2012年06月一覧

サンデー29号の大まかな感想

 産まれた頃には既に消費税が存在していた若者の皆さんこんにちは(時節柄の挨拶)。
 諸般の事情で書くのが遅くなってしまいましたが、眠気が襲ってくるまでサンデー29号の大まかな感想を書きます。

ハヤテのごとく!

 冷徹を装っていたルカのマネージャーが、ルカの事を思って涙を流す! 百合展開キター! と大喜びしたのが大まかな感想です。
 ルカはアイドルとして大成して借金返してから漫画家稼業に転向しても一向に問題ないような気もするのですが、そういう計算ができずに突っ走ってしまうのが若さということなのでしょうか。私にはもう遠い感情ですよ。ヨイヨイ(老い)。

BUYUDEN

 「勝ち気になって攻めるとカウンターを食らって負ける」がこのマンガにおける黄金パターンですが、その罠に武が自らハマッてしまったの回。
 左ストレートを食らった時の「ゴパ」って効果音が凄い痛そうだなあ、というのが大まかな感想です。主人公にも容赦なくゴパ。

 あと、「おじさん」呼ばわりされてた謎のマスクマン・ハヤブサ仮面の正体が中学3年生であることが明らかになりましたが、あれだけ「おじさん」と呼ばれていたからには、彼の仕草や声はどれだけオッサン臭いんだろうかと想像してます。ボクシングをやり過ぎると若くしてオッサンになってしまうとでもいうのか。ボクシングの世界は奥が深いです(誤解)。

銀の匙

 アキがようやくヒロインらしくというか、歳相応な女の子らしくなって来たよなー、というのが大まかな感想です。
 なお、痛ソリはあれで全く問題ないと思います。馬のソリと肥料の三要素がどう関係しているのかは凄い謎ですが。

 馬+痛いといえば、サンデーSでは「ウマドンナ 馬きゅ~ん☆」という正真正銘の痛い馬マンガの連載が始まるそうなので、今から楽しみにしてます。「馬きゅ~ん」と書いて「ばきゅーん」と読ませるこのセンスは侮れないものがあります(銀の匙関係ない)。

正しいコドモの作り方

 判っていたことではありますが、水泳部の三人組は来人の電撃であっけなく葬られてしまいました。個人的には褐色肌のお姉さんは大変に好みだったので、せめて先っちょだけでも! とか思ってしまったのですが、しかし先っちょだけでも多分このマンガ的にはゲームオーバーなので、そうは行かなかった模様。残念です。
 しかしそんな失望もつかの間、今度は白衣黒タイツ垂れ目保健医という、これまた大変に好みな女性が出て来て誘惑(というかもはや乱暴)して来たので、すぐさまウヒャッホイとテンションが回復しました。白衣に黒タイツな美人で垂れ目のお姉さまに責められるなら、きっと悠も本望に違いありません。

 そして来人は悠の位置情報は勿論のこと、彼が性的に興奮していることも検知できるようになったので、そのうち彼が悠に対して「オレにこんなことされてるのに興奮してるじゃねーか!」と言葉責めをしたり、女性に接触されると弱いという弱点を突かれて女装した悠に逆襲されてヘタれてしまったりする、いわゆる薄い本が作られるくらいの人気が出るといいなあと思いました。というのが大まかな感想です。

マギ

 公式にアニメ化決定が伝えられました。おめでとうございます。
 アニメ化となれば、勿論声優陣が気になるところ。アラジンの声は既に自分の脳内では釘宮ヴォイスで再生されているので問題ないとして(何が?)、個人的にはモルジアナの声優が誰になるかが一番気になります。

 本編ではそのモルさんが主役で、光が届かない暗黒の世界である「大峡谷」を常時テンパりながらダッシュで旅するという趣向でした。話では途中で「谷の守り人」を名乗るユナンという人物に出会っていますが、コマの背景が(普通のマンガのような白ではなく)真っ黒なので、ユナンと会って話しているのは実はモルジアナの妄想であり、彼女は既に大峡谷のど真ん中で暗闇と孤独に耐えられず発狂しているのではないか? という疑問が拭えません。
 このマンガは登場人物たちに酷い試練をポンポン与えるので、読んでて常に油断がなりません。というのが大まかな感想です。

戦コレ!

 「戦コレ!」の作者の小西先生がコロコロで連載している「ゴゴゴ西遊記」をこの前初めて読んでみたのですが、基本的なノリが「戦コレ!」と全く変わっていませんでした。これはこれで凄いことだと思います。
 それはともかく、今週登場したのは明智光秀。今川義元を倒し、斎藤道三・龍興を倒しと来たので、その次は上洛して浅井長政と戦うのかなとか思っていたのですが、その辺すっ飛ばして早くも明智光秀が登場です。というか早すぎます。明智光秀なので勿論織田信長を殺る気マンマン。掲載位置も何か下がってますし、もしかしてもう連載がそんなに(略)。

 このマンガにおける秀吉の扱いが信長の防弾チョッキ扱いなのは、金ヶ崎の戦いにおいて秀吉が信長を守るために殿軍となって戦った歴史に由来しているのかな? とも思いましたが、多分考えすぎですよね? というのが大まかな感想です。

絶対可憐チルドレン

 元々は澪に「家族と暮らす楽しさ」を実感してもらおうという趣旨のエスケープごっこだったはずが、何か澪に追いかけられてるうちに皆本と薫が何かイイ感じになって来てしまったという話。
 澪に追い詰められてとっさにウェディングドレスの中に隠れてしまう、というのが、皆本の隠された願望を象徴しているような気がして、何か意味深長な描写に思えてきます。ホント皆本はむっつりスケベさんですね(決めつけ)。もうこうなったら、ウエディングドレスとタキシードで仮装したまま脱出を試みればいいんじゃないんでしょうか。というのが大まかな感想です。


せっかくアニメになるんだから、バルバッド編完結までは放送して欲しいですなー


続・裸サンデー日記(別名:サンデー28号感想)

 前回の感想の続きです。

正しいコドモの作り方

 前回は新体操女子相手に様々なハードプレイを強要されてご満悦だったに違いない我らが主人公・悠の次のプレイのお相手は、水泳部女子三人組。いきなり水着をちょっとずらしておっぱいの谷間を見せびらかす辺り、今回も相当にハードな展開が予想されます。性的な意味で。

 これまで悠を誘惑しようとした女子は3人。最初の二人は「いきなり全裸に近い格好で迫って誘惑する」というオーソドックスな趣向でしたが、悠に対してそれほど効果的であるとは言えませんでした。しかしその次の新体操女子は「レオタードを着た状態で誘惑する」という、着衣エロというかコスチュームプレイというかそういう方向性で迫った結果、あと少しで悠のパンツを脱がすところにまで到達することに成功しました。

 この流れを考えると、現在悠のちんこを陥れようとしている刺客は、「悠にはコスプレが有効なのではないか」と判断しているものと思われます。刺客の側に立って考えてみれば、未来を自分の側に都合の良いように改変するためには単に悠が今日子以外の女性とセックスするだけではなく、悠がその子と結婚して子供を作るまで仲良くなってもらわないといけない訳であり、その為にも悠の性的嗜好の把握は欠かせないのではないのでしょうか。
 今回は前回のコスプレ路線を継承しつつ、仮に人数を増やしたらどうなるのか? こいつはそういうプレイが好きなのか? を検証しているようにも思えます。

 そう考えてみると、あんな遺伝子以外には何の取り柄もないボンクラ男子の性的嗜好を、わざわざ試行錯誤しながら探らないといけない刺客側の苦労が忍ばれるというものです。頑張って欲しいですね(何)。


アラタカンガタリ

 実名の入浴シーンが登場。「お父さんとお母さんも、ホントの両親じゃないってことになる…」という独白からも判るように、色々と込み入った設定を持つ人複雑な間なのですが、肝心のアラタが相当のボンクラなのも手伝ってか、少なくとも恋愛方面では割と報われていません。

 そして報われていないという意味では、今回のエピソードに入ってから登場した彼女の従姉妹の真弥も、最初から「アラタに惚れたはいいけど全く報われない」ということが見え見えなキャラクターであり、大変に切ないです。案の定、何か早速ハルナワに変なことされてますし。次回、真弥は生き残ることができるのでしょうか?(そういう話ではない気がする)


國崎出雲の事情

 出雲の水着シーン。無意識にパンツの食い込みを直すその姿は、彼があまりに無自覚に「女」を演じていることを象徴しているカットであると言えましょう。

 現実世界における女装とは、突き詰めるとそれこそ骨の構造を男のものから女のものに変えなければならないくらいの勢いが必要な、極めて求道的なものであると個人的に理解していますが、出雲にしろ「ハヤテのごとく!」のハヤテにしろ、天性の女装キャラになるとその辺の道を楽々と乗り越えているように思えます。このカットは、彼の天賦の才能が濃縮されたカットなのです。
 我ながら大げさなことを書いてるなあと思います。


AREA D

 これまで裸は女性キャラばかりでしたが、「AREA D」の裸はショタっ子です。どうやらこの裸で培養液の中に浮かんでいる少年はジンの実の兄で、このシーンはジンにとってのトラウマとなっている模様。
 あと、この少年の股間の部分は、残念ながら泡で隠されています(残念?)。

 物語の方は、これまでアルタード同士の戦いでは常に勝利していたジンが、「エリアD」の中の住人達を仕切るボス格の人間には歯が立たず、逆に能力をリサーチされて丸裸にされてしまったという、文字通りの「実験体」の扱いを受けてしまったエピソードでした。一筋縄では行かない連中を相手に、ジンは自分の「人を実験体扱いする奴らの仲間にはならない」という尊厳を保つことは果たして可能なのでしょうか。いよいよ物語が本格的に動き出して来ました。

 あと、「エリアD」の超能力者達が複数の自治区に別れて互いに対立しているという構造は、かつてサンデー・マガジン50周年記念作品として掲載された「サンデー×マガジン クロスライン」の設定を何となく思い出させます。「ヒーロークロスライン」が発想のヒントの一つになっているのかも、とか思いました。原作の七月鏡一先生は「クロスライン」の村枝賢一先生と深い繋がりがありますしね。と勝手に決めつけて次。


絶対可憐チルドレン

 葵が澪と洗いっこしつつ、澪をいいようにあしらってるシーン。あのウブで堅物だった葵が、澪にセクハラを仕掛けられるくらい成長した(性的な意味で)だなんて感慨もひとしおですが、しかしやはりおっぱいに関しては澪の方が遥かに成長していると思わざるを得ません。

 葵の方はまあもうそういう宿命なので致し方ないとして、澪も本来はその生い立ちが災いして発育があまり良くなかったはずなのですが、今では好き嫌いなくモノを食べられるようになるなど、健やかに成長している様子。また心の面でも葵の母親にツンツンしつつもデレるところはきちんとデレることができるところからして、こちらも成長していると解釈して良いでしょう。
 澪に(京介との接触を防ぐための時間稼ぎの一環として)葵や紫穂の家族のところにステイさせたのは薫の計らいですが、彼女の発案は澪にとって良い影響を与えることは間違いないと思われます。

 ただ、葵の家族は「比較的裕福で幸福な一般家庭」のモデルとして情操教育的に適していると言えますが、紫穂の家族は何というかこう構成員が皆少々面白すぎるので、この環境に放り込まれた澪に変なトラウマが生まれなければいいなと願うばかりです。
 というか紫穂マママジでやばいです。彼女の瞳があんなに綺麗なのは、彼女が色々な意味で嘘がつけない人だからなんでしょうか。


 なお、「何か今週のサンデーって、裸の露出がいつもよりも多いんじゃね?」という件ですが、何か別に今のサンデーだったらこれくらいの裸は普通なんじゃね? という結論に自分内で達したことをご報告しておきます(結局)。

自分基準における裸キャラが出て来なかったので今週の感想対象からは除外しましたが、「アナグルモール」はクールな幼馴染女子の登場回で面白かったです


裸サンデー日記(別名:サンデー28号感想)

 お久しぶりです。
 先週発売されたサンデー28号と言えば、あだち充先生が月刊サンデーで連載を開始した「MIX」が大好評につき週刊少年サンデーにも掲載されたことが一番の話題だったと思われますが、個人的にはそれ以上に「何か今週のサンデーって、裸の露出がいつもよりも多いんじゃね?」という点が気になりました。
 なので、それを検証するべく、今回は裸が出てたマンガについて感想を書こうと思います。あくまで検証が目的です。ホントです。

電波教師

 金にうるさい女性は乳がでかいという「GS美神」の伝統を今に受け継ぐキャラ(ウソ)・蔵持円の着替えシーンが序盤に登場。
 このシーンの挿入により、ちゃんと胸の形を保持するブラジャーをしてるにも関わらず、制服を着ると自然に乳袋状態に移行する彼女のボディラインの素晴らしさをより堪能できるというもの(褒めてます)。

 しかし今回は、その円の「フィアンセ」という肩書きで登場したヘル・ゲイツがメインでした。ヘル・ゲイツ
 彼は現実世界におけるマイクロソフトに相当する覇権的地位にあるゲーム会社の御曹司であり、天才プログラマーにして天才ゲーマーであり、ゲーセン閉店後もゲームやりたいためだけにそのゲーセンを買収したり、円を嫁にしたいがためだけに円の親の会社を買収したりするワガママな男であり、それなのにイケメンであるという設定の超人ですが、何よりヘル・ゲイツという名前がいいですよね。ヘルですよヘル。「こいつは悪役である」ことが一瞬で把握できる、単純かつ判りやすい名前だと思いました。
 この辺の絶妙な厨二的なセンスが「電波教師」の魅力だと、勝手に思ってます(褒めてます)。


ひめはじけ

 「私、はだかジャケットが趣味なんです」という台詞だけ読むと立派な変態さんなんですが、これはノエルがひめさまに対して忠烈つかまつった証であることは、本編を読んだ方なら理解できると思います。これは忠義の裸ジャケットなのです。

 というか、まさかノエルの過去回がこのタイミングで挿入されるとは想定外でした。彼女はかつては失敗を恐れて何もできない人間だったが、自分の失敗(=ウヒャッホイ)を恐れずに常にそれを克服しようとするひめさまの心意気に心酔して勇気を得ることができた──というエピソードはたしかにまあ感動的なのですが、結果的に更に残念なことになってるような気がするところが、何というか彼女らしくていいなと思いました。

 あと、裸ジャケットってそんなメジャーなジャンルなの(性的な意味で)? と思って検索してみたら、ちゃんとpixiv百科事典に項目があって感心させられました。了解

ムシブギョー

 お春によるおっぱいムギュ。江戸時代を舞台にした「ムシブギョー」らしい、美しい日本の形式美です(でまかせ)。
 お春殿と言えば登場する度に必ずおっぱいを仁兵衛に押し付け、仁兵衛のおっぱい星人っぷりをより促進していることは、熱心な読者の皆さまにとっては周知の事実であると思われますが、今回は更に仁兵衛の父・源十郎までもがおっぱい星人であったことが明かされました。仁兵衛のおっぱい好きは血族の宿命だった様です。困った設定です。

 仁兵衛といえば少し前のエピソードで理由は不明なれどいきなり覚醒してもの凄いパワーを発揮、蟲奉行の窮地を救ったことが記憶に新しいのですが、今回彼の母親の話が出てきたということは、斯様な彼の隠された能力についても触れて来るのでしょうか。それとも、単におっぱい星人としての設定を更に補強しに来るだけなのか。このマンガだとどちらもあり得るので油断できません。

 そして家重殿が残念なのは今に始まったことではないのでスルーで。

おすもじっ!

 裸サンデー的には今週一番の問題作。かつて「神のみぞ知るセカイ」の桂木桂馬が提唱した「妹の品質示すエンブレム・BMWに完璧に合致するが故に、控えめに言って頭がおかしくなってる彩香が、兄の寿を勝負の末に取り戻した歓喜に溢れつつ全裸で入浴中の実の兄に迫り来るという、衝撃のシーンがこれです。
 あててんのよどころではない、完璧なまでの胸と背中の衝突。もはや事故物件ですね(何を言っているのか自分でも判らない)。

 料理のことと兄のこと以外は全く何も知らないような彩香が、何処でこんなことを覚えたのか。その情報源は兄が実家に残していったエロ雑誌でした。純粋に兄のことが大好きな彩香は、エロ雑誌に載っているようなことをすれば兄が喜ぶのではないかと思い、それが何を意味しているのかを知らずにそのまま実行していたのです。寿のエロ雑誌マニアな設定がこんなところで活かされるとは驚きです。

 エロいことできないならせめて膝枕をと寿にせがんだ彩香は、やがて眠りながら親指を加え、「お母様…」と呟きつつ涙を流します。彼女は、料理以外のことは全くの未成熟であり、ひどく歪んだ形で成長していた──ということを、このシーン、ひいては今回のエピソードで提示していたと思われます。
 彼女の感情は複雑な家庭環境のせいでひどく歪んでしまっており、彼女の様々な異常な行動は、その感情の行き場を全て兄に求め、兄さえ取り戻せば全てが解決すると誤解していたが故であったと解釈するべきでしょう。

 もしこのマンガが「おすもじっ!」ではなく「神のみ」だったら、涙を流す彩香を見た桂馬は彼女の心のスキマの原因を一瞬で把握し、最後のコマで桂馬が「エンディングが見えた!」と言い出すこと必至な状況なのですが、これはあくまで料理マンガである「おすもじっ!」なので、全ての決着はチューではなく料理で決めなければなりません。
 一方の主人公である司は、今回のエピソードで寿の意思を汲み取ってどん底から復活、再び鮨職人としての修行をやり直す決意を固めました。実の妹の歪みっぷりを目の当たりにした寿は、次の勝負で師匠の司のために戦うのか、それとも妹の彩香をマトモにするために戦うのか。というか、そもそも彩香はこの状態から真っ当な人間に復活できるのか。
 様々な思惑を孕みつつ、次回以降の新章へ突入するこのマンガ。個人的にはすごい面白いと思っているので、せめてもうちょっとだけ続いて欲しいです。

ひめはじけ 1 (少年サンデーコミックス)
クリスタルな 洋介
小学館 (2012-06-18)

ひめはじけ1巻発売。感想をツィートするとがっかり色紙がもらえるという、微妙なキャンペーンを実施中。自分もがっかりしたい

 明日余裕があれば続きを書きます(´・ω・`)。


近況体調不良報告+サンデー27号感想

 お久しぶりです。

 諸般の事情で先週に抜歯をしてからというもの、何か一気に口内が老けこんでしまったらしく、抜歯後の腫れはなかなか引かないし他の歯肉まで痛くなって来るしで、何かもうガッタガタな毎日を送っています。
 歯が痛いと何が嫌かって、思考を妨げられるのが辛いです。何かもう色々考えるのが嫌になって来ている今日この頃。

 あとモノを食べるのも辛いのですが、そのくせ腹はきちんと減るのも嫌。人間の体って凄い。

 以下、そんな状態での先週分のサンデー27号感想です。


BUYUDEN

 萌花がファッティになってからというもの、何か毎週のように萌花の着替えシーンが挿入されているような気がするのですが、これってやっぱり読者サービスと解釈していいんでしょうか。満田先生は我々にリアルなファッティ中学生のお腹に萌えろと仰っているんでしょうか。

 いいと思います

絶対可憐チルドレン

 紅葉さんは出てくる度にどんどん残念な女性になって行っているのですが、何かもうここまで来たら「せっかく美人でスタイルもいいのに…」と残念がられる系の女性路線に徹して欲しいと思います。
 なお、冷静に考えると真木も登場する度にどんどん残念な男性になってはいるのですが、紅葉が酷すぎるのであまり目立たないような気がするのが、裏方が似合う彼らしいというか何というか(フォローに失敗)。

 本編の方は、詰め寄る澪を難なくいなして自分のペースに引きずり込んだ葵を見て、そういえば彼女って本来は「頭が良くて賢い」って設定のキャラだったんだよなと、久しぶりに思い出しました。貧乳ネタでいじられるだけが葵の立ち位置では決してないんですよね。

 まあでも、最後の風呂場のシーンを見る限り、澪には既に乳のサイズで負けてるようですが。がんばれ葵。

神のみぞ知るセカイ

 新章・ユピテル編の開始を告げる予告的なお話でしたが、内容は女神たちが菓子を食べながらくっちゃべってるという趣でした。
 女神編においては、女神が中に入っている女性たちの中ではかのんがヒロインの格的に頭ひとつ抜けてる印象が強かったのですが、アポロが前面に出てくると何かこう途端にへっぽこキャラっぽくなってしまうところは、アポロの役得といったところなんでしょうか(役得?)。

 ユピテル編の内容については現状では勿論全く不明なんですけど、かつて桂馬は自分の周りに女神候補の女性がうようよいることについて「女神を復活させるために、ボクがバディーに選ばれた」のではないかとの仮説を立てており、そこに何らかの意志が介在しているのではないかと推測していました(コミックス13巻を参照)。
 「ユピテル」は女神たちの父たる存在の名称であり、「ユピテル編」はその名前を冠したエピソードであることを考えると、物語は文字通り神の意志にまで迫るものになるのかも知れません。桂馬は文字通りの「神のみぞ知るセカイ」を垣間見ることになってしまうのでしょうか。いよいよこのマンガは、単なるギャルゲーの枠を超え、神話的なスケールにまで拡大してしまうんでしょうか?
 あと、そろそろエルシィの大変に優秀なお姉さんについての話も見てみたいところですが、そこまで話が到達するのは何時になるんでしょう。何にしろ、まだまだこのマンガは連載が続きそうです。

國崎出雲の事情

 メイドカフェ編じゃないと出てこない場所固定キャラ・杏季を見るのが毎回楽しみです。彼女にはこのまま出雲のことを誤解したまま好感度を上げていって欲しいなと思ってます(ひどい)。
 登場するのがこのマンガでなければ、ツンデレなサブヒロインキャラとして普通に活躍できそうなポテンシャルは持ってると思うのですが、設定が色々と異常な「國崎出雲」に出てしまったのが彼女の運のツキなので、このまま報われないキャラとして運命を全うして欲しいですね(ひどい)。

GAN☆KON

 イサナと三峰さんが共同妄想を抱いて修羅場を演じるという展開はすごい面白いですし、何より三峰さんが元カレを他の女に寝取られる役を進んでやったという自虐っぷりが切ないほど似合っていてグッと来るのですが、やってることが基本的に前作の「M・S DOLLS」と同じ路線になって来ているようにも思えるのが気掛かり。ここからどのように突き抜けてくれるか期待したいところ。

おすもじっ!

 彩香との勝負に敗れた上に寿を失って意気消沈する司、自分の行動が結果的に司や彩香の運命を狂わせてしまったことを自問する寿をじっくり描いた上で、司のことを今も思う寿に止めを刺して完璧に自分のモノにしようと企む彩香を、満を持して全裸で登場させる演出が素晴らしいなと思いました。
 というか、こんな恐怖に満ちたサブヒロインのヌードシーンって、少年誌では滅多に見られないんじゃないんでしょうか。情念で動く女の恐ろしさを健全な青少年に叩きこんでますねこのマンガ。ステキですね(褒めてます)。

電波教師 2 (少年サンデーコミックス)

おそらく2012年のサンデーを代表するマンガになるであろう「電波教師」の2巻は6/18発売予定。
ホントに面白いので私ごときではもはや突っ込めません


「神のみぞ知るセカイ」女神編完結記念(一週間前に)サンデー26号感想

最後は?ストレート!!

 「お前と弟は実は血が繋がっていないんだ」と両親から告白されるという、まるで「ママレード・ボーイ」のラス前みたいな展開になって来たこのマンガ(変な喩え)。
 動揺した姉の神無が睦月の部屋に枕持って入って来て「一緒に寝よ☆」と言う展開になった辺りでは、脳裏に「これ何てエロゲ?」という単語が浮かぶことを止められませんでした。本当にエロゲ的な展開にならなくて良かったです(真顔で)。

 連載開始当初は「睦月と御角の外見がそっくりなのは、単に他人の空似程度?」とか甘く見てましたが、実はそこにこそ物語の核心が詰まっていたことを予感させる展開になって来ました。
 自分の不見識を恥じると共に、この際だから神無は睦月と結婚すればいいと思いました。

戦国コレクション

 この前アニメ版「戦国コレクション」の第8話を観たんですけど、「お米大好きな秀吉(女子)が夢の中でお米の国みたいな変な世界を冒険して、起きたら持っていたしゃもじから米が吹き出て来た」という、説明するのは難しいけどとにかくおかしい(頭が)エピソードであり、アニメバブルだった前世紀ならともかく、この不景気なご時世にこんな不条理アニメを作っても許されるだなんて素晴らしいなと思わず感動してしまいました。さすがソーシャルゲーム業界は懐の広さが違います。

 そしてもう一方の問題作であるサンデー掲載のマンガの方ですが、家内の勢力を統一した織田家が斎藤家に攻めこむという、一応はヒストリカルな展開になっていることに気付いて驚愕してます。
 このマンガはこの展開が極めて早くて一話で一大名を滅ぼせるので、このペースであれば織田信長が美濃を攻略して天下布武を志し、やがて畿内を統一して本能寺の変で倒されるまでの大河ドラマを連載の中で再現することも可能なのではないかと思われます。このマンガでヒストリカルな展開をやって誰が喜ぶんだという大問題はありますが。
 とりあえず、家康ちゃんが武田に攻められておしっこ漏らして逃げるシーンは観たいですね(ダメ)。

ひめはじけ

 姫さまの異常行動の代名詞であった「ウヒャッホイ」に、「戯れの衝動:己の遊び心が具現化した存在。その誘惑に勝つことは難しく、撃ち負けると遊びまくってしまう」という定義が設定されました。「ちびっ子にはよく見えるみたい」と書かれてますが、これなら別にちびっ子だけじゃなくて大人でもよくあります。iPhoneのiBookで電子書籍をまじめに読んでいたはずが、いつの間にかインストールしていた「ストリートファイター4」で遊んでいたりするのは、間違いなくウヒャッホイの仕業ですよ。奴はいくつになっても手強いですよ。そんな手強い奴を手懐けようとする姫さまは立派だと思いました。

 今回はうさぎ×撫子が観れたので良かったです(感想)。

正しいコドモの作り方

 前回レオタード女子に新体操の棍棒で後頭部をぶん殴られるご褒美を味わった主人公の悠ですが、今回はさらにリボンで全身を縛られてチョーキングまで極められ、素足で踏まれてクソ虫呼ばわりされてズボンを強制的に下ろされるという、マゾヒスト的な意味でこの上ない責められっぷりを堪能させて頂けました。
 このエピソードを読んだことで「レオタード女子に責められたい」欲求に目覚めてしまった青少年が必ずいると思わざるを得ません。でもその欲求は、現実社会ではまず叶えることができないんですよね。罪深いマンガですね。

神のみぞ知るセカイ

 女神編完結。端的に言って、ちひろエンドでした。

 今回のサブタイトルであり、コンサートでちひろが歌っていた「初めて恋をした記憶」の由来については作者の若木先生がブログで解説していますが、アニメのサントラには収録されているものの、アニメの中ではレアな楽曲みたいですね。TVアニメでは、ちひろ編のラストの方でかかっていたのがこの曲だったと記憶してます。
 この曲をどうしても今聴きたければ、第二期のサントラを買うか、あるいは初回特典で「初めて恋をした記憶」のフルバージョンが収録されたCDがおまけについているちひろ編ラスト収録(ROUTE 4.0)の初回限定版ブルーレイを買うしかないという状態っぽい模様。どうします?(と言われても)

 前回では桂馬に対して「私の中にも…何かあったのかな」と聞いて「ちひろは…関係ない」との回答を得て、「あーよかった!」と軽口を言っていたちひろですけど、コンサート中にかのんや歩美や結といった桂馬に告白して心を通わせることに成功した女の子達の中には、その「何か」である女神がいることに、彼女は気付いてしまいました。ちひろはあくまで「普通の女の子」であり、彼女たちのような特別な能力は持っていないこと、そしてそれを持っていなかったが故に桂馬と恋人同士になれなかったことを、彼女はあの時に改めて自覚してしまったのではないのでしょうか。
 でも、コンサートの中では、彼女は女神を持った他の女の子達と同じように光り輝いていたことも、また間違いありません。彼女は桂馬に恋をして、歩美との関係を含めて色々と思い悩んで行動した結果、かつて自分が望んでいたように、ステージで「かのんちゃんみたいに」光り輝くことができたのです。今回はきっと、それで良かったんじゃなかったんでしょうか。多分彼女これからモテますよ!(不特定多数にモテても困ると思うけど)

 あとは桂馬の最後の独白も重かったです。「あの時、あんなことを言うつもりじゃなかった」の「あの時」を、今回の女神編だけでなく、一番最初のちひろ攻略の時の言葉にまで遡って反芻してみると、より一層この言葉の重みが増すのではないかと思われます。
 ちひろが自分の力で輝くことを志すようになったのは、最初のちひろ攻略の時の桂馬の励ましの言葉がきっかけですしね。あの時ちひろを救ったことが、今ちひろを泣かせてしまうことに繋がってしまうというのも、何だか皮肉ではあります。

 でも、ちひろにとっても桂馬にとっても、やっぱり今回のこの結末を迎えられたのは良かったことなんじゃないかと思います。いやマジで。

絶対可憐チルドレン

 新展開。ストーリーとしては、兵部の行方を知りたい澪が強引に薫や皆本に説明を求めて迫り来る! 逃げなければ! というドタバタ回っぽいんですが、今回の見所はむしろ無邪気な京介から薫の恋愛関係を聞かれて著しく動揺する皆本でしょう。
 兵部と薫がくっつくことに対して著しい拒否感と嫉妬を示す皆本を見て、京介は「皆本は薫のことが好きだ」とあっさり判断したようです。まだ京介は純粋なので単に「指揮官として薫のことを心配している」と捉えているようですが、まあ読者は彼ほどウブでもネンネでもないので、それだけじゃ済まないのはもう判ってますよね(毒)。
 薫が皆本と二人っきりでイチャイチャする妄想をしてるカットがありましたけど、皆本が薫に抱いている妄想はそんな甘いモノじゃないですよ。多分色々とこじらせて病んでますよ(決め付け)。こいつ何とかしないとヤバいですよ京介君。続く。


神のみぞ知るセカイII Original Soundtrack
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「初めて恋をした記憶」が最初からこの女神編の最終回のために用意された曲だったというのがすごい。女神編の構想の深さがうかがい知れます