私とkindle4日記

Kindle Paperwhite
この記事について

 日本でもついにAmazon Kindleのサービスが開始され、一気に電子書籍界隈が盛り上がって来ましたね!(時節の挨拶)

 自分は今年の春にkindle4をAmazon.comから購入し、今も飽きずに使い続けています。
 せっかくの機会なので、自分のkindleの使い方についてまとめておきます。


概要
  • 持っているのはkindle4。今年の春にamazon.comで購入
  • 洋書は購入していない。見栄でスティーブ・ジョブズ本のサンプルを入れてみたくらい
  • 用途は主にePub形式のファイルを読むこと、CalibreでRSSで全文配信されている読み物系のブログの記事を読むこと、instapaperにクリップしたサイトをmobi形式に変換して読むこと
  • ハードウェアとしてのkindleは、小説をゆっくり読むことに適したデバイスだと思う
  • Amazon.comのアカウントとAmazon.co.jpのアカウントをリンクさせればkindle4で日本語の書籍が読めると思っていたけど無理そう

kindle4について

 Kindle4は、Amazonから出ているe-Ink採用の電子書籍リーダーの中では一番価格が安い機種でした(現行ではKindle5が相当)。Kindle Paperwhitekobo touchのようなタッチパネルは搭載しておらず、ページ送りは本体の左右に付いているボタンで行います。

 何故タッチパネルを搭載したモデルを買わなかったかと言えば、うっかり画面を触った時に改ページしてしまいそうなのがウザそうだから、および片手で持った時に改ページがやりやすそうだから、というインターフェース周りの理由が大きいです。あと値段が安かったから(結局)。
 ただしタッチパネルではないので、文字を入力するのがえらい大変というすごい弱点もあります。初代ファミコンのドラクエでふっかつのじゅもんを入力する時のような感じでの文字入力を強いられます。

 そしてkindleデバイスの大きな特徴として、メール経由でデバイスに直接電子書籍ファイルを転送できることが挙げられます。一般的な電子書籍デバイスでは、電子書籍ファイルはパソコンにUSBで繋いで転送するのが普通だと思いますが、kindleは個々のデバイスがメールアドレスを持っており、そこにファイルを添付したメールを送ることでもファイルを転送できます(送信元のメールアドレスは事前に登録する必要あり)。
 実際この機能はものすごく便利で、メールで送信できないくらい大きなPDFファイルをkindleにコピーする時以外ではPCとkindleを直接繋ぐことはほとんどありません。メールさえ送れれば場所やデバイスを問わず送信できるのもステキ。この機能の存在がkindleの使い勝手の良さに繋がっていることは間違いありません。

 なお自分の持っているのは米国版kindle4なので、Kindle Storeも米国版です。日本のストアには繋がらないことはAmazonから告知されています。
 Kindle Storeからは、kindleを人に見せる時のデモ用として「Steve Jobs」のサンプルをダウンロードしてkindleに入れたりしてはありますが、amazon.comからお金出して本買ったことはありません。仕事以外で洋書読むのしんどいので(しょぼい)。


電子書籍の管理はCalibreで

 洋書はあまり読まない私のkindleの主な使用用途は、

  • ePub形式のファイルを読むこと
  • RSSで全文配信されている読み物系のブログの記事を電子書籍に変換してゆっくり読むこと
  • instapaperにクリップしたサイトを電子書籍に変換してゆっくり読むこと

 の3つです。

 ePubは電子書籍フォーマットのデファクトスタンダードであり、最近ではメールマガジンをePub形式で配布しているところも増えて来ています(「夜間飛行」が有名)。kindleは直接ePubを読むことはできませんが、ePubをKindleのファイル形式(mobi)に変換してやれば問題なく読めます。

 ePubからmobiに変換する手段は沢山ありますが、自分は主にCalibreというソフトを使っています(日本語での簡単な説明)。Calibreは電子書籍ファイルの管理ツールで、iTunesの電子書籍版みたいなものをイメージするのが判りやすいかと思います。
 そのCalibreには「ファイルをmobi形式に変換してメールでkindleに送信する」機能があるので、CalibreにePubファイルをドラッグ&ドロップで登録、右クリックで接続/共有を選択→メールする、を選ぶだけでkindleにファイルを送ることができます。楽です。

 Calibreには、指定した時刻になったらRSSを配信しているサイトを巡回し、その内容を電子書籍化してメールで送信する機能もあるので、いわゆる読み物系ブログやニュースサイトを自動的にkindleに送り、時間がある時にゆっくり読むこともできます。記事が長文な読み物系のブログをまとめて読みたい時に便利です。
 自分はPublickey, Engadgetなどの技術系ニュースサイトや、たまごまごごはん, ヤマカムといったマンガ感想系サイトを毎朝kindleに転送して読んでます。

 Webサイトの「あとで読む」機能を提供しているinstapaperは、クリップしたサイトをmobi形式やepub形式にまとめて変換するサービスを行っているので、サイトがたまったら変換→ダウンロードしたファイルをCalibreに登録、ということもたまにやってます。

 なおCalibreはWindowsやMac以外にもLinuxでも動作するので、職場でUbuntuを使っている私にはとても都合がいいのもポイントです。総じて、自分がkindleを使おうと思うようになったのはCalibreのおかげと言ってもいいくらいです。

 ePub→mobi形式の変換では、Automate Your Dropbox というWebサービスを使うことで Dropbox に入れたファイルを自動変換して kindle に送ることができる様です(さっき知った)。
 これはものすごく便利そうなので、これから積極的に使って行きたい所存。


ハードウェアとしてのkindle

 kindleには、iPhone/iPadやAndroidで使えるアプリが既にリリースされています(今のところ日本のAmazonで買ったファイルを読む手段はそれだけ)。本を読む分にはアプリで十分ですし、解像度もスマートフォンの方が高くて綺麗なので、スマートフォン持ってる方で特にこだわりがなければkindleハードを買う必要はないと思います。

 kindleハードを持つ利点としては、「オフラインでも読める」「液晶よりもe-Inkの方が文字が読みやすく、目が疲れない」「本体が薄くて軽いので持ち運びに便利」「バッテリーが数週間持つ」と色々な理由が挙げられますけど、個人的に最大の利点だと思っているのが「kindleのハードは本を読むことしかできないので、本を読むことに集中できる」というところです。
 例えばiPhoneで電子書籍を読んでいる場合、読んでるうちに何かこうムラムラしてしまい、気が付いた時にはうっかり「ストリートファイター4」で遊んでいた、なんてことは誰でもやると思うんですけど、kindleは純粋に本を読むことに特化しているハードでゲーム等は一切インストールされていないため、そういうムラッ気(「ひめはじけ」で言うところのウヒャッホイ)の衝動を抑えられます。マジで
 kindleで本を読んでいる時は画面には時計もバッテリー残量などの情報すら表示されず、紙面(と今どこを読んでるかの表示)だけしか出てこないのも、本を読むことに集中する効果を生んでると思います。

 そんな感じで、電子書籍で小説を集中して読みたいのであればkindle4はステキなデバイスなのですが、解像度が600×800しかないので、正直マンガを読むには辛いです(paperwhiteの解像度は758×1024なので改善されてるといいナーと思ってるところ)。kindle Storeで購入したマンガを読むのであれば、新しいiPad(1536×2048+Ratinaディスプレイ)にkindleアプリを入れるのが最適解かと思います。iPad持ってないけど。
 またPDF形式の電子書籍についても、kindle向けに最適化されたファイルであればともかく、PC向けで作られたものは画面が狭いし、e-Inkの特性上スクロールも遅いので読むのは辛いです。いわゆる「自炊」で手持ちの本をPDF化して読みたい場合は、kindle向けにチューンする方法を調べてから実行しましょう。


結論:今買うならpaperwhiteかiPad miniで悩みますよね

 日本でもついにKindle Storeが始まったので、「これでついにkindle4で日本語の書籍を買って読めるぜヒャハー!」と喜んでいたのですが、どうやら現行モデルより前のkindleでは日本語コンテンツの表示ができない可能性が高いとのことです。kindle4にamazon.co.jpアカウントを登録できるのか、できたとしてamazon.co.jpで買った本を読めるのかについては一応自分も問い合わせてはいますが、多分kindle4のファームウェアをアップデートしないと無理(=すなわち無理)なんじゃないかなと諦めてるところ。
 なので、おとなしくpaperwhiteを買うか、あるいはNexus7かiPad miniを購入して、日本語コンテンツをkindleアプリで読んだり、kindleと同様の電子書籍マルチプラットフォームであるBookWebを使ったりすることまで考慮に入れるか、色々選択肢があるので悩んでるところです。どうしましょう(と言われても)。

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Kindle Storeで初めて買った本。Kindle Storeで電子書籍版が先行発売との触れ込みだったので購入。つらいけどおもしろい。
Webコミックで公開された本は電子書籍と親和性が高いんじゃないかなと思ってます

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