超人になっても非モテの心は忘れないで欲しい サンデー9号「BIRDMEN」感想

BIRDMEN

 紅一点のつばめを中心とした仲良しグループ内のほのぼのラブコメと思わせておいて、実は烏丸達が既に恋愛感情面においても「人間」とは違った存在になりつつあることを随所で示唆している、なかなか奥が深いエピソードだと思いました。
 自分がもう人間相手にこれまでのような感情を持てなくなったことに気付いてしまった烏丸は、また一歩鷹山と同じ領域に近付いてしまったとも言えます。もう彼はこのまま戻れなくなるのでしょうか。

 あと烏丸は今回、本人は全く意識することなく地味女Bこと鮫洲さんにフラグを立てていたりしたんですが、これって普通の女子に興味がなくなってから女子にモテるようになる系統なんでしょうか。そういえば「Dr.椎名の教育的指導!」にもそういう話ありましたよね(ファンサイト要素)。

 というか鮫洲さん、実は結構可愛くないですか。フラグが立ってモブから名前持ちのサブキャラに昇格した途端にメガネの中の瞳が描かれて可愛くなるだなんて、まるで恋愛マンガみたいで素敵です。もちろん褒めてます。
 自分は常々、「いつか田辺イエロウ先生は、己のキャリアを放り出す覚悟で美少女わんさかコメディを描いて欲しい」と願っているのですが、今回はつばめにしろ鮫洲さんにしろ女の子がみんな可愛く描かれていて、夢の田辺イエロウ風ラブコメの一片が垣間見えたいみたいで嬉しかったです。こういう感じの話を、今後もたまにはお願いします。
 しかしこのままだといつか烏丸が「人間」を超えてしまうことによって鮫洲さんのフラグがへし折られる展開が待っていること必至であり、その日を考えると辛いです。「神のみ」でちひろのフラグがへし折られた時並に辛そう(想像)。

 あともう一つの可能性としては、ラストで鷹山に引っ張られて退場する烏丸を見た鮫洲さんが、鷹山×烏丸妄想に目覚めて腐っていく展開もあり得るのではないかとも思いました。個人的にはこの組み合わせなら逆もアリなんじゃね? とか思うんですけど(どうでもいい)。

BIRDMEN 4 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館 (2014-12-18)

「BIRDMEN」の電子書籍化もお願いします(懇願)

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