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01/ 9/25  (更新情報へ)

 「ライジング・サン」1巻が発売延期に!(挨拶)

 まだWebサンデー等のオフィシャルサイトでは発表されていないみたいですが、9/18に発売が予定されていた「ライジング・サン」(現在週刊少年サンデーで連載中)のコミックス1巻が、例の全米同時多発テロの影響を考慮して発売延期になった模様です。
 何でも、書店の方に小学館からそういう連絡が来たんだそうで、まだいつまで延期するかすら決まっていないという話だとか(情報源:書店員のたわごとさんのほんや日記 9/13、だめ〜づさんの浪費日記 9/21)。

 「ライジング・サン」には、冒頭のエピソードで『本編の主人公の父親が、貧しい日本の元凶を作ったアメリカに報復するため、戦闘機に乗ってホワイトハウスに突っ込んで散華する』という、トム・クランシーの小説「日米開戦」のラストシーンを彷彿とさせるイヤなシーンが出てくるのですが、そういう内容のマンガを発売するには今は猛烈に間が悪すぎると判断されたのでしょう。致し方がないことだと思います。
 「ライジング・サン」に対しては、このページでも連載開始当時にもそのエピソードのアレっぷりに対して苦言めいたことを書いた憶えがありましたが、このマンガで起こった以上のことが現実世界で実際に起こってしまった以上、もうこの手の主人公がテロリズムを行う側に立つような趣向の作品は、しばらく敬遠されざるを得ないでしょう。

 「ライジング・サン」の中では、攻撃を食らったアメリカ大統領が「これが、あの国の怖さ、ということか……」とテロ攻撃を行った敵に対して敬意を表すような台詞を述べていましたが、しかし現実世界のアメリカ大統領は「これは文明社会に対する攻撃である! テロリストはブッコロ! ブッコロ!」とテロを行った側への配慮など全くなしな演説を行ってアメリカ国内から喝采を浴びているのが現状です。
 これを見ても判るように、例え自らが窮地に追い込まれたからと言えども、それを打開するためにテロリズムに訴えても双方の憎悪が増すだけで何の問題の解決にもならないのは自明の理なのです。今回問題となった「ライジング・サン」の特攻エピソードが、如何に物語として最悪の結末であったのかを、図らずも現実世界の現状が端的に示しているのではないか――とか思う今日この頃です。


 いやしかし、個人的に今回のテロ事件でプラスになったことと言えば、トム・クランシーの作品に関する多少の知識が得られたくらいですね。後はもう、何というか顔文字で表現するところの

(´д`;)

 としか書きようがない心境で一杯であります。

 そして、「テロは日常生活に対する攻撃であり、それに対抗するには日常生活を続ける努力をしなければならない」という主旨の言葉をアメリカ大統領が演説の中で言っていたと思いますが、当事者であるアメリカ在住の人間ならともかく、我々のような日本に住むオタクな趣味を持った人間にとっての日常とは、端的に言えばマンガとアニメとゲームの3つに集約できます。
 なので、例えそんな日常を続けていても、「果たして、これがテロという名の非日常に対する戦いになっているのだろうか? 何やってるのよオレ!」と焦燥感に駆られて来るのも致し方ないことである、と言えます。

 とは言え、世の中が平和じゃないとマンガやアニメやゲームなんか、とてもじゃありませんがマトモに鑑賞など不可能です。そんな我々が今できることと言えば、とりあえず今の日常生活を守ろうと戦っている人達を応援していくことなのではないかと思われます。
 例えば、テロが起こった翌日の東京市場が大暴落したことは今も記憶に新しいのですが、「(首相の権限で取引停止を命じることもできたが)資本市場への信頼を維持する為、いつでも売買できる状況を確保する方が重要」という判断であえて東京市場を開場した、という記事が当時の日経新聞に載っていました。これなんかは文字通り「日常を守る為の戦い」であり、個人的にはかなりグッと来ましたね(弱い)。珍しく日経の記事を覚えているのがその証拠です。
 同様に、ビルが崩れた現場に向かう全米各地の救援隊を、ニューヨーク市民が「NY's HEROE's」「KEEP THE FAITH」「THANK YOU」と書かれた紙を持って歓迎した様子を写した写真にもグッと来るモノがありました。こういうのに弱いみたいです私。

 そして、アニメ好きな方々にとって一番有り難いんじゃないかと思われるのが、我らがテレビ東京のアニメ優先の放送スケジュールではなかったのでしょうか。

 事件が起こったのが日本時間では 9/11 だったのですが、その翌日の 9/12 深夜 24:45 には定刻通り「シスタープリンセス」を、更にその翌日には「ノワール」をやはり定刻通りに放送しておりました。勿論、テレ東でも今度のテロ事件はニュース枠を拡大して報道していたのですが、他局が深夜までこのニュースを流しているにも関わらず、あえて「シスプリ」や「ノワール」といったアニメ番組を他の番組を潰してでもちゃんと時間通りに放映するという剛気な決断っぷりには、ほとほと感服致した次第です。
 つまり、テレビ東京はアニメを予定通りの時刻に放送することによって「非日常に対する日常の戦い」を行っている訳であり、これがテレ東の戦い方なのだ! これぞ「例え東京に怪獣が出現しても、テレビ東京だけはアニメの再放送を流す」と言われているテレ東の面目躍如! とか何とか思ってしまいましたよ。

 というか、世界が平和じゃないとこんな馬鹿なこともウッカリ書けなくなるので困ります。
 シャレが通じない世界じゃ生きていけない私としては、一刻も早く「エロリストがツイン乳タワーにチン入だーダッハハハハ」的なオヤジギャグを飛ばしても不謹慎と思われないような世界に戻って欲しいと願う今日この頃なのであります。

 世界人類が平和でありますように(街角で見かける変な看板オチ)


 

更新情報:


お知らせ:

 「ザ・グレート・展開予想ショー」の CGI に高負荷がかかっているとの指摘がサーバを管理している pos.to ネットよりあったため、現在 CGI を見直しております。
 そのため、現在「一覧に出てくる賛成/反対票」の数と、「コメント表示時の賛成/反対票」の数が違うという不具合が発生しています。これについては、とりあえず「一覧表示時:コメントなしの賛成・反対投票を含めた件数」「コメント表示時:コメントありだけの賛成・反対票の数」と理解して下さい。
 今後も適宜見直しを行っていく予定なので、ちょっと迷惑をかけますがよろしくご了承をお願いします。

 何しろ、もう何年も前に作ったプログラムだしなぁ(言い訳)


01/ 9/17  (更新情報へ)

 塩分に気を付けろ!(挨拶)

 という訳で、こちらは椎名高志ファンホームページ C-WWW です。
 何故今塩分なのか判らない方は、とりあえず18日発売の「MISTER ジパング」6巻のおまけ4コママンガを読んで頂きたい。「今のジパングはちょっと…」という君でも、君が好きだった頃の椎名高志がまだ死んではいないことを実感できること請け合いですぜ!

 というか、こういうネタを使うようになった辺り、作者もいい加減そういうお年頃になったんだよなーという気がしないでもないのですが。多分このネタ、サンデーを読んでる健康な十代の少年少女には塩分とマンガのオチとの因果関係が理解できないんじゃないかと思うのですがどうか。
 でも、いい歳したオヤジにとっては、こういうネタが徐々に身に詰まされてくるモノなのです。十代のみんな、いつまでも若いと思っていたら大間違いだぜ! 25過ぎたら、人の体は徐々に壊れていくものなんだぜ!
 みんな、内臓疾患には気を付けような!(←オヤジの誓い)

 他にもコミックス6巻には、「脱いでる女性キャラが1人しかいないのに、脱いでる男性キャラが総勢7人もいる」という、少年マンガのロジックにあるまじき性別比の入浴シーンが登場したり、体育会系にありがちなイジメ行為を藤吉郎に行った信玄の部下がたったの数ページ後に惨殺されるシーンが登場して椎名センセの相変わらずの体育会系大嫌いっぷりが伺えたり、「ヒカゲちゃんと違って、私は体育会系なんだからっ!」と自らのジョックスっぷりを自慢しつつ牢屋を脱出したヒナタがたったの二十数ページ後にあっけなく捕まってしまうシーンが登場して椎名センセの相変わらずの体育会系大嫌いっぷりが伺えたりと、多少穿った視点で読んでみるとまた違った面白さが感じられるのではないかと思われます。

 特に、並み居る戦国武将達を相手に互角以上に闘い抜いた(しかも全裸で)魅惑のサディスト女忍者こと狩野幻夜さんのキャラの立ちっぷりは称賛に値します。さすがは、椎名氏の新人時代の作品の一つ「乱波S.S.」(椎名百貨店2巻)の氷雅以来の持ちキャラというか何というか。キャラの扱い方に手慣れたものを感じますね。
 こういうおかしい(頭が)キャラを創造できるのは、「椎名百貨店」時代からの椎名氏の持ち味の一つだったと思うのですが、この話以降は彼女を越えるおかしいキャラが天回宗のメンバーに登場して来なくなってしまったのが残念です。まぁ、その分、ボスキャラの天回殿がここ最近はどんどん色々な意味で面白いキャラになりつつあるので、この調子でガツガツ活躍して欲しいと思います。

 実際、今サンデーに掲載されている方の話は、「天回」というキャラそのものがこれまでとは違った存在となってしまった上、時間移動のためのアイテムであるヒナタ(←ヒドイが事実。やはり体育会系だからか)を奪って過去の時間へと戻ってしまったので、正直言って今後どう話が進んで行くのか、現段階ではまったく読めなくなってしまいました。

 天回の台詞である「そこにはもう行くことはないよ…ワシが別の歴史を作ってやる!」を見る限り、天回がヒナタを連れ去って行った「過去」と、信長や藤吉郎がいる「現在」はもう一つの歴史として連続したものではなくなってしまった可能性が高く、この段階で「時間の流れ」が二つに分割してしまったのではないか? と思われます。
 まぁ、既に天回という存在がいなくなった時間の流れである「現在」にいる信長にとっては、天回を打倒する当初の目的は(ヒナタは奪還できなかったものの)達成できた→Bランククリア(ガンパレ風表現)、と判断しても良いのですが、時間を自由に超越できる力を持った天回が今後「現在」の方の歴史に干渉してこないという保証は全くありませんし、何よりヒナタが奪われたのは、晴れて彼女とラブラブチュッチューの関係になった藤吉郎にとっては大きな損失です。信長と藤吉郎がヒナタを取り戻そうとする行動に出るのは確実でしょう。

 ただ、天回がいる時間へ移動する為のゲートは既に閉じつつあり、そのまま素直に時間移動ができるかどうかは(まだ次のサンデー読んでいないので)判りませんし、仮に行くことができてももはや元の時間の流れにはまず絶対に帰れなくなるという究極の選択を迫られる形になるのは必至であります。
 椎名センセの速報ページにあった「次号から新展開」とか「ロング・グッドバイ」とかいうタームが、何かこの辺の展開を暗示しているような気がしないでもないのですが、いやホント今後の展開はどうなってしまうのでしょうかこのマンガ。ここまでストーリー面で「先が楽しみ」と思えるのは、コミックス3巻の安祥城の戦い以来なような気がします。

 そして、こんなにマンガが面白くなって来ているというのに、掲載位置が後ろから二番目(=ここに長居すると、そう遠くないうちにこのマンガは終了するという「タケル道の法則」が適応されます)だというのは非常に勿体ないので、いくら「掲載位置とマンガの人気には相関関係がない」伝説が残っているサンデー誌上と言えども、もうちっと何とか掲載位置が上がって欲しいと思う今日この頃。
 あと5話ですよ!(コミックス8巻が埋まるまで←しつこい)


「エイケン」リンクお礼

 そして、いきなり話は変わりますが……

 先週ここに書いた「エイケン」1巻レビューに対して、私が確認しただけでも

 の各サイトさんからご紹介を頂きました。ありがとうございました。

 特に sawadaspecial さんとこからのご来訪者数は、sawadaspecial 経由の参照だけで通常時のアクセスの三倍の参照数を記録した程です。私はこれをSlashdot効果にちなんでsawadaspecial 効果と名付けたい所存です(全然ちなんでない気がしますが気にしません)。

 先週は「エイケン」に関するレビューをいくつかのサイトで読みましたが、個人的に一番グッと来たのがふぬけ共和国さんのエイケン評。「エイケンは『語るのが面白い』マンガである」という視点は、まさに慧眼といえましょう。
 これだけネット上で「エイケン」が語られるのは、「エイケン」というマンガそのものよりもむしろ「エイケン」について語っている方が面白いし、また「エイケン」を語っている人そのものを見ているのも面白い、という現象が起こったことによるのが大きいと思われます。この辺はかつての「新世紀エヴァンゲリオン」放送当時の盛り上がり方に似ていなくもないのではないかと(ホントか)。

 という訳で、エイケンを発売日からずっと売っている小田原には、今も戦争の風が吹いています。
 まさしろさん(9/5 の日記への返答)

 これで少しはここも Web 日記っぽくなったでしょうか。


 

更新情報:


01/ 9/11  (更新情報へ)

 「女装させる事を前提にデザインしました。」
 (エイケン1巻に掲載されている、主人公の伝助君に対する作者のコメント)


 イエー!
 「エイケン」で一番カワイイのは、やっぱり女装した伝助君ですよねー!(挨拶)

 という訳で、こちらは、今その筋で話題沸騰な松山せいじ氏の少年週刊チャンピオン連載マンガ「エイケン」の1巻を発売日前にフライングゲット(専門用語)できてご満悦な私こと深沢が管理運営を行っている、椎名高志ファンホームページ C-WWW です。

 既にこの時点で書いてあることに矛盾が生じているような気がしますが、でも気にしません。というか、コミックスの裏表紙に白く濁った液体を浴びたビキニ姿のヒロインのあられもない格好を掲載する「エイケン」のパワーの前では、もう多少の矛盾なんざ意味を持たないのであります。
 今私を支配している感情は、「少年マンガをネタとして扱うあらゆるWebサイトは、『エイケン』について語らなければならない! 90年代後半における美少女わんさかキャラ萌えコメディーマンガの潮流に身を委ねた我らは、この流れの最果てに忽然と現れた『エイケン』に対し、『エイケンとは何か?』という問いかけを、自らに対して行わなければならないのだ!」という、哲学めいた衝動なのです。

 いや、ウソです。そこまで難しいことまで考えてないです。すみませんすみませんエイケンをフライングで買ってしまうような自分に生まれてすみません。


 まぁ、このサイトで取り上げているところの椎名高志氏も、かつて10年前はサンデー誌上におけるお色気担当コメディーマンガ「GS美神」を書いていたわけであり、そういう意味では「GS美神」と「エイケン」は雑誌内での立場が似ている、と強硬に主張すればそう解釈することも不可能ではないのですが、しかしそれは「同じ食べ物だから、ショートケーキと鯖の味噌煮は似ている」と言っているのと同じくらいおかしい主張であるとは明白であります。

 まだ「萌え」という概念すら不確定性の霧の中にあった10年前とは違い、今では「萌え」という言葉はキャラに対する愛情を表現する最大公約数的な表現として、(その筋の人達の間では)ごく普通に使われるようになっています。また、いわゆる「萌え」の文法(眼鏡っ娘、メイド服、メイドロボ、猫耳、貧乳、ブルマ、など)が明確になって来るにつれて、その筋の人達の人気を取り込みたいメディアの側が積極的に「萌え」を売りにした作品を提供するようになったのも、ここ10年間における大きな変化と言えるでしょう。

 つまり、「GS美神」がまだ『萌え』の概念が未分化の状態にあった頃に生まれた(逆に言えば、作者の創造性がキャラの魅力の源であった時代の)作品とすれば、「エイケン」は『萌え』の概念が極限までパーツ化され、そのパーツを作者が組み合わせてキャラを作成しても読者がそれを受け入れるようになった現代だからこそ作られた作品である、と言えます。

 ただ、「エイケン」は、この10年で積み上げられたキャラ萌え文化を踏まえて作られた作品であるにも関わらず、いわゆる「美少女わんさかキャラ萌えコメディーマンガ」としてはあきらかにどこかの何かが致命的に間違っています
 それ故、読者は「ラブひな」等の普通のキャラ萌えマンガを読んだ時のような「萌え〜」な反応ではなく、逆に「何じゃあこりゃあ!」とツッコミを入れる衝動に駆られてしまい、それが結果的にマニアの間で「エイケンは何かが違う。スゲエぜ!(違う意味で)」と口コミベースで伝播されてしまうという、極めて不思議な売れ方をしているのではないか、と思われます。

 まぁでも、今や美少女わんさかコメディーのパイオニアの扱いを受けている「ラブひな」だって、出た当初は「何じゃあこりゃあ!」(このサイトの1998/11/1の日記参照)と叩かれながらも、マニアの間で「ラブひなは何かが違う。スゲエぜ!(違う意味で)」と口コミベースで伝播されて行ったことを考えると、案外「エイケン」もセールスの面では結構いいとこ行けるかも知れません。本屋によっては結構売れているらしい(リンク先:書店員のたわごとさん。9/6 の日記を参照)ですし。
 ……でも、「ラブひな」と「エイケン」では、同じスゲエでも「スゲエ」の意味が違うからなぁ。少なくとも「ラブひな」は女の子のルックスがそつなくまとめられていて萌え萌えなのですが、「エイケン」は人体を構成している個々のパーツのデフォルメがキツ過ぎて、全体的なルックスはとてもとても人間の体とは思えな(以下略)。

 それに「エイケン」は、週刊連載マンガとしては「『GS美神』における除霊ビジネスや、『ラブひな』における大学受験に相当するストーリーの核となるような要素が一切なく、安定した内容のエピソードを連続して作りにくい」という構造上の欠陥を抱えているので、今の段階では遅かれ早かれ「ラブコメマンガ」のお約束ネタを使い果たして失速してしまうのではないか? という懸念を抱かざるを得ません。その辺を何とかしない限り、単なる「絵も内容もおかしいイロモノ系の変なマンガ」で終わってしまい、とてもポスト「ラブひな」の座は狙えないのではないのでしょうか。
 美少女モノがあらゆるメディアに掃いて捨てる程存在している今、どうせやるなら「オレが萌えマンガの新たな地平を見せてやる!」くらいの気概が欲しいものです。


 ただ、キャラ萌えマンガのパイオニアである「ラブひな」も、美少女わんさかコメディーの肝である「ナオンと主人公だけの密あふるる約束の地で、永遠のモラトリアムを享受する」構図を自ら廃棄し、既に「家族に関係を認めてもらう」とか「結婚の約束をする」とか「ヒロインが主人公をラブホテルに誘う」とかいう生臭い段階に達してしまっており、もはや「単にマンガとして読めば普通に面白いが、キャラ萌えマンガとしては機能していない」と言わざるを得ません。「ししししのぶちゃんのパパパパンツ!?」とか言ってた頃が懐かしい限りです。
 ですので、既にその筋の人達の間では、「次は何が来るか!?」というのが話題になりつつある模様です。

 「ラブひな」の後継マンガとしては、今のところ「めぞん一刻」型(ヒロインと主人公が一つ屋根の下)正統派ラブコメディの期待作「まほらば」(小島あきら/ガンガンWING連載)の評価が高い模様です。
 私も読んでみましたが、エロを全面に押し出すのではなく個々のキャラが持つ設定を活かしたエピソードで話を進めようとしている点、主人公が最終的に到達するべき「夢」を最初から持っている(=ストーリーを導出する核があるので話を作りやすい)点、ヒロインに特殊な設定が最初から用意されていて、それが「主人公が乗り越えるべき恋の障害」として機能している点など、単に「ラブひな」のコピーに留まらない工夫がされている点に好感が持てました。
 話によれば、作者の小島あきら氏は現在体調不良で大変らしいのですが、今後の活躍に期待したい所存です。

 あと、これを美少女わんさかコメディの枠に含めて良いのかどうか判断に迷うところですが、個人的にちょっとグッと来たのが、「ひまわり幼稚園物語 あいこでしょ!」(大井昌和/電撃コミックガオ!連載)というマンガです。
 このマンガの最大の特徴となっているのが、タイトルにもある通り「舞台が幼稚園」であるという点であり、主人公の浪人生が下宿先のひまわり幼稚園で小悪魔的な魅力を持った幼稚園児の女の子(4歳)とその幼稚園勤務の保母さんの両方からモテモテになるという、何というかある意味「極まった」設定が最大の魅力です。
 確かに、「小さい女の子萌え」は現代キャラ萌えムーヴメントの中では確固たる礎を築きつつあるジャンルであり、萌えキャラの展示会みたいな内容の「シスタープリンセス」にもおジャ魔女どれみと全く同じ声で喋る幼キャラ・雛子なんてのが登場するご時世ではありますが、年齢を意図的にボカシてある「シスプリ」とは違って明確に「ヒロインは幼稚園児」であることを売りにしている「あいこでしょ!」は、何というか非常に目の付け所が良いと思います。

 最近は私も歳を取ったせいか、4〜5歳くらいの子供が持つ独特のかわいらしさというモノが段々と理解できるようになって来ましたしね!(ヤベエ) もしかしたら、これからは「娘萌え」の時代に突入するかも知れませんよ!

 ……というような話を知人にしたところ、「『萌え』だなんていう汚れた視点で子供を見るのは止めろ」と言われてしまいました。
 いや別に「あいこでしょ!」は幼稚園児萌えを意図したマンガではない(はず)なので、こういう穢れた視点でマンガを読む方がどうかしているとは判っているんですけど。すみませんすみません生まれてすみません。自分を断罪しながら終わり。


 

更新情報:


01/ 9/ 3  (更新情報へ)

ボクの考えた「GS美神・極楽大作戦!!」の続編:

GS美神SPIRITS:

 舞台はアシュタロス編終了後から5年後の世界。
 アシュタロス一派ら魔族過激派を壊滅させた功績としてICPO に所属することになったものの、逆に「知りすぎた男」として悪霊関連の捜査から外される日々を送っているピートが、事件を追って世界各地を巡りながら、かつての仲間達と巡り会っていくというストーリー。

 勿論、第一話の舞台はニューヨーク。
 ニューヨークのハーレム街で、人間の所業とは思えない凶悪な連続殺人事件が発生。街で知り合った少年が魔族に改造されてしまう様を目の当たりにしたピートは、正義に燃えてただ一人魔族のアジトである教会にゴーストスイーパーとして乗り込む。
 しかし数に押されて手も足も出ず、己の無力さに涙するピート。
 ……だが、その時!

スマンな……ピート。遅くなった

 そこには、5年の歳月を経て、すっかり本郷猛みたいな彫りの深い面構えになった、横島忠夫の姿が!
 ゴーストスイーパー……変身!(変身?)

敵は多いな、ピート…
 いや…たいした事はないか……
 ……今夜はお前と俺でダブルゴーストスイーパーだからな

 なお、第2話では東南アジアの貧しい小国で子供達のために戦うおキヌが、第3話では恋人を失って一人カイロのピラミッドに旅立った雪之丞が登場します。お楽しみに! 肝心の美神令子のことを忘れてますが気にしなくていいです!(いいのか)

 そして、肝心の画の方ですが、「SPIRITS」という単語が付いているからには、勿論コレを描く資格があるのは村枝賢一先生だけに決まっています。それ以外の人の作画は認められません!(続編として本末転倒)


 というか、ここは椎名高志ファンホームページ C-WWW なのです。不思議だが本当です。
 いやその、椎名センセのサイトの速報ページで仮面ライダーSPIRITSネタが使われていたのでつい。

 そんな「仮面ライダーSPIRITS」ですが、このマンガは第一話の「今夜はお前と俺でダブルライダー」という言葉に代表されるように、

 の双方に訴求力を持っているナイスコミックであり、例え原作を知らなくても誰にでも楽しめますので、素直にオススメです。「仮面ライダー」本放送当時、マトモに番組を見ていなかった私が言うのだから間違いありません!

 というか、「仮面ライダー」放送当時の私は、今とは違って理屈っぽくて周囲の人間はみんな馬鹿だと思っていてヒネていたイヤな子供であったので、「仮面ライダー」を見ながら『ああっ、ライダーにやられてプールに落ちて死んだはずの戦闘員が、コッソリ泳いで帰ってくよ! 例え芝居だからって(←既に特撮モノを「作りもの」としか捉えていない様子)、TVに映っている間はちゃんと戦闘員を演じてもらわないと困るなァ! こんな子供っぽい番組なんか見てられないネ!』とか難癖付けたりしてました。生まれてすみません。

 特撮に限らず、アニメもマンガもゲームも小説も音楽もみんなそうなのですが、頭が柔らかい子供のうちに様々なメディアに触れておかないと、大人になった時に特定のメディアに対する偏向心が残ってしまい、いわゆるメディアリラテシーが身に付かなくなってしまうので、結果的には良くないと思います。
 正直、私は未だに、いわゆる「特撮モノ」を代表とする実写ジャンルは苦手です。その筋では大絶賛された「仮面ライダークウガ」も、何となく積極的に見ないまま(=放送時刻に起きていたら見る程度で)終わってしまいました。自分の意志で「見ない」と決めたはずなのに、どこか損した気分で一杯なのです。

 まぁ、子供の頃からアニメには抵抗がなかったので、「クウガ」の次に放送されていた「おジャ魔女どれみ#」は、ンもう大喜びで観ることができたんですけどネ☆彡(ダメっぽい)。

 ですので、もしこの世にドラえもんがいたら、真っ先にタイムマシンで自分が少年だった頃に戻り、その頃の自分に対して「仮面ライダー」や「ウルトラマン」シリーズをテレビの前で強制鑑賞させ、読む雑誌もマンガやゲームに強い「コロコロコミック」じゃなくて特撮系の番組に強い「てれびくん」とかその辺のモノを与えまくり、更に「貴様が大人になった頃、特撮ブームが来るんだゼ! 今から特撮の知識を集めて友達に差を付けろ!」と叱咤して立派な特撮オタクに仕立てたいです。
 ……ああ、でもそうすると、マンガとゲームだけに知識が偏っている今の自分と、特撮だけに知識が偏っている新しい自分との間で整合性が取れなくなって大変なことに! これも一種のタイムパラドックスなの!? やはりここは計画を実行する前に、「子供の頃の自分にどんな趣味を持たせるべきか」を議題とした自分会議を招集しなければなりませんね!(←いにしえの藤子Fネタ)


 そしてタイムパラドックスといえば、このサイト的には同じく時間跳躍ネタがテーマの根幹にある「MISTERジパング」に話が移る訳なのですが(強引)、いよいよというか何というか、現在繰り広げられている京都・比叡山編も本当の意味でのクライマックスに突入! 本編のラスボスである天回が乗り込む巨大装甲蒸気船「大和」へ信長・藤吉郎コンビが侵入、ついに天回と一騎打ちの様相に! って話になって来ました。

 ラスボスの籠もる巨大戦艦に勇敢に立ち向かう主人公、という構図をドラマのクライマックスに挿入する手法は「未来少年コナン」のギガント落としの頃からのお約束であり、「コナン」にインスパイアされたクリエイター達は、こぞって「空中戦艦落とし」をイメージさせるシーンを、自分のゲームやマンガに挿入して来ました。
 今回の「大和」も、基本的な構図はコレと変わらないと思われます(「大和」は空中戦艦じゃないけど)。

 そういえば「GS美神」のアシュタロス編でも移動要塞・逆天号というのが出て来ましたが、これも元々は「ラストシーンでは美神達が要塞に乗り込んで、お約束の『空中戦艦落とし』をやろうぜ!」って方向に話を進めるつもりで出したのではないかと思うんですよ。
 というか、私の脳内では、当時既に

 ――アシュタロスの手下である虫娘達を倒しながら、アシュタロスが眠る要塞内部の装置の前についに到着した美神達。しかし、瀕死のダメージを負っているルシオラ(前期型タラコ唇バージョン)が、最後の気力を振り絞って美神の前に立ちはだかる!
 『フフフ、私たちはアシュ様が完全復活を遂げるまでの時間稼ぎをしていたに過ぎないのよ! 真の姿となったアシュ様が目覚めを迎えた時、あなた達の世界は完全に終わりを告げ、魔族の世に生まれ変わるのよ! 覚悟なさい!』と半狂乱になって叫んだ彼女は、不適に笑った後にアシュ様復活装置のレバーを引いて自爆! その衝撃によって崩壊を始める空中要塞!
 必死の思いで空中要塞から脱出した美神達が見たものは、爆発する艦の内壁を突き破って出現した、『究極の魔体』に姿を変えたアシュタロスの姿であった!

 今、最期の戦いが始まる!

 というありがちなストーリーが構築されていたので、その後に逆天号が地上に降りてただの虫に戻るわ、ルシオラが後期型の恋する美少女バージョンにモデルチェンジするわという展開になった時は、「え、ウソマジ? 『空中戦艦落とし』はやらんのかこのマンガ!」と心底ビビリましたよ。なつかしいなぁ(←自分の考え違いを無理矢理良い思い出に変換する様子)。

 ですので、今回の「大和」では、あの頃にできなかった戦艦落としを存分にやって頂きたい所存。
 あの戦艦がそのまま沈んでしまえば、面倒な銅鐸の破壊処理もやらなくて済むので、ストーリー的にも整合性が合いますしね(多分)。


 あと個人的に楽しみにしているのが、他でもない今回のラスボス・天回殿の活躍です。
 比叡山編に入ってからは、椎名センセのサイトの速報ページでも出番が多い彼ですが、特にここ最近の彼の活躍っぷり(というか、むしろはしゃぎっぷり)はもはや刮目に値します。
 天回殿は、戦国時代にタイムスリップした時に自分が身を立てる勢力の拠点として「比叡山」を選ぶ辺りからして、なんというかこう『戦国時代のシミュレーションゲームであえてマイナーな大名を選ぶ歴史ゲームジャンキー』的な資質があるのではないかと思うのですが、多分今の彼は、「このオレが、信長や信玄を向こうに回して大立ち回り! オレって凄いじゃん!」みたいな高揚感に包まれて、とってもとっても幸せなのではないかと思うんですよ。良かったわねーおじいちゃん(嫁が亭主の親に義理で話すような口調で)。

 特に彼がはしゃいでいるなぁと思ったのが、サンデー38号の「大和、発進!」のシーンですね。
 何と言ってもアンタ、「大和発進」ですよ「大和発進」! 「宇宙戦艦ヤマト」をリアルタイムで見ていた世代だったら、誰もがTVの前や風呂場の中で一度は叫んだに違いない「大和、発進!」という台詞を堂々と! わざわざ自分で苦労して作った船に、史実では派手に轟沈して果てた縁起の悪い戦艦の名前である「大和」という名前を付けてまで! 額に血管を浮かばせながら「大和、発進!」を!
 やっぱり、そんな苦労をしてまで「大和、発進!」って言いたかったんだよね、天回おじいちゃんは! 良かったわねーおじいちゃん!(嫁が亭主の親に義理で話すような口調で)

 そんな感じで、次回はついに刀を抜いて藤吉郎とサムライショウダウンを繰り広げるっぽい、歳は取っても野望は衰えない元気でお茶目な天回おじいちゃんの活躍に注目です。
 というか、速報ページに載っていた「今夜はお前と俺でダブルライダー」の絵がもの凄い気になるのですが! まさか、おじいちゃんが感極まって本郷猛みたいな彫りの深い面構えになってライダー変身を!?(大間違い)


 

更新情報:

お知らせ:

 Cna-BBS 閉鎖に伴うサンデー感想掲示板の新設ですが、とりあえず「煩悩の部屋・感想掲示板」で使っている自作のハイパーノート式掲示板を流用した奴を作ってみました。
 →今週のMISTERジパング感想掲示板

 何とか水曜日には正式公開したい…な……


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