2010年12月一覧

結論としては少年時代の真木がカッコいいサンデー4+5号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 葉は「誰かがついていてあげなくちゃ、この人はダメになる」というタイプの女性だったことが判明したエピソード。演歌地獄!(モテモテ王国ネタ)
 兵部と皆本の性格の類似性を指摘する鋭い感性と、よりによって賢木に惚れちゃうダメさが同居。深い女性です(好意的解釈)。

 葉が賢木にストレートに惚れてたというのは個人的には意外でしたが、彼女に対して賢木がどう対応するのかというのはちょっと興味あります。もしかしたら、今回のエピソードは賢木がバベル(というか皆本)を離れてパンドラに付く可能性の一端に成り得るのかも? と思いました。

 の一方の皆本ですが、彼のキスが凄いエロく描写されてビビりました。あれ絶対自分から舌入れてますよ!(断言)
 乙女のような潔癖性の裏にこんなディープなエロスを秘めているだなんて、本当に皆本はエロくてたまらんと思いました(何)。

 の時の皆本は大人の薫をフェザーに投影してキスしていたと思うのですが、それを生身の(まだ子供の)薫が受けてしまったというのが今回のキモですね。薫と皆本がどんなリアクションするのか凄く気になるのですが、続き読めるのは1/12なんですよね。遠いなー


「月光条例」の月光の最後のコマの奇妙なポーズにグッと来たサンデー2011年4+5号感想

神のみぞ知るセカイ

 男同士の絡み合いを物影から覗いて赤面する文学少女、というシチュエーションがもう最高です。もし自分が女子に生まれていたら、男子同士の睦み合いを人知れず観察して記録したいって絶対思ってますからね!(歪)

 語は概ね桂馬の狙い通りに動いているようですが、結は彼の計算を狂わせる存在と成り得るのかも知れません。
 その一方で、桂馬の思惑通りに転がってるちひろの可愛いこと可愛いこと。もし彼女の中に女神がいなかったらどうなっちゃうんだろう、と逆にハラハラして来ましたよ。

ハヤテのごとく!!

 アリスの「ハヤテ。」という台詞に対して反射的に反応してしまうハヤテの姿に、彼のアーたんへの愛(あるいは服従)がホンモノであるという事実を見てしまいました。
 そんなハヤテを好きになっちゃったヒナギクはつくづく報われなさそう。同棲モードで挽回なるか?(ならなさそう)

キングゴルフ

 ショットを打つ時に迷った畠山と、既に迷いをぶっちぎった優木の描写が上手いなと思いました。マンガ的には、ここで畠山がバーディーショットを決めて一皮剥けて最終ホールへ、という展開が美しいのですがどうなるか。
 このマンガ、今年一年でかなり面白くなったなと感じてます。今年のサンデーで一番面白くなったマンガかも。

はじめてのあく

 生徒会長が今回はアキにちょっといいとこ見せた回。アキはもう完全に惚れちゃってるみたい。
 でもまだお父さんは二人の仲を許したわけじゃありませんよ!(誰?)

アラタカンガタリ

 さり気なくおっぱいを出して下さってありがとうございました(感想)。
 もし織部がコトハと入れ替わりでこの世界に来た存在であったりしたら、コトハは最終的にどうなっちゃうのかしら。

DCD

 デビュー作から一貫して姉萌え路線を貫いてきた田口ケンジ先生が、ついにサンデー本誌に登場。いいおっぱいでした(感想)。
 個人的には、「ムシブギョー」の福田宏先生、「銀塩少年」の後藤隼平先生と共に、これからのサンデーを牽引する存在に成長して欲しいと思っている作家さんです。期待してます!

DCD

DCD – EXTRA EPISODE 前編

田口ケンジ
(C)Kenji Taguchi/Shogakukan 2009

下校中の黒須と夕闇が巻き込まれた事件。これはアンチの仕業? サンデー本誌掲載の特別編前編!

posted with EmbedSunday on 2010-12-28


コミックマーケット79 椎名高志作品関連サークル

※作品名を表記していないものは「絶対可憐チルドレン」の同人誌です。

12/29(1日目)
12/31(3日目)

サンデー2011年2+3号(=先週の)絶チル感想

絶対可憐チルドレン(先週の)

作者的にはフェザーのおっぱいが売りだったらしいのですが、それを遥かに上回る皆本の乙女っぷりが面白かったです。何でこいつこれで童貞じゃないのか。
あとフェザーは身体がシリコンなはずなので、仮にヤるにしても何かぬるぬるするのを塗らないと痛いと思います(何)。

物語的には紅葉と賢木の腹の探り合いがメインになりそうなあ雰囲気ですが、紅葉は何を目的にして賢木に近付いたのか、そして自称ジゴロな賢木が紅葉の接近に対してどう大人な対応をするかが気になります。椎名先生が描く大人なカンケイに期待


サンデー2011年2+3号(=先週の)感想

ハヤテのごとく!!(先週の)

人気投票でヒナギクにダブルスコアをつけられたアテネが逆襲に転じた、という解釈でよろしいのでしょうか(多分大間違いです)。
隙をみてハヤテに抱きつくアーたん可愛いなあ。

マギ(先週の)

神話レベルのバトルの果てに辿り着いた結論は「人は皆違う」という極めて当たり前の事実でしたが、人にとってその事実を受け入れて生きていくのはそれだけ難しいということの表れでもあったと思いました。
そして泣いてるアリババかわいい。超かわいい。

鋼鉄の鼻っ柱(先週の)

詐欺を働いていた会社を乗っ取り、主人公達が貧困ビジネスの真っ只中に身を置くことになるという展開が凄い。こういうテーマを少年マンガにしちゃう西森先生と現代社会すごい。
あとは、朝涼が案外ボンクラで使えなさそうなところにグッと来ました(ダメ)。

アラタカンガタリ(先週の)

先週の このシーンが「パンチラ」に該当するのか否か、どこかで話題になったりしたのでしょうか?(どうでもいいです)

神のみぞ知るセカイ(先週の)

1人は女神がいないのに怒っていることになる…つまり…
そこ! そこ大事よ桂馬! 今回の事件が治まっても、残りの一人をガチで口説いた事実は消えないのよ! 責任取ってよ!(誰よ)

そして結に口説かれてる桂馬を顔を真っ赤にしながら観察している栞は、やはり素質があるんじゃないかと思いました。勿論、「絶チル」のパティさん的な意味での才能です。.

國崎出雲の事情(先週の)

かわいくて積極的だけどちょっと迷惑な子に付き纏われてドタバタする展開を見てると、何か「今俺はサンデーのマンガを読んでるなあ」という気になってきます。
付きまとうのも付き纏われるのも男の子だというところを含めて

月光条例(先週の)

非実在少女であるマッチ売りが、己の非実在としての存在価値を認識して己の存在を肯定するという、哲学的な結末に。
どんな悲劇の物語でも、それが悲劇であるが故に、読み手である我々に力を与えてくれるのです。「マッチ売りの少女」はそのような物語の代表格ですよね。

はじめてのあく(先週の)

ジローのマントが更にパワーアップの巻。ジローとキョーコのエピソードになる度に、こいつらもう早く結婚しちゃえYO!って気分になります。
あと黒沢さんは出る度にどんどんヘタレキャラになって行くので萌えです。スレンダーな体型(彎曲表現)も萌え。

オニデレ(先週の)

この号のサンデーは、ユナのマニアック過ぎる体型が一番エロかったと思います!(感想)


サンデー1号絶チル感想Tweet

サンデー2011年1号の絶チル感想(今更)

 サプリメントは、アドリブの弱さに定評がある葵が本領発揮してて素晴らしかったです。
 根が素直なので本当にそのまま忘れてしまうバレットに対して、葵が必要以上にバレットを意識してしまって一方的にモジモジする展開になったらどうしようかと思いました。というか、むしろそういう展開を希望。

 絶チル本編では、過去話に出てきた熱血漢な真木がえらいかっこ良くてときめきました(そこか)。紅葉の男二人振り回しっぷりも相変わらず素敵。
 そして薫は背伸びしたいところが子供っぽくて本当に可愛いなあ。君はまだそのままの君でいいんだよ?(オッサンの感性)


Jコミは「こういうことを本当にやっていいんだ」という驚きに満ちたサイトだと思った日記

 ラブひな!(挨拶)

 現在絶賛ベータテスト中のJコミで公開されている「ラブひな」を読みました。

 今読み返してみると、「ラブひな」って本当にハチャメチャなマンガですね。おっぱいムギュとか裸見られてキャーとかしししししのぶちゃんのパパパパパンツとかのエロ要素の表現は、執拗に繰り返されるうちに次第に記号化してだんだん本来のエロの意味をなさなくなってますし、連載が続くにつれて唐突で無茶な設定が続出するようになってますし、何より物語の最終目的地である「東大」ですら、現実社会における権威の象徴というよりはむしろ呪術的なパワースポットへと変化してしまっているように思えます。
 「ラブひな」という作品は、『美少女わんさかコメディー』というお題目以上に、極めてアナーキーかつスラップスティックなコメディマンガだったんだなーと思うことしきりでした。

 それでも、そういうギャグマンガ的なハチャメチャさをやらかした上で、「主人公の成長」や「ヒロインが主人公を好きになっていく過程」といったラブコメマンガの本題もちゃんと描かれているのが、このマンガの凄いところです。勿論、今読んでもものすごく面白かったです。
 こんなに楽しい作品を、「実験」の名目で無料で公開に踏み切ってくださった赤松健先生に、改めて感謝の意を表したいと思います。ありがとうございました。

 それで話は変わりますが、個人的に「ラブひな」が当時の少年マンガ業界に与えたもので一番大きかったのは、「少年誌でもこういうことを本当にやっていいんだ」ということを、漫画家や読者に認知させたことなのではないかと思っています。
 古典的な「ちょっとエッチなラブコメマンガ」の要素に、当時隆盛を極めていた「ときめきメモリアル」型のギャルゲー(特徴:プレイヤーが女の子たちからモテてモテて困る)の要素を組み合わせ、露骨な形で女の子をバンバン脱がせて主人公の男子にぶつけていくだけのマンガを、メジャー誌である週刊少年マガジンで堂々と連載する。今になって思えば「ラブひな」型の作品が少年誌に掲載されるのは割と当たり前のことなんですけど、当時は「ギャルゲーみたいなマンガが週刊誌にあったら面白いかも」と思うことはあっても、それをここまで大胆な形で本当に実行に移してしまう漫画家が出て来るとは思っていませんでした。
 それだけに、少年誌でここまでやってかつ人気の面で大成功した作品の登場は、当時のマンガ業界に対して相当のインパクトを与えたことは間違いないでしょう。「エイケン」とかは正にそうですよね(笑)。

 そして現在、赤松健先生が立ち上げているJコミですが、これもまた「こういうことを本当にやっていいんだ」という驚きに満ちたサイトです。

「Jコミ」は、「広告入り漫画ファイル(pdf)」によって構成される、全く新しい漫画共有システムを提案します。

すなわち、
ユーザーよってアップロードされた絶版漫画マンガ作品に対して、著作者の先生方の了解を得て何枚かの広告ページを挿入し、インターネット上で共有する。 それによって、
・ユーザーの皆様には、無料で過去の名作・幻の漫画・埋もれた傑作を楽しんでいただく。
・そして作者の漫画家先生には、その漫画史に残した足跡の対価を受け取っていただく。

「Jコミ」はそういうシステムの構築を目指しています。

Jコミ サイトコンセプトより抜粋)

 「絶版マンガを電子化する」というアイデアは既に存在していましたし、またユーザーがマンガをスキャンして電子化するムーブメント(専門用語で言うところの「自炊」)も存在しているのですが、これを組み合わせる形で合法的なネットサービスを立ち上げ、公開される作品にはいわゆるDRMをかけずに複製も流通も自由に行えるようにし、かつ漫画家に対しても対価を支払うことを可能にする──というのは、正直今のデジタル書籍の常識からはちょっとできない発想です。
 ネットからマンガを合法的にダウンロードして自分が都合の良いデバイス(PC/タブレット/スマートフォン/携帯など)で閲覧でき、かつ作者にも利益を与えるシステムというのは、「そういうのがあったら面白いかも」と思うことはあったのですが、やはりそれをここまで大胆な形で実行に移す人が出て来るとは思っていませんでした。
 しかも、それを立ち上げたのは、よりによってあの赤松健先生ですよ。本当に驚きを隠せません。

 このサイトが成功し、赤松健先生の目論見通りに「Jコミ」を中心としたマンガ流通のエコシステムが生成されれば、おそらくデジタル書籍業界に相当のインパクトを与えることは間違いないでしょう。やってることはちょっとハチャメチャなのかも知れませんが、そのハチャメチャさこそが今の業界には必要なのでしょう。
 もしかしたら、我々は当時の「ラブひな」に匹敵する、何かとんでもないモノが生まれる瞬間に立ち会っているのではないのだろうか。「Jコミ」は、そんな興奮を感じさせる存在であると思いました。