2009年11月一覧

クラブサンデー読んだ日記 釣りチチ・渚編

 お久しぶりです。

 いきなりですが、現在クラブサンデーにおいて、サンデーGXで連載されている「釣りチチ・渚」が限定公開されていることは、クラサンをチェックしている方ならご存じだと思います。

釣りチチ・渚

釣りチチ・渚

佐藤まさき
(C)Masaki Sato/Shogakukan 2009

サンデーGX誌上で大人気のアウトドア青春コメディーが、単行本発売を記念してクラブサンデーに特別参戦!! 神奈川・湘南の美しい自然を舞台に、美少女釣り師・渚さんが大活躍するぞ!! 11月19日ごろ発売の単行本もヨロシク!!

posted with EmbedSunday on 2009-11-28

 「釣りチチ・渚」とは、端的に言えばすごい巨乳でカッコイイお姉さんが釣り竿振って大活躍するマンガなのですが、『「釣りキチ」を「釣りチチ」にしたら面白いんじゃね?』的な発想から作られたことが明白なわかりやす過ぎるそのタイトルとは裏腹に、釣りマンガとしての基礎は思っていた以上にしっかりしている、という特徴を受けました。

 このマンガは基本的に釣りマンガなので、作中で現れるあらゆる問題は全て「釣り」で解決することになるのですが、そこで登場する魚の挙動や釣りのテクニックは、釣りが趣味であることを公言している作者の佐藤まさき先生、および「編集者、監修者など関わる人間が全員釣り好き」を宣伝文句にしてしまう程の釣りマニアなスタッフ陣の力により、マンガ的な誇張に溢れつつもリアリティを保った釣り描写を実現しているように思えます。
 個人的には、(クラブサンデーにも掲載されている)第二話の、「下着泥棒をおびき寄せるため、ルアーフィッシングのテクニックを使って釣り針に付けたパンツを動かし、パンツが自然に風に舞っている様に見せて泥棒を釣り上げようとする」エピソードに感心しました。「釣り」という題材の持つアドバンテージと、主役である渚の釣りテクニックの高さを、このような形で表現するこの発想はすごいです。というかおかしいです。色々な意味で。

 「釣りチチ・渚」はサンデーGX的にかなりプッシュしている作品らしく、とらのあな等で先日発売されたコミックスに購入特典のペーパーを付けるなどは勿論のこと、「地域密着型営業」を謳って作品の舞台となっている神奈川のスリーエフでポスターを配布するなど、かなり積極的な展開を行っている様です(コミックナタリーMOON PHASEに掲載されたプレスリリースを参照)。
 クラブサンデーに作品を掲載しているのも、そのキャンペーンの一環でしょうね。

 しかし、ソク読みシステムで宣伝するにしても、何故(GXのサイトや「ソク読み」ではなく)週刊少年サンデーの拡張サイトであるクラブサンデーで? という点がちょっと不思議だったのですが、この「釣りチチ・渚」の現担当編集者が、当サイト的には椎名高志先生の元担当編集者として有名な有井さんであることが判り、もの凄い勢いで納得しました。

 有井さんならやります(断定)。

 ※今回はその有井さんから、「釣りチチ・渚」のプレスリリース記事とイラスト素材を頂いたので、その一部を使わせて頂きました。ありがとうございます!


平野綾はすっかり少年誌のアイドルですねえサンデー51号感想

ツール!

 「ロードレースがマイナースポーツ? そりゃ日本だけの話だ!
 自転車ロードレースは一度テレビなどで観戦してみればその面白さは一目瞭然な競技だと思うのですが、そのテレビ放送の機会があまりないことが、日本ではいまいちマイナーな理由の一因ではないかと思います。日本の民放テレビ局は基本的に日本人が出ていない競技には興味を示してくれない傾向があるので、やっぱり日本人選手が本場のヨーロッパで活躍して報道してもらうのが、日本でロードレースをメジャーにする近道なんでしょうね。マンガの中でやたらと「日本人」を強調しているのも、そういう意図があるのかも知れないなと思いました。
 後は、「茄子 アンダルシアの夏」のような面白いロードレースアニメがもっと作られることでしょうか。かつて鷲宮町の町興しに貢献し、現代にバンドブームを甦らせた京都アニメーションに自転車アニメを作ってもらうとかどうだろう(どうやって)。

結界師

 断頭島の不死身の鎌姉ちゃんこと炎上寺彩子とか、調査室の眼鏡の濃いおっさんこと探野耕造とか、天然パーマでワカメ王子の夕上清輝とか、キャラが立った連中が久しぶりに出て来ました。特に、かつてその飄々とした態度で時音をも翻弄した清輝の再登場は嬉しいです。よりによってこの男を敵に回すとは、ショタ総帥も迂闊なことを…(ゴゴゴ)
 そして最後に出て来たのが、良守母こと墨村守美子。サンデーには「最強キャラは主人公の母親」というパターンの作品が時折見受けられますが(例:「GS美神」)、その伝統を今に伝える彼女の再登場は、この作品のストーリーがいよいよのっぴきならないところまで到達したことを示唆しているに違いありません。これからの展開が楽しみになってきました。

ハヤテのごとく!

 アテネを助けるか、ナギを助けるか。長かった旅路の果てに、ようやくハヤテが取るべき選択が二つに収束しました。少年マンガの主人公の模範解答は勿論「どちらも助ける」なのですが、ハヤテの力ではそれを達成できるかどうかは判りません。どちらを救うにしろどちらも救うにしろ、ハヤテ自身が全てを引き受けて何とかしないといけなさそうな雰囲気満載。常々思いますが、ハヤテは本当に大変なマンガの主人公になってしまいました。
 果たしてハヤテはどう動くのか。そして、肝心のナギお嬢様が再び誌面に登場するのは何時になるのか。こちらも今後の展開に期待です。

MAJOR

 「くっ、目にゴミが…!」を新しい死亡フラグタームに加えたことで名を馳せた今回の「MAJOR」。一試合完全燃焼主義を貫き、これまで試合中に様々な怪我や故障をしては復活してきた一人アストロ球団の異名を取る吾郎ちゃんがこの程度のダメージで死ぬとは考えられませんが、さすがにこの試合はもう降板でしょう。現在の試合はまだ第六戦であるという舞台設定を考えると、この試合は吾郎の所属するホーネッツが負けて、次の第七戦で再び吾郎が甦る、みたいな展開が王道だと思います。
 でも、父と同じく「試合中に頭にボールが当たって死亡、産まれてくる息子が父の無念を晴らす」という路線もまた王道なので、油断できません

はじめてのあく

 学園モノの華である文化祭ネタをたった一話で消費するなんて大胆な! と思って藤木先生のブログを見てみたら、「素直にかいておけばよかった。」なんてことを書きつつションボリしており、さすが藤木先生はやることが違うと思いました。
 あとコミックス3巻買いました。改めて読むと山下みのりは面白いキャラだなあ。腹黒で。

金剛番長

 「MAJOR」の『ゴシュ』のおかげであまり話題にされていない感がありますが、こちらの「お前達、なぜ漢字の形にーっ!?」もかなり大概だと思います。このコマの存在で、これまでの最終決戦への盛り上がりが全てギャグに転化されてしまいました。マンガって凄い(褒めてます)。


オカマノフ大使になら抱かれてもいいサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデーは「MAJOR」の『くっ目にゴミが→ゴシュ』が全てを持って行ってしまった感がありますが、ここは椎名高志先生のファンサイトでもあるので、頑張って「絶チル」の感想を書いてみます。

 今回面白かったというか興味深いと思ったのは、皆本が澪達の現在の境遇を連載開始当初のチルドレン達と同じ様なものだと捉え、澪達を生徒として許容しようとしたところ。薫達チルドレンと澪達パンドラの双方をよく知る皆本だからできた、「バベルの理念に一致する」判断だと思います。
 局長は逆に「何かあったらどうするつもりだ」という感情的な懸念を示していましたが、「犯罪者集団パンドラの子供達が学校に来る」というシチュエーションを考えれば、この場合は局長の主張の方がマジョリティでしょう。エスパーに対して理解がある局長ですら(過保護の気があるとはいえ)こうなるのですから、皆本の今回の(パンドラの子供を信用するという)判断は、この作品のご時世的にかなり大胆なものではないかと思います。そういう意味では、皆本はパンドラというか兵部に対して、ある種の信頼を持つ様になっているのかも知れません。不二子は「あいつは最悪の人間だけど、テロに学校の子供を巻き込んだりはしない…と思う」と言ってますが、皆本もその考えは一緒なのかも。
 最も、その一方で「僕らは兵部とは違う」とも思ってる訳ですが。兵部に対する複雑な男心を抱えた皆本。パティが正真正銘の兵部×皆本の痛弁を作るのも、時間の問題かも知れません(何で)。

 そして薫の方はより判りやすく、彼らを守るために「こいつらと一緒に学校に行きたい」というプリミティブな信頼を築こうとしてます。この辺は薫のエスパーや「女王」としての本能というのもあるのでしょうが、より単純に「仲良くなりたい」という気持ちもあるのかも。
 澪はそんな薫の熱意に負け、薫に手を握られて見つめられてひと言口説かれただけであっけなく陥落。専門用語で言うところの「この女堕ちた」って奴です(違う)。澪は薫のことが好きで好きでたまらないことはもう判りきっているので、これは当然の結果と言えましょう。ここまで典型的なツンデレをナチュラルにするとは、アニメが終わってもさすが釘宮キャラです。

 紫穂に腐女子としての資質がある点については納得ですが、カズラと葵で漫才が成立する関係になるのは意外でした。緊縛プレイが大好きなひねくれたサディストでかつ性教育不足のカズラにこんな意外な一面が!(ひどい)
 カガリは女の群れの中に一人で放り込まれて大変ですね。同情します。

 次回からはそのパンドラメンバーとファントムの対決が始まりそうですけど、「学校で超能力を使わずに問題を解決する」という約束を澪達がどこまで守ろうとするのかが焦点になりそう。とりあえず、マンガ的ないじめの定番である、澪の上履きに画鋲を入れるファントムの姿が見たいです(こだわる)。


「特別定価260円」が「定価260円」に変わったことに今更気付いたサンデー50号感想

マギ

 伝説によれば(正確にはWikipediaによれば)「ルフ」とはアラビアンナイトにも登場したロック鳥ことを指し、ロック鳥はいわゆるフェニックス、即ち火の鳥と同一の存在であるとのこと。「ルフとは全ての生命の魂を繋ぐ世界の血潮」というババ様の言葉は、再生を繰り返して永遠の時を生きる「不死鳥」としての火の鳥や、火の鳥が象徴している輪廻転生の概念を連想させます。
 斯様なことをアラジンに伝え、そして一族には生き残るための戦いをしろと命じて、ババ様は微笑みながら大往生。「散り際に微笑まぬ者は生まれ変われぬぞ」という覚悟のススメ理論に従えば、ババ様は再びルフから生まれ変われるに違いありません。
 弓矢で撃たれた直後にババ様が死んじゃった!と思ってた自分が浅はかでした。ババ様格好良すぎます。オレもババ様みたいに死にたい(死ぬの?)。

 あと今回は煌帝国のお姫様こと白瑛も体を張って頑張ってましたが、割と心臓に近いところをズバッと斬られてませんでしたでしょうか。もの凄い痛そうなのですが大丈夫なんでしょうか。彼女もまた「覚悟とは苦痛を回避しようとする生物の本能すらも凌駕する魂の事である!」という覚悟のススメ理論に沿って覚悟をキメているということなのでしょうか。高潔なのはいいけど潔すぎです姫様。
 次回はおそらく戦争がしたくて仕方がないやんちゃな部下と対峙する展開になりそうですが、姫様が死んじゃうと黄牙一族が困っちゃうので、何とかここは生き残って欲しいところです。

結界師

 「俺に悪役になれと?」「もう既に悪役ですよ

 今回から登場した元奥久尼さんの部下・綺砂魚さん登場の巻。正守相手に上記の様な受け答えがさらりと出来る、飄々とした性格がステキな女性です。でもこの人もこの世界の中で長生きすると、いずれは奥久尼さんみたな頭巾の奥から目を光らせる妖怪キャラになってしまうのですよね。時は残酷ですね(決めつけた)。

 物語の方は、ついに正守が総帥の側にいる水月の存在にまでたどり着いたというところまで来ました。水月は裏会の記録の全てを統べるデータベース的な存在でありながら、総帥は彼女の記録を自身の復讐のためだけに使っている――という認識で良いのでしょうか。そして総帥は、何か深遠な理由があって裏会を破壊している訳ではなく、単に自身の夢路への憎悪を晴らすために全てを破壊しようとしているということの様です。目的が単に「破壊」なので、おそらく全ての説得は無意味。敵に回すと一番迷惑なタイプです。
 あと、多分総帥は色々と言い訳を作って水月といちゃいちゃするのも目的だと思います。勝ち気で生意気な少年×引っ込み思案なお姉さんのカップリングは個人的に好きなので、判ります

神のみぞ知るセカイ

 「神知る」名物の痛回。今回はいつにもまして読者をほったらかして好きなことやってる感が濃厚な話でしたが、桂馬程のコアなギャルゲーマーですら、自分がゲームをデザインする立場になると「ギャルゲーで一番大切なのはあくまでギャルだ」という大原則を時として忘れてしまうことは、示唆に富んでいたと言えなくもありません。

 今回のエピソードは、泣かせ系ノベルゲームが全盛になった時代に「あんなのはゲームじゃない」と突っ張ってた当時の自分に読ませてあげたかったです。当時素直にあの手のゲームを受け入れていたら、今頃はきっともっとダメになっていたに違いないです。残念(残念?)。

ハヤテのごとく!

 アテネとのバトル開始以来、もはや違うマンガになったと評判の「ハヤテのごとく!」ですが、「とりあえずフロにでも入るか…」からの強引な入浴シーンへの転換、および伊澄が不自然にエロチックなポーズで英霊の話をしているシーンを読むと、ああやっぱりこのマンガは「ハヤテ」なんだよなあと思い直しました。

はじめてのあく

 正義の人は、ひたすら迷惑な人だけど悪い人ではなかったという話。明らかに変態なキョーコファンクラブの皆さんから「変態」よばわりされたことについては同情します。

 そして正義の人こと草壁ファミリーの構成が「こわしや我聞」の工具楽一家に酷似している点については、多分作者が意図的にやったんだろうなあと思って藤木先生のブログを見たのですが、本当に意図的なものなのか、それとも無意識でマンガ描いていたらいつの間にかこうなっちゃってたのか、イマイチ判断がつかなくなりました。藤木先生のことなのできっと何も考えていないとは思いますが(決めつけた)。

ディフェンスデビル

 クカバラが覗いた少女達のシャワーシーンに、作画担当の梁慶一先生の本気を見ました。このシャワーシーンからは、何というかこう倫理的なヤバさを感じます。少女達の体が明らかに未成熟なのにおっぱいだけ膨らんでるところとか、明らかにヤバい。ディフェンスデビルバヤイ。


扉絵を見てパティは制服で同人ショップに入り浸るのかと心配になったサンデー49+50号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 ドラマ版「なぞの転校生」の本放送を観たことがある皆さん、こんにちは!(年配者向け挨拶)

 先週分は諸般の事情でがんばれなくて間に合わなかったので、今週まとめて感想書きます。
 椎名先生はいつもがんばっていて素敵ですネ!(ファンサイト要素)

・先週分

 まず度を超していちゃつくインパラヘン国王夫妻に度肝を抜かれた先週号。二年連続して何人もの赤ん坊を出産したにも関わらずセラの体型が全く崩れていないのは、流石にマンガだろうと思いました(マンガです)。
 それにしても、いかな育児環境が整っていそうな国王夫妻と言えども、あれだけ赤ん坊が居ると夜泣きの対処とか授乳とかが大変なんじゃないかと、他人の家庭ながらも心配です。劣悪な環境下で子育てに奮戦した結果、母親がヤンデレになってく「ぢごぷり」とはエラい違いだ。

 その辺はともかく、先週掲載分で留意しておくべきなのはやはり「フェザー」の正体の件。結論としては現段階では「まだよく判らない」というところに落ち着きましたが、フェザーが「超度7以上のエスパー」であると提示されたことは重要です。この作品世界において「超度7」は、6より凄いことは確かだけどどれだけ凄いのかは測定できないのでよく判らない、という人知を越えた力であるとされていますが、「超度7以上」ということはチルドレン達の様な超すげえエスパーよりも更に凄い超々すげえエスパーであるということであり、もはや「それは本当に人間なのか?」と疑っていいレベルではないかと思いました。
 マサラみたいな「過去のエスパー達の意識の集合体」みたいな存在がアリなのであれば、これまで登場してこなかったような形で「意志」を持った、より高次な存在が出て来てもおかしくはないのかも知れません。超能力者がアリなんだから、宇宙人や未来人や異世界人がいても不思議じゃないですよねこのマンガ。ウソですが。

 そして、そんな超すげえエスパーから一方的に惚れられてしまう皆本の「エスパーに好かれる」才能も、やはり超すげえです。多分これも超能力の一種。

・今週分

 兵部と不二子は、今からでも遅くないので結婚すればいいのに(感想)。
 それにしても、いくらパンドラが活動し易くなるからと言っても、わざわざ外交官特権を行使できる立場を得てまで「普通の学校に行きたい」という子供達の希望をかなえてあげるだなんて、兵部も随分丸くなったものです。孫の心配をするおじいちゃんみたいな境地?

 薫達のクラスにパンドラメンバーが大挙してやって来るという展開は、「絶チル」小学生編の最終エピソードを彷彿とさせるので「そろそろ中学生編が終わるんじゃないか」みたいな一抹の不安がよぎったりなんかした方もおられるのはないかと思いますが、今週や過去のサプリメントの兵部の台詞から考えても、パンドラメンバーの「転校」はあくまで今後の彼らの遠大な行動への布石と捉えた方が良さそう。今後しばらくは、澪達パンドラメンバーが学校に居座ることで様々な事件が起こるような形で話が進むのではないのでしょうか。
 そして今週の引き方を見る限り、今回のエピソードの焦点はパンドラ対ファントムドーターになりそうな感じ。最終的には「フェザー」をも巻き込む形でドタバタするかも知れませんが、とりあえずは悠理が澪の上履きに画鋲を入れたりとか、そういうベタなネタが出てくることを期待したいです。

 後は比較的どうでもいいことですが、パンドラメンバーの中ではパティがダントツでクラスメートからモテそうだと思いました。男の子向けマンガに偏見なく興味を持ってくれる女子の存在は、この年代のオタク男子にとっては理想そのものですよね。ですよね。
 後はどこまでパティの腐妄想を許容できるのか、クラスのオタク男子達の懐の広さが試されること請け合いです。そんなエピソードが出てくるかどうかは不明ですが(多分ない)。

 澪は黙って「お嬢様」を演じていられればそれなりにモテそうなのですが、黙らないので無理でしょう。とりあえずは小学生編同様、隣の席の東野にちょっかいだしてちさとちゃんに嫉妬される役回りになりそう。
 あと、カガリが女子からモテてるのはちょっと意外。椎名先生のマンガで男性キャラが無条件にモテるだなんて珍しくないですか(偏見)。こちらも、モテるカガリを見てカズラが嫉妬するパターンになるのでしょうか。


今日はサンデー50号の発売日ですがサンデー49号感想

ツール!

 サンデーでは珍しい、自転車ロードレースを題材にしたマンガが連載開始。チャンピオンの「弱虫ペダル」がコアな人気を博し、日本人選手がツール・ド・フランスに出場して完走を果たすなど自転車競技が盛り上がる機運が出て来ている中で、今なら自転車で行ける! と判断したのかも知れません。
 マンガとしては、風を読むことに関しては天賦の才能を持つ主人公ヒイロが自転車の世界でその才能を開花させ、この世界で若き天才として君臨しているゼウスに挑んでいくという、少年マンガとして極めて真っ当な王道路線を辿る作品になりそう。主要な女性キャラが一切出てこない潔さも含め、このまま少年達の成長を清々しい視点で描いて欲しいですね。余計な妄想はこちらが勝手にしますので(何)。

境界のRINNE

 「どうだイ?」のコマの中途半端に萌えキャラっぽい絵は、いったいどなたが描かれたんだろうと思いました(感想?)。

 このマンガでは明るく楽しい怪奇コメディ路線に徹している高橋留美子先生ですが、何かの間違いで「人魚の森」や「笑う標的」といった本気で怖いサイコホラー路線の顔を垣間見せたりしたら、さぞや恐ろしいマンガに早変わりしてしまうのではないか? と、顔のない女学生を見て思ったりしました。あのキャラ怖いです。

神のみぞ知るセカイ

 「現実はボクから、どんどん自由を奪っていく…!!」と桂馬が言ってるコマに出てくるキャラが、みんな魔界や天界出身の非現実的な存在であり、かつ桂馬に対して非現実的の権化である美少女わんさかコメディー的な関係で結ばれているところが妙におかしかったです。ノーラも桂馬におっぱい触られたのでもう仲間です。
 斯様に非現実的な存在達も、二次元こそが現実であり二次元に没頭することが真の自由であると認識している桂馬にとっては全て「現実」。現実が常に我々の前に立ちはだかる壁であることには同意します。

はじめてのあく

 本格的に正義の味方な人が登場。「正義」というのはあくまで正義を叫んでいる側から見た正義に過ぎず、立場が変われば「正義」の定義そのものが変わってしまうことは、現実社会の様々なイデオロギー対立を紐解くまでもなく、すでに「ドラえもん」がマンガの中で述べているのは既に皆さんご存じの通り。今回のエピソードも、またドラえもんの言説の正しさを証明することになりそうです。
 今回登場した草壁ケンは、「悪い人じゃないんだけどただひたすら迷惑」という典型的な正義漢っぷりを堪能させてもらえそうな雰囲気。正義に負けずにがんばれ悪の人。

ディフェンスデビル

 イダマリアはダークマターをその体の中に持っているので、ダークマターを得ることで強靱な悪魔に変身できるクカバラにとってはベストなパートナーとなれる――という理屈で、ことある毎にイダマリアがクカバラから不可抗力的なセクハラをされるのが新展開の肝な様です。素晴らしい

金剛番長

 地球に優しいエコロジーの推進や食料自給率の上昇など、現代日本において絶対的に「正しい」とされていることを推進するキャラを敵として堂々と登場させるセンスがジャイガンスティックなエピソード。このセンスは、「自由・平等・博愛」という名の妖怪を一番最初の敵として登場させた山口貴由先生の「悟空道」を彷彿とさせます(あくまで個人的に)。
 そしてそんな「敵」を打ち砕くのが、科学の英知の象徴であるマシン番長であるところが最高に格好良かったです。なので、マシンお兄ちゃんは月美ちゃんと結婚することを許可します。


クラブサンデー読んだ日記

 お久しぶりです。
 半月以上ぶりに「クラブサンデー」を読むことができました。以下、いつもの通り突っ込みたい心境に駆られた作品をクリップ。

M・S DOLLS
M・S DOLLS

M・S DOLLS – 第7想

菅原健二
(C)Kenji Sugawara /Shogakukan 2009

M・S・Tもいよいよ準決勝!! 相手となる僧&女学生コンビの実力は、果たして…!?

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 相手を罵倒して勝利を得るしかないと思われていたモーソーファイトの世界において、ついに「M・S・Fの神髄は、人の心を動かすことにあり」と真っ当なことを言い出す対戦相手が登場。もっとも、このマンガは「M・S DOLLS」なのでその対戦相手が真っ当ということは全くなく、幼なじみ属性のドールを連れた俗物坊主というキャラだったんですけどね。でも、幼なじみとツンデレ美少女という鉄板属性同士の妄想ファイトは、とても見応えがあって面白かったです。
 そして次回はアオイがドールの八乙女たんとデートする展開に。彼は妄想のその先にあるものを掴むことができるのか。

サムライナンバー11
サムライナンバー11

サムライナンバー11 – 第8陣

野田宏
(C)Hiroshi Noda/Shogakukan 2009

初音を1人で守れる事を証明するため、ヤマトタケルとの一騎打ちが始まる!! 一方、徳川は異例の作戦を!?

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 歴史上の偉人が毎回主人公を狙う(頭のおかしい)敵役として出てくるところが魅力の一つであるこのマンガですが、今回はヤマトタケル道教と、どんどんヒストリカルな存在から離れたキャラが出るようになって来ました。たいへんに面白いです。
 特に道教はこれまでにちょっと見たことないスタイルの破戒僧なので、彼が大暴れするであろう次回が今から楽しみ。

銀塩少年
銀塩少年

銀塩少年 – shot08

後藤隼平
(C)Junpei Gotoh/Shogakukan 2009

未来写真通り、マタタキが新見さんとキス!? だがさらに“現実”は進んで…!?

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 前回いきなりマタタキ君にキスをかますという思いもかけない形で女子力を発揮した新見さんが、今回更にマタタキ君を求めて肉食系に目覚めそうになるものの、当のマタタキ君は相変わらずミライへの純粋な気持ちを失うことなく「ミライが見たがっていた紫色の朝日を撮る」という清々しい行動を貫徹、その清々しさに新見さんもピュアな恋愛マンガの登場人物に相応しい理性を取り戻したのでした、という話(明かな誇張)。
 その一方、ミライはテニス男に一方的に言い寄られて陥落寸前。ピュアなマタタキの気持ちは報われるのか否か。いよいよ物語が佳境に差し掛かってきた感じがします。

超弩級少女4946
超弩級少女4946

超弩級少女4946 – scene#07

東毅
(C)Takeshi Azuma/Shogakukan 2009

マコトの妹・クウミによって“死刑宣告”を受けたまな。果たして本当に“お祓い”されてしまうのか!?

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 主人公のマコトの妹・クウミは明らかに変態(感想)。それも、これまでのこのマンガのノリを根底から覆してしまうレベルの、極めて危険な変態です。普通のマンガなら彼女が主人公の敵役になってもおかしくないレベル。
 彼女の登場およびレギュラー化、そして明示的に「妖怪漫画化」路線に舵を切ったことによって、このマンガはこれまでとは違う新しい局面に差し掛かってきたと言えるでしょう。

 あと作者の東毅先生がマンガを描こうと思ったきっかけは「GS美神 極楽大作戦!!」で、「美神」を模倣してマンガの作り方の基礎を学んでいたということを「まんカレ通信」で仰っていたので、このサイト的には応援しない訳には行きません。頑張って下さいネ!(単純)

魔法のいろは!
魔法のいろは!

魔法のいろは! – magic02

井上和郎
(C)Kazurou Inoue/Shogakukan 2009

女子にモテないことを気にする直樹のため、いろははモテ魔法をかけるが、これがとんでもない引き金に…!!

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 とりあえず「おちんちんランド開園です!」で吹きました。さすが井上先生はサンデー超でもフリーダムだ。先生は、今後どんな非倫理的なネタを使っても編集者にチェックされない治外法権を適応されるべきだと思います。既に適応されている気もしますが。
 あとはナオキ君が憧れの奈々子ちゃんに首筋を舐められているコマは、純粋に使えると思いました(感想)。

とつげき! ラブソルジャーズ!!
とつげき! ラブソルジャーズ!!

とつげき! ラブソルジャーズ!! – ラブソルジャーズ!!』 読切

浦山慎也
(C)Shinya Urayama/Syogakukan 2009

もはや読んでいただくしかない説明不可能のハイテンション脳内戦争コメディー! はるかの恋の行方は!?

posted with EmbedSunday on 2009-11-08

 読み切り。過酷な現実と対峙するため、主人公の行動を脳内にいる「兵士」が命令するという、ながいけん先生の名作「シミュレーションマシーン」をちょっと彷彿とさせるマンガ(例えが古い)。
 最初から最後まで主人公のはるかがハイテンションで突っ走るので終始ノリノリで読み進めることができ、それでいてちゃんと最後ははるかがそれなりに成長している(多分)ところを示すなど締めるところはきちんと締めており、オチも秀逸。個人的に気に入りました。次回作にも期待したいです。


バレットは「いい思い出」どころかトラウマになったんじゃないかと心配なサンデー48号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「抱き癖が付くので赤ん坊の抱っこのし過ぎはよくない」は昔の育児論で、「親子の愛情を育む意味でも積極的に抱っこして良い」が今のトレンドですよね?(挨拶)

 サプリメントは本編の前触れ的な使われ方をされる時があるので(「ザ・リトル・マイス」とか)、もしかしたらインパラヘン王国のその後やパンドラの真木達の過去話も、いずれ触れられることがあるのかも知れませんね。パンドラメンバーの過去話が読めるのは同人誌でだけだと思っていたので、もしオフィシャルで昔の話が読めるなら嬉しいです。

 本編の方は様々なカップルが出て来ましたが、個人的に一番面白かったのは葵とバレットのカップル。要するに葵がひどいです(褒め言葉)。自分達の前に皆本と薫がいることにバレットより先に気付く直感力、「『葵ちゃん』て呼んでくれたらそれでかまへん」とか可愛らしく言ってたその1ページ後に「上官には『どの』をつけろー!」とバレットに命令する豹変ぶりは、ついに葵にも「光速の女神」の鱗片が現れたのかと思われるに十分な迫力でした。当初は優等生キャラだった葵も、すっかりおかしなキャラに…(褒め言葉)。
 ただまあ、その鱗片が皆本と薫の関係への嫉妬に向いている分には世界は平和なので、皆本には今後も世界の平和のために葵と紫穂の恨みを受けて胃潰瘍になって頂きたいですね(ひどい)。

 そしてその皆本ですが、よりによって(非常に遠回しな表現で自分への好意を伝えている)薫の前で別の女の話をし出してしまうというボンクラっぷりを発揮、せっかく良い雰囲気だったのに逆に薫に対して「皆本はフェザーに惹かれているのではないか」という疑惑を受け付ける結果になってしまいました。
 今の薫は徐々に大人の階段上り気味になってるおませさんなので、この疑惑はちょっと後を引きそうというか、今後の展開に影響を及ぼしかねないなと思いました。こちらも世界の平和のためには何とか誤解を解いて欲しいところなのですが、でも今の皆本だとやっぱりダメかも知れません。色男がボンクラだと本当に始末に負えませんね(ひどい)。

 小鹿主任の谷崎に対するアレは一夜限りの過ちという言い方でいいのでしょうか。


「すイエんサー」は毎週見てますがまだAKB48の顔と名前が一致しません的サンデー48号感想

マギ

 ババ様死亡。ババ様は煌帝国の支配を受け入れて戦争を回避しようとしていましたが、この状況下ではどう考えても「ババ様を殺した矢を放ったのは煌帝国である」以外のストーリーが出てこないので、おそらく帝国と黄牙一族との間で戦争が始まってしまうでしょう。普通に戦えば煌帝国の圧勝なのですが、しかしこのマンガには戦力バランスを破壊する「ダンジョンアイテム」が存在するので、話はいずれアイテムの争奪戦の方向へ向かうのではないのでしょうか。
 あとは、無駄な戦争を回避しようとがんばっているけど、迫力不足で部下が言うことを聞いてくれない煌帝国の姫君の動向も気になります。彼女からは中間管理職の悲哀に似たものを感じます。

 また今回は、「マギ」とは即ち王の選定者であるという事を再認識させるエピソードも挿入されていました。ババ様の語る伝承によれば、一番最初に「マギ」が現れた時は世界中に災いが起こって人々が混乱していた時代だったそうなのですが、現時点でもこの作品の世界はこれから世界の覇権を目指して大きな戦争が起こりそうなことが前回語られていたので、現在の状況は「マギ」に選ばれた者によって国が創られた時代の状態に近いのかも知れません。だからこそ「マギ」たるアラジンがこの世界に降り立った、みたいな。
 即ち、「マギ」現れるところ乱あり。「北斗現れるところ乱あり」みたいでカッコイイですね(まちがい)。

ハヤテのごとく!

 普通のエピソードであれば伊澄が悪霊祓ってオチがついて終わりになるはずなのですが、そうならないということは、即ち何かがおかしくなって来ていることを意味しています。今のこのマンガは、これまでとは明らかに違うマンガになってるということを、改めて認識させられました。これがゲームなら、次のターンにパーティーが全滅してると思います。
 伊澄は今回の一件で上には上がいることが判ったと思うので、もし全滅しないで生きて帰ることができたら、ゴーストスィーパーらしく妙神山で修行してくることをお奨めします(ファンサイト要素)。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬が「今日のボクに!現実のドタバタにつきあっているヒマはない!」と言ってる次のコマで、トイレに入ってるハクアが下ろしたパンツを引き上げようとしてるところに出くわすシーンを平気で入れてくるところが、「神知る」の凄いところだと思いました。ハクアはこういうベッタベタなことをやらせると本当に輝くキャラですね。
 ハクアは更に、最後でノーラに地区長の座を奪われるという衝撃の展開により、彼女の唯一の精神的な拠り所であった「地区長なのでアタシは偉い」をも打ち砕かれてしまった格好に。果たして彼女は今後立ち直ることが出来るのか、それともこのままベタネタ要員の駄目な子扱いされるキャラとなってしまうのか。まあ、既にそうなっているような気もしますが。

11/3追記:
「ハクアはこの地区の地区長ではない」という指摘を頂きました。ご指摘ありがとうございます。
また、若木先生のコメントによれば、ハクアはパンツを上げようとしているのではなく、下ろそうとしていたみたいです。こちらも訂正致します。

ディフェンスデビル

 新展開。最初は扉の「主人公…交代!?」のアオリにあやうく騙されそうになりましたが、ラストでクカバラにおっぱいを揉まれるイダマリアの姿を見て、何かもう主人公はイダマリアでいいやとか思いました(感想?)。

アラタカンガタリ

 先週までの深刻さがウソの様なコメディ回というか、読者サービス回。緩急の付け方が極端なのが素直に凄いです。物語の舞台そのものは「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせる街が舞台なので、そのうち革が異形の客にゲロ吐かれたりするんじゃないかと思いました(まちがい)。
 風呂場で女の背中を流すお仕事程度で過剰に舞い上がってる革とカナテを見てると、「覚悟のススメ」の隠れた名台詞である「これだから童貞は困る!」を思い出してしまいました。いや別に非童貞だから偉いという訳ではないのは、カンナギ様を見れば判るのですが。

はじめてのあく

 今回もキョーコ乙型回と思わせておいて、実は山下みのり(以下、みのりん)回だったという展開。みのりんは基本的に「神知る」のハクアと同様、素材は良いし決して悪い子じゃないんだけど、ライバルキャラという立場上相対的にドジキャラ扱いされて残念な結果にになるタイプのキャラなので、まあ何というかこのマンガに出ちゃったのが不運です。
 本当にキョーコと同じレベルでライバルキャラになりたかったら、みのりんはジローに惚れるしかないと思いますよ。

金剛番長

 金剛兄こと猛の真の目的が精算主義的というかカタストロフィを起こした後での日本再生にあることを知った晄が、かつて拳を交えた仲間達と共に最後の戦いに挑むために旅立つ! という、最終決戦を前にした静かなエピソードでした。
 それはともかく、「兄貴が…でかく!!?」「そう…でかく!!」って言ってるシーンは何故か知らないけど妙に面白かったです。あと猛のいるビルの「バンカラタワー」というネーミングセンスも侮れません。さすが金剛類はやることが違う。