2017年06月一覧

Amazonで電子書籍版の配信が遅れた記念 サンデー30号感想

古見さんは、コミュ症です。

 サンデー27号において「古見さんの性欲」という新たな視点を手に入れた我々としては、今回のように古見さんが只野くんを男性としてモリモリ意識し出して赤面しまくる展開を見てしまうと、ンもう興奮を覚えざるを得ません(最低の感想)。

 個人的にグッと来たのは、前半の話で古見さんが消しゴムを忘れた只野くんを見かねて、自分の消しゴムを半分ちぎって床に落としたシーンです。自分から相手に意志を伝えることを大の苦手としていたあの古見さんが、只野くん相手にあんなに大胆な行動を取れるようになれるだなんて…! と胸が熱くなること請け合いでした。
 古見さんって、もし恋人と二人きりになれた時には、自分から積極的に(中略)なタイプなのかも知れない…と妄想するに十分なエピソードでしたね。只野くんがうらやましいなァ!(最低の感想)

天野めぐみはスキだらけ!

 前から思ってはいたのですが、まー君って勉強するのは好きな子だけど、すば抜けて成績が良いわけではなく、高望みし過ぎて自滅するタイプっぽいんですよね。勉学もそうだし、女子についてもそんな感じ。

 「美川さん」と「東大」は、今のまー君にとってはどちらもあまりに高嶺の花なのは明らかですし、仮にまー君が東大に受かって再会したとしても、その後のことは全く考えていなさそう(というか再会さえできれば自動的に美川さんと相思相愛の恋人になれると思い込んでそう)なことからしても、まー君にはどこかで自分の能力と将来、そして美川さんとの関係について考え直すチャンスを与えた方がいいんじゃないかという気がします。今のままでは、東大や美川さんどころか、身近にいる彼にとっての「青い鳥」であるはずの天野めぐみの魅力に気付けないまま、灰色の青春を送ってしまいかねません。
 何より、女目当てだけで大学に進学してもろくな事にならないのは「第九の波濤」が早くも証明してますので、まー君も勉強ばかりではなく自分の掲載誌の作品も読んだ方が良いのでは(感想?)。

 あと天野めぐみは、中学生の頃からムチムチな体型していてすごいと思いました。

キングオブアイドル

 作者の若木先生が「まほろ砲」と表現している、歌を全力で歌うと現れるまほろの巨大なちんこが再び火を吹きました。今度のまほろのちんこの相手は、名前からして鬼教官キャラである「鬼ヶ島」こと佳島先生。
 ルームメイトの瀬川はまほろのちんこの魅力で何とか説得することに成功しましたが、果たしてまほろのちんこは大人の女である鬼教官に通じるのか。ちんこの魅力で教官を落とさなければ、まほろのアイドルとしてのキャリアは、早くも死あるのみの状態に! 大人の女をメロメロにするオアダイ! という異常な展開に。異常なのは自分の解釈の方な気もしますが気にしない。

 今回の話を読んで思ったのですが、まほろのちんこは確かにこのマンガが普通の女装アイドルマンガではなく「キングオブアイドル」という独自のマンガであることを象徴する大きな差別化要因ではあるのですが、あまりに多用すると「またちんこが出たの?」と読者から思われてしまって飽きられてしまいかねない、諸刃の剣なのかも知れません。
 「女装男子の勃起したちんこに驚く女の子」という絵柄は強烈な魅力がありますが、だからこそちんこの露出を多用せず、ここぞという時に効果的に露出させる必要があるものなのではないのでしょうか。

 まほろの勃起したちんこは、「身も心も男の子だけど、母の面影を追うため、自分の正体を隠してアイドルの世界に足を踏み入れた」まほろが周囲に秘めるべきアイデンティティの象徴そのものであり、だからこそ滅多矢鱈に露出していいものではないのです。まほろのちんこをどのように露出させて行くのかは、まほろというキャラの命運、そしてこの作品の行く末をも握る、重要なポイントとなり得るものなのです。
 この辺が、ちんこという武器で戦うことを選んだこの作品のポイントなのかも知れないと、個人的には本気で思い始めています。

 それにしても、ホントこのマンガの感想は合法的に「ちんこちんこ」書けるので、まほろが勃起した回は感想を書くのが本当に楽しいです。みんなもマンガ感想ブログを始めて、ちんこちんことか書いてみよう!(最低)

天野めぐみはスキだらけ!(6) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-05-02)
売り上げランキング: 5,745

サンデー29号「キングオブアイドル」短め感想

キングオブアイドル

 今回は「仲間を勇気付けて一緒に試練を乗り越える」という極めて真っ当なアイドル育成モノっぽい話でしたが、このマンガはそういった正統派の物語と「主人公が実は男の子で、しかも歌うと否応なくちんこが勃起する。しかもちんこがでかい」という異常な物語を並行して進められるところが本当にマンガとして強いなと、つくづく感じている今日この頃です。
 次回はその異常性を垣間見させてくれる系統の話になりそうなので楽しみ。

 そういえば、今回まほろが歌ったにも関わらず勃起しなかったということは、まだあれは本気出していないってことなんでしょうか。本気出していない状態でもアイコスを起動させることができるくらいのアイドル力(ぢから)を発揮できるとなると、彼のアイドルとしての実力はまだまだ底知れないものがありそうです。勃起した時のちんこの実力は既に証明済みですけどねガハハハ(セクハラオヤジっぽく)。

神のみぞ知るセカイ(19) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2013-10-25)
売り上げランキング: 43,983

「K.O.I」は「神のみ」を描いていた頃からは想像できないマンガだと思います


武蒼高校敗退記念 サンデー28号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 もう先々週の話になってしまいましたが、全国大会に出場した武蒼高校があっけなく二回戦で敗退したのにはビックリしました。

 憎しみに囚われて鏡をパンチして痛い痛い言ってる桜庭とは対象的に、名実ともに武蒼のエースとして輝かしい活躍をした龍を散々マンガの中で持ち上げておいて、最後の最後で自分が最初に蹴ったPK戦で負けて敗退し失意のどん底に突き落とされるという、かなり意地が悪い構成だったのが印象的でした。

 しかし、そもそも「BE BLUES!」という作品は、天才サッカー少年だった龍に大怪我を追わせるところから全てが始まったことからも判るように、龍に対してあらゆる艱難辛苦を浴びせ、それを乗り越えて成長する様を描く大河ドラマであることを忘れてはなりません。
 今回の「全国大会での二回戦敗退」という結果は、龍に対する新たな艱難辛苦であり、彼に「チームのエース」としての更なる成長のきっかけを与える糧となることでしょう。

 この辺、「いつまでも龍を逆恨みしてないで、ちゃんと局面に応じてパスができるようになれよ!」という段階で悩んでいる桜庭とは悩みのレベルというか待遇が違うような気がしますけど、でも桜庭さんはそれでいいんですよ! それだからこそいいんですよ!(甘やかす)

BE BLUES!~青になれ~(26) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-03-03)
売り上げランキング: 4,885

やっぱり武蒼がもっと上に行くには桜庭の覚醒が必要だと思うんですよ


古見さんの性欲が垣間見えた サンデー27号「古見さんは、コミュ症です。」感想

古見さんは、コミュ症です。

 もう先々週の話になってしまいましたが、サンデー27号の「古見さんは、コミュ症です。」で、古見さんが只野くんの首筋にこっそり触った話はすごく良かったと思いました。

 古見さんは、ハードなコミュ症っぷりがあまりにアレなために普段はあまり強調はされませんが、彼女もああ見えてお年頃の女の子なので、人恋しさから意中の男子に触れてその温もりを感じてみたいという欲求は、当然のことながら持ってるはずなんですよ。
 キレイな言葉で表現すれば「スキンシップ」ということになりますが、要するに「恋人とイチャイチャしたい」というアレです。

 勿論、このマンガは恋人とのイチャイチャを描画することを目的としたサラダデイズかつボーイズビーな作品ではないため、古見さんはそういうことをしたい素振りは基本的に全く見せません。この作品は、あくまでコミュ症な主人公が徐々に周囲の優しい人々と触れ合って心の世界を広げていく様を描いた、美しく尊い作品なのです。

 でもそれだけに、ごくまれに見せる古見さんの「只野くんに触りたい」というエロスな欲求を垣間見せるサンデー27号のようなエピソードは、とても貴重なのです。
 サンデー27号で古見さんがものすごくドキドキしながらもほんのちょっとだけ只野くんの首筋に後ろから触ったあのシーンからは、「あの古見さんが只野くんにイタズラを!」という意外性、イタズラをして触ってしまうくらい彼女が只野くんに対して心を許していること、そして好意を持っている男子に触って温もりを確かめてみたいという秘められた欲望といった、様々なことを感じ取ることができると思います。

 更に言えば、直接古見さんが只野くんに触っている描写そのものがないというところからは、実際に触っていた時間がごく短いという時間的な表現をしていることは勿論のこと、「只野くんに触れている時の古見さんの表情を想像する」という妄想を読者に掻き立てる効果も含まれており、何というかこう非常にソソるものを感じました。
 つまり我々は、この短いエピソードによって、「古見さんの性欲」という禁忌について妄想することを作品から許されたのです。なんと罪深く、そして魅惑的なのでしょう。そんなエロい事を思ったエピソードでした。

古見さんは、コミュ症です。(3) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-03-31)
売り上げランキング: 1,154

コミックス3巻辺りからラブコメ要素が強くなって来た印象


キレる桜庭はとても愛おしい サンデー27号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 個人的に「BE BLUES!」の高校生編とは、桜庭さんが大活躍して「武蒼のメッシ」の異名で呼ばれるようになるまでの物語であると固く信じているのですが、そこに至るまでの道は極めて厳しいものになるであろうことも確かです。

 彼の行路が厳しくなるであろう最大の理由は、桜庭さんが極めてワガママでキレやすい尊大な性格の持ち主であることに起因しているのですが、しかしワガママでキレやすい尊大な性格だからこそ彼は唯我独尊のストライカーとして成功できているとも言える訳で、この二律背反をどう克服するかという点が、桜庭というキャラクターの物語を語る上での大きなポイントであることは間違いありません。

 という前提を踏まえた上でサンデー27号の「BE BLUES!」なのですが、選手権決勝でライバルである龍が決勝ゴールを決める大活躍したことで桜庭の鬱憤が積もって大爆発する様子を一話を通じて丹念に描いた、桜庭さんのキレ芸を堪能するための回だったという感想を持ちました。

 自分が抜けなかった聖和台の真鍋のディフェンスを龍が抜いたのは自分に対するあてつけに違いないと思い込み、自分よりも格下だと思っていた龍が試合で活躍する様子を間近で見て余計に苛立ち、トイレで鏡を殴って「調子に乗るんじゃねえぞ!」と怒りを爆発させる。勿論、試合中に龍にパスは絶対出さない。
 これらの行動は、全て「龍はいつの間にか自分よりも成長していた」という現実を受け入れることを桜庭が全力で拒否していることを表現しているのは明らかです。いいですね! このひねくれた姿こそが、みんなが大好きな桜庭さんなんですよね!(ひねくれた好意)

 実際にはミルコが桜庭に対して言った「人を認めても、君自身を否定することにはならんのだよ」という言葉の通り、龍の今の実力を素直に認めた上で、龍を活かしつつ自分がもっと活躍できる戦術を取れるようになるのがベストなのですが、しかしそれが簡単にできない性格だからこそ、桜庭というキャラクターにはドラマが生まれるのです。
 このマンガの舞台はこれから高校選手権の全国大会に移って行きますが、龍に先に行かれた桜庭がこれからどのような形で龍に追いつこうとするのかというのが、今後の大きな物語のテーマになるのではないか。そんなことを期待させる回だったと思いました。

 そして今回の結論としては、ラストで「認めて…たまるか」と呟きながら茹で卵を食べる桜庭はものすごく可愛かったです。

BE BLUES!~青になれ~(27) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2017-06-02)
売り上げランキング: 96

選手権決勝序盤の桜庭の勇姿が拝める27巻