絶対可憐チルドレン 一覧

絶チル40巻感想と「副会長」考察日記

絶対可憐チルドレン

 「絶対可憐チルドレン」の40巻を買いました!(随分前に)

 コミックス40巻からは、ご存知の通り高校生編が始まりました。高校生編の物語としての最大の特徴は、物語上の主人公は「ザ・チルドレン」ではなく、新キャラクターの松風君であることでしょう。「絶チル」の高校生編は、かつて薫に命を助けられ彼女に淡い恋心を抱いていた松風君が、彼女と再開したことをきっかけに、自らの運命を自らの意志で大きく変えていくことになる物語なのです。
 つまり「絶対可憐チルドレン」という作品は、チルドレン達自らが運命を変えるために戦う段階から、運命を変えることに成功したチルドレン達が松風君を代表とする人間たちと新しい未来を創り上げていく新しい段階に、明確にシフトしたのです。40巻を読んで、そんなことを感じました。

 中学生編のラストで、悠理は薫たちの存在に助けられ、彼女たちと本当の友達になりたいと願うことで、これまでの呪われた人生から脱却して新しい道を選択する力を得ることができましたが、高校生編もそれと同様に、薫と再会を果たして自らの特殊な才能に目覚めた松風君が、ザ・チルドレンという存在と関わることで、「薫に命を助けられた」これまでの人生から、「薫と共に命を助けていく」人生への道を選んでいく力を得るための物語となるのではないか? と思っています。
 彼らにとって、チルドレンは大切な友達であるだけでなく、自分を未知の未来に進むための力となる存在でもある訳です。

 あとこれは個人的な妄想なんですけど、既に「『破滅の女王』には惚れてたけど、そうじゃない今の薫には惚れないよ!」と自分の感情を決め込んでいるように見える皆本についても、「でもいいの? ホントにそれで?」と再び揺り戻しが起こる展開が、今後あったらいいなーとは思ってます。
 『破滅の女王』と愛し合った上に最後に自らの手で彼女を殺してその愛を永遠のものにする歪んだ欲求を捨てられず、再び『破滅の女王』と再会することを願ってしまう、所謂ヤンデレ皆本が覚醒したら何かすごいことになるんじゃないかと思いますね。というか自分がギリアムなら、その線で皆本を暗黒面に貶す作戦を狙います。皆本の本質はヤンデレの変態ですからね(決めつけ)。

 あと前回のサンデーの「絶チル」の(かなりどうでもいい)話ですが、生徒会で兵部の傍らに立っていた「副会長」が、実は本当の生徒会長だったという設定が明かされてました。
 彼女は基本的に、学園マンガにおけるテンプレート通りの文武両道な生徒会キャラであることが最重要な存在であり、設定的に没個性であることが宿命付けられていると思われるので、おそらく今後も大きな活躍はせず、生徒会のシーンで兵部の脇に薙刀を持って立っているだけのキャラで居続けるものと予想されます。
 椎名高志先生のおかっぱ髪キャラは個人的に大好きなので、彼女の薄い本を読んでみたいよなーとかちょっと思ってしまうんですけど、今のところそれは望み薄っぽいですね。

 しかし、彼女と同様のおかっぱ髪系女子だった「GS美神」のルシオラも、最初はデザインが「如何にもな戦隊モノの女幹部」っぽいテンプレート的な要素を含んでいたことを考えると、もしかしたら展開次第でルシオラ同様に大化けする可能性もあるかも知れません。「絶対可憐チルドレン」の高校生編は白紙の未来をチルドレン達と共に創り上げていくことがテーマである以上、彼女にも可能性がないとは言い切れません。たぶん。おそらく(弱気)。
 果たして彼女は、テンプレ生徒会キャラの枠を乗り越え、新たな個性を獲得することができるのか否か。その辺にも僅かな望みを抱いていきたい所存です。

 ところで松風君は結局、「超能力研究同好会」を作って、日々チルドレン達を観察してあがめ奉る部活動をしてくれるんでしょうか?(してくれなさそう)

絶対可憐チルドレン 40 (少年サンデーコミックス)

松風と皆本が薫を取り合うラブコメ展開になるかと思っていた時期もありました


「副会長」の薄い本ください!サンデー47号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「個人的には副会長も男子がイイと思います。あと会長の制服は白学ランで日本刀でも──
 サンデー47号の絶チルの兵部について、言いたいことはほぼパティさんが言ってくれました(感想)。

 前々から兵部が「高校生」として再登場することはサプリメントで予告されていたこととは言え、実際にマンガの中に本当に登場してしまうと、かなりやっちまった感というか、兵部のやることなので仕方がない感が半端ないですね(判りにくいですが褒めてます)。まあ、兵部が『またマンガに出たい』と言い出したんだったら、それを止めることは椎名先生を含めてこの作品内には誰にもできないので、致し方ないと思います。
 現状の兵部の目的は、高校生編の実質的な主人公であり、今最も薫に近い男性でもある松風君の観察と思われますが、ギリアムが薫たちに既に干渉して来たことを把握しているのであれば、そちらに対する牽制という意味合いもあるのかも知れません。

 ただまあ、今の高校生編はとりあえず「破滅の未来」が回避された世界であり、今はまだ逼迫した危機に直面している訳でもありませんので、しばらくは「もう一度こんな青春を味わいたいと思っただけ」という理由でもって兵部が学園でパティの妄想のようなマンガチックな高校生活を楽しんでみても、一向に構わないんじゃないかと思います。
 いっそのこと、皆本も「先生」として学園に参戦してきてもいいのよ?


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今「生徒会長で白学ランで日本刀」だと、キルラキルの皐月さまになるでしょうかやっぱり


ハヤテ連載10周年おめでとうございます・サンデー44号くらいの感想

この男、多分本気だ
絶対可憐チルドレン

 サンデー43号のサプリメントで兵部が高校のブレザーを着ているコマが出てきましたけど、まさか本当に転校生として登場してきたりするつもりなのでしょうか。
 まあ、もし兵部がそうしたいと決めたのであれば、それはもう作者の椎名先生ですら止められないと思いますので、好きにして下さいとしか申し上げられません。兵部の制服が白ランじゃないことだけが唯一の救いでしょうか(救い?)。

 本編の方は、松風君が持ち前の洞察力を発揮してチルドレンを窮地を脱出させて事件を解決させるという、おそらく「絶チル」高校生編における問題解決のモデルケースになるであろう展開を見せました。松風君は今後も、このような形でチルドレンと共に様々な経験をしていくことになるのでしょう。
 勿論「薫が好きだ」と宣言した彼の存在は皆本と薫の今の関係にも影響を与えるでしょうし、高校生編でやりたいことが見えて来た感じがしますね。

 あと個人的にちょっと面白かったのが、松風君が薫と葵にそれぞれ指示を出す時に、薫に対しては「あれに接続されてたパイプを奴に向けて!」とお願い口調だったのに対し、葵に対しては「バルブをテレポートで抜け!」と完全な命令口調だったところです。判りやすいですね。

ハヤテのごとく!

 「ハヤテのごとく!」の連載が始まったのは、今から10年前の2004年のサンデー45号でした。ですので、次号の45号で、名実ともに連載10周年を迎えることになります。
 連載が始まった時は、作品の内容そのものよりも読み切り時にときメモファンドネタでコナミに怒られたことの方が有名だったこのマンガですが、今ではサンデーの舞台骨を立派に支える、なくてはならない作品に成長しました。いやもう、一時期は「ハヤテ」と「結界師」だけが自分のサンデーを読むモチベーションだった(=載ってなければ購読するの辞めてた)という辛い時もありましたからね。今となっては、サンデーに「ハヤテ」があって本当に良かったと思ってます。マジで。

 「ハヤテ」の物語そのものは最近割と進展して来ているような気もするのですが、多分「ハヤテ」のやることなので、今後も色々と紆余曲折を繰り返しながら、まだまだ連載はこんな調子でだらだらと続いて(褒め言葉)我々を楽しませてくれるのではないかと思っております。

BE BLUES!

 レノンのボールをカットしてチームをピンチから救ったことで、優人が同じポジションであるレノンに認められた回。未だにレノンに名前で読んでもらえない矢沢とはえらい違いです。「できる優人にできない矢沢」がこの試合のテーマの一つになっているのは、多分間違いありません。
 優人は元々試合中ずっと走っていられるスタミナがある上、チームの為に献身的な働きをすることを厭わないできる奴なので認められる分には問題ないのですが、やはり矢沢はまだ問題ありということなのでしょう。

 それにしても、ここに来て矢沢が報われない属性をムクムクさせて来たことで、何か彼がちょっと萌えキャラみたいに思えてきました。ラブコメマンガで報われない女子キャラに萌えるのと同じ感覚です。矢沢に対してこんな感情を抱いてしまうとは、我ながらどうしたものか(と言われても)。

氷球姫

 あの冴夏が、風花の為に体を張ってフォワードの極意をコーチング!
 この展開は、風花の恋心が冴夏と常盤木の間で揺れる展開に発展しかねませんよ奥さん!(誰)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラのアレっぷりに目が行きがちなこのマンガですけど、やっぱり陸上に打ち込む女子っていいですよねーと思いました(素直な感想)。
 特に、浅岡先輩の巨乳新幹線走法が見られて良かったです。

おいしい神しゃま

 1990年代における週刊少年マガジンの黄金期を支えた、藤沢とおる先生がサンデーに登場! というだけで私のような世代の人間には十分サプライズなのですが、そこで連載されるのが郷土料理を美少女に擬人化させたマンガだというのはもっと驚きです。どうしてこうなった(ツッコミ)。
 かつてサンデーには「やおよろっ!」という擬人化マンガが載ってましたが、その路線をあの藤沢とおる先生にあえてやらせるってのがちょっと凄いと思いました。何というかこう、色々な意味でものすごい贅沢なマンガを見ている気がします。

やおよろっ! 1 (少年サンデーコミックス)

なつみん先生のプリキュアマンガ、毎週楽しみにしてます(私信)


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