次号は来週22日に発売ですよねサンデー2+3号感想
マギ
肉弾戦ならおそらく現在サンデーで連載されているマンガの中でも最強の一角を占めること間違いなしな、地上最強の嫁ことモルジアナ復帰の巻。誰の嫁かは秘密。
前のエピソードでは最後の方でアリババに対するフラグ(立つと惚れる方)が発生したのかと思っていたんですけど、彼女が一人で物思いに耽っていたシーンでの「あの子、どこかで元気にしているかしら? 私を解放してくれたあの男の子も
」というモノローグからすると、アリババに対する感謝の念はあってもあくまでアラジンとワンセットの存在というか、まだそういう感情が発生するまでには至っていないようです。その辺に変化が訪れるとしたら、バルバッドへ行ってアリババと再開してからになるんでしょう。多分。
次回は、久しぶりにモルジアナのグラップラーっぷりが堪能できそうな予感。モルジアナ残酷ショーの幕開けとなるのか否か。
ツール!
『あまりに…突然の悲劇──
』
今回は冒頭の「勝のフランストップチームへのスカウト」からフラグ(立つと死ぬ方)が立ち始め、雪が降り始めたり、路面が凍結したり、そんな環境下で勝が過剰に練習したり、息子のヒイロが来年の渡欧に向けてフランス語の勉強をし始めたりとページを追う毎にフラグが濃厚になって行き、そして後はクライマックスの転倒→丁度いいタイミングで大量の木材を積んだトラックが→あぶない!→パートナーの優を庇って勝が木材の下敷きに→フラグ成立、という流れるような展開に。
今回は一話を通じて読者に「嫌な予感」を伝え、最後にそれを現実のものとする表現が冴えていたと思いました。前回のゼウスがスパートして勝を追い抜く描写も迫力があって凄かったですが、今回の描写も負けず劣らず凄かったです。素直に感心しました。
しかしここで勝が本当に死んでしまうと、ヒイロが父の無念を晴らすためにゼウスに挑むことを決意するという、「MAJOR」の序盤を彷彿とさせる展開が予想されます。このマンガもいずれは70巻を超える大河ドラマに…(ゴゴゴ)
ハヤテのごとく!
ハヤテが「アテネを救うかナギを救うか」でさんざん悩んでいたところ、当事者のナギが満を持してハヤテの前に登場、そして今回の騒動の全ての元凶である王玉をクルミ割り機であっけなく破壊。その上で「ここから先の未来は、お前が私を守ってくれ
」と、これ以上ないくらい判りやすい言葉でハヤテに対してプロポーズを決めたという、ナギの漢らしさが際立った話でした。
ここしばらくは登場機会に恵まれなかった彼女ですが、さすが主役は決めるところでは決めますね。惚れ直しました。ナギのお嫁さんになりたいです。
ハヤテは、かつてアテネに対して「自分がアテネを守る」と宣言したけど結局力がなくて果たせなかったことがトラウマとなって今も彼の精神を支配しているのですが、今回のナギの言葉は彼を過去のトラウマと再度対峙し、アテネを救ってナギを守ることで過去を克服するチャンスを与えたことを意味します。ハヤテは過去を乗り越えなければ先に進むことができない以上、結果としてナギはハヤテにとってもっとも必要だった行動を自ら行ったことになります。
そういった意味で、今回は大きなターニングポイントとなりえるエピソードだったと思います。ナギとハヤテの本当の物語は、実はここから始まるのかも知れません。
神のみぞ知るセカイ
何気に七香はスクールタイツキャラなんですよね(フェチ挨拶)。
七香編終了。今回は七香が勝負の後で言った「勝つに決まってるやん、うちは鮎川より持ち駒多かったんやもん。うちにはもう一つ…桂馬がおったからね!
」という台詞が非常に上手いなと思いました。マンガの中の勝負でもディアナが七香の持ち駒を1つ読み間違えていたことが決め手になりましたし、「桂馬」が七香の側にいてイチャイチャしていたことでディアナの動揺を誘ったのも勝因の一つであったことは間違いありません。
今回、桂馬は「勝ち負けを超えた何かを掴む」ことを目指していたはずなのですが、それが途中で「勝たなきゃ…ダメだぞ
」に変わったというのは、まだ彼が神ならぬ人であることの証なのかも知れません。
にしても、「ダメだぞ
」って言ってる桂馬はカワイイっスよね。桂馬を嫁にしたいです。
はじめてのあく
キョーコもジローのおもちゃにされることに随分慣れて来てますよね(語弊を伴った感想)。
後半のジローとキョーコのイチャイチャバカップルっぷりも楽しかったですが、前半の「仲間で楽しくドタバタとクリスマスを過ごす」雰囲気もなかなか良かったです。マンガみたいな連中とマンガみたいな騒ぎをしながら楽しく過ごす。こういうのには純粋に憧れちゃいますよ。私もティーンエイジャーだった頃は、こういうドタバタ騒ぎに憧れてたように思えます。一人寂しく。
こういう(少年マンガ的に)清く正しい騒ぎを演出できるマンガは、多分サンデーだと「はじめてのあく」だけです。昔の自分みたいな今を生きる少年達のためにも、「はじめてのあく」には頑張って頂きたいです。藤木先生は、非モテなサンデー男子みんなの希望の星です。と決めつけておわり。