2009年12月一覧

来年は絶チルにとって更なる飛躍の年となりますように(-人-)サンデー2+3号絶チル感想

 今年の冬コミで「絶チル」の同人誌を何冊か読んだ結果、自分は一般向けだと賢木×紫穂、女性向けだと賢木×皆本の組み合わせの話が好きなんだというのを自覚するに至ったのですが、もしかしたらオレは本当は賢木のことが好きなのでしょうか?(挨拶)

 というかお久しぶりです。
 今更ですがサンデー2+3号掲載分の絶チル感想です。遅れて本当に申し訳ない。

 この回の見所としては、まず葉が悠理に絡んだ不良少年の服のみを破壊したところが挙げられると思います。
 彼の能力は要するに口から超音波を発射することなので、不良に対して服だけを破壊する超音波を当てたという理屈は成り立ちますが、体にダメージを与えずに服だけを破るには、実は相当繊細なコントロールが必要なのではないかと思うのですがどうでしょうか。また葉がペンキのスプレー缶を超音波で爆破して不良をペンキまみれにしたのも同様で、ちょうど不良にペンキがかかる様に缶に穴を(音波だけで)開けるのは、技術的にかなり難しいんじゃないかと推測します。
 つまり、葉はこれらの繊細かつ高度なテクニックを無意識で実行できる程の、極めて高度な能力を有していると考えて良いでしょう。そしてあの葉のことなので、普段からこの能力を使って真木の服を破ったり、真木に缶の中身をぶちまけたりしている姿が容易に想像できます。
 最高の能力を有しながら、それをイタズラにしか使わない。それが葉という男なのです(決めつけた)。

 あともうひとつの見所は、皆本がフェザーに押しかけられた上に押し倒されたことでしょう。いかな衝撃的な出会いをしたとは言え、まだ出会って間もないはずのフェザーにいきなり押し倒される今回の展開は、やはり正ヒロインの面目躍如と素直に評価するべきでしょうか。

 フェザーは「おチビちゃん達にはナイショで、大人のハナシをね」と言ってますが、彼女の体は悠理と一緒なんだからチルドレン同様まだ「大人」じゃないんじゃないかとも思います。フェザー的には、精神年齢が大人であれば体が子供であっても大人を自称して構わない、というロジックなのかも知れませんが。
 まあ、いかなフェザーが相手と言えどもあの皆本がそうそう色仕掛けにひっかかるとは思えないのですが、「体は子供で心は大人」というのは案外皆本のストライクゾーン(性的な意味で)である可能性もあるので、この二人の絡みはそういう意味で油断できません。次回ではいよいよフェザーについて明らかになりそうなので、次回のこの二人のピロートークの内容に期待が集まります。

 そして最後のページでカガリが不良に絡まれた悠理の前に現れましたが、普通のマンガであればこれは間違いなく悠理→カガリのフラグが立つ展開です。もし悠理という人格がミラージュやファントムから独立して個性を持つとしたら「恋愛」というファクターを用いるのは極めて有効なので、物語的にはフラグ立った方が面白くなりそうな予感。
 個人的にカガリ=カズラの関係は磐石だと思っていたのですけど、もしこのフラグが立ったりしたら、ちょっと今後波乱が起こるかもしれません。カズラが悠理の上履きに画鋲を入れる展開も夢ではないよ!(夢?)


コミックマーケット77 椎名高志作品関連サークル情報

※作品名を表記していないものは「絶対可憐チルドレン」の同人誌です。

12/29(1日目)
  • 東-Q54b 庭と畑(賢木×紫穂あり?)
  • 東-シ38b ×80(真木×兵部)
  • 東-シ39a みりん観光王国(賢木×皆本、真木×兵部)
  • 東-シ39b soni+(賢木×皆本、真木×兵部)
  • 東-シ40a at J(兵部中心、皆本総受け)
  • 東-シ88b 竜姐会(絶チル本あり?)
  • 東-ニ23b 無題同盟(絶チル兵部×皆本あり)
  • 東-ネ37a 六々花(賢木受)
  • 東-ネ37b 猫叉本舗(賢木受)
  • 東-ネ38a コピー機が粉砕。(兵部×皆本、皆本受)
  • 東-ネ38b 絶対隷奴(皆本×兵部)
  • 東-ネ39a 上様。(真木×兵部、不二子×京介)
  • 東-ネ39b Nobicco(真木×兵部、賢木×紫穂)
  • 東-ネ40a あれふる~と(兵部総受け、真木×兵部)
  • 東-ネ40b フルフール(真木×兵部)
  • 東-ネ41a TARUHOLIC(真木×兵部)
  • 東-ネ41b 猫紐(真木×兵部)
  • 東-ネ42a Mandarin Barrel(賢木×皆本)
  • 東-ネ42b Paraiso (賢木×皆本)
  • 東-ネ43a アスパラガス行進曲(賢木×皆本)
  • 東-ネ43b ココかな(賢木×皆本)
  • 東-ネ44a 壱月屋本舗(兵部×皆本)
  • 東-ネ44b なななちゅ(兵部×皆本)
  • 東-ネ45a Eulenspiegel(皆本受)
  • 東-ネ45b しゅがー☆きゅーぶ(真木×皆本、兵部×皆本)
  • 東-ネ46a なかおち(皆本受け、ギャグ中心)
  • 東-ネ46b リミッター半壊(兵部×皆本、賢木×皆本、葉×賢木)
  • 東-ネ47a a-corner(葉×パティ、賢木×紫穂)
  • 東-ネ47b 透光ポラリス(兵部×不二子)
  • 東-ネ48a ANGELICA(賢木×紫穂)
  • 東-ネ48b 虹色混合水(絶チルあり?)
  • 東-ノ01a チョーばぁっとー(絶チルあり、健全)
  • 東-ノ01b From.C(賢木×紫穂)
  • 東-ノ02a Short circuit(賢木×紫穂)
  • 東-ノ02b トロイメライ(賢木×紫穂)
  • 東-ノ03a BLUE SIGNALS(チルドレン×皆本中心)
  • 東-ノ03b 風桜花(皆本×薫、兵部×皆本、賢木×紫穂)
  • 東-ノ04a 因幡の白うさぎ(兵部メイン)
  • 東-ノ04b 気まぐれ金太(絶チルあり)
  • 東-ノ05a 朝の魔法(絶チル・GS美神 オールキャラギャグ)
  • 東-ノ05b 風色通り(賢木×紫穂、GS美神 雪之丞×ピート)
  • 東-ユ14b 東京動画大学(絶対可憐チルドレン問題集)
12/30(2日目)
12/31(3日目)

マイマイ新子観られませんでした日記

マイマイ新子と千年の魔法

 お久しぶりです。
 生存報告です。

 25日は仕事帰りにラピュタ阿佐ヶ谷でレイトショー公開されている話題の映画「マイマイ新子と千年の魔法」を観られるといいなと思いながら阿佐ヶ谷へ行ったのですが(放映開始時刻の夜9時に)、当たり前ですが既に満席でした。
 何かこの映画、今ではかなり早い時間からチケットを入手しないと夜のレイトショーを見ることができないくらいの人気っぷりだそうですよ(参考)。認識が甘かった…

 「マイマイ新子」は口コミでかなりの人気を博している映画なので、またいずれ観る機会もあるだろうと思うことにします。

 そんな感じで、ここ最近は(主に仕事で帰りが遅くなっていたことと、睡眠時間の確保を優先したため)ちょっと更新が滞っていましたが、年末からまたぼちぼちこんな日記とか書きながら再起動して行きたいと思います。
 サンデーに「絶チル」載ってないとホントにダメなのな自分。

 写真は、自分を哀れに思った受付のお姉さん(妄想)から頂いたポスター。


次号は来週22日に発売ですよねサンデー2+3号感想

マギ

 肉弾戦ならおそらく現在サンデーで連載されているマンガの中でも最強の一角を占めること間違いなしな、地上最強の嫁ことモルジアナ復帰の巻。誰の嫁かは秘密。
 前のエピソードでは最後の方でアリババに対するフラグ(立つと惚れる方)が発生したのかと思っていたんですけど、彼女が一人で物思いに耽っていたシーンでの「あの子、どこかで元気にしているかしら? 私を解放してくれたあの男の子も」というモノローグからすると、アリババに対する感謝の念はあってもあくまでアラジンとワンセットの存在というか、まだそういう感情が発生するまでには至っていないようです。その辺に変化が訪れるとしたら、バルバッドへ行ってアリババと再開してからになるんでしょう。多分。

 次回は、久しぶりにモルジアナのグラップラーっぷりが堪能できそうな予感。モルジアナ残酷ショーの幕開けとなるのか否か。

ツール!

 『あまりに…突然の悲劇──

 今回は冒頭の「勝のフランストップチームへのスカウト」からフラグ(立つと死ぬ方)が立ち始め、雪が降り始めたり、路面が凍結したり、そんな環境下で勝が過剰に練習したり、息子のヒイロが来年の渡欧に向けてフランス語の勉強をし始めたりとページを追う毎にフラグが濃厚になって行き、そして後はクライマックスの転倒→丁度いいタイミングで大量の木材を積んだトラックが→あぶない!→パートナーの優を庇って勝が木材の下敷きに→フラグ成立、という流れるような展開に。
 今回は一話を通じて読者に「嫌な予感」を伝え、最後にそれを現実のものとする表現が冴えていたと思いました。前回のゼウスがスパートして勝を追い抜く描写も迫力があって凄かったですが、今回の描写も負けず劣らず凄かったです。素直に感心しました。

 しかしここで勝が本当に死んでしまうと、ヒイロが父の無念を晴らすためにゼウスに挑むことを決意するという、「MAJOR」の序盤を彷彿とさせる展開が予想されます。このマンガもいずれは70巻を超える大河ドラマに…(ゴゴゴ)

ハヤテのごとく!

 ハヤテが「アテネを救うかナギを救うか」でさんざん悩んでいたところ、当事者のナギが満を持してハヤテの前に登場、そして今回の騒動の全ての元凶である王玉をクルミ割り機であっけなく破壊。その上で「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ」と、これ以上ないくらい判りやすい言葉でハヤテに対してプロポーズを決めたという、ナギの漢らしさが際立った話でした。
 ここしばらくは登場機会に恵まれなかった彼女ですが、さすが主役は決めるところでは決めますね。惚れ直しました。ナギのお嫁さんになりたいです。

 ハヤテは、かつてアテネに対して「自分がアテネを守る」と宣言したけど結局力がなくて果たせなかったことがトラウマとなって今も彼の精神を支配しているのですが、今回のナギの言葉は彼を過去のトラウマと再度対峙し、アテネを救ってナギを守ることで過去を克服するチャンスを与えたことを意味します。ハヤテは過去を乗り越えなければ先に進むことができない以上、結果としてナギはハヤテにとってもっとも必要だった行動を自ら行ったことになります。
 そういった意味で、今回は大きなターニングポイントとなりえるエピソードだったと思います。ナギとハヤテの本当の物語は、実はここから始まるのかも知れません。

神のみぞ知るセカイ

 何気に七香はスクールタイツキャラなんですよね(フェチ挨拶)。

 七香編終了。今回は七香が勝負の後で言った「勝つに決まってるやん、うちは鮎川より持ち駒多かったんやもん。うちにはもう一つ…桂馬がおったからね!」という台詞が非常に上手いなと思いました。マンガの中の勝負でもディアナが七香の持ち駒を1つ読み間違えていたことが決め手になりましたし、「桂馬」が七香の側にいてイチャイチャしていたことでディアナの動揺を誘ったのも勝因の一つであったことは間違いありません。

 今回、桂馬は「勝ち負けを超えた何かを掴む」ことを目指していたはずなのですが、それが途中で「勝たなきゃ…ダメだぞ」に変わったというのは、まだ彼が神ならぬ人であることの証なのかも知れません。
 にしても、「ダメだぞ」って言ってる桂馬はカワイイっスよね。桂馬を嫁にしたいです。

はじめてのあく

 キョーコもジローのおもちゃにされることに随分慣れて来てますよね(語弊を伴った感想)。

 後半のジローとキョーコのイチャイチャバカップルっぷりも楽しかったですが、前半の「仲間で楽しくドタバタとクリスマスを過ごす」雰囲気もなかなか良かったです。マンガみたいな連中とマンガみたいな騒ぎをしながら楽しく過ごす。こういうのには純粋に憧れちゃいますよ。私もティーンエイジャーだった頃は、こういうドタバタ騒ぎに憧れてたように思えます。一人寂しく
 こういう(少年マンガ的に)清く正しい騒ぎを演出できるマンガは、多分サンデーだと「はじめてのあく」だけです。昔の自分みたいな今を生きる少年達のためにも、「はじめてのあく」には頑張って頂きたいです。藤木先生は、非モテなサンデー男子みんなの希望の星です。と決めつけておわり。


次の本は葉×皆本ですかパティさん?(サンデー1号絶チル感想)

絶対可憐チルドレン

 前回のパティがファントムの支配を退けたのは、薫の力が守ったというよりも、むしろパティの「銀魂」に対するハマリっぷりによる集中力がファントムの力を上回ったからではないかと思いました。「銀魂」面白いもんなあ(挨拶)。

 そういうアレでお久しぶりです(絶チルの感想では)。
 以下、サンデー1号の感想です。

 今回のエピソードのストーリー的な主眼は、薫が澪たちに「エスパーがノーマルの学校で一緒に学ぶための心構え」を解きながら、今自分がやっていることがかつての皆本と同じ『エスパーの育成』であることに気付く──という点にあると思われます。薫は今回のエピソードで、育成される側だった自分が今は自分が育成する立場になったことを自覚した訳ですね。
 前回は澪たちが何をやらかすのか心配で鬼のように手から汗を流していたりしてましたが、彼女は皆本にかつて(というか今もだけど)そのような気苦労をかけていた訳であり、そのうち薫も澪たちと付き合っていく中で皆本の「保護者」としての心境が判ってくるのではないのでしょうか。
 あと、今の薫にとっては澪の社会的な意味でのダメっぷりが、ちょうどいい塩梅で庇護欲をそそっているのかも知れません。そういう意味では、薫と澪はやっぱりいいコンビです。

 あと今週の突っ込みどころとしては、葉が皆本に対して聖水プレイ(専門用語)を仕掛ようとしたことですが、これについては「さすが葉はモノが違う」という感じです(チンコの大きさ的な意味ではなく)。
 この前の露天風呂エピソードでは、バベルの男どもは皆チンコを晒すことを著しく躊躇していましたが、それに比べると今回の葉のチンコ晒していきたいっぷりは惚れ惚れするくらいの見事なものであり、極めて原初的な意味で男らしいとさえ言えます。サプリメントで女を口説いて『男らしさ』をアピールしている賢木も露天風呂編では結局パンツを脱げなかったことを考えると、葉は「絶チル」界において筆頭の男らしい男であると言えるのかも知れません。まあ葉の場合は、単に何も考えていないだけだと思いますが。

 次回はカガリがファントムのターゲットになるっぽい展開になるとのことですが、気になるのはファントムが「あの年頃の男の子に約束を破らせるなんて簡単♥」と甘く見てるところ。確かに中学生男子は基本的に葉と同じレベルでバカなのですが、今回の最後のページを見る限りカガリは葉よりはバカじゃなさそうなので、ゆめゆめ油断はできなさそうです。
 あとカガリにはカズラというコブが付いてることをファントムはまだ知らないっぽいので、不用意にカガリにアプローチをかけると、嫉妬に燃えるカズラから上履きに画鋲を入れられたり、放課後に校舎裏に呼び出されたりすること必至。何か、今回もファントムが返り討ちに合って終わり的なオチが待っていそうな気がします。

 賢木に対して「サカキくーん」と下手に出てお願いする皆本は萌え対象です。


あけましておめでとうございます(論理上は新年号なので)サンデー2010年1号感想

マギ

 先週の話になりますが、白瑛のジンであるパイモンは、乳首に穴を開けて鎖をぶら下げているパンクなファッションがたいそうイカしてるなあと思いました(頭悪い感想)。
 このパイモンというキャラは、元々は「ソロモンの指輪」などに出てくる悪魔がそのモチーフであると考えられ、その容姿については一般的に「女性の顔をした男性の姿をしている」という表現がされている様なのですが、それからインスパイアを受けた結果こんなヤバイ格好したお姉さんをデザインしてしまうってのは、純粋に素晴らしいと思います。感動しました。乳首ピアスで感動。

 そして今週は、あのゴルタスが黄牙の一族の出身だったというのが明らかになりました。「黄牙一族は奴隷狩りの被害に遭っている」という話が遙かアラビアで出会ったゴルタスに繋がるという妙に壮大なスケール感が、「ルフの大いなる流れに導かれたアラジンの冒険」であるこの物語の壮大っぷりを表現していると思います。
 要するに「マギ」はおもしろいです。

ハヤテのごとく!

 ハヤテはアテネかナギかの選択の狭間で悩んでいる最中ですが、ヒナギクは現在その彼の選択の余地に入ることすらできなかったことで落ち込んでいます。でも、自分の側にはそんな自分を気遣って自然にそっと支えてくれる西沢さんがいることに改めて気付き、自分にとって彼女はかけがえのない存在であることに目覚めたのでした、という話でした。あそこで美希が邪魔してなかったら、間違いなくヒナギクは西沢さんに告白してますよね。
 ああ、だから美希はあそこで邪魔に入ったのか。なるほど。

MAJOR

 あの吾郎ちゃんが頭に打撃を受けたくらいでは死なないことは判っていましたが、流石に最終戦には選手として出場できない模様。
 しかしベンチスタートということは選手登録はされていることを意味するので、ゆめゆめ油断できません。

 次号の「重大発表」とは、吾郎ちゃんがパパになることではなく、アニメ六期の放送決定ということでいいのでしょうか。いつか、あの「くっ目にゴミが→ゴシュ」がアニメで放送される時が来たりするのでしょうか。

神のみぞ知るセカイ

 突然出て来た車田正美マンガ的な演出に、電車の中で大笑いしそうになったことは秘密です(←公言した)。桂木桂馬! 神に最も近い男!

 話の方は、桂馬と七香が根詰めて将棋に没頭しているうちに何か普通にフラグ立ってる感があって攻略自体はスムーズに進んでいるように見えますが、今回の主題はそれよりもむしろ最後の桂馬と天理の会話に象徴される様な「何故人は今の自分で満足できないのか」という哲学の追求にある様に思えます。
 桂馬も「神に最も近い男」とはいえまだ人の身なので、今回のエピソードが無事終了した際には何か彼にとっても得るモノがあるのかも知れません。

DEFENSE DEVIL

 クカバラとイダマリアにテニスをさせてシンクロ率を高めようという神父さんの熱血っぷりが面白かったです。
 あと、今回の表紙に書かれた「聖女でも悪女でもない裸の私と向き合って!」ってコピーですが、これってノリがエロマンガのアオリ文句みたいだなと思いました。純愛系の作品の比重が高い成人コミック雑誌掲載マンガのアオリとしてそのまま使えそうな感じ。勿論これは褒め言葉です。

はじめてのあく

 「悪い人ではないけどただひたすら迷惑」という特性を持つ正義の味方見習いの草壁ファミリーですが、その中でも一番やっかいだったのは兄ではなく妹のシズカの方だったという展開に。
 前回のエピソードでジローに対するフラグが立ったら即アプローチを開始する行動力、あらゆることを乙女チックな妄想に変えてしまう煩悩力は侮りがたいものがあるのですが、何より学校の制服のスカートの下にジャージを履くという、中学生女子らしいダサさっぷりがそのままチャームポイントになっているところが怖ろしいです(怖ろしいのか)。あと、個人的には乙型のミサイルを手刀一発で真っ二つにする戦闘力も萌えポイント。
 物語的にも、乙型とライバル関係を構築したということは、今後乙型と共にコメディ要員として出番が増えることが期待されます。このマンガは本当に惜しげもなく良質なキャラを次々と投入しており、先行きが楽しみです。2010年のサンデーを牽引するのは「はじめてのあく」だ! みたいな気概で頑張って欲しいですね。いやマジで。

オニデレ

 周辺キャラの掘り下げを狙った(多分)夏休み合宿編も終わり、物語は久しぶりにサヤのオニデレっぷりを描写するという本来の主題に戻って来た感があります。
 しかし何か「アンジー」に変装したサヤの人格の変わりっぷり、および主人格との分裂っぷりは、もはや「コスプレすると今までとは違う大胆な自分になれるの☆」みたいなメルヘンチックな領域を超えた、ある種の狂気とも言っていいレベルに近付きつつあるのではないかと、マンガの事ながらちょっと心配です。
 でもまあ、サヤの正に対する惚れっぷりはキスされただけで心肺が停止してしまうレベルなので、それはそれで既に狂気の沙汰であると言えなくもありませんが(ひどい)。