Kindle voyage購入と電子コミック雑感日記

 お久しぶりです。
 表題の通り、今回は普通の日記です。

概要

 もう昨年のことになってしまいましたが、Amazonの電子書籍端末の最新機種であるKindle Voyage(3Gモデル)を購入しました。

 自分がこれまで使っていたKindleは日本未発売で日本のAmazonには繋がらないKindle4だったので、これでようやく日本語の本を読んだり買ったりできる端末を手に入れたことになります。


kindle voyageについて

 何故Paperwhiteや無印kindleではなくvoyageを購入したのかというと、

  • これがマンガを読むために必要な解像度を持った電子端末だと思ったから
  • 改ページボタンがついていたから

 の2つの理由があったからです。

 まずvoyageの解像度は1,072×1,448ドット/300ppiとかなり細かく、ここまで密度が高ければ電子書籍端末でもマンガを違和感なく読めるだろうと思ったこと、そしてkindle4と同様の画面をタップしなくても改ページボタンを押すだけでページめくりをしてくれるインターフェースがこの手の端末では必須であると思っていたこと。この2つが一番大きな購入動機になりました。
 実際、改ページボタンは片手で持ったままページめくりができるのがものすごく便利で、前のモデルのPaperwhiteはこのボタンがなかったから購入をスルーした程です。

 そして画面の綺麗さは言わずもがなな感じで、kindle4はもちろんiPad mini(初代)をも凌駕してる印象です。小説にしろマンガにしろ、読んでて違和感は全く感じません。この辺は期待通りで満足。
 本体が軽くて小さくて持ちやすいのも素敵ポイントで、普段はコードの内ポケットに入れて持ち歩き、電車の中で時間がちょっと空いた時に取り出してちょっとだけ読む、みたいなことが簡単にできます。

 以下は妄想ですが、個人的にはkindle4にあったホームボタンやメニューボタンがvoyageにも付いていたら、もっと良かったのになーと思ってます。本を読み終わってホームに戻る時や、読んでる途中で本の向きや行間を変えたい時などは、「画面の上部をタッチしてメニューを表示→そこからホームボタンやメニューボタンを押す」操作をしないといけないのですが、これらの操作は割と頻繁に行うので、それぞれ独立したボタンになっていた方が絶対に便利だと思います。実際kindle4はものすごい便利でした。
 もしこれらのボタンが実装されれば、基本的に画面に触る必要がなくなるので、「本を読んでいる間は画面のタッチを無効にする」オプションも追加すれば、本を読んでる時にうっかり画面に触ってしまって誤動作するミスを防いでくれるので完璧ですね!(うっとり)

 あと3G通信機能については、外出時にスマートフォンのWiFiテザリングをONにしなくても小説をダウンロードできるのは便利なのですが、サイズが大きいコミックは3G経由では購入できなかったり、パーソナルドキュメントに入ってるファイルをダウンロードできなかったり、3G接続では付属のブラウザが使えなかったりとかなり制約が大きく、自分の使い方では正直3Gは付ける必要なかったかも? と後悔してます。
 3Gを付ける分のお金を、広告表示をオフにするモデルの購入に振り分けるべきでした。次の機種に買い換えるときはそうします(気が早い)。

 ついでに付属のWebブラウザは、画面の解像度が高いためか、動作がkindle4のブラウザよりも重いような気がします。世のWebサイトはkindle向けのテキストベースの軽いサイトを用意するべき。

 そんな細かい不満はありますが、何にしろ読書端末としては現在日本で手に入る中ではおそらく最高級であり、値段以外は最高だと思うので、本を沢山読む人でかつ値段に納得できる人なら買うが良いです。
 ただまあ、自分みたいに「どうしても改ページボタンがなければダメだ」みたいな変なこだわりがある人でなければ、普及価格帯の Paperwhite で十分満足できると思います。廉価の無印kindleは、小説をメインに読む人にならという感じ。



電子コミックについて

 せっかくなので、最近の電子コミック界隈について考えていることも少し。

 自分が買ったkindle4が発売された2011年は、まだ「Amazonが日本で電子書籍サービスを開始するかも?」みたいな噂が囁かれていた時代だったと記憶していますが、あれから3年以上が経過した今では日本でも「Amazon Kindle」を初めとして電子書籍配信サイトがモリモリと立ち上がり、「COMICO」「マンガボックス」などのスマホで読む専用の無料電子コミックアプリがいくつもリリースされ、その一方で既存の出版社も「ジャンプ+」のような専門サービスを立ち上げるなど、一気に裾野が広がった感があります。ビバ電子書籍元年!(バズワード)

 個人的には、「COMICO」のような電子コミック専用のネイティブアプリが、マンガ配信のプラットフォームとしてこれからもっと伸びて行くのかな? という気はしています。スマートフォンがここまで普及し、解像度や画面の広さもマンガを読むのに問題ないレベルにまで進化した今となっては、スマホ向けに特化した形態のマンガが作られて読まれるようになるのは、まあ当然といえば当然でしょう。
 特に、縦スクロールしながら読むコマ割りがない形態の純粋なスマホ向けのマンガは、これまでの紙に印刷されて本の形態で読むことが前提だったマンガとは全く違う表現ができる可能性を秘めており、今後も様々な表現手法が試されていくのではないのでしょうか。
 縦スクロールされる画面で読むことが前提のマンガの表現例としては、以前ジャンプ+に掲載された「キッカケはプラネタリウム」が素晴らしかったです。コマの大きさに成約がない+スクロールが縦方向に限定される、という環境下でこんなことができるんだ! と感心させられました。

 ただ、これらの作品は基本的にスマートフォン(のアプリ)で読むことを前提としているので、当たり前ですがスマホを持っており、かつそのアプリをインストールしていなければ読むことができません。そしてスマホにおけるマンガの配信プラットフォームは増える一方なので追いかけるのが大変ですし、またアプリを入れても全てのマンガに目は通せなさそうです。自分はスマホで本を読んでいると、何かこうゲームをやりたくなってムズムズして来る人ですし(ダメ)。

 つまり、「そこに新しいマンガのフロンティアがある」ことが判っていながら、時間や根性などのリソースは有限であるため、そのフロンティアを自力では開拓できないでいるという、とてもむず痒い状況にいるというのが、電子コミックに対する今の自分の認識です。
 とりあえず、自分も時間作ってもうちょっと積極的にマンガアプリ等を試していきたいです。あとおすすめのマンガとかあったら教えて下さい(他力本願)。

 あと電子化といえば、やはり週刊少年ジャンプが電子書籍化して毎週アプリで読めるようになったというのはかなりインパクトが大きく、これに関しては本当によくやってくれたと思ってます。あのジャンプが「攻め」の姿勢を見せてくれたのが何より嬉しい。ジャンプが動いたからこそ、マガジンも電子化する決定ができたのではとも思いますし。

 そしてサンデーはWebメディアでは割と先行していた印象があったのですが、雑誌そのもののアプリ化や電子化には出遅れてしまった感じがします。多分年内には何らかのサービスを始めてくれるのでは?(MangaONEに乗っかるとかで)とは思ってますが、小学館そのものが電子書籍化時代への移行を模索している最中なイメージがあるので、電子書籍版をすぐにリリースしてくれるかどうかはまだ微妙なところかも。
 何にしろやってくれれば勿論私は購読するので、その辺よろしくお願いします。いやマジで。


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はい、次のモデルは3年後に買う予定です

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