ワネットちゃんのお母さま登場記念・サンデー7号「クロノ・モノクローム」感想
クロノ・モノクローム
サンデーの入荷数を絞っている近所のコンビニに朝9時半頃行ったところ、既にサンデーが売り切れていました(近況)。
今週のサンデーのセンターカラーは「クロノ・モノクローム」でしたが、このマンガは何かこう回を追うごとにアントンが可愛くなって来ていることを実感させられました。
今週は、彼のご主人様であり稀代の発明家でありそしてサディストでもあるケンペレンとの出会いのシーンが描かれ、如何に彼がケンペレンを敬愛しているのかというバックグラウンドが語られました。そして、それ故にケンペレンがタークの操縦者として拾ったチェスの天才・黒六に対して嫉妬の念を抱いてしまうという構図も見えて来たように思えます。
チェスの才能を持った黒六にご主人様の愛情が注がれるのを見て、自分が何も「持っていない」ことに気付き、このままではご主人様の言う「つまらん大人」になってしまうことを自覚して悔しがるアントン。いいですね。
ご主人様が自分のすべてだったのにも関わらず、そのご主人様を黒六に取られてしまうかも知れないと疑念を抱くアントン。可愛いですね。
これまでは単純に「サディストなご主人様と、でもそんなご主人様が大好きな純朴な少年」という構図でアントンに萌えていましたが、今週のお話でグッとアントンという人物に深みが出て来たように思えます。それでこそより萌えられるというものですよ。そうなんですよ(連呼)。
この作品で史実に名高いオートマタ「ターク」の活躍がどのように描かれるかということ以上に、アントンというキャラの描かれ方にも注目していきたいなと思いました。
早川書房
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「ターク」の存在にインスパイアされた作品は数多いらしいのですが、これも「自動人形の中に小さな将棋指しの男が入っている」設定で描かれたファンタジー作品。自分にとっては思い出深い小説です