サンデー2012年47号感想
マギ
権力はないけどなまじ技術を持っているばかりに低待遇でこき使われてしまう、原初の魔道士達の不遇を描いたエピソード。
個人的には、この間Twitterで流行った「デザイナー死亡かるた」を何となく思い出してしまいました。権力はないけどなまじ技術を持っているばかりに低待遇でこき使われてしまうのは、洋の東西も過去も未来も問わないようです。
絶対可憐チルドレン
こちらも基本的にはエスパーは「権力はないけどなまじ技術を持っているばかりに低待遇でこき使われてしまう」世界が舞台なんですよねー。世知辛いですよねー。
そんな世界に革命を起こしてエスパーの自由を勝ち取ろうとする兵部京介が主人公のTVアニメ「THE UNLIMITED 兵部京介」の制作が、ついこの前発表になりました。前に放送された「絶チル」のTVアニメは、どっちかというと「チルドレン達が名乗りを上げて登場し、名乗り終わると背景で爆発が起こる
」変な演出に代表されるコメディ色が強い作品でしたが、今度は一気に雰囲気がシリアスの方向に振りきれてしまったように思います。
個人的に徹底してるなあと思ったのは、初期発表時のキャスト欄に(皆本の名前はあるけど)チルドレン達の名前が全く載っていないところ。「絶チル」の名前を背負っているにも関わらず、既にこれは兵部が主人公のスピンオフであり、チルドレン達がメインのアニメではないことを宣言しているように感じました。アニメではチルドレン達も小学校を卒業してしまっていてもう幼女じゃないから用がないとか、そういう感じ?(まちがい)
兵部が主人公ということなので、少なくとも不二子と薫の出番はあると思うのですが。続報を待ちたいです。
本編の方は、ファウスト君が実は11歳のレベル7能力者であり、あまりに能力が高いので自分の意志で肉体を成長させてしまっていることが明らかになりました。11歳なら、まあ半ズボンを履いていてもおかしくないですよね(そこか)。
国家に反逆しないことを証明するために自らの意志で脳に爆弾を埋め込んだというエピソードは、ナイにもかつて脳に爆弾を仕込まれていたことを思い出させます。ナイは自分が意図しないまま「用済みになったら始末される」ために爆弾を埋め込まれている運命だったのが悲劇だったんですが、このファウスト君の場合は「自ら用済みになったら始末される運命を選んだ」という、違う意味での悲劇です。
いくら発育が早いとはいえ11歳と言えば厨坊真っ盛りの時期であり、時が過ぎれば「あの頃は何て恥ずかしいことをしてたんだ」と記憶を抹消したくなるようなことを平気でやったりするのが常なので、彼もいずれはこの黒歴史を笑いながら回想できるような人生を歩めたらいいなあと思いました。
ささみさん@がんばらない
設定を把握。確かにこれは「日本神話をモチーフにしたライトノベル」ですな。
天照大御神の力を持った者が強度のシスコンってのが、個人的には斬新でした。最近のラノベって、ここまでキャラを極端に立てるのが普通な世界になってるんですかねえ(←木を見て森を理解した気になってる例)。
ひめはじけ
うさき最強伝説再び。彼女の前では、ムチムチツンデレなノエルさんまでもが素直な女に!(語弊)
あと今回では、「フハハハかわいい髪型にしてやる!
」とカンナに絡む姫さまが良かったです。姫×カンナ確定。
BE BLUES!
ミルコおじいちゃんが生きてベンチに帰ってきて本当に良かったと思いました。
アンナはミルコに「おじいちゃんうまーい!
」って言ってますが、彼女はミルコの正体というか過去を知らないっぽいですね。まあ確かに、見た目は普通のサッカーの好きな太ったおっさんだもんなあ。オシム元監督もそうだったしなあ。
おすもじっ!
寿と鶏が司を巡って鞘当てを演じるエピソード。この軋轢が後の展開にどう影響するのか見ものです。「おすもじっ!」は料理マンガであると同時に複雑な人間模様を描いた人間ドラマでもありますからね。
鶏はこのマンガの中では割と常識人の部類に入ると思うのですが、寿が司のことを実は女だと知らないばかりにすっかり男が好きな変態呼ばわりされて可哀想な気もします。ただ、「司の側には俺が居る」と寿に言い切ったシーンの彼の妙な色気っぷりを見ると、何かそういう誤解をされるのも致し方ないことなのかも知れません。
正しいコドモの作り方
女の子同士の糸を引く濃厚なキスシーンを拝めたので満足です(そこか)。
今回の話を読む限りでは、やっぱり悠とコヨミは性格的にも「お似合いのカップル」なんだよなーと思います。おそらく今日子の側からアプローチしないと、この二人はやっぱりこのままくっついてしまうんじゃないんでしょうか。
「マギ」の電子書籍版はKindle Storeでも人気を博してる模様。
Amazonが表示している「出版社により設定された価格です。」が眩しい