サンデー 一覧

「サンデー発行部数減りすぎオワタ」的な話題が今年も聞かれる時期になりました・サンデー50号感想

ハヤテのごとく

 ついに連載が200話に到達。ハヤテとナギとマリアがミコノス島に行くエピソードが掲載されたサンデー超増刊(05年GW号)が発売されてから三年半、ついに原作のエピソードがその展開に追いつく時がやって来ました。まさか本当にこの日が来ようとは、超増刊を読んでいた時には全く思っていませんでしたよ(失礼)。
 その辺を考えると、このマンガが300話に到達することは全く不思議じゃないというか、今のペースで話を進めていくとすればそのくらい連載しないと、現段階で用意されている伏線の全てを回収してキレイに終了することは無理なんじゃないか? と予想してます。今の内容なら人気の方も盤石でしょうから、あとは300話行くまでにサンデー本誌が週刊誌として生き残ることさえできれば大丈夫でしょう。がんばれサンデー(失礼)。

 今回はワタル・サキ・咲夜組、西沢・ヒナギク・生徒会組、雪路・薫組の三組の出発の様子が描かれていましたけど、この中ではダントツで桂・薫組の行く末に興味があります。
 仮に桂先生が普通の女性だったら、こういう旅行のシチュエーションで相手の男性から何を期待されているのか察することができるでしょうし、それ故に「自分はこの男で妥協して本当にいいのかどうか」とか色々考えたりするんでしょうけど、でも彼女はあらゆる意味で普通じゃないので、その辺まで考えているかどうかは謎。そして薫先生は薫先生で明らかに男性としてはボンクラなので、服を選ぶ段階で散々悩んだという桂先生の心理を読めているとも思えません。
 双方とも人間としてものすごいダメなカップリングであるが故に、このカップルの行く末が大変に気になります。

結界師

 今回は、良守が氷浦の言葉をヒントに「無」の境地を会得するという部分がメインなのですが、個人的には良守がどんどん自分にとって理解できない存在になっていく閃ちゃんの焦りが浮き出た「あんな…得体の知れないものを…!!」って台詞にグッと来ました。
 そろそろ閃は、焦燥感に駆られてとんでもないことをしでかすような気がします。氷浦の靴に画鋲を入れるとか。

神のみぞ知るセカイ

 量産型リアル女子に対する呪詛の言葉がそのまま自分に跳ね返ってきて桂馬が死亡したの巻。ちひろと桂馬のやり取りは、まるで非モテ女子と非モテ男子がお互いを罵り合うかのようであり(っていうか実際そうなんだけど)、読んでて心が荒みました。何故彼らはお互いに傷つけ合うのではなく、愛し合うことができないのでしょうか。まあ、それができないから非モテなんだろうけど(だいなし)。
 ちひろがここまで桂馬に対して攻撃的なのは「心のスキマ」につけいられた副作用なのではないかとも思うのですが、でも彼女なら素でこれくらいは言いそうな気がします。「平凡な女子高生」という役回りであるはずの彼女ですら、非モテ系男子に対してこの攻撃力。やっぱり女はおっかないですね(偏見を助長)。

 そして今回は、最後にまさかの高原歩美が再登場。今の桂馬はちひろとのバトルで荒みきってボロボロなので、彼を攻略するには非常にタイミングが良いと言えます。ついに桂馬が落とされちゃう時が!
 次回どうなるのか、本当に楽しみです。

金剛番長

 「アノオトコガナゼイキテルンダー?
 「だって金剛番長だもんな

 金剛番長だから一度死んで生き返っても仕方がない、という認識を作品の登場人物が語っているのが斬新だなと思いました。
 理屈に合わず説明に困るようなことは、全て「知ったことかー!」で済ませてしまうのが金剛番長メソッド。だがそれがいい

魔王

 潤也にとって序盤最大の障壁になるかと思われていたマスターが、あっけなく「押し屋」に押されて死亡。背中を一押しするだけで作品内最強のサイコキノを倒してしまうとは恐ろしいです。「絶チル」の薫も気をつけて欲しいところ(まちがい)。
 あと、その「押し屋」の噂話を楽しそうにしている岩西と蝉が微笑ましいです。ホントこの二人はどこまでもラブラブですね。このままずっとイチャイチャしていて下さい。

オニデレ

 前回があまりにも最終回っぽかったので、「一番湯のカナタ」でリョウが子供になっちゃった級の衝撃の新展開が始まってしまうのではないかと思い込んでいたのですが(トラウマ)、今回もまた普通にラブコメ系の話だったので安心しました。

 正は、咲の召使いというよりは執事っぽいですね。咲の執事。「ハヤテ」といいこのマンガといい、ついでに「絶チル」の皆本といい、週刊少年サンデーとはつまり「今時代は執事体質の男子がモテるよ!」と主張している雑誌であると解釈してもいいのかも知れません。嘘です。


これ書いたらコンビニ行って50号買ってきます!サンデー49号感想

月光条例

 珍しく1話完結エピソード。今回の条例執行対象者である「きき耳ずきん」さんはたった1話だけの登場であるにも関わらず、自分の望まないことを喋った動物をばりばり生で食べるわ、黒髪ショートカットミッション系女子をストーキングするわとキャラ立ちまくりであり、流石は善良な少年少女達にトラウマを与えることを最大の使命とする藤田先生のマンガなだけはあるよなと思いました。

 あと「動物と会話できる」ことを逆手にとって、月光がもの凄く強いことを動物たちの抽象的な台詞を畳み掛けることで表現しているのは上手いです(フォロー)。

ハヤテのごとく!

 『結局彼が何を考えているのか不明だったが、二人の歌姫が宇宙を救った
 そういや「マクロスF」最終回は録画予約をミスして、ラスト10分くらい切れてました。具体的には、ランカとシェリルと中村悠一ヴォイスの何を考えているのか不明な男の三人が全裸になって宇宙を飛んだとこら辺。
 大体オチがどうなるかは予想できてますし、最終回観た知り合いに展開を聞いたら「まあ、だいたいは予想した通りのオチだと思うよ?」と言われたので、まあ別に最終回は無理して観なくていいやとか思ってます。以上、アニメ試聴日記でした。

 本編の方は、先週一方的にハヤテに対して欲情したマリアさん(まちがい)が、「やっぱりハヤテはそんな子じゃないわ」と冷静さを取り戻したのがちょっと残念でした。残念なのか。残念です(自答)。

神のみぞ知るセカイ

 まさかの「平凡なクラスメート」・小阪ちひろメインの話に突入。この子に名前付いてたなんて知りませんでした(地味に酷い)。
 ただ、「マリみて」においても平凡な女子高校生だった福沢祐巳が生徒会の騒動に巻き込まれて小笠原祥子の妹になったことを契機に覚醒を果たし、最終的には超人のレベルにまで成長したのと同様、小阪ちひろも駆け魂を心に宿したことがきっかけとなり、このマンガに相応しい歪んだ個性の持ち主に成長する可能性はあると思います。サンデーの連載でも、ルックスは平凡だけど何か目覚めちゃって貫禄が出てきた「あおい坂」のキャプテンみたいな例もありますし。
 でも個人的には、彼女にはやっぱり平凡なままでいて欲しい所存です。平凡であることが個性みたいな人もいますよね。「マリみて」の桂さんみたいな人(地味に酷い)。

 とりあえず「フラレナオンは攻略しやすい」という「神聖モテモテ王国」におけるファーザーの教えが活かされることを信じつつ、今後の展開を見守りたいと思います。ガッカリフラレナオン祭。

アーティストアクロ

 「アーティストアクロ」というマンガには基本的に女は要りませんが、お姫様ポジションに位置するキャラは必要!(持論) という訳で、アーティスト協会にさらわれ、アクロがその身を助けようとしているデコの立場は、もはや立派な「お姫様」です。
 しかし「月光条例」のシンデレラ姫エピソードを見ても判る通り、現代ファンタジーの世界においては、例えお姫様と言えども自立的な意志を持って行動することが要求されます。今はただ自分の無力っぷりに打ちひしがれているデコですが、彼が「自分はアクロに助けられるに値するだけの存在である」というプライドを持つことができるかどうか。その辺が今のデコのテーマになりそうな気がします。

 あと、スバルの「べ、別にアンタに協力する訳じゃないんだからね! デコをさらった奴に喧嘩を売られたから一緒に行くだけなんだから! か、勘違いしないでよ!」(要約)って台詞にグッと来ました。スバルのツンデレは良いツンデレ。

金剛番長

 「心臓が止まるのと死ぬのは別問題でしょう?

 心臓死は人の死ではないので、例え心臓が止まって1日経過したくらいではまだ死んでないよ! というもの凄い詭弁を理由にして金剛番長他アイドル番長軍団が復活。「死」という定義すら書き換えるこのマンガに、もはやタブーは存在しません。もう後は好きな様にやっちゃって下さい(褒めてます)。

オニデレ

 「これからも、正の恋人でいさせてください…
 いい最終回でした(感想)。

 ここまで二人の仲が進展してしまうと、これって「次週から格闘トーナメント編開始! さいたまに迫り来る各県の王達! 正を守るため、戦えサヤ!」みたいな急激な路線変更の前触れなんじゃないか? とビクビクしてしまいます。気が弱いので。


まさか生きているうちに再び正月仮面の姿を拝めるとは思っていなかったサンデー48号感想

最強!都立あおい坂高校野球部

 監督がちゃんと采配してる!(感想)

 鈴ねえ監督は、基本的にその存在自体が選手のモチベーションとなってチームをまとめているカリスマ型の監督なので、このマンガにおいて鈴ねえが今回(や、前の試合のダブルスチール)のような監督らしい働きをするシーンは、実はとても貴重だと思います。ありがたく拝まさせて頂きました。
 いや、ホントは彼女もコーチとしての実力は非常に高い人だとは思うんですけど。でもこのマンガは「おお振り」ではなく「あおい坂」なのでこれでいいのです(ひどい)。

 あと「あおい坂」も今度DSで出るサンデー×マガジンの野球ゲームに参戦するそうなのですが、チームの半分が超人ではないただの人間で構成されたチームが、60~70年代の化け物揃いのスポ根野球マンガ勢に太刀打ちできるのか、今から心配です。

ハヤテのごとく!

 なんか最近のマリアさんはハヤテを意識しすぎてどんどんダメになっているというか、連載初期の頃のハヤテに対する超然とした余裕のようなものがなくなってしまっているような気がしてなりません。更になんかハヤテはマリアさんが相手だと、何時にも増してマリアさんの発する空気が読めなくなるボンクラになるので、一方的にマリアさんが空回りしてドタバタする展開になりがちなのが見ていて切ないです。

 かつては作品世界におけるヒエラルキー最上位に位置していた彼女も、いよいよかつて西沢さんが占めていた「報われない女性キャラナンバーワン」の座を狙えるくらいにまで落ちぶれて来たのかも知れません。私の心の中の落ちぶれキャラ萌えセンサーがマリアさんに反応する日も近そうです。

神のみぞ知るセカイ

 「なんだ、この90年代ギャルゲーレベルの会話は!!」が全ての回。前回のエピソードで完全にフラグが立っちゃって桂馬のことが気になって仕方がないハクアの、「頭が良くてプライドが高くて主人公をからかったりするけど、主人公のことが好きなのが周囲にはモロバレな女の子」のアーキタイプそのまんまな態度が好印象でした。ハクアは「新時代の悪魔の優等生」という位置づけなので、即ち新時代の悪魔は色々な意味でギャルゲーレベルな存在であり、そんな悪魔達が住まう地獄はギャルゲーの舞台そのまんまということになるのでしょうか。二次元はあるよ! 地獄にあるよ!(妄想)

 今回は他にも「逃げ出した駆け魂の数は六万匹以上」「恋愛で心のスキマを埋める以外にも駆け魂を捉える方法がある」という重要な情報が提示されました。しばらくは終わらない駆け魂探しに、捕獲方法のバリエーションの提示。これはつまり、ハクアのフラグ立て化と併せた長期連載化への布石ですね。わかります(妄想)。

アーティストアクロ

 スバル、アーティスト協会との戦いを決意し、館から旅立つの巻。ニコの視点からスバルが館に引きこもっていた理由を解説する手法が新鮮で良かったです。ニコの手に大穴が空いていたのは今回への伏線だったんですね。
 特に最後、ニコがスバルの旅立ちを喜んで泣いてしまうところとか最高。人間とロボとのコミュニケーションネタがツボな私としては、「心がない」自動人形が泣く演出に弱いんです。サンデー読んでる独身男性はみんなニコを嫁にもらうべき。

 あと今回は最後に「きっとそこには、あなたにきっかけをくれた人もいるだろうから」という表現が出てきましたが、これはニコがアクロをスバルの連れ合いとして認めたと解釈しました。保護者公認カップルの誕生です。

金剛番長

 「だったら僕が…二代目金剛番長になってやる!!

 今回は悪矢七がまさかの大覚醒で著しく盛り上がりましたが、この路線だと金剛番長は本当に死んでしまいかねません。いや死んでるんだけど。この調子で初代金剛番長が死んだままマンガが最後まで行ってしまい、「金剛番長はオレ達の心の中にいるんだ」みたいなオチになったらどうなるんだろう。楽しみになってきました。

オニデレ

 モモの担当回(ギャルゲーのアニメ化作品の批評サイトっぽい表現)。サヤと正の関係を知っていたり、その一方で生徒会の咲の親衛隊に入っていたりと、このマンガにおいて唯一謎の存在であったモモですが、結局全ては「モモはサヤのことが大好きで、サヤの幸せを守るために全力を尽くしている」ということだったみたいです。サヤは鬼頭衆のみんなから愛されてますね。全て歪んだ形で。

 あと、先週はなんか妙にいい人だった生徒会長は、今週はただの不死身の変態に戻っていたので安心しました。


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