「神のみぞ知るセカイ」女神編完結記念(一週間前に)サンデー26号感想

最後は?ストレート!!

 「お前と弟は実は血が繋がっていないんだ」と両親から告白されるという、まるで「ママレード・ボーイ」のラス前みたいな展開になって来たこのマンガ(変な喩え)。
 動揺した姉の神無が睦月の部屋に枕持って入って来て「一緒に寝よ☆」と言う展開になった辺りでは、脳裏に「これ何てエロゲ?」という単語が浮かぶことを止められませんでした。本当にエロゲ的な展開にならなくて良かったです(真顔で)。

 連載開始当初は「睦月と御角の外見がそっくりなのは、単に他人の空似程度?」とか甘く見てましたが、実はそこにこそ物語の核心が詰まっていたことを予感させる展開になって来ました。
 自分の不見識を恥じると共に、この際だから神無は睦月と結婚すればいいと思いました。

戦国コレクション

 この前アニメ版「戦国コレクション」の第8話を観たんですけど、「お米大好きな秀吉(女子)が夢の中でお米の国みたいな変な世界を冒険して、起きたら持っていたしゃもじから米が吹き出て来た」という、説明するのは難しいけどとにかくおかしい(頭が)エピソードであり、アニメバブルだった前世紀ならともかく、この不景気なご時世にこんな不条理アニメを作っても許されるだなんて素晴らしいなと思わず感動してしまいました。さすがソーシャルゲーム業界は懐の広さが違います。

 そしてもう一方の問題作であるサンデー掲載のマンガの方ですが、家内の勢力を統一した織田家が斎藤家に攻めこむという、一応はヒストリカルな展開になっていることに気付いて驚愕してます。
 このマンガはこの展開が極めて早くて一話で一大名を滅ぼせるので、このペースであれば織田信長が美濃を攻略して天下布武を志し、やがて畿内を統一して本能寺の変で倒されるまでの大河ドラマを連載の中で再現することも可能なのではないかと思われます。このマンガでヒストリカルな展開をやって誰が喜ぶんだという大問題はありますが。
 とりあえず、家康ちゃんが武田に攻められておしっこ漏らして逃げるシーンは観たいですね(ダメ)。

ひめはじけ

 姫さまの異常行動の代名詞であった「ウヒャッホイ」に、「戯れの衝動:己の遊び心が具現化した存在。その誘惑に勝つことは難しく、撃ち負けると遊びまくってしまう」という定義が設定されました。「ちびっ子にはよく見えるみたい」と書かれてますが、これなら別にちびっ子だけじゃなくて大人でもよくあります。iPhoneのiBookで電子書籍をまじめに読んでいたはずが、いつの間にかインストールしていた「ストリートファイター4」で遊んでいたりするのは、間違いなくウヒャッホイの仕業ですよ。奴はいくつになっても手強いですよ。そんな手強い奴を手懐けようとする姫さまは立派だと思いました。

 今回はうさぎ×撫子が観れたので良かったです(感想)。

正しいコドモの作り方

 前回レオタード女子に新体操の棍棒で後頭部をぶん殴られるご褒美を味わった主人公の悠ですが、今回はさらにリボンで全身を縛られてチョーキングまで極められ、素足で踏まれてクソ虫呼ばわりされてズボンを強制的に下ろされるという、マゾヒスト的な意味でこの上ない責められっぷりを堪能させて頂けました。
 このエピソードを読んだことで「レオタード女子に責められたい」欲求に目覚めてしまった青少年が必ずいると思わざるを得ません。でもその欲求は、現実社会ではまず叶えることができないんですよね。罪深いマンガですね。

神のみぞ知るセカイ

 女神編完結。端的に言って、ちひろエンドでした。

 今回のサブタイトルであり、コンサートでちひろが歌っていた「初めて恋をした記憶」の由来については作者の若木先生がブログで解説していますが、アニメのサントラには収録されているものの、アニメの中ではレアな楽曲みたいですね。TVアニメでは、ちひろ編のラストの方でかかっていたのがこの曲だったと記憶してます。
 この曲をどうしても今聴きたければ、第二期のサントラを買うか、あるいは初回特典で「初めて恋をした記憶」のフルバージョンが収録されたCDがおまけについているちひろ編ラスト収録(ROUTE 4.0)の初回限定版ブルーレイを買うしかないという状態っぽい模様。どうします?(と言われても)

 前回では桂馬に対して「私の中にも…何かあったのかな」と聞いて「ちひろは…関係ない」との回答を得て、「あーよかった!」と軽口を言っていたちひろですけど、コンサート中にかのんや歩美や結といった桂馬に告白して心を通わせることに成功した女の子達の中には、その「何か」である女神がいることに、彼女は気付いてしまいました。ちひろはあくまで「普通の女の子」であり、彼女たちのような特別な能力は持っていないこと、そしてそれを持っていなかったが故に桂馬と恋人同士になれなかったことを、彼女はあの時に改めて自覚してしまったのではないのでしょうか。
 でも、コンサートの中では、彼女は女神を持った他の女の子達と同じように光り輝いていたことも、また間違いありません。彼女は桂馬に恋をして、歩美との関係を含めて色々と思い悩んで行動した結果、かつて自分が望んでいたように、ステージで「かのんちゃんみたいに」光り輝くことができたのです。今回はきっと、それで良かったんじゃなかったんでしょうか。多分彼女これからモテますよ!(不特定多数にモテても困ると思うけど)

 あとは桂馬の最後の独白も重かったです。「あの時、あんなことを言うつもりじゃなかった」の「あの時」を、今回の女神編だけでなく、一番最初のちひろ攻略の時の言葉にまで遡って反芻してみると、より一層この言葉の重みが増すのではないかと思われます。
 ちひろが自分の力で輝くことを志すようになったのは、最初のちひろ攻略の時の桂馬の励ましの言葉がきっかけですしね。あの時ちひろを救ったことが、今ちひろを泣かせてしまうことに繋がってしまうというのも、何だか皮肉ではあります。

 でも、ちひろにとっても桂馬にとっても、やっぱり今回のこの結末を迎えられたのは良かったことなんじゃないかと思います。いやマジで。

絶対可憐チルドレン

 新展開。ストーリーとしては、兵部の行方を知りたい澪が強引に薫や皆本に説明を求めて迫り来る! 逃げなければ! というドタバタ回っぽいんですが、今回の見所はむしろ無邪気な京介から薫の恋愛関係を聞かれて著しく動揺する皆本でしょう。
 兵部と薫がくっつくことに対して著しい拒否感と嫉妬を示す皆本を見て、京介は「皆本は薫のことが好きだ」とあっさり判断したようです。まだ京介は純粋なので単に「指揮官として薫のことを心配している」と捉えているようですが、まあ読者は彼ほどウブでもネンネでもないので、それだけじゃ済まないのはもう判ってますよね(毒)。
 薫が皆本と二人っきりでイチャイチャする妄想をしてるカットがありましたけど、皆本が薫に抱いている妄想はそんな甘いモノじゃないですよ。多分色々とこじらせて病んでますよ(決め付け)。こいつ何とかしないとヤバいですよ京介君。続く。


神のみぞ知るセカイII Original Soundtrack
サントラ
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「初めて恋をした記憶」が最初からこの女神編の最終回のために用意された曲だったというのがすごい。女神編の構想の深さがうかがい知れます

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