絶対可憐チルドレン 一覧

「礼を言う」と言われた時の九具津さんの照れた笑顔が最高にステキ♥サンデー24号絶チル感想

 時間がない!(挨拶)
 ので、個人的に大事だと思ったところだけ箇条書きします。

  • 抜け忍のハンゾウ君(だっけ?)がだんだん科学くんに見えて来た件。
     自称「忍者」なだけに、そのうち悠理相手に「乱波SS」みたいなドタバタコメディが始まったりするかも知れません。
  • 「マイノリティ」をキーワードに九具津(非モテ)が賢木(リア充)に対してかつての鬱積した感情を語ったのが、おそらくこのエピソードの最大の主題でしょう。
     九具津も賢木もこの世界の中では「マイノリティ」であることは一緒なのですが、彼らがに対するマイノリティであるのか、そしてマイノリティである自分が「マジョリティ」の中で生きるためにどのような道を選んだのかは、全く異なっています。九具津はバベルを去って自分がマイノリティとなった原因である人形フェチの才能を極めて自分の才能を認めてくれる人間を増やすことを選び、賢木は皆本という「ノーマルの変わり者」を心の拠り所にして世の中と繋がりを保ち、その能力を医者として活かす道を選びました。
     これはどちらが正しいというものではなく、むしろ九具津と賢木がそれぞれ生きるための道がこの世界に存在している、という多様性があったことを良しとするべきなのでしょう。賢木を受け入れた皆本という存在がこの世界に必要である様に、九具津のようなひねくれ者を受け入れるパンドラを作った兵部という存在も、やはりこの世界には必要なのだと思います。皆本はまだそのことを認めないのかも知れないけど。
  • それにしても、非モテでオタクでキモい呼ばわりされてるキャラの屈折した感情を描かせると、椎名先生は本当に上手いですね。四十を過ぎて人間として落ち着いて来る年頃であるはずの椎名先生の心の中には、まだ「GS美神」に出て来た妖怪コンプレックスが住まっているに違いありません。
  • 服装と言動に気をつけてさえいれば大丈夫だ!
     しかし、真の一流(オタク)は、たとえ服装と言動がフツーでも、一流が放つオーラまでは隠すことが出来ないので要注意です。自分もネット界隈で有名な方々とお会いする機会に何度か恵まれましたが、何というか皆さん本当に貫禄が違います(失礼)。
  • 皆本は異性のチルドレンと同居している状態でもあんなセクシーショットを撮られるくらい油断しているんだから、もしこれで同性のティムやバレットと同居し始めたら、さぞかし油断しまくってセクシー無双なポーズを無意識に取りまくるに違いありません。耐えろティムバレ(何に?)。

「興味はあるけど方向が違う」。何と深い言葉。サンデー22+23号絶チル感想

 コミックス21巻限定版の増刷おめでとうございます!(挨拶)

 先週の段階で池袋とらのあなで限定版が売られていたのは確認したので、もう増刷分は市場に出回っていると見ていいんでしょうか。まあ、限定版なのに増刷ってのは、ちょっとそれ限定違うんじゃないか? と思わなくもないのですが、何にしろ人気あるのは確かなので、ファンとしては素直に喜びたいところです。

 椎名先生は連休中もtwitterでプロモーション活動を積極的にこなしており、こちらとしては「ファンのためにここまでしてくれるなんて…」と、何かホントに頭が下がる思いです。ありがとうございます。
 あと最近twitterでは明け方に椎名先生を見かけることが多く、いつ寝てるんだろうと思って試しにtweetから睡眠時間を推測するサイトで調べてみたら、「就寝時刻が朝5時」とか出て来ました。これホントなんだろうか。

 以下、今更ですがサンデー22+23号の「絶チル」感想です。

トイ・ソルジャーズ(4) あらすじ:

 皆本が持ち込んだECCMによってモガちゃん人形のコントロールを取り戻した九具津は、皆本達に協力を申し出る。彼がバベルを裏切った過去の行いを忘れていない皆本は拒否するものの、賢木が九具津の本体と一緒に囚われていること、そしてこのままだとティム達が殺されかねないことを知った皆本とチルドレン達は、不本意ながらも協力を決意する。
 あと「ある程度の重量物落下」は、ある程度じゃなくて普通に死ねる重さだと思う。葵を怒らすとやっぱり怖いと思う。

 そして九具津の操るメイド人形とチルドレンのコンビによる「普通の人々」への急襲が成功し、彼らは九具津と賢木、そしてティム達を無事救出することに成功。激高した澪とカズラは「普通の人々」の戦闘員を殺害しようとするが、薫の「こんな奴らのために手を汚すな」というかつて彼女が皆本から受けた説得を受け入れて一件落着。
 皆本は薫の成長を素直に褒めるものの、一方の薫は皆本と自分との関係があくまで「保護者と子ども」のままであり、そこから決して前には進まないことに対して、複雑な思いを抱くのであった。つづく。

 にこやかなモガちゃん人形から「久しぶりだね皆本くん」と九具津ヴォイスがする様を想像したら、さすがに九具津が「キモい」と言われるのも致し方ないんじゃないかと思えてきました。

 今回のエピソードで個人的に意外だったのが、九具津が「普通の人々」を殺害していなかった点でした。自分をヒドイ目に遭わせた連中に逆襲する機会を得た彼なら、絶対に37564(隠語)にするに違いないと思っていたのですが。
 ただ、彼がそうしなかった理由は決して「人殺しはよくない」といった倫理的なものではなく、「殺そうと思えば殺れたんだぜ?」の台詞が象徴している様に、あくまで「人形を操っている時の自分は、人間の生死をも思いのままに操れるのだ」という彼の尊大なプライドを満たすためだけに殺さなかったように思えます。この辺が、「普通の人々」に対して殺意を持っていても、薫の説得によって彼らを赦すだけの理性を保っていた澪やカズラとは、決定的に異なる点でしょう。もう九具津の心はかなり深いところまで闇に吸収されてしまっているのかも知れませんね。
 斯様なまでに性根がねじ曲がった今の九具津さんは、自分の萌え要素の一つである「性根がねじ曲がったキャラ萌え」に火を着けるに十分です。これからは存分に彼に萌えさせて頂きます。

 あと、既にそのアレっぷりによって私の萌え対象となっているパティさんですが、今回もまた「あんたがどーしてもってゆーならね!」と釘宮ヴォイスでツンデレ台詞を喋った澪に反応したり(ティムやバレットとは「反応」の仕方が全く違うことに注目。パティの罪深さが口の形に表れてます)、手錠で縛られて背中合わせで転がされている九具津と賢木をハァハァしながら撮影したりと、期待以上にやらかしていて良かったです。パティ自重(もう手遅れだけど突っ込まざるを得ない)。
 彼女はまだかつて九具津と賢木が殺し合っていたエピソードを知らないと思われますが、もしそのエピソードを知ったら更に萌えるんじゃないんでしょうか。かつての敵同士が協力してピンチを切り抜けるだなんて、もう最期には愛が芽生えないとおかしいシチュエーションですからね。パティさんはぜひコミックス4巻を今から読むがいいと思います。

 そして次回以降への「引き」の形で、皆本から見た自分が「保護される子ども」のままであることに戸惑う薫が描写されていますが、でもこれも客観的に見ると、大人と中学生のカップルは(澪やカズラが図らずも言った様に)「キモい」になっちゃうんですよねえ。いい大人が人形に入れ込むのもキモいし、大人の男性と中学生女子が愛し合うのもキモい。「キモい」は理性ではなく感情から発生するものなので、それを克服して周囲に納得させるのは容易ではないのです。
 九具津は周囲から何と言われようが自分の好きに生きてるように見えますし、多分そういう生き方をするためにパンドラに移ったんじゃないんでしょうか。薫はこれからどうするんでしょう。続く。


アニメ版のモガちゃん人形の声優って誰でしたっけ?サンデー21号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 コミックス21巻限定版のDVDをようやく観る時間を作ることができたので観てみたんですけど、内容はDVDのパッケージに同梱されていたおまけマンガのオチに使われていた「幸せだったTVアニメの思い出がうかびあがりましたそのものでした。
 観ているうちにTVアニメ版観てた頃の思い出がよみがえり、「あーこんな話あったよなー」と当時のことを反芻してしまう。そんな感じ。

 内容は基本的に総集編+新作のトレーラーという構成ですが、総集編部分の演出がチルドレン毎にちょっとづつ異なっているのが面白いところ(特に紫穂。いい意味でひどい)。また新作部分では、既にサンデーや公式サイトでも報じられていますが、明らかに変態さんな格好をしている皆本が印象的でした。どうしてこうなった
 OVA版のメインは中学生になったチルドレン達の新たな活躍になるはずなのですが、おいしいところは全て皆本(と声優の中村悠一さん)が持って行ってしまうのではないか? という予兆をひしひしと感じざるを得ません。兵部はそれを阻止することができるのか!(間違った予測)

 以下、サンデー21号の感想です。

トイソルジャーズ #3 あらすじ:

 憧れの造形師「Mr.9」こと九具津のアジトに意気揚々と乗り込んだティム(オタク)とバレット(オタク)であったが、何故か九具津のアジトにECMを構えて待ち伏せしていた「普通の人々」によって、パンドラメンバー共々捕らえられてしまってしまって大ピンチ。銃器戦闘のプロフェッショナルであるはずのバレットですら、ECMと大量の萌えフィギィアに囲まれ、彼らの気配を察することができなかった模様。彼の勘が働かなかったのは、間違いなく萌えフィギィアのせいだろう。オタクにとって萌えフィギィアは兵器。いやマジで。
 あとバレットは殴られそうになった澪を「かばう」(一般的なゲームでは好感度が上がる)したのだが、この行動で彼女の好感度が上がったかどうかは不明。でも何かこのカップリングは個人的に想定外の組み合わせなので、なんかあれこれ想像するのが初々しくて楽しい。アリだと思う(感想)。

 その一方、ティムとバレットの部屋に澪達の存在の痕跡をかぎ取った皆本は、薫とベッドでいちゃいちゃする強制イベントを何とかクリアした後に九具津のアジトに侵入するものの、やはりECMの効果で無力化されてしまい、「普通の人々」から銃弾の雨を浴びせられて大ピンチに陥る。
 しかし、その窮地に颯爽と現れたのは、我らが九具津が操る等身大モガちゃん人形であった。彼の操るモガちゃん人形は「普通の人々」を一掃、そして更に皆本との共闘を申し出る。昨日の敵に対してどう出る皆本。続く。

 いやもう、自分が皆本なら九具津に惚れても仕方がないくらい九具津さんカッコイイ! 的な状況だと思うのですが、それでもチルドレン達から無条件でキモい呼ばわりされちゃうところが、さすが俺たちの九具津さんです。
 「人形を操作して意のままに操る」という能力そのものはティムと基本的には一緒なはずなのに、何故九具津はここまでキモがられてしまうのでしょうか。メイド服コスチュームになってるモガちゃん人形の造形の問題か、そのモガちゃん人形を介してわざわざ会話するところがよくないのか、それとも単に九具津さん本人から如何ともし難いキモいオーラが漂っているからなのか。「キモい」という言葉は、理屈じゃ説明できない生理的嫌悪感から発せされているものであると考えると、思わず「キモい」と発したチルドレンにとっては、やっぱりどっかしらにキモく感じるところがあったのでしょう。
 やっぱりモガちゃん人形の造形が専門用語で言うところの「不気味の谷」的なアレなところがあるのと、そのモガちゃん人形に対して九具津さんが過剰に入れ込んじゃってるところが、やっぱりちょっとアレなのでしょうか。

 また、パンドラに移って造形師としての才能を楽しそうに発揮している最近の九具津を見てると忘れそうになってしまうのですが、かつて彼がバベルに所属していた頃はパンドラに内部情報を流しており、その事実に気付いた賢木を本気で殺そうとした一面を持ち合わせていることは、九具津というキャラを理解する上で忘れてはいけないことだと思います。つまり、彼は目的のためには手段を選ばず、もちろん人を殺すことも厭わないのです。
 実際、今回のモガちゃん人形による銃撃では、「普通の人々」の戦闘員はみんな死んじゃっててもおかしくはないくらいの、派手な撃たれ方をしてました。この辺の内面の暗さというか、ある種の狂気めいたところも、九具津さん独特のキモさに繋がっているのかも知れません。
 九具津というキャラは、基本的には「萌えフィギィアを武器にして戦う」コメディ要員的な位置付けにあると思うのですが、掘り下げることによってサイコホラーに通じる狂気を内包した物語を内面に持たせることもできるという、実に奥が深い存在だなと思った次第です。

 まあ、いくら九具津が生理的にキモかろうが、現在の状況下では皆本やチルドレンは彼と共闘せざるを得ないので、次回は彼らが「普通の人々」にさらわれたティムや澪達を追う展開が予想されます。九具津の人形が(おそらくは「普通の人々」によって)テロリズムに使われそうになったいきさつも、そこで明らかになるのではないのでしょうか。


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