サンデー 一覧

サンデー45号書きかけ感想

ヘブンズランナーアキラ

 「ヘブンズランナーアキラ」の「ヘブン」は、連載当初はアキラが走るごとに臨死体験をするところから来ていると解釈していましたが、サンデー45号における小笠原さんの走りは、正に悩める衆生を己の美しい走りで導く菩薩そのものであり、これが本当のヘブンなのか! と思いました。

 でも多分次回以降は、菩薩のような走りに魅了されたランナー達が、あまりのハイペースっぷりについていけずに次々と脱落する地獄絵図になりそうな気がしてなりませんが。二周目は地獄の一丁目。

デジコン

 オメガとシホがとりあえず最初の危機を乗り切ったと同時に、シホの銭湯を狙う当面の敵の存在も明らかになった回。
 このマンガ、宣伝文句に「バトルコメディー」とあるように一応コメディ要素は含まれているのですが、バトルの方がかなりガチ寄りで敵も味方も本当に死んでしまいかねないので、コメディーと言えどもその辺は全く油断できないなと思いました。一応は同じジャンルだった「一番湯のカナタ」とは本当にえらい違いです(誰ともなしに)。

 そして、シホが「ありがとな!」と言った姿はホントに可愛かったので、オメガは素直に温泉宿の婿になれば良いと思います(飛躍)。


ヘブンズランナー アキラ 1 (少年サンデーコミックス)

アキラさんは出番が少なくても存在感がすごいのがすごい


ハヤテ連載10周年おめでとうございます・サンデー44号くらいの感想

この男、多分本気だ
絶対可憐チルドレン

 サンデー43号のサプリメントで兵部が高校のブレザーを着ているコマが出てきましたけど、まさか本当に転校生として登場してきたりするつもりなのでしょうか。
 まあ、もし兵部がそうしたいと決めたのであれば、それはもう作者の椎名先生ですら止められないと思いますので、好きにして下さいとしか申し上げられません。兵部の制服が白ランじゃないことだけが唯一の救いでしょうか(救い?)。

 本編の方は、松風君が持ち前の洞察力を発揮してチルドレンを窮地を脱出させて事件を解決させるという、おそらく「絶チル」高校生編における問題解決のモデルケースになるであろう展開を見せました。松風君は今後も、このような形でチルドレンと共に様々な経験をしていくことになるのでしょう。
 勿論「薫が好きだ」と宣言した彼の存在は皆本と薫の今の関係にも影響を与えるでしょうし、高校生編でやりたいことが見えて来た感じがしますね。

 あと個人的にちょっと面白かったのが、松風君が薫と葵にそれぞれ指示を出す時に、薫に対しては「あれに接続されてたパイプを奴に向けて!」とお願い口調だったのに対し、葵に対しては「バルブをテレポートで抜け!」と完全な命令口調だったところです。判りやすいですね。

ハヤテのごとく!

 「ハヤテのごとく!」の連載が始まったのは、今から10年前の2004年のサンデー45号でした。ですので、次号の45号で、名実ともに連載10周年を迎えることになります。
 連載が始まった時は、作品の内容そのものよりも読み切り時にときメモファンドネタでコナミに怒られたことの方が有名だったこのマンガですが、今ではサンデーの舞台骨を立派に支える、なくてはならない作品に成長しました。いやもう、一時期は「ハヤテ」と「結界師」だけが自分のサンデーを読むモチベーションだった(=載ってなければ購読するの辞めてた)という辛い時もありましたからね。今となっては、サンデーに「ハヤテ」があって本当に良かったと思ってます。マジで。

 「ハヤテ」の物語そのものは最近割と進展して来ているような気もするのですが、多分「ハヤテ」のやることなので、今後も色々と紆余曲折を繰り返しながら、まだまだ連載はこんな調子でだらだらと続いて(褒め言葉)我々を楽しませてくれるのではないかと思っております。

BE BLUES!

 レノンのボールをカットしてチームをピンチから救ったことで、優人が同じポジションであるレノンに認められた回。未だにレノンに名前で読んでもらえない矢沢とはえらい違いです。「できる優人にできない矢沢」がこの試合のテーマの一つになっているのは、多分間違いありません。
 優人は元々試合中ずっと走っていられるスタミナがある上、チームの為に献身的な働きをすることを厭わないできる奴なので認められる分には問題ないのですが、やはり矢沢はまだ問題ありということなのでしょう。

 それにしても、ここに来て矢沢が報われない属性をムクムクさせて来たことで、何か彼がちょっと萌えキャラみたいに思えてきました。ラブコメマンガで報われない女子キャラに萌えるのと同じ感覚です。矢沢に対してこんな感情を抱いてしまうとは、我ながらどうしたものか(と言われても)。

氷球姫

 あの冴夏が、風花の為に体を張ってフォワードの極意をコーチング!
 この展開は、風花の恋心が冴夏と常盤木の間で揺れる展開に発展しかねませんよ奥さん!(誰)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラのアレっぷりに目が行きがちなこのマンガですけど、やっぱり陸上に打ち込む女子っていいですよねーと思いました(素直な感想)。
 特に、浅岡先輩の巨乳新幹線走法が見られて良かったです。

おいしい神しゃま

 1990年代における週刊少年マガジンの黄金期を支えた、藤沢とおる先生がサンデーに登場! というだけで私のような世代の人間には十分サプライズなのですが、そこで連載されるのが郷土料理を美少女に擬人化させたマンガだというのはもっと驚きです。どうしてこうなった(ツッコミ)。
 かつてサンデーには「やおよろっ!」という擬人化マンガが載ってましたが、その路線をあの藤沢とおる先生にあえてやらせるってのがちょっと凄いと思いました。何というかこう、色々な意味でものすごい贅沢なマンガを見ている気がします。

やおよろっ! 1 (少年サンデーコミックス)

なつみん先生のプリキュアマンガ、毎週楽しみにしてます(私信)


あっという間の三週間でした(私信) サンデー40~42号感想

境界のRINNE

 この回の美人さん(名前)には、所謂女の業と言われるものが全て詰まっているように思えます。鯖人がクズ男だと知っていながら婚姻届を押し付けようとする辺りは、本当にグッと来ました。汚い大人な皆さん(決めつけ)なら、そうしてしまう彼女の心理がとてもよく判るのではないのでしょうか。
 こんなに深い闇が潜む話を、少年誌の枠に収まるフォーマットで作れる高橋留美子先生は流石だなと思いました。高橋先生の描く根性が曲がった女性はみんな大好き。

ヘブンズランナーアキラ

 少し前の話になりますが、サンデー40号でアキラが100m走でついに真の実力を披露してそれが周囲に認められた時、部長が感動して涙を流していたのが印象的でした。主人公のために感動の涙を流せる部長は、やっぱりこの作品のヒロインだと確信しましたね。
 そして小笠原さんはアキラを見守って静かに導く女神。あるいは菩薩。

BE BLUES!

 これも少し前の話になりますが、サンデー40号で藍子が桜庭のことを「相手を馬鹿にしている馬鹿である」と評し、ミルコもまた桜庭のことを「飛び道具だから狙いを定めてやらないといけない」と、まあ端的に言えば「馬鹿とハサミは使いよう」的な形で桜場を評していたところが面白かったことを覚えています。
 サッカーのキャリアは段違いなれど、この二人が桜庭のアレっぷりという共通の話題で盛り上がれるということは、それだけ桜庭のキャラクター性が際立っているということの証でもありますよね

 前回の本編の方は、BCD混成チームを「自分のやりかったサッカー」の形にまとめ上げた龍の人間力の高さと、決めるべきところでキッチリと外す矢沢の(違う意味での)人間力の高さが際立った回だったと思いました。男・矢沢の後半の活躍にも期待です(違う意味で)。

だがしかし

 連載開始からまだそれほど間がないのにも関わらずコミックス1巻が早くも発売、しかも1巻にはサンデー42号に掲載された話まで載っているという、これまででは考えられなかったスピーディーな営業戦略を展開したことで話題になってました。それだけ「だがしかし」が今サンデーから期待されている、と言えるのではないのでしょうか。

 ほたるにおっぱいアイスをぶっかけた前回の露骨にエロな話は勿論好きですが、サンデー41号における「透過光で見えないパンスト越しのパンチラ」という控えめかつ読者の想像力を刺激させるフェティッシュなエロの話も大好きです。
 結論としては、どっちのエロもできるほたるは素敵です(褒めてます)。

デジコン

 新連載(40号の)。「宇宙人が主人公のいる銭湯に空から降ってきた」という導入部こそは『一番湯のカナタ』を彷彿とさせるものがありましたが、こちらは『カナタ』のような面白宇宙人ほのぼの銭湯コメディではなく、空から降ってきた最強宇宙人のオメガを初めとして、出てくる宇宙人が何かみんな本気で相手を殺しにかかってくるという、バイオレンス分がかなり多めの内容になっているのが大きな違いだと感じました。
 特に前回のラストでは主人公のシホが頭から血を流しており、常識的に考えるとこれもう彼女は死んでるんじゃないの? と思わざるを得ないレベルでバイオレンスです。

 総じて、ルックスは従来のサンデーマンガ的な作品のように見えながらも、その内容は従来のサンデーのマンガにはちょっとない感じの雰囲気の作品という印象。これからどんな形でこちらをもっと驚かせてくれるのか、今後の展開に期待します。

史上最強の弟子ケンイチ

 まさかの最終回。サンデー超増刊に連載されていた時代から読んできた身としては、「ケンイチ」が終わってしまうのは寂しくもあります。
 「達人と弟子」という概念を初め、このマンガ独自の極めてユニークな格闘理論の数々は、何かこう如何にも「サンデー読者が好きそうな格闘マンガ」を体現しているように思えました。そういう意味では、極めてサンデーらしい作品だったと言えます。何にしろ、長い間おつかれさまでした。

 既に松江名先生の3話連続読み切りが告知されているところからして、再び松江名先生の作品がサンデーに戻ってくるのもそう遠くはないように思えます。

だがしかし 1 (少年サンデーコミックス)
コトヤマ
小学館 (2014-09-18)

「だがしかし」1巻、現在品切れでプレミアムな売値が付いててビビります


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