2015年02月一覧

麩菓子に性的な意味が宿ってしまった記念・サンデー12号感想

だがしかし

 今週の「だがしかし」を読んだ結果、目隠ししたほたるさんの口に麸菓子突っ込みたい願望を抱いてしまったいたいけな読者が、全国に5人くらいは発生したんじゃないかと思いました。
 この系統の願望が成長すると、最終的には目隠しボンテージ鼻フックフェチとかソッチの方に言ってしまう可能性があるので人生辛くなること必至ですが、でも目隠しされて手首も拘束されたほたるさんが嬉しそうにうねうね動く姿は実際カワイイので仕方がないですね。なんて罪作りなマンガなんだ(適当なこと言った)。

トキワ来たれり!

 アリアがあの格好で突然学校に行ったことはともかく、そもそも彼女がパンツ履いてないことに対して、トキワ達や学校の生徒達を含めて、これまで連載の中で誰も突っ込んでいませんよね。めぐるの方は普通にスカートの下にパンツを履いているので、別にこの作品世界では女性の下着という概念が存在しないわけではなさそうです。

 つまりこの作品世界は、美少女キャラのパンツの有無程度は誰も気にしないくらいに大らかなのだと解釈できます。パンツを履いてなくても社会的に全く問題が起こらないこの作品世界は、実に優しさに満ちていると思いました。
 褒めてます(フォロー)。

リオンさん、迷惑です。

 このマンガを読むたび、リオンくらいの年頃の子供が一番面倒見るの大変なんだよねーと保護者の視点になってしまう自分が居たということです。家のお菓子を勝手に食い散らかすとか、自分が子供の頃もよくやりましたよねえ…やんちゃな子供を持った親の心境がよく判りますよね…(遠い目)。

 そしてリオンの隣には住んでいるホンモノの天使一家が登場し、「異種族同士は決して分かり合えない」というこの作品におけるテーゼのようなものも提示されたことで、いよいよこのマンガも本腰が入って来た感じがします。
 「戦争劇場」の天使ちゃん、「EとT。」の桜と、ここのところサンデーの誌面が何か天使めいて来ている気がしますが、もしかしたら何か編集部に宗教的な変化が起こってきているのかも知れません。まさか出版不況の影響がこんなところにまで(また適当なこと言った)。

ヘブンズランナーアキラ

 アキラと小笠原さんの実質的な夜のデート回でしたが、突然の雨に濡れた小笠原さんの可愛らしさよりも、自分と体格が全く違うアキラに自分の着替えを何の疑問も持たずに笑顔で差し出す彼女の大物っぷりの方が印象に残りました。
 アキラのランニングフォームの違和感はすぐに察するのに、自分の服を来たアキラのコスチュームの違和感についてはスルー。陸上界における天才というのはそういうものなのか、と実感させられた次第です。

氷球姫

 この前の試合でのイーラとマリアのバトルが、ちょっとだけですが描かれていたのが嬉しかったです。「待て、イーラ!」って言った時のマリアの表情が、彼女の心境の複雑さを浮き彫りにしていて切なくなります。
 大会が終わった後でこの二人の関係に何らかのフォローが入るという微かな望みを心に持ちつつ、これからも生きていきたいと思いました。

戦争劇場

 くるみの弟の翠君って、ルックスもそんなに悪くない真面目な好青年なはずのに、バレンタインデーにチョコを一個ももらえていないのはあまりに不遇だと思います。もしかして、性格にかなりの難があるのか。ありそう(決めつけ)。
 でも、仮に彼がるりと相思相愛になると連載が終わってしまいそうなので、しばらくはあまりモテない方が読者的にはありがたいんですかね。悩ましいですね(勝手に)。


戦争劇場 1 (少年サンデーコミックス)
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戦争劇場もついに1巻が発売。編集部自らが「実験作」と呼んでるのが正直で良い


おっぱいは自由だ! サンデー12号「競女!!!!!!!!」感想

競女!

 パイ・パイル・パイパー!(挨拶)

 パイルバンカーといえば、かつて『装甲騎兵ボトムズ』に登場、「ごっつい杭をすごい威力で射出して装甲を貫通する。使いにくいが当たればすごい」というロマンあふれる男らしい武器として「全男子の憧れ」と称されるに相応しい武器として今も有名ですが、今週の「競女!」ではパイルバンカーを『鋼鉄の乳首をおっぱいごと高速回転させて相手に突き刺す刺突武器』としてアレンジした「パイ・パイル・パイパー」なる技が登場。
 これを見た全ての男子は、色々な意味で震撼したのではないかと思われます。おっぱいをアップで描いたシーンに「ギャルルルル」というドリルめいた攻撃力が高そうな擬音が入るだなんて、めったに拝めるものではありません。

 この前出てきた「乳首一本背負い」もそうでしたが、尻技のみならず「おっぱいを使った斬新な挌闘技」をいくつも考えつく発想力が、ただただ素晴らしいです。おっぱいには色々な意味で無限の可能性が詰まっていることを、改めて感じさせてくれます。これぞセンス・オブ・ワンダーって奴じゃないんでしょうか。
 流石は、かつて「揉み払い師」において本気の乳揉み描写を描き続けて我々を唸らせた空詠大智先生ですね。勿論本気で褒めてます。


揉み払い師(1) (少年サンデーコミックス)

「揉み払い師」は、一度読んだら忘れられない、記憶に残る作品です(上品な表現)


いたいけな弟キャラ登場記念・サンデー12号「BE BLUES!」感想

ついなでたくなる頭ってありますよね
BE BLUES!

 今回は龍にレギュラーの座を脅かされていると感じ始めた小田さんにフォーカスが当たったエピソードでしたが、やはり特筆するべきは今回登場した小田のの浩二君でしょう。

 まず純粋に造形がカワイイですし、またその態度からして兄のことが大好きなのは簡単に伺えます。そして見逃せないのは、こちらに走り寄る弟を見た小田が「走ったりして大丈夫か?」と彼の体を心配する発言をしている点で、つまり彼はそれほど体が強くないことが推測されます。体が弱いだけに、サッカー部で活躍している兄のことは純粋に尊敬しているに違いありません。
 つまり浩二君は、けなげ・はかなげ・いたいけの三拍子が揃った、まさに理想の弟と言っても良い存在なのです。もちろん小田がそんな弟のことを可愛く思っていることは、弟の頭を愛おしげに撫でている仕草からも判ります。

 こんないたいけな子が「にーちゃんの試合を友達と一緒に見に行く」と言い出し、兄もそれに応える。これはどう考えてもフラグです。フラグ(連呼)。「この戦争が終わったら結婚するんだ」と同じくらいの、判りやすいフラグだと思わざるを得ないです。
 小田がフォワードのスタメンの座を龍に奪われるとかならまだしも、何かそれ以上の不幸が小田さんを襲う可能性も否定できません。「BE BLUES!」は正統派の少年スポーツマンガですが、必要とあらばキャラクターに瀕死の重傷を負わせることもためらわない作品であることを、我々は忘れてはいけないのです。この前も、アンナが「優希が龍のちんこを見たのが気に食わない」という理由だけでうっかり死にかけましたしね。
 なので、小田さんにはとにかく無事リーグ戦を生き延びて欲しいと思いました(おおげさ)。

 その一方、龍はタンクトップ姿でエロスな雰囲気を健康的に醸し出している優希と楽しそうにリーグ戦での活躍を誓うというリア充っぷりを発揮していたので、やはり心情的には小田さんを応援したくなりますね。心が狭いですね。


BE BLUES!~青になれ~(16) 少年サンデーコミックス

kindle版はまだ16巻が最新の模様


ほたるさんとチョコバットを食べたいだけの人生だったサンデー11号感想

だがしかし

 バレンタインウィークとなった時期に発売されたサンデー11号ですが、現在サンデーには正統派ラブコメであり話の中でもバレンタインデー展開が真っ最中な「ノゾ×キミ」が連載されているにも関わらず、巻頭カラーを占拠してまで「チョコ繋がり」以外全くバレンタインデーと関係がない内容の「チョコバット」をフィーチャーしたマンガを載せたり、一応バレンタインデーっぽさを匂わせたけど匂わせただけで終わる「5円チョコ」のマンガを載せたり、グラビアページで「だがし女しをさがせ!」と銘打った謎の駄菓子記事が掲載されたりした、「だがしかし」の存在が光ってました。
 つまり、今はこの作品が名実ともにサンデーの顔であることが、改めて明らかになったと言えるのではないのでしょうか。多分。

 一方の「ノゾ×キミ」の方はまさに修羅場開始! といった終わり方でしたけど、あの状況下でノゾミがどんな反応を示すのかが気になります。彼女もついに冷徹な仮面をかなぐり捨てて愛を叫ぶ時が来たんでしょうか?(「だがしかし」関係ない感想)

ヘブンズランナーアキラ

 「将来僕は陸上のトレーナーとなって、アキラ君の専属コーチになって世界を目指すんだ
 部長が「私の夢になってよ、アキラ」って感じの台詞を! カレイドスターみたい!(←意味が判る人募集中)

 このマンガ、出てくる人がみんな基本的に「実はいい人」なのが、ホントに素敵だなとつくづく思います。そういうキャラクターに囲まれた優しい世界であるからこそ、今回の部長のエピソードは成立できたんでしょう。今回のエピソードを以って、「ヘブンズランナーアキラ」とは癒し系陸上マンガである、という認識をするに至りました。
 主人公のアキラは今も時々死にますけど、それでも癒し系です。

 あとは小さいことですが、部長と浅岡さんが二人きりになった時に、二人がお互いを「ツバキちゃん」「陣」と名前で呼び合うところが、この二人の幼少期からの付き合いの深さを感じさせてくれて、ちょっとグッと来ましたね。こういう関係って憧れちゃいますよねー(おっさんが呟いてます)。

ドリー・マー

 この作品の特徴として、基本的な登場人物が主人公(以下マーくん)・主人公の母親・ドリーの三人だけに限定されていることが上げられると思います(母は既に死んでますが)。物語の主題は母親の言葉に縛られたマーくんの心理的な葛藤であり、夢の世界に人間を閉じ込めようとする『羊』との戦いは、彼の中の心の戦いを抽象化したものなのではないかと、個人的には思ってます。
 羊の親玉的な存在であるプースカフェが母親の姿を模して登場したところなどは、まさにそれが主人公が乗り越えなければならない存在そのものであることの象徴でしょう。

 それはそれとして、プースカフェがナイスバディな母親の肉体を模してエロい格好をして主人公を言葉責めした前回〜今回の展開は、何というかこう、そういうのが趣味な人にはかなりのご褒美な展開なのではないかと思いました。
 彼女の攻撃がかなり効いてたことからして、マーくんはああ見えて攻められると弱いタイプだと思う(ひどい感想)。

氷球姫

 ここ最近の「氷球姫」はおそらく諸般の事情で話の展開がかなり早くなっている印象ですが、対カンナカムイ戦の裏で行われたテンプル×七咎の試合が端折られたのは、流石にちょっと勿体なかったかなと思ってます。せっかく以前マリアとイーラの関係について含みを持たせた描写をしたんですから、せめてこの二人の対決は描写して頂きたかった所存。
 イーラ×マリアのカップリングって、百合的に突き詰める価値がある組み合わせだと思うんですがどうでしょう。「氷球姫」の薄い本の登場を期待するしかないんでしょうか。

 そしてそのイーラが所属し、また常盤木や紅羽にとって全ての起源でもある咲耶がコーチを務めていることが判明したことで、七咎はますます本作のラスボス的な存在となって来た感がありますが、何故か今回はその七咎のメンバー達が下着を見せ合うランジェリーパーティーをし始める展開になってました。
 常識的にはミーティング中にみんなで脱ぎ出すってのは明らかにおかしいんですけど、でもこのマンガ的にはそれは十分に許容できますので、これはこれで実に良いと思います(ハキハキと)。このマンガは今後もこの調子で軽やかに頑張って欲しいです。

絶対可憐チルドレン

 ヘタすると周囲を巻き込んで重力崩壊するレベルにまでになってしまった薫が、風邪を引いちゃって大変! という話のはずだったんですが、兵部が介入したことで「薫のことを心配するチルドレンチームと、突然出てきた兵部に対してねちねちイヤミを言う可憐ガイズチームによる、2グループのくっちゃべり大会」に話が移行してしまいました。兵部の存在感はまだ色々な意味で巨大であることを実感させられます。
 まあ、なんだかんだで兵部も薫や皆本のことを心配しているとは思うのですが。多分。

 薫もいずれは兵部や不二子のように、老人になっても心身ともに若いままで飄々とエロ可愛らしく生きられるようになるといいですねえ(´・ω・`)


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幼少期はチョコバットばっかり食べてました


小学館漫画賞受賞記念・サンデー11号「BE BLUES!」感想

BE BLUES!

 小学館漫画賞受賞おめでとうございます!(おそい)

 先週のサンデー10号は表紙が小学館漫画賞受賞記念で「BE BLUES!」だったんですけど、そこに描かれている龍や優人やナベケン達は皆笑顔だったのにも関わらず、桜庭だけこんな騒ぎに巻き込まれて迷惑してんだよ!」的な迷惑そうな表情だったのが、相変わらず協調性の欠片もない彼らしくて実に良いなと思いました。いやマジで。

 今週のサンデーにおいても、桜庭はせっかくAチームに戻ったというのに「試合に使わないなら呼んでくるな」的な態度でずっとベンチに座ってましたね。龍の方は、以前の対抗戦でミルコに言われた「一対一のチャレンジを厭わない姿勢」を意識して試合に望んで結果を出すなど、ちゃんとミルコからの課題に向き合っている様子が描かれていますが、一方の桜庭は相変わらず協調性のなさを発揮しているところからして、ミルコの課題をクリアしようとは微塵も思っていない様子でした。
 でも、桜庭はそれでいいんですよ。彼は武蒼に入った時に一度協調性があるかのように猫を被った態度を取ったために大失敗をやらかしているので、彼に協調性を求めるのは基本的に無理だし、更にそれは彼のサッカースタイルの良さを消してしまいかねない可能性が非常に高いのです。なのであの子はあれでいいんですよ(保護者っぽく)。

 龍が「自分の目指すサッカー」を混成チームで作ってAチームの主要メンバーや監督陣にアピールすることに成功したように、彼もまた自分のカスっぷりを隠さず、それでもこのチームには自分が必要だと思わせるというか、むしろ桜庭のためのチームを作るべきと思わせる方向に努力した方が良いと思います。桜庭にそういうことができるとは思えませんが(結局)。
 龍の目指すサッカーのスタイルには桜庭は必要不可欠であると龍は考えているはずなので、やっぱり最終的には龍が桜場を籠絡することになるんでしょうか。「BE BLUES!」における高校生編のラスボスは、埼玉県内の他の強豪校ではなく、やはり桜庭なのかも知れません。

 あと今週は、桜庭を一度挫折させた張本人である赤城中央のノアさんが出てきましたが、彼が桜場を「協調性はないけど面白いやつ」と今も割と高く評価しているようにも見えるところが、保護者的な心境的には嬉しかったです。ノアさんにはいつかまた再び桜庭さんと対戦し、ゴリゴリ潰すことで彼をもう一回り成長させて欲しいッスね(ひどい)。

 今週の結論としては、藍子っちーにちょっかい出す窪塚マネージャーが生き生きしてるところが良かったです。

鳳ボンバー(5) (少年サンデーコミックス)

そしてアンナには、田中モトユキ先生の往年の怪作「鳳ボンバー」のあやや並みのはっちゃっけっぷりを期待したい。それくらいしないと逆転の目はない(決めつけ)


子供はいつまでも子供ではいられない サンデー9号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 「信じられない! 僕は薫を…

 皆本が「『破滅の女王』となった薫」ではなく、自分が育ててきた薫を愛していることに、今更ながら気付いてしまったエピソード。「お前は今頃それに気が付いたんか!」と読者が突っ込まざるを得なくなるような話なんですけど、その辺はもう皆本なので致し方ありません

 ただ問題は、このエピソードは(マンガの中での)現在進行中のものではなく、あくまで「チルドレン達が松風君に現在の体の状態を伝えている

」というシチュエーションの中で語られている過去の物語であるという点であり、つまり皆本は自分が薫を愛してしまっていることを自覚していながら、「薫を好きだ」と告白した松風君を、彼の気持ちを知った上であえて一緒にチームとして組ませていることを意味しています。
 皆本としては、薫のことを愛していると自覚はしていても、それでもやっぱり「自分は薫とは一緒になってはいけない」と思い込んでいるんでしょうね。皆本さんマゾいっすね。

 皆本に対しては、これまでの物語中でも散々「自分の気持ちに素直になれ」と色々な人が言ってると思うんですが、この調子だとまだまだ先は長そうな感じ。高校生編のラスボスは「黒い幽霊」でもギリアムでもなく、自分の感情をムキになって否定し続ける皆本の堅物っぷりになる可能性が、非常に高くなって来たように思えます。

 あと、薫がもし超能力が暴走して崩壊した場合はブラックホールになるんじゃないかと前回の感想で書いたんですが、流石にそこまではならない模様。「半径15kmが壊滅」とのことなので、もし薫が都心で暴走すると都内が壊滅状態になるのでエライことには代わりはないのですが。

THE UNLIMITED 兵部京介 4 (少年サンデーコミックス)
大柿 ロクロウ
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アンリミのコミカライズは、カタストロフ編が収録された4巻が発売。ユウギリかわいい


超人になっても非モテの心は忘れないで欲しい サンデー9号「BIRDMEN」感想

BIRDMEN

 紅一点のつばめを中心とした仲良しグループ内のほのぼのラブコメと思わせておいて、実は烏丸達が既に恋愛感情面においても「人間」とは違った存在になりつつあることを随所で示唆している、なかなか奥が深いエピソードだと思いました。
 自分がもう人間相手にこれまでのような感情を持てなくなったことに気付いてしまった烏丸は、また一歩鷹山と同じ領域に近付いてしまったとも言えます。もう彼はこのまま戻れなくなるのでしょうか。

 あと烏丸は今回、本人は全く意識することなく地味女Bこと鮫洲さんにフラグを立てていたりしたんですが、これって普通の女子に興味がなくなってから女子にモテるようになる系統なんでしょうか。そういえば「Dr.椎名の教育的指導!」にもそういう話ありましたよね(ファンサイト要素)。

 というか鮫洲さん、実は結構可愛くないですか。フラグが立ってモブから名前持ちのサブキャラに昇格した途端にメガネの中の瞳が描かれて可愛くなるだなんて、まるで恋愛マンガみたいで素敵です。もちろん褒めてます。
 自分は常々、「いつか田辺イエロウ先生は、己のキャリアを放り出す覚悟で美少女わんさかコメディを描いて欲しい」と願っているのですが、今回はつばめにしろ鮫洲さんにしろ女の子がみんな可愛く描かれていて、夢の田辺イエロウ風ラブコメの一片が垣間見えたいみたいで嬉しかったです。こういう感じの話を、今後もたまにはお願いします。
 しかしこのままだといつか烏丸が「人間」を超えてしまうことによって鮫洲さんのフラグがへし折られる展開が待っていること必至であり、その日を考えると辛いです。「神のみ」でちひろのフラグがへし折られた時並に辛そう(想像)。

 あともう一つの可能性としては、ラストで鷹山に引っ張られて退場する烏丸を見た鮫洲さんが、鷹山×烏丸妄想に目覚めて腐っていく展開もあり得るのではないかとも思いました。個人的にはこの組み合わせなら逆もアリなんじゃね? とか思うんですけど(どうでもいい)。

BIRDMEN 4 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館 (2014-12-18)

「BIRDMEN」の電子書籍化もお願いします(懇願)


新時代における美少女介護作品の旗手となるか!?(何それ) サンデー9号「リオンさん、迷惑です。」感想

リオンさん、迷惑です。

 単体で社会に出ると数分も持たずに不適合を起こして死んでしまいそうな女の子の世話を諸般の事情で押し付けられ、強制的に同棲することになる系の物語を、個人的に「美少女介護モノ」と呼称していますが、「リオンさん、迷惑です。」もその部類に入ると認識しています。介護の対象は美少女ではなく幼女ですが。
 こういった作品が掲載されるということは、サンデーの主力読者層もそろそろ「娘が欲しい」と思ってるおっさんになって来ているのかも知れません。少なくとも私はそうです。

 これは美少女介護モノなので、基本的には自称悪魔っ子のリオンのウザ可愛らしさを愛でるマンガだと思うんですけど、個人的には眼鏡っ子悪魔のブルーベルが出てきてからこの作品にかなりヒートアップして来ている感があるので、自分はやっぱりこういう子が大好きなんだよなと己を再認識しているところです。
 何かこの子、今時の悪魔としてもかなり非常識なリオン相手に、今後ものすごく苦労させられそうな予感しかしないんですけど、そういった苦労性かつ薄幸そうなところにも、何かこうクるものがあります。

 あと、ブルーベルもいざとなったら大人モードに変身したりできそうですが、彼女が仮に大人になっても、リオンとは違っておっぱいが小さいままのは確定な雰囲気があります。何故でしょうか(と言われても)。


WONDERLAND MUSEUM 1 (少年サンデーコミックス)
浦山 慎也
小学館 (2012-11-16)

浦山先生がサンデーSで連載していた作品。好評なレビューばかりで読んでみたくなりますね


金に執着する汚い大人登場記念 サンデー9号「トキワ来たれり」感想

トキワ来たれり!!

 今回の敵である源術師のおっさんですが、現金を媒体にソーサリーを使う能力は「金の額の多さがそのまま術の強さになる」という意味で視覚的に判りやすいですし、また能力を使う度に現金を消費するもったいなさは我々一般人にも心理的に同調できることもあり、マンガに出てくる能力としてはとても面白いんじゃないかと思いました。
 それに現金を能力にすることで、「金に執着する汚い大人」ってキャラ付けも自然にできますしね。私も汚い大人なので、たかが子供相手に万札を消費する勿体なさには凄く共感できます。

 あと、1万円札の持ち方がちょっと「GS美神」の破魔札っぽいところもグッと来ました(ファンサイト要素)。破魔札も値段が高いほど威力が高くなるという点においておっさんの能力と似ているとも言えますし、何より金の力を能力の根源にすることによる「金に執着する汚い大人」という性格付けは美神令子と方向性が一致しているとも言えます。多分。

 何にしろこのおっさんはここで死ぬのは勿体無いくらい面白いというか、この能力だけで別のマンガを一本作れるくらいだと思いますので、もうちょっと頑張って欲しいなと思いました。最期で真っ二つにされてるけど。

 トキワがようやく主人公らしくなって来て、ちょっと頼もしく思えました(本来の感想)。

史上最強の弟子 ケンイチ(60) (少年サンデーコミックス)

ケンイチ最終巻となる61巻とトキワ1巻は2月に同時発売。狙ってますねえ