リオンさん、迷惑です。 一覧

「だがしかし」アニメ化決定記念 サンデー42号感想

だがしかし

 「だがしかし」アニメ化決定おめでとうございます!

 アニメ化の際には、ぜひサンデー編集部および小学館におかれましては、己が持つあらゆる政治的影響力を駆使して、コミックス1巻第4話では正式名称を出せずに「ゴリゴリ君」というバッタ物的な呼び方をされていたみんな大好き「ガリガリ君」を、ちゃんと劇中で「ガリガリ君」と呼べるようにして頂きたいと思う次第です。
 できればコミックスの方も、ちゃんと「ガリガリ君」に改定した版を出して欲しいですね! 駄菓子がテーマのマンガにおいて、駄菓子的アイスの代表である「ガリガリ君」の名前を出せるかどうかは極めて重要な問題ですよ! 一流の出版社ならちゃんと権利関係をクリアにしておくべき!(エラそう)

 あとアニメ版に望むことは、アニメーターの総力を結集してほたるさんをエロく描いて下さいという点です。作品内ではパンチラとかそういうカットが一切無いにも関わらずに醸し出しているあのエロスさ加減を、アニメでもぜひ再現していただきたいです。本気でお願いします。

 なお、今回のお話のメインテーマである『恋と甘酸っぱいさくらんぼ』というと、昔読んだ「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」に乳首をさくらんぼに見立ててカップルがイチャイチャしてるシーンがあったように記憶していますが、遠い昔のことなのでそんなシーンはなかったかも知れません(「だがしかし」関係ない感想)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 「ぼく、およめさんのおっぱいで ケーキ作りたいんだ

 この一文から溢れる狂気がすごいと思いました(感想)。タイム君は色々な意味で天才過ぎます。
 こんな言葉をひねり出す若木先生の才能を改めて感じると共に、ついに先生が本気を出して来たと思わざるを得ません。

BE BLUES!

 ノアに復讐するだけのために危険な場所でボールをキープし続け、そしてついにノアをぶち抜くことに成功した桜庭さん。やってることはスタンドプレーそのものなのですが、レノンや龍、そしてミルコの表情から察するに、みんな「桜庭のやることなら仕方がない」と思ってるっぽいです。
 桜庭さんはチームのみんなから愛されてるなと感じました(好意的解釈)。

 桜庭がこの試合でどんなことをしでかすのか心配だったんですけど、ノアには復讐できたし、結果的にチームに追加点をもたらすプレイをすることができてチームに貢献できたし、それだけの活躍をしても相手DFに派手に倒されたにも関わらずフリーキックを蹴りたいとギャンギャン吠えたり、龍がフリーキックを蹴って得点を決めた時に派手に悔しがったりといったダメな桜庭さんらしさも相変わらずだったしと、ちゃんと彼らしい活躍ができていた展開になっていたのは素晴らしいと思いました。

競女!

 元フェンシング選手の沢木さんは、フェンシング経験者だからおっぱいを自在に伸ばして突きを繰り出す!
 「弓尻」の異名を持つ海辺さんは、自分の水着を弓のように伸ばして自分自身を射出するという、「ドラゴンボール」の桃白白の「自分で投げた柱に乗って空を飛ぶ」並に物理的に不可解な曲芸を難なくやってのける!
 「尻収集家」の異名を持つ棗さんは、対戦相手のバイオリズムならぬ「バイオ尻ズム」を把握して確率論によって計算された立ち回りをする!

 単なるやられ役な役割のキャラにも、一度見たら忘れられない強烈な個性を持たせる。そこが「競女!」というマンガの素敵なところだと思います!(もちろんほめてます)

ヘブンズランナーアキラ

 アキラが友情パワーの高まりを受けてパワーアップ!
 連載序盤ではボッチだった孤独な彼は、陸上を通じて得た掛け替えのない仲間たちの想いを胸に、今新たなる力を得て走りだすのであった!

 この盛り上がり方、色々な意味で熱い! そしてヤバい
 このマンガもうすぐ終わるのでは!? と思ってしまったのはヒミツです(感想か?)。

古見さんはコミュ症です。

 「新世代サンデーグランプリ」と銘打った、ルーキー読み切り企画が始まりました。告知ページに編集長のコメントが載っているところからして、「新しいサンデー」の開催を象徴する企画としての力の入れようが感じられます。
 ただ「グランプリ」と銘打ってはいますが、ジャンプの「金未来杯」とは違って投票で優勝作を決めるわけでもデビュー枠が確約される訳でもないっぽいので、どちらかと言えば次期連載作家候補の紹介的な意味合いが強そうな感じの企画のようです。
 この辺の適度なぬるさがサンデーらしいというところなんでしょうね(好意的な解釈)。

 今回の「古見さんはコミュ症です。」は、ジャンルとしては「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」的な社会不安障害を抱えたヒロインの挙動をネタにしたタイプの話なんですが、コミュ症な挙動を単にギャグにするのではなく、そこから古見さんが主人公の協力で救われる話になっているところが優しいなと思いました。古見さんは本当ならカウンセリングを受けるべきなんじゃないかという気もしますが。
 あと黒タイツがいいと思います(正直)。

リオンさん、迷惑です。

 最終回。感覚的にはやっぱり打ち切りっぽいのが残念ですが、最期でリオンが三雲からこれまで無償の愛(やや誇張)を受けていたことに気付き、自分を愛してくれた者のために全力で答える慎み深い姿(やや誇張)が見られて良かったです。
 悪魔っ娘わんさかコメディーというコンセプトは良かったと思うので、ぜひ浦山先生には再起を期待したい所存です。

絶対可憐チルドレン

 キャラ人気投票の結果が発表されていましたが、予想通りというか何というか、やっぱり兵部がトップでしたね。人気投票優勝者には特別なエピソードが掲載される約束ですので、兵部がどのような形で脱がされるのかに期待したいです。脱がされるのは決定事項だと思うので。

 また、9/22には池袋アニメイトで椎名高志先生のサイン会が実施されましたが、そのシステムが「生原稿を3枚提示し、そのうちの好きな1枚を選んでそこにサインする」というファンサービス精神にあふれたものであったり、アニメの兵部役の声優の遊佐浩二さんからメッセージがあったりと、かなり盛り上がったみたいですね。羨ましい…!(行けませんでした)

 本編の方は、松風君と宿木との会話にしろ、賢木とティムバレコンビとの会話にしろ、チームの間の信頼関係や、本当に必要な時に側にいることの大切さを示唆するようなエピソードだったなと思いました。
 ただ、賢木や兵部は「黒い幽霊」はその信頼関係を突いて攻撃してくると疑っている訳で、信頼するべき相手をも疑わなければならない大人の辛さという面も強調されていたように思えます。

 そして今回のラストでは賢木が何か酷い目に遭いそうな予兆が描かれていますが、彼は中学生編でも事あるごとに割と酷い目にあっていてそこから何度も復活しているので、まあ賢木先生なら何とかなりそうなので頑張れと思いました(ひどい)。

絶対可憐チルドレン 43 (少年サンデーコミックス)
椎名 高志
小学館 (2015-09-18)
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コミックス43巻は兵部会長が色々な意味で大活躍したエピソードが収録


前記事のアンケートへのご協力ありがとうございます サンデー39号感想

BIRDMEN

 「バードガール」を名乗る褐色美少女が本格的に参戦、烏丸達とバトルを開始する展開となりましたが、個人的には今回2コマだけ出てきた鮫洲あやめが可愛いなと思いました。

 彼女、現時点ではまだモブキャラに毛が生えた程度の存在感しかありませんが、登場する度に確実に可愛らしさがアップしていることは間違いありませんし、何よりクラスメートの中で唯一烏丸を気にかけてる健気さと相まって、今後何かのタイミングで化ける可能性はかなり高いのではないかと推測してます。願望込みで。
 そのうち、烏丸絡みで生死に関わるレベルの大事件に巻き込まれるんじゃないんでしょうか彼女。楽しみですね(ひどい)。

 あとは「バードガール」こと強化人間のCATさんですが、「ブーストオン」と言いつつ何か薬剤が入ったアンプルを首にぶっ刺してる描写があったので、多分そのブーストが切れたら反動で弱体化してシワシワになって負けてしまいそうな予感がします。その辺の見極めを烏丸達ができるかどうかが勝負の分かれ目になりそう。少年マンガの世界では、ドラッグに頼ったキャラはたいてい最後には負けることになってそうですしね。
 “Winners don’t use drugs”は、かの伝説的なゲーム「ソード・オブ・ソダン」にも登場した、世界共通の合言葉ですからね! ドラックダメゼッタイ!(間違った結論)

だがしかし

 駄菓子屋に置いてあるルーレットゲームは、自分も昔散々プレイした記憶があります。「当たるとコインが出てくる」というプリミティブかつ射幸心を煽るゲーム性は全てのゲームの面白さの基礎なので、ココノツ達がハマるのも致し方ないと思います。
 自分はあの頃の経験から「この手のメダルが出るエレメカは基本的に当たらない」ことを学び、パチンコやスロットにはあまり金を突っ込まない大人に育ったので、あれはあれで必要な経験だったのかも知れないと今は思ってます(遠い目)。

 あと最新ゲーム機というと、個人的な経験ですが Wii Uを買って「スプラトゥーン」を初めて遊んだ時には、粘性のあるインクがリアルタイムで飛び散って床や壁に塗りたくられる描画を見て「ネトネトしてる感じが本当に出てる! 今のゲーム機すごい!」と妙な感慨に浸れたので、みんなもWii U買って「スプラトゥーン」やればいいと思いますし、グラフィックがもっと高性能なPS4も欲しいなというのが、今回の「だがしかし」の感想です。

BE BLUES!

 ノアさんの突進をレノンが止め、そこからカウンターで龍→小田と繋いでゴール。見事逆転に成功した回でした。今回の得点はカウンターサッカーを志向する武蒼の理想的なプレイですし、また龍がボールを持ったことで赤城のディフェンダーに焦りを生じさせたのがきっかけとなって得点に繋がったという意味で龍の成長を感じさせる展開でもありました。
 が、個人的にはその龍の活躍を見た藍子が、ミルコに対して「彼、未来を…目指せるようになりましたか?」「目標…大きいですもんね」と言ってるシーンが良かったです。

 彼女のこの口ぶりは「私は龍の夢を理解しており、彼の夢を応援している」ことを示すものであり、即ち彼女自身が龍の成長を優しく見守る正ヒロインポジションにいることを高らかに宣言しているに等しいものだと理解しました。
 龍のことが好きだとか、龍の彼女になりたいとかそういう俗っぽい欲望ではなく、「主人公の成長を見守る」という気高く尊く清らかな正統派ヒロインの位置に自分はいるのだ! と認識していなければ、「目標…大きいですもんね」なんて言葉はナチュラルに出てこないと思います。
 今回のこの台詞を以って、「BE BLUES!」高校生編の正ヒロインの座は藍子っちーのものとなったと確信するに至りました。なので、正妻ポジションの優希も、窪塚さんから「あんたのダンナ」とか言われて喜んでる場合じゃないと思います。

 あとは、得点でリードした監督が「よし…次の手だ!」と言ってましたが、どのような手を打つんでしょうか。相手のDFが龍に脅威を感じているのでよりオフェンシブに行くのか、それともツートップ+ポゼッション重視の体制に戻して試合を落ち着かせるのか。
 少年マンガのお約束では基本的に「この手の試合では守りに入ったら負ける」なので、ここはやはり攻撃的に行って欲しいですね。具体的には桜庭を投入し、試合をよりカオスにして頂きたいです。
 はい、単にノア対桜庭の因縁の対決が見たいだけです。

tutti!

 オーケストラ部を支配する蘭部長を崇拝しているらしい、トランペット担当の連堂さんが登場。部長がスーパートランペッターである頼城君に目をつけ始めてたことで自分の立場が脅かされると感じ、保身のあまり彼を過小評価させようと必死になる小物っぷりを発揮してました。こういう歪んだ女子キャラは個人的に大好きなので大喜びです。
 昔のマンガだったら、こういうキャラは嫉妬した相手の上履きに画鋲を入れたりしたものでしたが、せっかく現代の吹奏楽部が舞台のマンガなので、嫌がらせするにしてもより吹奏楽っぽいことをやって欲しいです。トランペットのマウスピースをこっそりブロッコリーに置き換えるみたいな展開を期待して良いのでしょうか(ない)。

 あと、蘭部長がファンからもらったプレゼントを、わざわざゴム手袋を装備して開封するシーンも、彼女の歪みっぷりを象徴していて良かったです。
 このマンガ、実はオケ部側は歪んだ女子キャラの宝庫なのではないのでしょうか。部長が絶対的な権力を握っている女だらけのソロリティということは、その内情は部長の寵愛を受けようとする部員たちが日頃からドロドロした内部抗争を繰り広げている可能性が高いはずです。歪んだ女子キャラが大好きな私としても期待が膨らみますね。続く。

リオンさん、迷惑です。

 主人公の隣の部屋に住んでるリアル天使であり現役女子高生であるルカのお姉さんって、並のラブコメマンガだったらまかり間違いなくメインヒロインを張れるだけのスペックを持ったキャラだと思うんですが、決してそうはならないところが幼女わんさかコメディーたる「リオンさん」だよなと、常々思ってました。
 ルカのお姉さんは、性格的にはものすごい素直で他の人間のことを良くも悪くも決して疑わないとても良い性格であり、この辺はこのマンガに登場する悪魔達と似通った、とても純真で優しい生き物であると言えます。我々人間は、そんな彼らを傷付けることなく共存して行けるのかが、最終的なこの作品のテーマとなるのかも知れません。基本が幼女わんさかコメディーなのでならなさそうだけど。

絶対可憐チルドレン

 今回の扉絵を見た時、一瞬「誰!?」と思ってしまいました(感想)。

 特に明君は、タンクトップが似合う筋肉質のいい男に成長しましたねー。初登場時から彼らの成長を見守っている私としても嬉しいです。久しぶりに甥っ子に会った親戚のおじさんみたいな心境になりましたよ(うざい)。
 初音はおおむね想定通りというか、コミックス30巻の頃から大きな変化はないように見えますが(おっぱい以外は)、髪型はよりワイルドに進化してますね。あれはナチュラルにああなっちゃってるんでしょうか。彼女、髪の手入れとか全くしてなさそうですし、あんな調子で将来大丈夫なのかしら。明が良ければそれでいいのかしら。

 そして次回以降は、松風君がこの二人の臨時の指揮官として働くことになりそうです。シチュエーション的には、明と初音が初登場して皆本の指揮下で戦ったコミックス3巻のエピソードを連想させます。
 最後の方では、何か明が「このあとのザ・ハウンドの任務は、ちょっと過酷かもしれないぜ?」と思わせぶりなことを言ってますが、多分ザ・ハウンドのやることなので、思わせぶりレベルで終わるに違いないと決めつけてるところです(ひどい感想)。

 あと小鹿さんについては、自分もああいう形で休職するならものすごい勢いでダラダラするに決まっているので、ちょっと親近感が湧きました。
 でも彼女が観てたトトロのバッタもののアニメ、あれは動物が子供たちを虐殺するスナッフムービーなのではないかという疑惑が。彼女、ただの動物オタクでジブリオタクなだけではなく、実は心の闇とか抱えてるんでしょうか。謎が深まります(勝手に深めた)。

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「ザ・ハウンド」の初登場エピソードが読めるコミックス3巻は、9/4までkindleで無料で読めます。兵部の初登場エピソードも載っててものすごく面白い巻なので、万が一未読なら是非


小学生女子が主人公の少年マンガは名作の法則 サンデー16号「リオンさん」感想

リオンさん、迷惑です。

 リオンさんが小学校に転入し、意識高い系の同級生男子・三上くんに突っかかられて騒動を起こされるという話でした。

 現実における小学1年生というのは、ついこの間まで日がな一日遊んでいた幼稚園児だったという事実を鑑みれば、基本的に我々とは異なる独自のロジックを持った、我々の世界の道理が通じない別種の生物とみなされるものだと思われますが、そんな獣の群れに突然放り込まれても全く臆することなく、むしろ自らの「悪魔」というキャラクター性を周囲に納得させて瞬時にクラスに馴染むことができたリオンさんは、実はものすごくコミュ力が高いのではないかという気がしてきました。

 あるいは、リオンのような個性が高過ぎる存在をも容易に許容できる、このマンガの小学1年生達の世界こそが素晴らしいということなのかも知れません。神も悪魔も小学1年生にかかれば只の変わったクラスメートに過ぎなくなるということなのでしょうか。

 我々に近い道理を持ち、「悪魔」キャラを振りまくリオンを異端として排除しようとした三上くんの方がむしろ異端として扱われている点から考えても、我々はリオンに自然に接するこのマンガの小学1年生のように生き、通りが通じない存在をも受け入れられる寛容の精神を得るべきなのかも知れません。非寛容な雰囲気が蔓延する現代社会におけるアンチテーゼとしても読める「リオンさん、迷惑です。」。深いですね(多分まちがい)。

 あと、世の中には人間が石化されるシチュエーションが大好きな所謂石化フェチというジャンルがあるんですが、自分が石化された上に美少女に粘液をぶっかけられる今回の展開は、フェチ的にはどうなんだろうかと思いました。


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「リオンさん」のコミックス1巻は4月発売とのこと


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