私が IRC を1時間くらいしている間にも、セルの競売価格が 3000円以上も上がるという凄まじさ。第一次大戦後の旧ドイツもビックリのインフレーション率だと言えましょう。おキヌ人気恐るべしですな。
 このままではインフレ加速によって経済的な不安が国民に高まり、民族主義勢力(=おキヌちゃん至上主義)の台頭を招いてしまいかねませんよ! いや別に招いても一向に構わないんですけど。どうする、鉄血宰相ビスマルク!?(誰?)

 このオークションの終了時刻は 12/ 7 の午後11時頃となっておりますので、まだこの競りが最終的にどうなるかはまったく予断を許さない状況と言えましょう。果たして、このセルは最終的にどんな価格が付いてしまうのか? もはや、他の競売者を遙かに超越した高次元のレベルで筋書きのないドラマを演じる、 victor_2000・okinutyan 両氏による文字通りの鍔迫り合いの今後に注目です。

 私としては、高値で落札した人が実際にセルを入手してガッカリしたりするようなことが起こらないことを祈るのみであります。
 ならぬ堪忍、するが堪忍(声:若本規夫)。




更新情報:

*煩悩の部屋」の創作文集ページに、まきしゃさんの新作『バトル・ウィズ・ウルブズ byシロ』を掲載しました。
 内容を端的に説明すると、シロとタマモの掛け合い漫才です(端的過ぎ)。シロとタマモとでは横島に対する温度差が激しい点に着目した、話の進め方がポイントです。

* ここのサイトの年末恒例行事、キャラクター評価投票企画「GS-Mikami Conventional Wisdom」を、懲りずに今年も開催致します。今年一年の「GS美神」キャラの内容を評価し、投票して下さい。既に全てのコミックスが発刊されているという事もあるので、今回の投票期間は今日から 1/16 までと、例年よりもやや短めに設定しました。
 私のサイトで企画する「GS美神」関連のイベントはおそらくこれが最後になりますので、ここをご覧になっているマンガファンの皆様方におかれましては、供養だと思って投票の方をよろしくお願い致します。



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