コミック一覧

勃起は生理現象であり性的興奮とは無関係に発生することもある(解説) サンデー26号「キング・オブ・アイドル」感想

キング・オブ・アイドル

 若木先生がついにやりやがったー!(感想)

 サンデー24号から連載が始まった「キング・オブ・アイドル」は、「とある事情でガールズアイドルの頂点を目指している男の子が主人公」という、ちょっと捻ってるけどよくあるタイプの正統派王道アイドルマンガでした。第二話までは(過去形)。

 しかし第三話では、「男の子が女装してガールズアイドルの世界で頑張ろうとする」という設定に加え、「その男の子は、歌を歌うと何故かおちんちんが勃起してしまう」という新しい要素をぶち込んできました。
 歌を歌うとおちんちんが勃起。ガールズアイドルなのに歌を歌うとおちんちんが勃起。女装した男の子がガールズアイドルとして全力で歌唱するとおちんちんが勃起ですよ。何この設定! すごいな!(勿論褒めてます)
 この設定を持ち込んだことで、このマンガは「正統派王道アイドルマンガ」の領域を超え、「歌うとおちんちんが勃起してしまうガールズアイドルマンガ」という全く新しいジャンルに踏み込んだと言えるでしょう。

 性別を偽って異性が支配する異世界に侵入する系統の作品は、「自分の性別を決して見破られてはならない」という秘密、そして「本当の性別が世界にバレたらどうしよう」という葛藤を主人公が常に抱えているところが物語の根幹になる訳なのですが、この「キング・オブ・アイドル」の場合、皆の前で歌って踊るのが仕事の『アイドル』を題材にしているのにも関わらず、主人公が皆の前で歌って踊るとおちんちんが勃起してしまうので自分の正体がバレてしまうという矛盾を抱えた、作品のテーマの根幹を揺るがすレベルの問題を最初から内包していることになります。
 今考えれば、既に第一話でもまほろは「歌が終わるとすぐにステージから脱走して行方不明になる」ことでこの問題を回避しようとしていたんですが、でも今後はこのような逃げができるはずもありません。実際、この作品はこれからこのどうしようもない問題をどうやって解決していくつもりなんでしょうか。

 それより何より、「歌を歌うとおちんちんが勃起する女装アイドルが主人公」なんて設定を思いつくのは勿論のこと、それを基軸にしたマンガを週刊少年マンガ誌で連載しようとすることそのものが大冒険であるように思えてなりません。そういう意味で、このマンガは本当にすごいな! と感動した次第です。
 この設定だけでも、先生がこの作品に賭ける狂気めいた本気っぷりが伺えるというもの。若木民喜先生は本当にすごい作家だと思います。

 あと地味にエロいなと思ったのが、そんな主人公のまほろと同室になってしまった瀬奈が、まほろのアイドルとしての「声」を聞く度にビクンビクンと感じてしまっているところですね。
 瀬奈がここまでまほろの声に敏感なのは、 「彼女にとってまほろの声は、彼女が憧れている伝説のアイドルであるまほろの母と同じものであり、彼女が何よりも欲しているものだから」という理由があり、それ故にまほろの魅力に瀬奈は逆らうことができません。今はまだ頑張ってツンツンしている瀬奈ですけど、何だかんだで真面目で純粋、そしてアイドルとしての才能に溢れ、「アイドルになって母親と再開する」夢と希望に向かって頑張っているまほろにメロメロになるのは、おそらく時間の問題なのではないのでしょうか。

 男子禁制の女子寮で同室になった男子。彼の秘密を知っているのは彼女だけ。そして彼は、事ある毎におちんちんが勃起してしまう。彼の秘密を彼女が守るためには、頻発する彼の勃起を鎮める必要がある。
 …あとは判りますよね? 妄想が滾りますよね?

 今のところの結論としては、「キング・オブ・アイドル」がこの調子で大人気連載作品となり、今から約3年後の2020年頃にアニメ化され、その結果色々と妄想を滾らせた薄い本が供給されるようになるのではないか? というところです。東京オリンピックの年は、きっと「キング・オブ・アイドル」の年になるよ!(真顔で)

神のみぞ知るセカイ(15) (少年サンデーコミックス)
小学館 (2013-10-25)
売り上げランキング: 39,704

若木民喜先生作品で女装といえば、「神ねーさま」の異名を取った女装桂馬も外せません


コミック版「ウルトラマンネクサス」発売記念日記

「てれびくん」の切り抜きは記念にとっておきます
ウルトラマンネクサス

 椎名高志先生が作画を担当し、「てれびくん」2004年12月号〜2005年8月号に渡って掲載されていた『ウルトラマンネクサス』のコミカライズ版が、10年の時を経た2015年5月18日についにコミックスの形で発売されました。

 コミックスは『てれびくん』の単なる再録に留まらず、連載時には描けなかった最終決戦を含んだ完結エピソード、円谷プロ公式の設定資料、番組プロデューサー・渋谷浩康氏と孤門役の川久保拓司氏の対談、担当編集の中門氏によるコラム、そしてコミカルなおまけマンガまで含んだ、「ネクサス」のコミカライズとしても、また「ネクサス」の資料的にも充実した内容となっており、まさに『ウルトラマンネクサス』に対する関係者の熱意と執念が生み出した奇跡の一冊と言っても良いのではないのでしょうか。

 個人的には、まさか本当に「ネクサス」のコミックスが発売されるだなんて思ってもいなかったので、4/1に発売されたサンデーで第一報を知った時は、「マジっすか!? これエイプリルフールじゃないんですか!?」と、本気で疑ってしまった程です。

 また椎名高志先生のファンにとっても、この「ウルトラマンネクサス」は「一番湯のカナタ」の連載終了〜「絶対可憐チルドレン」の連載開始までの週刊少年サンデー長期休載期間に発表された貴重な作品であるにも関わらず、長らくコミックス化されなかったために読みたくても読むことができない作品でした。
 なので、今回のコミックス発売によって、ついに「カナタ」と「絶チル」を結ぶミッシングリンクが繋がったと言っても過言ではありません。

 「ネクサス」は描かれた時期が「絶対可憐チルドレン」の連載初期に近いこともあり、今とはちょっとタッチが違う当時の絵柄を拝むことができるのも、ファンとしては興味深いところです。
 また作品のテーマとしても、「絶チル」を読んだ後で改めて「ネクサス」を読んでみると、「絶チル」と相通じるところがあることに気付けるでしょう。孤門が恋人を失ってもなおも戦うことを決意した時の「辛かった過去は変えられないが、未来は変えられるかも知れない」という言葉は「絶チル」の小中学生編を通じた共通のテーマでもありますし、またネクサスの「定められた滅びの運命と戦う」物語の全体構造は、「絶チル」は勿論のこと「MISTERジパング」とも共通していると考えることもできます。

 今の椎名高志先生の作品を批評する上でも、「ネクサス」はかなり重要な作品であると言えるのではないのでしょうか。考察しがいのある作品であると言えましょう。

 そして「ウルトラマンネクサス」がコミックスの形で発売されたことによって、「カナタ」から「絶チル」の間に発表された作品は全て何らかの形でコミックスに収録されたことになります(ヤンマガアッパーズなどに掲載されたイラスト等は除く)。
 残る椎名先生のコミックス未収録作品は、1990年代上旬にサンデー増刊に「(有)椎名百貨店!」枠で掲載された「フォワード」「眠る牙」などのマンガだけだと思われます。この辺の作品のコミックス収録は、椎名先生デビュー30周年記念などのイベントを期待するしかないのかも知れませんね。ちなみにデビュー30周年は2019年です(遠い)。

参考資料:
ウルトラマンネクサス (少年サンデーコミックス)
椎名 高志 円谷プロダクション
小学館 (2015-05-18)
売り上げランキング: 847

Amazonでは完全に品切れ中。再販を待ちましょう


飛べないことを自覚してから本当のおっさん化が始まると思うサンデー34号感想

BIRDMEN

 毎回大変に面白い「BIRDMEN」ですが、サンデー34号における面白さは何か神がかり的なものがありました。

 ストーリー面では、これまで時折その姿を垣間見せては何か謎めいたことを呟いていた謎の白衣の科学者達が所在すると思われる研究都市「EDEN」の存在が明らかになったという点が重要ですが、何よりも冒頭から21ページ目に至るまでほぼ全てのページに笑いどころが仕掛けられているのが、何より凄いと思います。
 その中でも一番弾けていたのは龍目のおっさん。烏丸が書いた経過ノートにわざわざ「創作ノート」と中二病に羅患した者の心を打ち砕くタイトルを付けるし、自分も「鳥男」になりたいとか突然爽やかかつ狂気じみた笑顔で言い出すし、その上変身できないと判ったら勝手にそんな世界に挫折するし、かつての弟子だった鞠林『モンロー』虎次郎相手に漫才するしと、色々な意味で大活躍してました。

 田辺イエロウ先生のマンガでここまではっちゃけてるのは珍しいと思われますが、逆に言えば田辺先生をここまではっちゃけさせる龍目というキャラがそれだけ素晴らしいと言えるのかも知れません。何にしろ、おっさんを描かせたらサンデー随一の実力を誇る田辺先生のお力をまた拝見出来たのが嬉しかったです。
 「EDEN」にも龍目に匹敵する白衣のおっさんがきっとワンサカ所属していることでしょうし、「BIRDMEN」はおっさんわんさかコメディーとしても期待できるのではないのでしょうか。何かそんな気がしてきました。

マギ

 神話的なスケールに足を踏み込んでいたこのマンガですが、ついに新しい神と新しい世界の始まりまで描いてしまいました。本当におつかれさまでした
 アリババがモルジアナ相手にモジモジしていたり周囲から童貞ネタでからかわれていたのが、もうはるか遠い昔のようです。いつかそっちに戻ってこれるんでしょうか。

 アルバが「神」を観た時に「お会いしとうございました!」と練玉艶みたいな口調で言ってたのが気になります。この辺繋がってるんですかねやっぱり。

だがしかし

 駄菓子をネタに微エロを表現するという方向性を見出しつつある本作品ですが、今回はみんな大好きブタメンを美少女が汗だくで食べることで仄かなエロスを醸し出すことに成功していたと思います。
 でも、暑い中でわざわざ熱いものを食べる必要性はないと思うのですがどうか(だいなし)。

銀白のパラディン

 「銀白のパラディン」は、現在サンデーに掲載されている作品の中でも極めて正統派なスポーツマンガという認識なんですけど、今回は何か半裸の少年同士が氷を肌に押し付けあって悲鳴を上げるお話になっていて、このマンガこういうこともできるんだなと感心しました。半裸の少年同士が氷を肌に押し付けあって悲鳴を!(連呼)

 まあそれでもちゃんとフェンシングの訓練として理に適っているように見えるので、良しとして行きたい所存です。

氷球姫

 「てめぇみたいなスカシ野郎より、常盤木の方がよっぽど良い監督だって、証明したるわー!
 ついに風花が常盤木への愛に目覚めた!(曲解)

 結果は及ばなかったものの、風花もあおいも常盤木監督への信頼に応えようと頑張っていたところが良かったですね。
 あと泣いてる風花は「勝ち気な女の子は泣くと可愛い」の法則の偉大さを改めて感じさせるものがあって良いと思います。


おやつカンパニー ブタメンとんこつ 37g×15個
おやつカンパニー (2012-09-17)
売り上げランキング: 1,279

自分の幼少期にはブタメンが無かったので、ベビースターラーメンにお湯かけて食べたりしてました(オッサンの思い出)


ヒーローズ・カムバック再読日記

 お久しぶりです。

 昨日は3.11ということなので、本棚から「ヒーローズ・カムバック」を出して読んでました。

 今改めて読みなおすと、「伝染るんです。外伝」が、図らずも震災が明らかにした東京と地方の関係性の影を鋭く批判しているようにも取れる話になっていることに気付いて感動したりできます。

 あと「GS美神」の外伝も読み直しましたが、このマンガにおける非道と情の深さをピーキーなレベルでバランスさせてる美神令子像は、連載当時の彼女とはちょっと趣が異なるというか、「絶チル」の連載を経た今の椎名先生ならではだよなとも思いました。根拠はないですが(ないのか)。

 大人気で発売直後は品切れしていたこの本ですが、今は普通にAmazonとかでも買えますね。
 売上は復興基金や震災孤児への育英基金として寄付されるとのことですし、何より荒川弘先生の描く「銀の匙」番外編に登場する「メガネをかけたら美人になる」トクさんの化けっぷりが本当に素晴らしいので是非。


ヒーローズ・カムバック (ビッグ コミックス)
細野 不二彦 ゆうき まさみ 吉田 戦車 島本 和彦+石森プロ 藤田 和日郎 高橋 留美子 荒川 弘 椎名 高志 かわぐち かいじ
小学館 (2013-04-30)

最近のマンガ感想日記

 お久しぶりです(´・ω・`)
 最近のマンガ関係の感想のまとめです。


i・ショウジョ面白い日記

 週刊少年ジャンプ新連載の「i・ショウジョ」は、今回のエピソードのヒロイン観てると何かちょうトキメクのは何故なんだろうと自問自答した結果、彼女は中学校時代にちょっと好きだった同級生に似ているのではないか? という結論に達しました。恋は遠い日の花火(体言止め)。
 決して、要所要所で無防備に見せる彼女の足裏に脚フェチ的な観点で萌えているのではありません。

 あと、「i・ショウジョ」の今回のエピソードは、ヒロインの姿が写し出されて画面を通じて彼女に干渉できるスマートフォンのアプリが話の鍵となってますが、個人的にここから連想してしまったのが、藤子不二雄のSF短編「丑の刻禍冥羅」。
 「i・ショウジョ」は健全な少年向けマンガなので、アプリを通じて女の子を操作できるとはいえ、やることはスカートめくったりおっぱいを揺らす程度でしたが、「丑の刻禍冥羅」の場合、人間が撮影された写真に対して釘を打てばその人物に激痛が走り、写真が車に踏み潰されればその人物も交通事故に遭って死んでしまうという、かなりイヤなガジェットになっています。

 両者を比較すると、「写した人間を操作できる」というアイデアは一緒でも、広げる方向が違うだけで全く違うテイストになってしまうのが凄いよなーとか思ってしまいます。
 というか、多分「i・ショウジョ」でもそのうち、「丑の刻禍冥羅」的なサイコホラーなエピソードは出てきそうな気がします。恋が呪縛に裏返るのは、我々の世界では日常茶飯事ですからね。

「実は私は」コミックス5巻まで読んだ日記

 最近週刊少年チャンピオンを毎週読める機会を得たのですが(ヒント:職場の同僚が買ったものが回ってくる)、今のチャンピオンの中で個人的に一番琴線に触れてるのが「実は私は」です。あまりに面白く感じたので、既刊のコミックスを週に1巻のペースで買い揃えてしまいました。
 本棚がオーバーフロー状態のために電子書籍版を購入して読んでるのですが、電子書籍はあまりに簡単に買えてしまって(金銭的な意味で)困るので、電子書籍は週に一冊だけ買うという誓いを立てています。ちなみに誓った対象はAmazon創業者ジェフ・ベゾスです。嘘。

 物語のメインは朝陽・白神・藍澤を軸にした恋の駆け引き(しかし、みんなアホの子なので駆け引きが成立してない)なんですが、4巻辺りから幼なじみの朱美みかんが猛烈な勢いで追い上げてきて5巻で完全に追い抜いた印象。彼女をこんな可愛くしてしまっていいの? と心配になるくらいです。
 あと、5巻では「黒峰とみかんの子孫」的なバックグラウンドを激しく匂わせた女の子が登場していますが、色々あって彼女がそのうち「うる星やつら」で言うところの諸星こける的な扱いを受けてしまうのではないかと心配です。
 マンガやキャラに対してすら色々心配してしまうのは歳のせいなのか。

絶対可憐チルドレン中学編終了日記

 先週のサンデーを読んだ時に一番驚いたのは、「絶対可憐チルドレン高校生編、今夏スタート!」の文字の下に描かれた、四人組のザ・チルドレンの姿でした。最初観た時は「誰この四人目!? 今更ナオミちゃん!?」とか激しく動揺してしまいましたが、Twitterで「あれは悠理ではないか」との指摘を受け、激しく納得した次第です。ナオミちゃん申し訳ない(何となく)。

 振り返ってみれば、中学生編とはつまるところユーリとフェザーと兵部の物語だったと言うことができると思います。ユーリは彼女の本当にありたい姿であった悠理となり、フェザーは未来を白紙に戻した上で薫たちに未来を託し、そして兵部は幼少期の成長を皆本やチルドレン達と「やり直した」ことで、これまでとは少し違った考えを持つところに至りました。
 来るべき高校生編は、まあ恐らくは皆本と薫を中心とした物語となるでしょう。特に皆本。果たして彼は「自分が育てた少女に惹かれるわけにはいかない」というセカンド童貞の誓いを今後も立て続けるつもりなのか、そうではないのか。彼の選択によって、今は「白紙」となっている未来が黒くなるのか白くなるのか変わってくるような気がしてなりません。
 勿論、ギリアム坊っちゃんが相変わらず捻くれてるのも気がかりです。

 何にしろ物語の再開は夏以降になるとのことなので、その辺を妄想しながら待ちたいと思います。高校生編は専門用語で言うところの「もうちょっとだけ続くんじゃ」になるのか、それとも「MISTERジパング」における本能寺編のようにきっちり物語を終わらせることに全力を注ぐ展開となるのか。何かもうちょっとだけ続きそうな気がする。

藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 2
藤子・F・ 不二雄
小学館 (2011-12-22)

「丑の刻禍冥羅」が掲載された大全集はこれ。ヨドバ氏は今頃何やってるんでしょうね


週刊少年マンガ誌読んでる日記

 お久しぶりです。
 最近、サンデー以外の週刊少年マンガ誌を読める機会が増えて来るようになった(=職場での回し読み環境が充実して来た)ので感想メモ。

最近の少年マガジン:
  • 赤松健先生の新連載(もはや新という時期ではないけど)「UQ HOLDER!」は、マンガの中に出てくるタームの端々に中二病的なエッセンスが潜んでおり、読んでてニヤニヤできるところが良いと思います(褒めてます)。
  • 久米田先生の「せっかち伯爵と時間どろぼう」は、回を追う毎にノリが「かってに改蔵」チックになってるように思えます。
  • 鈴木央先生の「7つの大罪」は文句なく面白いので、コミックス買い揃えました。
  • あと最近「アホガール」が面白く感じてきたのですが大丈夫でしょうか自分(と言われても)。
最近の少年ジャンプ:
  • 今週の読み切りの「世界遺産大戦パルテノンくん」が面白かったです。こういうマンガはジャンプじゃないと読めないと思う。
  • 暗殺教室」のビッチ先生かわいいなあ(小並感)。
  • かわいいと言えば、今週の「ニセコイ」の千棘も『勝気な女の子は泣くとかわいい』の法則の伝統を踏襲していて良かったです。
  • ジャンプに掲載されている作品は、どれも「何時から読んでも何処から読んでもおもしろい」構成をかなり意識している感じがします。載ってるマンガに馴染みのものが多いからそう感じるのかも知れないけど。
最近の少年チャンピオン:
  • 実は私は」が面白いです。基本的に出てくるキャラがみんなアホの子なのが良いですが、何よりラブコメとしてよくできていると思います。面白そうなのでコミックス買って読み始めたところ。
  • 侵略!イカ娘」の安定っぷりはもはや驚愕に値します(褒めてます)。
実は私は(1) (少年チャンピオン・コミックス)

若かりし頃に抱いていた「やはり女の子は人外に限る」という信念を思い出しました。回春。


日記サイト化準備日記

 お久しぶりです。インフルエンザから病み上がりました。
 インフルエンザに罹ったにも関わらず熱が37度2分くらいしか上がらず、半端に頭痛とクシャミと鼻水と腰痛が続いたせいか、何かまだスッキリしないというか、今ひとつ流行に乗った気がしません(間違い)。

 現時点の生活リズムではどう考えてもこれまでのような「一週間に一度か二度、深夜まで起きてサンデーの感想などを一気に書いて寝不足になり、残りはその解消に努める」サイクルを回すのが無理であることが判ったというか、インフルエンザにかかる程体の抵抗力が落ちたのは明らかに寝不足で深夜まで仕事してたせいなので、今度はまじめにそういう生活から脱却しないといかんという結論に達しました。

 なので、今後しばらくは散発的に日々の日記を書こうかと思います。
 何か年に1度くらいはここの更新サイクルを変えようとしては元に戻ることを繰り返していましたけど、今年は自分の健康のためにも本当に何とかしたいです(真摯)。よろしくお願いします。

 そして上の写真はここ最近購入した本(の一部)。

 「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」は、1巻を電子書籍で購入したので、今後も電子書籍の方を購入するつもりです。というか、電子書籍が買える作品については、随時電子書籍に切り替えようと思ってます。理由は勿論、物理的な本棚の制約です。

 「ガンガンJOKER」2月号は、読み切りで掲載されている「ユリカは魔女に食べられて」という作品が、「人間を食べる魔女と魔女に食べられる女の子の関係を描いた百合マンガ」という噂を聞き、何か面白そうなので読んでみたい! と思って発作的に購入。結果、想像以上に頭がおかしい(褒め言葉)作品で満足でした。設定からすると背徳の香りがするんですが、食べられる側の女の子ユリカの性格がハイテンションかつアグレッシブである点で相当救われてます。

 そして「少女サテライト」は、今は亡き雑誌「つぼみ」に連載されていた、星を擬人化した日常系マンガです。設定は突飛だけど内容は穏やか。話が進むに従ってキャラクターの性格付けがハッキリして来るので、読み進む毎に面白くなって行きます。

 これだけの文章書くだけで20分かかってしまいました。サンデーも勿論読みましたが続きは明日以降ということで。
 おやすみなさい(´・ω・`)


ガンガンJOKER 2013年 02月号
スクウェア・エニックス (2013-01-22)

まだ他のマンガちゃんと読んでないという


サンデー2012年51号感想【近況:痰が出ます】

終末のラフター

 「結界師」の田辺イエロウ先生が、満を持して今この時代の日本に向けて送るダークファンタジー巨編(予定)。それが「終末のラフター」です。
 一度破滅を迎えた世界、破滅をもたらしたと伝えられるが故に人々の恐怖と憎悪の対象となっている不死者の存在、何かにすがらないと正気を保てない程に陰鬱な社会など、震災後における現代日本をおそらく意識しているであろう作品世界を舞台に、田辺先生得意の生意気な少年がその陰鬱な世界を形作っているモノを相手に戦う──という趣向の、まさに「意欲作」といって良いマンガだと思います。何かこう、想像以上に大変なマンガが始まったという印象です。
 個人的には、田辺先生にはぜひ一度これまでのキャリアを全てかなぐり捨てる勢いで美少女わんさかコメディーを描いて欲しいなーと妄想していたのですが、こんな凄いマンガ見せられたらそんなこと言っていられないですよね(と言われても)。

 作品のテーマとしては、田辺先生のデビュー作である「LOST PRINCESS」に似ているものがあるのかなと思いました。
 「LOST PRINCESS」は、ドラキュラをイメージさせる魔物にさらわれた幼女を助けるため、同じく魔物的な力を持った生意気な若者が生意気に奮闘するというのが大雑把な筋書きなんですけど、幼女をさらった魔物にもさらわなければならない事情があり、幼女もそれを理解した上であえてさらわれていたという、単純な勧善懲悪の枠に嵌らない構成になっていたのが印象的な作品でした。
 おそらく「終末のラフター」の悪魔の力を持った不死者達も、人々から忌み嫌われてもそのように生きなければならない理由があるのではないかと思われます。何にしろ、これからの展開に期待して行きたい所存です。

おすもじっ!

 司のターン終了。こちらも前の彩香の寿司と同様、読んでいるうちにどんな味がするのか想像してしまう、たいへんに美味しそうな鰹の寿司でした。このお寿司は瀬戸内海に行けば食べられるんですかね?(半分本気で)

 そんな感じで途中までは清々しく爽やかな料理マンガだったのですが、評決のシーンで司に投票したおっさんに向かって牙をむき出しにして悪魔の形相で威嚇した彩香ちゃんで雰囲気は一変。やはり彩香ちゃんすごい。

姉ログ

 近衛姉弟に興味津々なミステリアス少女・佐伯風花の存在が、徐々にクローズアップされつつある展開になって来ました。彼女は単に輝のことが好きとかそういう単純な理由ではなく、もっとより大きな愛情を求めているように見えます。それ故に、モヤ姉が輝に向ける歪んだ愛情に興味を示しているのかも知れませんね。

 個人的には黒タイツキャラが増えるのは嬉しいです(単純)。

正しいコドモの作り方!

 「僕は今日子ちゃんのことが…
 あの悠が自分からこよみとのフラグをへし折りに行くという衝撃的な展開に。成立したフラグをへし折るというと「神のみぞ知るセカイ」の桂馬×ちひろの一件が思い出されますが、悠の場合は下半身のムラムラが最高潮になってて理性が効かないであろう状態にあるにも関わらず、精神力を振り絞ってフラグをへし折ったところに価値があります。

 彼が遺伝子のトラブルに巻き込まれずに普通に生活していたら、普通に付き合って普通に結婚していたはずのこよみとのフラグをへし折る精神力を発揮し、その上自分はムラムラ来てるのにも関わらず、こよみの純粋な気持ちを気遣う紳士な一面も見せるなど、これまでのボンクラっぷりが嘘のような大活躍です。
 もう彼のことをボンクラとは呼べませんなあ。本当は彼もヤりたかったに違いないんだけどなあ(ひどい感想)。

最終回:ひめはじけ

 「ひめはじけ」まさかの最終回。コミックス3巻で終了ということは、このサイト的な表現では「一番湯のカナタ」と一緒ですよ。残念です
 最終回は、6年経ったら姫さまがすごい太って帰って来たというオチ。ちょっと前のエピソードで姫さまが一時的に大人になった時とのギャップがひどくてあんまりだと思いました(褒め言葉)。

 クリスタルな洋介先生の次回作に期待します。いやマジで。

田辺イエロウ短編集 フェイク! (少年サンデーコミックス)

上述の「LOST PRINCESS」も収録されている、田辺イエロウ先生の貴重な初期短篇集。
「ラフター」のダークファンタジーな世界観はこの頃から既に先生の中に存在していたことが伺えます


絶チルコミックス30巻買いました日記

絶対可憐チルドレン

 もう先週の話になりますが、「絶対可憐チルドレン」のコミックス30巻の限定版を買いました。

 コミックス30巻な上に連載300回突破。連載が始まった頃は「前の連載の『一番湯のカナタ』は打ち切りだったし長いことサンデーで連載できずに他誌を放浪してたし、これがサンデーで読める椎名先生の最期のマンガになるに違いない」と決めつけてかかって悲壮感に溢れつつ読んでいたことを考えると、よくぞここまで連載が続いてくれた! と感謝の念を抱かずにはおれません。

 また、連載が始まった頃は、少年マンガの主人公が小学生の女の子三人組であるということなどが「ルール違反」と作者自身が自覚していたりしたものでしたが、今ではそのサンデーにおいても少女四人組の日常が物語の中核を成している「ひめはじけ」や、美少女が主役のコメディーと解釈せざるを得ない戦コレ!」のような女の子がアクションの主役を張るようなマンガも普通に掲載されるようになるなど、時流は確実に変化しています。
 「絶対可憐チルドレン」はそのような時流を作ったきっかけの作品である、と言えるのではないのでしょうか。いやマジで。

 ここまで来ると気になるのは絶チルがどこまで続くのかという点ですが、このコミックス30巻で「皆本×薫」路線が確定したこと、(現在の連載の方でも焦点が当たってますが)皆本と兵部の関係がこれまでとは大きく変わる兆しが見えていること、そして彼らにとっての最大最期最強の敵がギリアム(と悠理=ファントム)であることが明確になって来たこと、などを考えると、そろそろ終盤を見据えた展開になりつつあると推測しても、そう間違ってはいないのではないかと思います。

 ただ、同じくコミックス30巻で示されたように、物語の最大の鍵となるであろう皆本の薫に対するメンタリティは、まだ大きな問題を抱えています。
 このまま彼が薫に対する自分の感情を否定したまま未来まで行ってしまったら、結局皆本は「薫を撃ち殺すことでサディスティックな独占欲を感じてしまう」ヤンデレ化のみならず、この歳になってまでなお「べ、別に薫のことなんて何とも思ってないんだからね!」とツンデレ化までしてしまいかねない訳であり、いくら何でも面倒臭いですよね? この辺もうちょっと何とかならんですかね? というのが、コミックス30巻を読んだ段階での感想です(長い)。
 コミックス31巻以降では、フェザーと融合して『子供』になった京介と皆本が「保護されたエスパーとその保護者」の形でコミュニケーションをやり直す展開になっており、皆本の心のなかにあった兵部に対する確執が溶けることが期待されますが、その過程で薫に対する感情にも変化が訪れることはあるのでしょうか。

 あと薫は何か皆本に恋しているためかモリモリ可愛くなって行っているので、どんどん可愛くなるがいいと思いました。特に30巻第4話で布団に倒れる薫は、何かこうエロくはないのに凄いグッと来るので困ります。この先に彼女に待っているのは悲劇だと判ってはいるのですが、何とか彼女の恋が報われて欲しいものですねえ。
 「桜の園」編ラストで皆本が笑顔の薫を見て「もうダメかも知れない」と言いつつ吐いてましたが、彼も内心では自分が薫に惹かれていて、もうその気持ちに後戻りは効かないことに気付いているはずなんですよねー。ですよねー(←女子力高い女子っぽい相槌をイメージしつつ)

 そして限定版に付いてる付録のサプリメント総集編ですが、巻頭に付いてる描きおろしは以前椎名先生がTwitterで公開していた可憐ガイズの女体化イラストとかチルドレンの男体化イラストを元ネタにした話でした。
 特にガイズの女体化は正直問題作の部類に入りかねない気もしますが、まあ絶チル300回まで付き合った読者なら「今の椎名先生はこれくらい普通にやらかすよね」と許容してくれるに違いない、という作り手からの信頼を感じました(やや誇張)。


通常版はAmazonでも在庫回復。限定版は29日に再入荷のステータスになってます。
そういえばGS美神の30巻ってどうだっけと読み直したら、ルシオラが横島に惚れてました。美神はここからが長いんだよなー絶チルも長いんだろうなー


T・Pぼん購入日記+サンデー23号感想

 お久しぶりです。

 「最後の2話を含む初めての完全版!」なる宣伝文句に惹かれて、「藤子F不二雄大全集・TPぼん」の3巻を購入しました。
 自分は「TPぼん」のコミックスは潮出版社版と中公文庫コミック文庫版を所有していますが、この藤子F不二雄大全集版の3巻に収録されているのはこれらには未収録のエピソードのオンパレードなのが、往年のファンとしては非常に嬉しいです。これからゆっくり読みます。
 以上日記終わり

 以下はサンデー23号の感想です。


ムシブギョー

 この前の蟲奉行暗殺編に引き続き、実は仁兵衛どのはもの凄い剣の素質の持ち主であることを提示したエピソード。
 江戸に迫る危機を前に仁兵衛どのがハイパー化していくのは頼もしい限りなのですが、連載当初の「剣に対しては愚直だけどそれ以外は全くのボンクラ」な仁兵衛どのと比べると、随分遠くに来てしまったような気がします。「機動戦士ガンダム」でアムロがただの甘えん坊の兄ちゃんではなくて実はニュータイプだった、と知った時の感じ?(よく判らない例え) 
 例え仁兵衛どのがどれほど人間離れした尽力を発揮しようとも、せめて彼には「おっぱいの大きい女性が大好き」というおっぱい星人の矜持だけは忘れてほしくないなと思わざるを得ません。

マギ

 「赤魔道士」「青魔道士」といった形でのキャラクターのタイプ分け、魔法には属性が8つあってそれぞれに相性があるなどの話を見てると、「マギ」はこのままゲームになっちゃうんじゃないか? と思いました。
 ゲーム化するなら、自分はパーティーの前衛役であるモルジアナになって、魔法関係なくひたすら蹴りまくりたいです。あと白龍から唐突にプロポーズされてドギマギしたい。

 教官のおっぱいを見るだけであんな逆境に耐え続けられたアラジンは偉いと思う(感想)。

戦コレ!

 実は「戦国コレクション」のアニメは毎回見てるのですが、というか今期のアニメで毎週かかさずに観ているのは「戦国コレクション」と「しばいぬ子さんだけなのですが、単に「かわいい戦国武将をかわいいと思いながら愛でる」だけのコンセプトかと思っていた「戦コレ」アニメが第四話辺りから雰囲気が変化し、「現世に降ってきた武将達はこの社会のセーフティーネットによって守られない異邦人である」「アウトローな組織に雇われて犯罪を犯す者もいる」「武将達の存在は全ての人に許容されている訳ではなく、彼らを排斥したがっている人もいる」「武将達の元いた世界はこの現世とは時間軸が異なる、全くの異世界である」など、だんだんきな臭い雰囲気が散りばめられてきており、「ゆるい美少女アニメ」の枠内には収まりつつも、次第に油断ならない作品になりつつあるなと思ってます。

 その一方でサンデー連載の「戦コレ!」ですが、アニメなどとは全く異質だけど「これはこういうマンガだ」と覚悟さえできれば、これはこれですごい面白いマンガであるという評価は、もはや自分の中で揺るぎなくなっています。多分少数派だと思うけど。
 まかり間違っても信長と仙石君のラブコメ的な展開には陥らず、毎回信長を含めた過激な自爆オチを繰り返す愉快なマンガでいて欲しいものですね。

ひめはじけ

 「テコ入れなんだよよよよよー!

 何か唐突に、「神聖モテモテ王国」で言うところのデビル教団みたいなキャラが登場してきた今回の「ひめはじけ」。
 「ひめはじけ」は毎回楽しく読んでまして、姫さまの友達であるレギュラー陣も揃ってこれから楽しい美少女わんさかな日常マンガが始まるよ! と期待していたのですが、実はテコ入れが必要なほど人気なかったのかと心配になって来ました。がんばれ洋介先生。

ハヤテのごとく!

 マリアさんといえば、「ハヤテ」の連載初期はハヤテの憧れの女性で漫画内のヒエラルキーの最上位に位置していたように記憶していますが、そんな彼女も今では立派なナギのお母さんです。マリア自身も、もうそういう立場を否定しなくなってるような気がします。
 マリアの公式設定の年齢は17歳なはずなのですが、ここでいう17歳は井上喜久子さん的な意味での「17歳教」に近いものなのかも知れません。

電波教師

 「人生変わる程面白いモンに出会っちまって、学校なんて行っていられなくなる──全生徒がそうなるのが目標だ

 「やりたいことしかやらない」を公言する鑑が、教師という職業を通じて己の本当の趣味に目覚めた瞬間。カッコイイですね。今回はある意味、第一部完的な内容といって良いのではないのでしょうか。鑑先生の今後のご活躍にご期待ください(終わるの?)。
 「電波教師」って、「読者である子供たちに将来への希望を持たせる」という意味においては、極めて正統派なマンガなんじゃないかと思ってます。いやマジで。

絶対可憐チルドレン

 宇津美の出現に立ち上がって手ブラしながら驚いたり、その宇津美によって窮地に追い込まれた皆本達を心配して手ブラしながら「助けに行かなきゃ!」と言ってお尻を見せてくれる薫は、ホントにいい子だなあと思いました(読者サービス的な意味で)。

 物語の方は、理不尽なまでに京介を嫌っている宇津美と、彼から京介を庇いつつ自分は超能力者の育成に定評があることをさりげなくアピールする皆本、そしてその皆本に頼り甲斐を感じつつある京介少年、という感じでしょうか。皆本がごく自然に京介の信頼を得る行動をしているのは流石という他なく、フェザーの狙いはやはりこのような形で皆本と兵部の間に信頼の絆を作るところにあったのかなーと思ってしまいます。
 最終的にこの二人は手を結ぶことこそが、薫を悲劇の未来から救い出す唯一の道でしょうからね。

リーム姐さんの次にちょっと年下のユミ子をパートナーに持ってくる展開は流石です