ハヤテのごとく!
改めて、連載十周年おめでとうございます。
今回は連載第一話のセルフパロディという体をした壮大な夢オチ話でしたが、数あるサンデーの連載作品の中でも連載十周年の節目でこういうグダグダな話を堂々と載せられるところが、この作品の偉大なところだと思ってます(褒めてます)。
「やっぱ●●●に訴えられそうになった事かな
」
読み切り版「ハヤテ」がときメモファンドネタでコナミに訴えられそうになったことはみんな知ってるので、特に伏せ字にする必要はないんじゃないかと突っ込みたくなりましたが、でもこの手の伏せ字を使ったギャグって伏せ字の中身を読者が知っているからこそ成立するものなんだよなーと思い直しました。
コナミから脅されたことがギャグとして使えるくらい「ハヤテ」と畑先生がビッグになれて、本当に良かったですね(褒めてます)。
今際の国のアリス
今週のサンデーで一番読み返していたのが多分これ。「美人投票」をネタにここまで心理戦描写ができるところが面白いです。
自分はこういう読み合いとか協調性が必要な系統のマルチゲームだと真っ先に餌食になるタイプなのですが(読み合いとかが超面倒なので)、フィクションでなら読んで「王水かけられて焼け焦げて死ぬのやだなー」と思うだけで済みますからね。
あとこの作品世界では頭脳以外の肉体系の「げぇむ」を強要されることも多いかと思いますが、今回のエピソードで出てきた数学が得意なじいさんとか、そういうマッシブかつブルータルな「げぇむ」をどうやって生き抜いて来たんだろうかと思ってしまいます。彼もここまで来るために色々苦労して来たのにねえ(作品と関係ない感想)。
サイケまたしても
連載再開。最初はループものと思わせておいて前章のラストでいきなり能力バトルに移行する素振りを見せたのでビビりましたが、今回から本格的に能力バトルモードに移行する模様。「うえきの法則」から「タッコク」に至るまで、一風変わった能力バトルを描くことを得意としている福地先生の本領発揮となりそうで楽しみです。
主人公のサイケはすっかり自分の「能力」で人助けに徹する地味なヒーローになってましたが、時間を遡るためには一度溺れて死なないといけないのは相変わらずっぽいですね。「事故に遭いそうな子供を助ける」ならともかく、「教室で割れた花瓶を割れないようにする」ところまで一度死んでまで面倒見るのは流石にやり過ぎなのではないかと思うのですが、彼の性格では知ってしまった以上はそうするしかないのでしょう。真のヒーローとは結局そういうものなのかも知れません。
BE BLUES!
ちょっと前の号の話になりますが、46号でプレスをかけ続けて疲労困憊だった優人に対して、藍子に言葉を掛けるように命じたミルコが良かったです。このおっさん、「男子は女子に応援されると発奮する」という理論は前にも実行してましたが、今回のこれはまるで優人が藍子に好意を持っているのを見透かしているかのようです。彼は勝負のためなら女も使うのです。
かつて人種のるつぼたる旧ユーゴで代表監督を務めた、ミルコの勝負師の顔が見えてきましたね。いいですね。
本編の方は、ついにAチーム側の切り札である友坂が登場、優人が散々苦労して成立させていたプレスがあっけなく機能しなくなって来ました。
となれば、混成チーム側も切り札というかもはや飛び遠具である、みんな大好き桜庭さんが登場するしかありませんね(決めつけ)。勝負師ミルコがどのタイミングで禁断の兵器である桜庭を投入するのか期待です。
だがしかし
47号に出てきた「ヤンヤンつけボー」は自分も最近食べましたけど、これはメーカーがチョコレートで有名な明治なだけあって、つけボーに付けるチョコが普通に美味しいんですよね。このチョコ要素の美味さはもはや駄菓子の領域を超えており、この部分においても「これは本当に駄菓子なのか?」と食べる者を悩ませるに十分だと思います。
でもまあトッピングの変な粉は見た目も味もまぎれもなく駄菓子要素満載なので、結局結論としては駄菓子以外の何物でもないということになるんですが(どうでもいい考察)。
そして「だがしかし」は心底面白くて楽しいマンガなのですが、その要素のかなりの部分はヒロインたるほたるのキャラクター性が占めていることは、まず間違いありません。基本的には駄菓子に目がないボケキャラという感じなのですが、シチュエーションによって凛々しかったり可憐だったり無邪気だったりエロかったりと、雰囲気がころころ変わるところも魅力的です。
このマンガにおける彼女の魅力を端的にどう表現したらいいのか常に悩んでいたのですが、まあ「ほたるはカワイイ」でいいんじゃないか? というのが、今のところの結論です。次回のセンターカラーが楽しみです。
デジコン
前回の「絶対可憐チルドレン」ではパティが『会長の制服は白学ランで日本刀でも──
』って妄想を炸裂させてましたけど、その白ランキャラを実際に登場させているのが、この「デジコン」です。「絶チル」の兵部生徒会長はあくまで学園もののパロディの要素が強い(というかパロディそのもの)なのですが、パロディが成立するためには白ランキャラを大まじめに登用するマンガが必要であり、「デジコン」の白ランキャラである風紀委員長・田中正義は、正に白ランを着なければならないキャラとしてデザインされています。
学園を舞台にしたSFコメディーは「うる星やつら」の時代からのサンデーのお家芸と言えますが、「デジコン」はその伝統を(今サンデーで共に連載している「EとT。」も含めて)今に伝えている存在なのです。そういう意味においても、「デジコン」というマンガには好感を持っています。ホントです。
あと、白ランキャラは生真面目に見えて実はちょっとおかしい(頭が)というところも、この田中正義はきちんと踏襲しているところも好感触です。シホをペロペロしたい気持ちは良く判ります。
デジコン1巻が早くも発売。最近のサンデーは新連載のコミックス発刊ペースが早くてありがたいです