付録のAKB写真の唇付近に皺が入ってる人? サンデー21/22号感想続き
銀の匙
マンガ大賞受賞を受けて「銀の匙」のCMがテレビで頻繁に流れている今日この頃ですが、「風を嗅ぎ、土を踏み、彼らはそこできらめく命を学ぶ
」って宣伝文句は、表現は決して間違ってはいないんだけど、でも何かちょっとコレジャナイっぽさを感じてしまって、見る度にモヤモヤしてませんか?(挨拶)
今週の「銀の匙」は、好ゲームを繰り広げた高校野球部の活躍に触発された男子連中が目的もなくいきなり走り出すという、男子高校生らしい向こう見ずなバカっぽさを表現したシーンが好きです。このマンガにおける面白さの根底は、この手の「農業高校在住の若者の日常」をマンガチックな形で、かつリアリティを失わない絶妙なバランスを取りながら見せているところが大きいんじゃないかと思ってます。
あと今回は、あまりにバカをやり過ぎて倒れ、その結果賢者モードになった八軒が「文化祭では、馬術部の普段の姿を見せればいいんじゃね?
」とマトモなことを言い出すところも印象的。「なにかやらなきゃ!」と思ってバカなことを衝動的にやってしまうのは確かに無意味なのですけど、無意味なことをやり通してみたからこそ得るものもある、ということなのでしょうか。違うような気もするけど。
神のみぞ知るセカイ
土壇場になっても歩美に対して駆け引き的な言動を止めない桂馬の意地の強さというか、意地っ張りな側面が際立ってた話だと思いました。
ただ、桂馬の歩美に対する言動は駆け引きといえば駆け引きなんですが、それも全て「自分が全ての女神を出して争いを止めなければならない」という(現在彼がプレイしているゲームの)責任感から出ていることを考えれば、彼の言葉は全て信念に基づいた誠実なものであるということもできます。
ゲームをクリアするためなら女をこっぴどく振りもするし、逆にリアルでの結婚も辞さない男。それが桂馬であることを、改めて印象付ける話でした。
ただ、こんなのとうっかり結婚しちゃったら、リアルでの生活面では色々と大変そう。歩美さんご愁傷様です。
戦コレ!
自分は他所のサンデー感想サイトや掲示板等を全くチェックしていないので、このマンガの世間的な評判はよく判らないのですが、個人的にはすごく面白いと思ってます。
アニメ版の方は、女性化した戦国武将達をひたすら可愛く描くことに全力を注いでおり、これはこれで好感が持てるのですが、こちらのマンガの方は「女性化した戦国武将達は可愛い」という戦国コレクションの前提をあえてひっくり返して爆発オチを多用する低年齢向けギャグマンガにしてるのが、何か凄い。
「戦国コレクション」の女性キャラクターを使ったマンガを作ろうとするなら、アニメ版のような形にするのが普通だと思うのですが、あえて火中の栗を拾うというか、しなくても良い苦労をしてるところにグッと来ます。ホントです。
今回の信長の対戦相手は秀吉でしたけど、ちゃんと信長が「ワシの織田軍を乗っ取ったってホント? ワシの子や家臣、次々と排して乗っ取ったの?
」とちゃんとヒストリカルなことを言ってるのが良かったです。アニメ版よりも歴史に少しは敬意を払ってますね(良かった探し)。
境界のRINNE
新キャラクターのれんげがいいですね。好きです(告白)。
かつての「犬夜叉」も個人的に盛り上がってきたのは女の情念を具現化したかのような桔梗が復活してからでしたが、ダークな怨念を抱えていそうなれんげにも、何となくそれに似た雰囲気を感じます。
今後、何かの間違いで彼女がりんねに演技ではなく本当に惚れてしまったりしたらヤンデレ化して手が付けられなくなりそうで怖いんですけど、今後この辺どうなって行くのか見物です。高橋留美子先生の描くヤンデレ女子キャラは本気で怖いからなあ。
ヤンデレ女子と言えば「笑う標的」の志賀梓。マジ怖いのでオススメ