2011年09月一覧

「ま、しゃーないしゃーない!!」諦められるの? サンデー42号神のみ感想

神のみぞ知るセカイ

 「人ノ世トハ、面白イモノダナ…

 桂馬・歩美・ちひろによる三角関係正式勃発を機に、満を持してメリクリウスがその存在を示唆。しかしメリクリウスが誰に憑依しているのかは明示されず、「人ノ心ハ私ノ想像ヨリモ遥カニ複雑デ遥カニ楽シイ」とかまるで世間知らずの神様みたいなことを呑気に言ってる始末です(神様だけど)。さすがに最後の女神なだけあって、このネタでまだしばらく引っ張る気が満々のようです。
 メリクリウスとその相手の会話のコマの背景には水平線が描かれており、その前にちひろが海沿いの道路を歩いている描写が入っていたので、ここだけ見るとメリクリウスの宿主はちひろが濃厚ということになりますけど、しかし最後の女神なので色々と設定が捻られている可能性も多分にあると思います。個人的には「メリクリウスは桂馬に憑依していたら面白いなあ」とか思っていたのですが、少なくともその線だけはなくなったっぽい(最初からないです)。

 あとは、歩美がちひろに電話した時、「あたし、桂木の布団の中でちひろの告白聞いてたんだ」とか黒いことを言い出したらどうしようと心配していたのですが、さすがにそんなことはなかったので安心しました。歩美は友達思いのいい子!(強調) でもこういうことを言い出す黒歩美が出てくる薄い本は読みたいかも。

 今回描写がなかったハクア(多分現在エロい尋問をされてる最中)を含め、物語は大分緊迫して来ましたけど、そんな中で亮くんが天然ボケでフィオーレをヒィヒィ言わせてたシーンには癒されました。亮のいい意味でのバカっぷりは半端ないです。これくらいバカでないと、あのノーラのバディは精神的に務まらないんでしょうか。


幼女×少女の歳の差カップル…(うっとり)サンデー41号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 「私…死ぬことは前から何も思ってません。でも最近おかしいのです。
  それを考えるとお嬢様の顔が浮かんで、どうしてかここが苦しいのです。
  だからきっとシジツが必要なのですね

 百合展開キター!(感想)

 以前に行われたチャリティーサイン会で椎名先生のサインの台紙となる絶チルの生原稿を選ぶ際、ユーリ×ナイ的な絵を秒で選んだ私としては、ナイがここまでユーリ(今は悠理だけど)のことを想っていたことが判っただけでも大興奮です。
 彼女はまだ幼いので、何故自分が死んだ後に残された彼女のことを想うだけで自分の胸が痛くなるのか、まだよく判ってないんですよ。お嬢様を想うことで感じるその痛みは悪いことで、だからシジツが必要なんだと思ってしまうほど、彼女の愛は純粋なんですよ。「愛」という概念がまだ判らない幼い彼女がユーリに向ける、一途で純粋な愛情! 健気ですよね! 泣けてきますよね!

 更に兵部は、ナイのその幼い愛情を汲み取って、かつての自分が果たせなかった「大好きな人といつまでも幸せに暮す」おとぎ話のようなハッピーエンドをナイに与えるために、天敵のヤブ医者賢木に協力を乞うだなんていう、柄にもないことをしてくれたんですよ。幼い少女の命を救ってその想いに応えるため、賢木の前で真っ赤になってモジモジと照れながら賢木に話しかけようとする兵部! 健気ですよね! 泣けてきますよね!(連呼)
 そして何よりも心強いのは、あの薫が「心配いらないよ」と女王のカンでナイの手術が上手く行くことを予言してくれたことです。今の薫が大丈夫と言うからには、きっとナイは大丈夫なのでしょう。彼女の中にある「女王」の器の鱗片を、私も垣間見た思いです。

 にしても、もしナイが手術に成功して悠理の元に帰って自分の正体を明かした場合、悠理から見ると「飼い猫がある日突然幼女の姿になって『おじょうさま~』と言いつつ懐いてくる」という展開になる訳ですよ。これはもう、それなんてエロゲ? としか表現しようがないシチュエーションじゃないですか。
 どうしよう。すごく読みたい。この話がコミックスに収録された時には、おまけマンガのネタとしてぜひナイが「おじょうさま~」と悠理に擦り寄るところを描いて欲しいです。できればちょっとエッチなのがいいです(ダメ)。

 そんなアレで何かユーリ×ナイの百合展開で感想が埋まってしまいましたが、今回は他にも賢木と紅葉の掛け合いも面白かったですね。「あんた退屈しのぎに女口説いてるだけじゃん」とズケズケと本当のことを言う紅葉に対してマトモに言い返せない賢木のやり取りは、このマンガではめったに読めない大人の男女っぽい会話として貴重。
 また、そういう会話を、紅葉が手術着を賢木に着させながら自然にしているというのも面白いところで、やっぱりこの二人は性格的な相性がいいのかも知れません。ここからこの二人の進展はあるんでしょうか。紅葉にはおっさんフェチというどうしようもない性癖がある点がややネックですが。

 そして次回は、いよいよフェザーと皆本がサシで「フェザーの正体」について語り合う展開になりそうです。しかも場所は、未来に皆本が薫を撃ち殺すであろうと予言されたビルの屋上。こちらの展開の期待もいやが上にも高まります。次回はもの凄く興味深い回となりそう。期待してます。

22巻はユーリ×ナイな展開が満載!(←個人的な偏見)


ハヤテの映画はいつまでやってるのか気になってます(近況)サンデー41号感想

おすもじっ!

 司のおっぱいがこんなに大きいはずがない!(扉絵を見ながら)

 物語は寿の出生の秘密に徐々に迫りつつあり、どうやら彼は実は老舗で巨大な料亭の跡取り息子であることが示唆されていますが、しかしオナニーした後にティッシュを片付けず、手も洗わないでそのまま寝てしまうようなボンクラ気味な彼の正体が、そんな立派なところのお坊ちゃまだった! とか言われても困ってしまいますよね。あと、何か寿と曰くがありげというか、寿に片思いでもしてそうな女子高生がいるのも許せません(狭い)。
 話の方は、秋刀魚をチンコに見立ててエロトークをして司を間接的にセクハラするという、このマンガでないと読めない下ネタが出たので満足です。

BUYUDEN

 明奈がビューティーさんにカウンターを当てた時の「グシャ」っていう書き文字が痛そうで良かったです。ちなみに前回明奈が右フックを食らった時の効果音は「バカッ」でした。こっちも痛そう。
 今回のエピソードのテーマは、「ボクシングの魅力」とは吹き出る血や汗をひっくるめた、純粋な人同士が殴り合う粗暴さそのものにあることを表現するところにあったと思われますが、それを「萌花や勇が憧れるステキなお姉さん」ポジションである明奈の試合でやるところが凄いです。

 ちなみに、自分的に女性格闘家が大ダメージを食らった時のエフェクトで一番印象的だったのは、やっぱり「スト2」の春麗が大パンチを食らった時にゲロを吐く奴です(どうでもいい)。

ハヤテのごとく!

 ナギお嬢様が敗北を知るの巻。大同人物語編の冒頭、ナギがサンシャインの屋上で絶叫していたシーンに、ようやく物語が追いついたことになります。おつかれさまでした。
 ナギはモノを売る才能には長けているので、やっぱり彼女には出版社を作ってもらってルカのような創作の才能を持つマイナーな作家を発掘することに専念していただき、現在の出版不況を突き抜けた存在となっていただきたいのですが、でもこのマンガはそういうマンガじゃなさそうなのが残念です。

ムシブギョー

 福田宏先生が骨折により、来週からしばらく休載するとのこと。
 サンデーで「作家が骨折」と聞くとどうしても雷句誠先生の事件を思い出してしまうんですけど、福田宏先生の場合は雷句先生のようなバイオレンスなものではなく単なる自転車での自損事故だったようなので、その辺は何よりです。早期の怪我の快復と連載の再開を期待しております。

 話の方は、仁兵衛とお春のバカップルっぷりにアテられた蜜月が虫を全て呼び戻してしまい、虫奉行所の主力メンバーの介入を招いて失敗という結果に。蜜月は、無涯ですら認める仁兵衛に対して余計に執着心を燃やしてしまっていますが、この執着心がいずれ愛に変わるのかと思うと今からニヤニヤしてしまいますね(決め付け)。

神のみぞ知るセカイ

 P3322コマ目の歩美の描き方がどう見ても事後なのですが?(挨拶)

 ちひろの告白という想定外の攻撃を受けて動揺した桂馬は、あえてちひろの告白を無視してフラグを潰し、再度自分から電話をすることでイニチアチブを取り戻そうと試みますが、それよりも前にちひろの告白を聞いていた歩美が桂馬よりも先にちひろにコンタクトを取り、その真意を確かめようとする状況に。
 常識的に考えれば、この時点で桂馬が画策していた同時攻略路線は消滅し、泥沼の三角関係路線に突入したことになります。

 桂馬はあくまで恋愛ゲームを攻略する手順で歩美とちひろにアプローチしており、彼が「ちひろの告白を聞かなかったことにする」という非人道的な手段を取れるのも、これは彼にとってはあくまで女神を出現させるゲームであるからに他なりません。
 しかし、当のちひろや歩美にとって、桂馬と恋愛関係になれるか否かというのはゲームではなくあくまでリアル。ちひろからすれば、桂馬に告白をなかったことにされたのは暗に拒否されたと受け取られかねませんし、逆に歩美は桂馬はちひろには今は気がないと判断して電話をかけたのかも知れません。
 今桂馬がプレイしているのはゲームではなく、現実の恋の駆け引きなのです。「イメージファイト」風に言えば、今回の攻略は「NO DRILL, REAL FIGHT」なのです(←多分誰にもわかってもらえない喩え)。

 とにかくこのままでは桂馬はクソゲー中のクソゲーである現実世界での三角関係の泥沼に足を踏み入れてしまいかねませんので桂馬には何とか回避して欲しいところですが、でもあれだけイイ目に遭ったんだから今度は痛い目にあってもいいんじゃないかとも思います。複雑ですね。

 一方のハクアは、とりあえず桂馬の救援には間に合いそうにないことだけは判りました。もし「神知る」が少年サンデー連載のマンガではなく陵辱系エロゲーだったら、来週はさぞや凄い尋問を(略)

はじめてのあく

 ネビロスの大神が復活(萌えキャラとして)。猫を助けるために崩拳一発でトラックを破壊するのはいいとして、猫の心配はしても誰もトラックの運転手の心配をしないところがこのマンガの良いところだと思いました。一応トラックの運転手が無事だという描写がされてるところに、作者の心遣いを感じます(褒めてます)。

 あと、黒澤さんと大神が偶然再開するシーンの演出に「同じ本を同時に手に取ろうとする」手法が使われていますけど、これは文系男女の恋の始まりを意味する古典的な演出であるのは皆様ご存知の通り。この二人はこれから恋に堕ちるんじゃないんでしょうか。いやマジで。
 キョーコ相手だとヘタレキャラになってしまう黒澤さんですけど、大神相手ならツンデレキャラとして振る舞うことができるかもしれないですよ? でもやっぱり黒澤さんだからヘタレちゃうんだろうなあ。楽しみです

ARAGO

 ジョーのおっさんが「ココとコロを連れてドライブもいい。父親らしいこと何もしてやれなかった…」とからしくない独白を始めた時点で嫌な予感はしていたのですが、やっぱり死亡フラグでした。ユアンの体を乗っ取る形で復活したパッチマンからアラゴを守るためにその身を盾にし、命を落としてしまうことに。
 そしてオズもパッチマン復活に巻き込まれる形で退場してしまったため、ついに物語はアラゴとユアンによる一騎打ちという状況になってしまいました。最後に慕っていた実の兄と戦わざるを得ないアラゴにとっては過酷な状況です。果たして彼はまだ闘うことができるのか。そして掲載位置がまた巻末に戻ってしまいましたが、いよいよこれが最終局面となるのか、それとも「もうちょっとだけ続くんじゃ」となるのか。次週も注目です。


結界師 35 (少年サンデーコミックス)

結界師 35 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ (小学館) / ¥ 440
「結界師」最終巻。宙心丸の真界に志々尾と自分の分身を登場させたシーンは、何度読んでもグッと来ます。

改めて読んでみると、騒動の中心に存在していた日永や水月、そして良守の母の守美子といった超常的な力を持つ者たちが、「家族とコミュニケーションがうまく取れない」といった如何にも人間くさい悩みを抱えていたんだなということが描かれており、彼らに好感を持てました。日永も守美子も、超常的な力があるが故に「普通の」コミュニケーションが取れず極端な行動に出てしまったこと、そして彼らの近しい存在である水月や良守はそれでもその相手を「ただそこにいるだけでいい」と思うほどに愛していたこと、という点で共通していたと思います。
まあ結果的には「一人で悩まず、家族に相談しましょう」が結論ということですよね(そういう話?)。

そして巻末には田辺先生による主要キャラクターへのコメントが書かれているんですが、閃の項目には「このマンガ一のツンデレキャラで、実は女の子疑惑があるとか…ねえよ!」の記述が。
わざと閃ちゃんをツンデレ女子っぽく描いていた訳じゃなかったのか…ちょっとショック…!

2011-09-09 12:43 | Permalink | Other Review


敵が「我々四天王の中でも最弱」って言い始めたら打ち切りのサインですよ?サンデー40号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サプリメントでは先週~今週と賢木がフィーチャーされていますが、これはいずれ訪れるであろう彼の出番のための前準備なのか、それとも本編に当分出番がないので文字通りの増補に過ぎないのか判断が難しいところです。
 でも、ザ・ワイルドキャットとザ・リトル・マイスは既にサプリメントでないと出られないキャラになっているのは判りました。谷崎主任が鬱陶しいオッサンなばかりに…(ひどい決め付け)。

 そして本編ですが、本エピソードはどうやらフェザーの「正体」、およびこの作品世界が今後たどるであろう未来について、かなり踏み込んだところに及びそうな雰囲気です。フェザーが皆本相手に「私たちの未来のこと」と語ったことや、物語冒頭にパンドラ幹部と「黒い幽霊」支配下のエスパーとのバトルを仕込んで来たことも、フェザーがこれから語る「未来」についての内容を示唆していると考えるべきでしょう。
 彼女は皆本に何を告げるのか、皆本はそれにどう応えるのか。その行方が今から気になります。

 でも、今週に話を限れば、ついにチルドレン達と同じ学校に堂々と通えるようになったバレットのハイテンションっぷりが一番面白かったですね。明らかにテンパってるのが見え見えなので、きっと早々にものすごいマンガチックなトラブルを起こして一躍クラスの人気者に!(ネタキャラ的な意味で) みたいなお話を読める日も来るかも知れません。
 あとバレットとティムは共に重度のオタクなので、普通の学校だったらそれが彼らのスクールカーストにおける居場所に重大な悪影響を及ぼす可能性を懸念せざるを得ませんが、この学校には既に重度のオタクなのにも関わらず文化祭を大成功に納めたことでスクールカーストの最上位に位置しているに違いないパティさんによってシめられているので、オタクだからといって迫害を受けることはないでしょう。ティムバレはパティに感謝するべき。
 まあ、もしティムバレがパティと同じクラスになったら、まかり間違いなく掛け算妄想の対象になるでしょうが、でもそれがパティが統べるこの学園の掟なのです。パティさんマジ半端ないっす。

 そして、葵はすっかりタイツキャラが定着したようで何よりです(感想)。


川澄選手の描いたコナンの「素人的な上手さ」に癒されたサンデー40号感想

銀の匙

 鹿の解体を通じて、「肉を食べる」という行為は生き物を食べる行為であると改めて認識させられるエピソード。
 現代の日本では生き物を「解体」する行程は、理科の授業でカエルの解剖をする時以外ではまずお目にかかる機会はありませんが、畜産業の世界に足を踏み入れた八軒にとって、これはいつか必ず経験することだったのでしょう。まあ、自ら鹿をバラすという貴重な経験を経ても、まだ彼は「豚丼」相手にモジモジし続けるのは変わらないんでしょうけど。それでこそ八軒です(褒め言葉)。

 あと個人的にこのマンガで好きなところは、「生き物を食べる」という行為が持つ意味や是非はともかくとして、「肉は食べると旨い」という圧倒的な事実をキチンとかつ美味しそうに描いていることです。あんなにカワイイ豚や鹿も、食べるとやっぱり美味いんですよ。困ったことに。ああ肉食べたい(結論)。

ハヤテのごとく!

 「ルカさんの同人誌、もう完売したんですよ
 夏のコミケをやってる最中、仕事しながらTwitterで「完売」をリアルタイム検索して雰囲気を味わっていたことを思い出しました(個人の感想)。まどか完売。
 ルカの同人誌はヒナギクの思惑通り午前中で完売。初参加の創作系同人サークルが30部を一日で売ったというだけでも大した実績だと思います。個人的には、次の即売会の時は調子にのって既刊を増刷して持っていったはいいけど今度は売れ残ってしまい、在庫が溜まって置き場所に困るとかそういう地味に嫌な話をしてくれることを期待したいのですが、今回のエピソードの狙いはそういうところにはないのが残念です(まちがい)。

 ナギの方は予想通り挫折への道を歩んでいるようで何よりです。

ARAGO

 今週はセンターカラーに掲載。先週までは巻末に掲載され、如何にも「この戦いが終わったら連載も終わる」的な雰囲気を醸し出していた(←失礼)「ARAGO」ですが、ここに来てラスボスであったパッチマンは倒したけど、彼の魔の手から救ったはずのユアンにはパッチマンの影が! みたいな演出をするこでおまだ今後に含みを持たせるなど、専門用語で言うところの「もうちょっとだけ続くんじゃ」モードに入ったかのような印象を受けます。
 いやまあ、センターカラーで新展開→そのまま巻末に戻って連載終了した「一番湯のカナタ」の例もあるので油断はできませんけどね(ファンサイト要素)。

 既に死んでいる状態であったユアンからパッチマンの影響を取り除いて蘇生することは可能なのかという点も気になりますが、何よりもアラゴがパッチマンを倒す最大のモチベーションとなった「戴冠石」の中のセスはこれからどうなるのか、心がアラゴに傾きつつあるリオは蘇ったユアンに対してどのような感情を抱くのかなど、まだ描いて欲しいことは沢山あります。本当に「もうちょっとだけ続くんじゃ」になって欲しいですね。
 個人的にはココ×獣化したリオのケモ百合路線をもう一度見たいです(無理です)。

ムシブギョー

 蜜月が仁兵衛とお春を攻撃するたびに二人のバカップルとしてどんどんラブラブになって行き、お春を背負った仁兵衛が思わず彼女のおっぱいに感謝の気持ちを表すほどのおっぱい星人であることも明らかになるなど、蜜月にとってはどんどんストレスが貯まる展開。あまりのバカップルっぷりにアてられた蜜月は、ストレスのあまりもう今にも怒死しそうな勢いです。
 こういう形で悪役が主人公にやり込められる展開って見たことないので、何か新鮮です。

はじめてのあく

 やはり乙型はかわいいなあと思いました(感想)。
 あと、何気にキョーコは何気にが健康的でいいですね(ハキハキと)。

 シズカの腹黒さは特筆するべきものがあるので、将来はルナの組織を乗っ取って悪の組織を立ち上げたらどうかと思いました。最終的に陰謀に失敗する間抜けさ加減もこの世界の悪の組織っぽいです。

短期集中連載:エコエコクラブ

 マガジン連載の「脳みそプルン!」の川口憲吾先生と、同じくマガジン連載の「LET’S ぬぷぬぷっ」の三ツ森あきら先生という、マガジン連載経験コンビが何故かサンデーで短期連載。クロスオーバーの時代を象徴していると思いました(何)。
 内容ですが、「エコエコクラブ」と銘打ちながらも単に校長先生をネタにして終わりという、全くエコと関係ない内容になってるのが素晴らしいです。あれだけ酷い目に遭わされておきながら一週間の停学で済ませる校長は優しいなあ。


P57の布団の中で拗ねてる歩美に気を取られて油断していたサンデー40号神知る感想

神のみぞ知るセカイ

 今週の「神のみぞ知るセカイ」を読んだ人が、みんなTwitterで「今週の『神知る』は神汁だった」と言い出すので何事かと思ってサンデーを読んだら、本当に『神知る』が神汁だったので驚きました。
 「歩美は汗っかきなので、桂馬の布団にずっと潜っていたら汗をかいてしまった」という理屈で彼女を汗だくにさせて服をスケスケにするとか、ちょっとこの発想は凄すぎます。さすが若木先生は違う

 今回の話は、基本的には桂馬が「歩美とちひろの鉢合わせ」なる危機敵状況をどのように切り抜けるのか? というスリルとサスペンスだけで十分に盛り上がって面白くなるシチュエーションですし、更にラストにおけるちひろの思わぬ告白というサプライズイベントがあったおかげで普通のラブコメマンガとしても十二分に面白いエピソードに仕上がっていると思うのですが、しかし作者の若木先生はそれだけに飽きたらず、「桂馬の布団の中に隠れる歩美に汗をかかせ、スケスケにすると同時に彼女の感情が如何に昂っていたのかを表現する」ことで、スリルとサスペンスに満ちた今回のお話に更にエロスの要素を投入してきました。エロス。スリルとサスペンスとエロス。これでお話が面白くならないはずがありません。
 実際、歩美がのぼせるほど汗をかいてしまったのは、単に布団の中が暑かったからだけでは絶対ないですよね。汗以外の汁も間違いなく出てますよね(ダメ発想)。

 とはいえ、今回の歩美は、ちひろが桂馬のことをどのように想っているのかについて、ちひろが桂馬に聴かせるために奏でた新曲を布団の中で隠れて聴きながら「察して」しまったのも確か。布団から出た彼女が怒っていたのは、それに感づいてしまったからに他ならないでしょう。
 それに、ちひろが桂馬に対して真っ直ぐに向い合い、曲を奏でて桂馬に「この曲は好きだ」と言われ、それを聞いて自分の気持ちを確認した上で告白したのとは対照的に、自分はそれを隠れて見ているだけだった上に桂馬に対して嫉妬してしまった、という後ろめたさもあったのかも知れませんね。

 何にしろ、ちひろが桂馬に告白したことで、この三者の関係は一気に動き出すことは必至。嗚呼、桂馬を巡る歩美とちひろの泥沼の争いが、ついに切って落とされてしまうのか。私としては、ついに来るべき展開が来てしまったのかとガクブルしてます。もはや女神がどうこういう次元は自分の中で超越してしまいましたよ。
 ああもう、この恋の行方はどうなっちゃうの?(乙女チックに) 続く。

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