2011年09月一覧

ハレルヤオーバードライブ! 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

 雨音はメタリカの調べ!(挨拶)

 面白い面白いと絶賛されていたこの作品、コミックスを購入して改めて読んでみたら本当に面白い。
 自分が読んで知っていたのは冒頭の三話までで、そこまでの話でも「音楽を奏でること」の楽しさが主人公の小雨を通じて伝わってくるステキマンガだったんですけど、四話以降になるとヒロインのハルや『メタりか』部の過去に物語の焦点が当たるようになって来ており、ストーリー面でも面白みが出てきたと思います。第二話で部長が言ってた「”メタりか”には先人達の”歴史”と”想い”がてんこ盛りだ」という言葉は伊達じゃなかった。

 にしてもハルさん本当にカッコイイ上にカワイイ。このマンガは究極的にはそこに行き着きます。

2011-09-28 09:28 | Permalink | Other Review


サンデー43号感想まとめ版

ARAGO

 ついに最終回。戦いが終わった後でアラゴがとった行動が「戴冠石」の中に自分の代わりに封じ込められたセスの救出だった、というところにグッと来ました。まさかのアラセスエンドですよ。
 思えばアラゴはパッチマンとの最終決戦の時も常にセスのことを気にして、自分が不甲斐ないばかりにセスが犠牲になったことを後悔していました。逆に言えば、(この世界に絶望していたはずの)セスが自分の身代わりに「戴冠石」に入ってアラゴが世界を救う手助けをしてくれたからこそ、アラゴは兄と一体になってしまったパッチマンとの絶望的な戦いにも「セスの想いを無駄にしてはいけない」との一心で立ち向かうことができたのです。そう考えれば、アラゴが最期にセスを救い出そうとするのも納得行くというもの。
 戴冠石の中でアラゴとの幸せな夢を観ているであろうセスを救い出し、正夢に変えて欲しいものですね。お幸せに

 後日談では、個人的にはココがジョーのおっさんの遺志をついて杖を気丈に使ってるのが良かったです。獣に変化するリオと、今もけも百合コンビを組んでるのも個人的に大喜び(百合?)。リオに対して敬語を使いながらも彼女を犬のように指揮しているところが特にいいですね。
 そんな感じで、新井先生おつかれさまでした。楽しかったです。次回作も期待してます。

BE BLUES!

 主人公のチームが敗戦。「あおい坂」の時のようにチームが成長しながら勝ち進んでいくタイプのマンガになるのかな? と思っていたのですが、「BE BLUES!」はあくまで主人公の龍は苦難の道を歩みつつ、自らのプレイスタイルで周囲の人々を変えていく過程を描くスタイルのマンガなんだな、と再認識させられました。

 にしても優希は風呂に入ってパジャマに着替えてから龍の部屋に行ってベッド脇に座るとか、随分積極的だなあと思いました(発想が不健全)。全国のサッカー少年は今回の「BE BLUES!」を読んで、「俺にもこんなカノジョがいたら、もっと頑張れるのに…!」とつぶやきながら、リア充爆発しろ的な呪詛がこもった悔し涙を流したに違いありません。罪作りなマンガですね(褒めてます)。

おすもじっ!

 今回の「おすもじっ!」は、何と言っても若頭が「炙る?」と言ってるコマの後ろに書かれている、ライターでスプーンを炙ってるシーンのヤバさに尽きます。薫くんがサンマの鮨を食べて感激のあまり涙を流しながら変な踊りを踊ってるところも相当ヤバいですが、ライターで炙るのはマンガ的な表現を超えた妙な生々しさがあってもっとヤバイです(どうヤバイのか判らない良い子は判らないでいいです)。
 何故このマンガは、こんな渡る必要がない危ない橋をわざわざ自ら渡るような表現方法を取ったのでしょうか。加藤先生と加賀先生は、今いったい何と戦っているのでしょうか。いやまあ、実際このシーンはものすごく面白かったので、個人的にはこれで一向に構わないのですが。

 かつて「焼きたて!ジャぱん」には、登場人物がせつせつと大麻の素晴らしさを説きながら大麻の実入りパンを作るエピソードがありましたが、サンデーのグルメマンガには、何というかこう読者が「このマンガの作者は、いったい今何と戦っているのか?」と訝しまざるを得ない狂気を帯びていないと大成しない法則性があるのかも知れません。正気にては大業ならず。


それが運命石の扉の選択なのか サンデー43号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「これを守るためなら俺は──
 じゃれあうカガリと東野を見つめながら、自分が新しい「居場所」を見つけた喜びを感じているバレットの姿に気付いたパティは、彼を見て何を思ったのでしょうか。
 かつてパンドラに拾われて生まれ変わった時に自分が感じたものがバレットの中にも生じたことに気付いたのか、それともそんな彼の視線から『(カガリ×東野)←バレット』の数式を発見してしまったのか。多分後者だと思いますが。

 それでフェザーによる「絶チル」バッドエンド予告編となっている本編ですが、前回の不二子ちゃんに続いて今回はバレットが非業の死を遂げることが予言されてしまいました。しかも最期の葵への台詞が「やっと仲間に戻れたのに…」ってのが超泣かします。「やっと」という言葉に重みを感じますね。
 きっと彼は葵と共に再び一緒に戦うために、エスパーとノーマル、パンドラとバベルの間に横たわっている様々な葛藤やしがらみを、苦労して乗り越えて来たのではないのでしょうか。それは彼にとって辛かったに違いありませんが、薫達が守ろうとしているエスパーの未来のため、そして何よりもコミックス27巻でタイツ越しのパンチラを見てしまってから永遠の忠誠を誓っているに違いない葵のため、彼は再び葵の元に戻って来て、そして彼女を守るため彼は死ぬことを選ぶんですよ。多分童貞のままで。愛する女神のために童貞で死ぬ。ヒロイズムここに極まわれりですよ(注:彼がこの時点で童貞なのは私の勝手な予想です)。

 そして何よりもショックなのは、フェザーそのものの口から「何をしても未来は変えられない」という言葉が出たことです。
 兵部は今まさにその「未来を変える」ために黒い幽霊にケンカを吹っかけようとしているのですが、彼の(おそらく最期の)戦いはこのまま無駄になってしまうということなのでしょうか。それより何より、あの賢木がせっかく「勝手に死ぬんじゃねーぞ、クソ野郎!」と兵部に対してデレたというのに、兵部はそれを知らないままとなってしまうのでしょうか? そして不二子とバレットの悲劇の運命は、もう回避できないんでしょうか?
 物語が急速に予定されていたバッドエンドに収束して行くのを感じながら、次回を楽しみに待ちたい所存です。

 なおカガリがうっかり悠理に告白してしまった件ですが、カガリと悠理は過去に何度か交錯していることがありますし、何より悠理は恋愛に関しては相当のボンクラなので、もしかしたらカガリに惚れてしまうこともあるかも知れません。どうしよう(と言われても)。

ティムを救って三人で生き残るために気丈に振る舞う葵の姿を見て、バレットが「もっと強くなろう」と決意するステキエピソードが収録されている巻ですが、でも一番印象的なのはやっぱり葵のタイツ越しのパンチラとそれを凝視するバレットの顔です


めがみみっくす→ゆみみみっくす→メガCD→セーガー(連想) サンデー42号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 これまで見つかった女神たちが一同に介して、桂馬の所有権を主張する話。
 先週までの歩美とちひろが演じた恋と友情の狭間で思案が交錯し合う緊迫した生臭い桂馬争奪戦とはうってかわり、マンガみたいな個性を持った女神たちがその個性をアピールしつつ、如何にもマンガ的な形式でドタバタラブコメをやらかすという、極めてお気楽な内容になっています。こういうレベルのラブコメ劇なら何も考えないでニヤニヤして読んでいられるので安心です。
 キャラクターとしては、やはりミネルヴァの座り込みが強烈な印象を与えます。宿主の栞の妙なところの強情さは、明らかにミネルヴァの影響を受けてますね。座られたい(ダメ)。後はディアナが旦那の浮気性に悩む本妻というか、ヤマカムの山田さんが指摘したように「めぞん一刻」の響子さんみたいに嫉妬深くて素敵でした。恨まれたい(ダメ)。

 そんなマンガみたいな女神たちの力でアポロ=かのんは現在の状態から更に変化しそうですが、「神託」を得られるかどうかはともかく、やはり残りの一人のメリクリウスがいないと完全復活までには至らないんじゃないかと思います。しかし、こんな状態でもしアポロが復活すると、更に今回のようなドタバタラブコメディのメンバーが増えて収拾がつかなくなるんじゃないんでしょうか。まあ、マンガ的にはその方が面白いので一向に構わないのかも知れませんが。

百合百合な雰囲気を醸しているディアナと天理が表紙を飾っていますが、この巻の最大の見所は桂馬がおっぱい星人の本性をノーラにさらけ出すところです


自主制作アニメが週刊少年マンガ誌の表紙を!サンデー43号技の旅人感想

技の旅人

松江名俊が自主制作したアニメ「技の旅人」を題材に、読み切りマンガを描き下ろした。本日9月21日に発売された週刊少年サンデー43号(小学館)から、2号連続で掲載される。

「技の旅人」は、文明が失われた世界で武者修業の旅をする少女を描いたファンタジー作品。アニメはフルCGで30分余りのボリュームに仕上げられ、参加声優も釘宮理恵、関智一、川上とも子、佐藤有世と豪華キャストが並ぶ。松江名が「史上最強の弟子ケンイチ」の週刊連載を行いながら、原作・脚本・製作総指揮・監督を1人でこなした大作だ。

コミックナタリー – 松江名俊の「技の旅人」DVD&サントラ付き単行本が発売

 「史上最強の弟子ケンイチ」の松江名俊先生が、週刊連載をしながら3年(構想期間も含めると13年)かけて作り上げた壮大な自主制作3Dアニメ「技の旅人」がクラブサンデーで一般公開を開始。それと同時に、主題歌などを収録したサントラCDや今回サンデーに掲載されたコミックなどをセットにしたDVDを発売することも発表されました。
 週刊連載中の作家が同人アニメを作るというのは間違いなく異例の事態であり、それだけでニュースバリュー的には十分価値がありますが、それにしてもサンデー的に何かもの凄い力を入れてるなと感じます。

 サンデーに掲載されたマンガの方は「アニメとは違う物語です」と説明に書かれてはいますが、物語の構成は基本的に一緒ですし、世界観やキャラクターを把握する意味でも、このマンガを読むならアニメも見ておくべきでしょう。それにマンガだと乳は揺れませんが、アニメなら揺れますからね!(そこか)
 内容は、端的に言えばおっぱいと尻を強調したコスチュームの『技の旅人』てくにちゃんが、物理法則を超越した凄い力「ワザーン」で生物兵器オクシリクをバッタバッタとなぎ倒す──という極めて判りやすいもので、この手の「文明社会が崩壊した後の世界」を舞台にした物語にありがちな、科学批判とか自然と共に生きる素晴らしさと説くとかの説教要素がほとんどない、「強くておっぱいが大きいロリロリな女の子が活躍する話を作りたい! 釘宮ヴォイスだともっとイイよね!」という作者の極めてピュアな想いが貫かれていると感じました(褒めてます)。

 こんなプリミティブな想いを13年間も抱き続け、ついに3Dアニメを自主制作した上に釘宮理恵を初めとした豪華声優陣をキャストに配する一大プロジェクトに仕上げてしまう松江名俊先生の熱意には、ホントに感心させられます。
 ちなみにアニメの方ですが、乳アニメかと思ったら実は尻アニメだったんじゃないかと思いました。空飛んでるシーンが多いので、乳よりも尻が見えるアングルの方が多いような気がするのですがどうでしょう(真顔で)。

史上最強の弟子ケンイチ 1 [DVD]
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この彼女はフィクションです。(2) (少年マガジンコミックス)

 作家ならではのたくみな想像力!(挨拶)

 フーコ先輩がユーリに対する自分の感情を自覚するまでのエピソードが収録された巻。フーコ先輩がユーリのことを好きなのは読者には既に判っていることではありますが、キャラクターがそれを自覚したことで、ラブコメとしての物語はここから新しい局面に入りましたね。

 この物語は、ユーリの妄想が産み出してしまったミチルという存在が織りなすドタバタコメディであると同時に、恋に不器用なフーコが恋愛を経験することで成長する物語であるとも言えるのではないのではないか? と、この巻を読んで思いました。
 フーコ先輩の作家ならではのたくみなエロ妄想をもっと読みたいです(笑)。

2011-09-09 12:52 | Permalink | Other Review


空腹による貧血なら何か食べさせればいいんじゃ?という常識が通じない世界におけるサンデー42号おすもじ感想

おすもじっ!

 「若は極度の空腹で貧血になられるほど…あなたの鮨を楽しみにしていられたんです
 「カオルくん…そんなにボクのお鮨を…!?

 寿以外はみんなボケまくっていた今回。カオルは鮨を食べたいと思う一心で鮨以外を食べないでぶっ倒れるという生死をかけたボケをかまし、カオルの極道組織の若頭が莫大な金と人材リソースを投入して全てを無駄にするボケをかましたかと思えば、一応は常識人であるはずの主人公の司も「カオルくんはボクの鮨をあんなに楽しみにしてくれていたんだ…!!」と全くカオル達のボケに気付かず、真正面からボケ返す勢い。
 このマンガは、鮨のことになるとみんな普通ではなくなる様です。これでこその「おすもじっ!」ですよ(褒めてます)。

 次回、ここからどうやって如何にもグルメ漫画的な「ちょっといい話」にまで持っていくのか。そして寿の隠された実力を司はどう発揮させるのか。そして何より、鮨を食べたいがためにちょっとおかしくなってる(頭が)カオル君や若頭は正気に戻れるのか? 相変わらずに読者をハラハラさせてくれるマンガです。

今週のサンデー

今週のサンデー – おすもじっ! ◆司の一貫◆ 第拾九貫

少年サンデー編集部
(C)Shogakukan 2009

42号の「おすもじっ! ◆司の一貫◆」がひと足早く読める!! 突然、その筋の人たちに連れ去られた司と寿… 2人を待つのは!?

posted with EmbedSunday on 2011-09-15


この世界線はなかったことにしよう サンデー42号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 今週のサンデーに書かれていた「重大発表ありの帯にも注目!!」の重大発表って、コミックス28~29巻にカラコレの兵部と薫のおまけが付くってことでいいんでしょうか。
 絶チルグッズが増えるのは素直に嬉しいことではあるのですが、椎名先生も暗に提示しているように今の絶チルにおいて「重大発表」の名に値するのは『アニメ第二期決定』以外にあり得ないので、この辺の表現についてはもう少し留意していただきたい所存です。
 というか、結局アニメ第二期とかは無しの方向性? 「それはないんだよおキヌちゃん」(専門用語)再び?

 そしていよいよフェザーの口から「未来」について語られ始めた本編の方ですが、まず驚かされたのが「ファントム・システム」のコアとして組み込まれたファントム=ユーリの姿です。この「未来」が来るのは作品内の時間であと10年弱程度だと思われますが、その間に何がどうなればこんなシューティングゲームのラスボスとして出てきても遜色なさそうな形態になってしまうんでしょうか。これが絶チルじゃなくて「グラディウスII」だったら、画面に登場した時に「DESTORY THE CORE!」とか言われてしまうレベルですよ(何)。
 そして、その「ファントム・システム」を完成させたと思われるのが、コミックス27巻で初登場したギリアム君です(何故か「君」を付けたくなる容姿)。初登場時は如何にも「キザで生意気で性格が悪い美少年」といった風情だった彼ですが、この未来では全身に包帯を巻いてすっかりいい感じの風貌になっており、「エスパーとノーマルの全面戦争を引き起こして人類を壊滅させ、『人間の性、悪なり!』と叫ぶ」という全人類の敵役に相応しい人間になってます。何かこう、彼にも色々あったんだろうなあと思わざるを得ません。

 更に、ついにというか何というか、不二子ちゃんの最期が予言されてしまいました。しかもシールドを張った「ファントム・システム」に単身で突っ込んでバラバラにされるという、相当ショッキングな死に方です。彼女が前大戦が終わってから今まで生き延びて来たのは、予言されたエスパーとノーマルの全面戦争を避けるためだったんでしょうけど、こういう形で終わってしまうのは無念極まりないでしょうね。
 当時薫が知り得なかった記憶を持っているということは、やっぱりフェザーは単に「未来から来た薫」というだけではなく、当時のエスパー達の思念とかそういうものが寄り集まったものなのかも知れませんね。

 何にしろ、悠理があんなラスボス形態になってしまったら、「ナイとの百合展開キター!」とかそういう妄想をする余地が全くなくなってしまいますので、ユーリ×ナイ路線を推進して欲しい私としては、何としてもこの未来は阻止していただきたいと思う次第です。
 次回はついに兵部が「黒い幽霊」にケンカを吹っ掛ける模様ですが、果たしてこの行動は未来を良い方向に変えるのか、それとも破滅への一歩となるのか。

 何かここに来てストーリーが切羽詰まってきましたね。中学生編の終わりが近付いて来ているんでしょうか?

バレットが「男」になる巻(性的な意味ではなく)。個人的には、カバー折り返しのアダムが可愛すぎて困る


シズカはともかく、ルナはエロい(感想)。サンデー42号はじあく感想

はじめてのあく

 水着回。やってることは基本的にはおっぱいむにゅとかおっぱいポロリとかおっぱい見られてキャーとかいう、美少女わんさかラブコメディの基本に極めて忠実な内容でしたが、でもやはりいいものはいいです。前回大神を再登場させたのは、この水着回で彼女を活躍させる(主におっぱいで)ためだったのか! と納得させられました。
 こういうマンガは少年誌に一つは必ず必要なので、これからも頑張って欲しいですね。

 やたらモテるジローにキョーコが一方的に嫉妬してケンカするのはいつもの事なのでとりあえず問題ないですが、個人的に面白いと思ったのは、大神が「あんなやつが作る組織なら入ってみたいものだ」と言ったことに対して、キョーコが「いつの間にか大神ちゃんにまで毒牙を!」と反応していたことです。大神ちゃんですよ大神ちゃん。先週はデレた大神の頭をカワイイカワイイ言いながら撫でていたキョーコでしたけど、年齢的に年上でかつては敵同士だった大神を早くも「大神ちゃん」呼ばわりしたり普通にタメ口をきいたりと、なかなか大胆に接しているように見えます。
 彼女がここまで(いくら大神ちゃんがカワイイとはいえ)フランクに他人に接することができるようになったのは、「まー、ジローがいるからね、慣れちゃった」と本人が言ってるようにジローと長いこと付き合って来たおかげであり、彼女にとってジローはもはや必要不可欠な存在なのです。まあそれも本人はよく判っていると思うので、早いところジローと仲直りして、彼の懐の広さを信じて素直に告白でも何でもしてしまえばいいんじゃないかと思いました。告白したらこのマンガ終わっちゃうけど(ひどい)。

 あと、ジローはキョーコの裸を見てつい「お前の貧しい体を見るつもりはない」とか言ってしまってますけど、少なくともキョーコの尻は貧相どころかキュッと引き締まった素晴らしい尻なのです。あれはいい尻です(力説)。
 ジローは自分のカラダにどうしてもコンプレックスを抱いてしまう女性心理をもっと知るべきですが、それ以上にもうちょっとについても知るべきだと思いました。あれはいい尻です(連呼)。


サチコさんに教育されるなら犬になっても悔いなし サンデー42号犬部感想

犬部!

 「君が思っているより、彼らは君の感情を理解しているよ

 かのニーチェは『善悪の彼岸』で、「犬を飼う者は、その過程で自らが犬と化さぬよう心せよ。お前が長く犬を覗くならば、犬もまた等しくおまえを見返すのだ」と述べていますが(いません)、今回は捨てられたシーズー犬の雌・シズコの面倒を見る過程で、「思っているよりこちらの感情を理解している」犬に対する接し方を改めて当の犬から教えられるという、「犬部!」の基本パターンを再認識するようなエピソードでした。
 でも、夏生がもも先輩が縫った犬のベッドをシズコに破られた時に思わず怒ってしまったのは、まあ仕方ないと思います(「絶チル」のパティさん的な意味で)。

 次回はシズコが出産する展開になりそうですが、この手の動物を題材にした作品によくある「ペットの出産→子犬かわいい! 感動!」のロマン路線ではなく、「ペットの出産→子犬が増えると金がかかって大変!」の現実路線で迫りそうなので、そういう意味で興味深い話になりそうだなと思ってます。犬って1匹あたり年間十万円かかるんですねー。そりゃ大変だわ。

 そして、まゆこさんは今回も脱がされ担当っぽくて安心しました。