2008年07月一覧

どうしてもスパッツは止められないと仰りたいんですね先生と思ったサンデー35号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 擬音で薫の乳首を隠す紫穂の高級テクニックに惚れました!(さぷいめんと感想)

 「To LOVEる」のララネタをやらかした薫を紫穂が遠慮無く引っぱたいたのは、ララと紫穂の声優が一緒であるという中の人繋がりネタだと気付いた人は、おそらく立派なアニオタだと思いました。
 アニオタの皆さんこんにちは。アニオタです(挨拶)。

 それで今週のサンデー本編ですが、今回から本格的に中学生編に突入。チルドレン全員が同じクラスに編入され、ちさと達ともクラスが一緒になったことで、基本的なノリは小学生編とそれほど変わらないっぽそうです。

 気になるのは、今回から登場した新キャラクターの雲居悠理。彼女もまた源氏物語が名前の出典になっているキャラクターなので、今後の物語の中でも重要な位置を占めることは確実であると思われます。
 初登場時に天性の魔性の誘い受けっぷりを披露して薫を襲い攻め属性に目覚めさせたり、走る時の効果音に「てうてうてう」という新機軸の効果音を発生させつつ転ぶことで男子生徒達を萌え殺したりと、とりあえずソッチ方面の実力は十分ありそうなのですが、紫穂が睨んでいるように彼女はただそれだけの存在ではないはず。

 「悠理の正体は、ブラックファントムのボスの横でエスパーに指令を出していた謎の少女ではないか?」なんて説を早くもネットで見かけましたが、言われてみればちょっと髪型が似ている様な気もします。ただ、ブラックファントム少女は少なくとも悠理程には致命的なドジっ子ではないと思われる(理由:ドジ踏むと死んじゃう組織なので)ので、ブラックファントム絡みであるとしても彼女とは別人か、あるいは同一人物だとしても人格を書き換えられているといった可能性はあるかも知れません。
 何にしろ今回のエピソードの鍵を握る人物であることは間違いないので、今後の展開に期待しておきます。個人的には、出てくる度に薫をアブない方向に目覚めされてくれるとより嬉しいです(バカ)。

 にしても、中学生編になってからは薫が格段に可愛くなりましたよね。勿論非ロリ的な意味で。スポーツウェアに身を包んで髪を結んで疾走し、自分の身体能力の可能性に目覚めて嬉しそうな表情をしている彼女の姿を見ていると、そりゃもうオレが女子でも彼女に惚れちゃうよな! とか思いました。
 そして同時に、「神のみぞ知るセカイ」の桂馬が第一話で叫んでいた「陸上部女は髪をくくってるんだよ!」という彼のこだわりが正しいものだったことを悟りました。髪をポニテにして疾走する薫には、確かに神性が宿っていましたですよ。

 神(=若木先生)の仰ることはやはり正しかった! 頑張れ若木先生!(おわり)


[crossreview]ビキニンジャ・ドキッ 1 (1) (ガガガ文庫 み 4-1) (ガガガ文庫 み 4-1)

ビキニンジャ・ドキッ 1 (1) (ガガガ文庫 み 4-1) (ガガガ文庫 み 4-1)
瑞浪 片奈 チームビキニンジャ わんぱく (小学館) / ¥ 660
「ビキニ姿の女子中学生忍者」のビジュアルが印象的なビキニンジャのノベライズ。しかし内容は格闘シーンが丁寧かつ緻密に描写された、良質のアクション小説。個人的には主人公の下宿先の母親の優しさにグッと来ました [7]
2008-07-27 17:51 | Permalink | Other Review


[crossreview]学園カゲキ! (ガガガ文庫 や 1-1)

学園カゲキ! (ガガガ文庫 や 1-1)
山川 進 (小学館) / ¥ 600
極めてオーソドックスな雰囲気の学園青春ストーリー。「目立った者が成り上がれる」演劇学校を舞台にすることで物語にメタ的な構造を取り入れた上で、最期はそのメタ構造をベタな熱血劇で撃破する展開が清々しい [7]
2008-07-27 17:50 | Permalink | Other Review


高橋留美子展に行きたいサンデー34号感想

金剛番長

 金剛番長も爆熱番長も基本的にバカなので、「人間は体に強い電流が流れると感電して死ぬ」ということそのものを知らないのではないかと思われます。自分が感電して死ぬという概念そのものがないので、感電しても死なないのです。即ちバカだから死なない。新感覚だ。

ハヤテのごとく!

 このエピソードがこういう結末になることは判っていたなずなのですが、いざ実際読むと辛いです。子供は基本的に例えどんな親であろうともその親に愛されようと振る舞うものなので、その健気な姿を見ているだけで、なんかこう切なくて死んでしまいそうになります。ハヤテの心情も判るし、ハヤテを二度と外に出させまいとするアーたんの心情も判るので、この二人の闘いを見ているのは本当に辛いですね。
 アーたんとしてはもはやハヤテがこれ以上不幸にならないためなら独房に監禁することも辞さないくらいの気持ちなはずですが、しかしハヤテには彼女の心境は理解できないでしょう。果たしてアーたんの選択や如何に。

神のみぞ知るセカイ

 栞編のサブタイトルは全て新井素子先生の小説のタイトルから取られているのだそうで、中学生時代に新井素子作品を読んでた自分としては何かこうグッと来ます。そして次回のタイトルは「おしまいの日」だそうです。「おしまいの日」。自分が初めて読んだサイコホラー小説なので、この作品は今も深く印象に残ってます。

 「おしまいの日」は、確か「自分の考える理想の結婚生活」と「現実の生活」が著しく乖離していることを認めることができず、自分は理想の結婚生活を送っているんだと信じ続けた挙げ句、妊娠したことがきっかけで精神が崩壊してしまう女性の姿を描いた物語だったと記憶していますが、栞もまた本を偏狂に愛するばかりに「視聴覚ルームを作るために本を処分する」という現実を拒否し、桂馬の子をお腹に宿したまま発狂して放浪してしまう運命にあるのでしょうか(子供?)。
 しかし桂馬には、どうやら彼女のエンディングが見えてきた様子。彼がエンディングが見えたということは即ち彼女に類推するキャラが出てくるギャルゲーをプレイした経験があるということであり、こんな心を病みがちなやっかいな女子もギャルゲーの世界ではそんなに珍しくないというかむしろゴロゴロしているところが、ギャルゲーの凄いとこだと思います。

史上最強の弟子外伝

 つまり、ジーク殿は単独で外伝マンガの主役を張れるほどの人気があるという解釈でよろしいのでしょうか。しかもメルヒェンなお話であるということは、こういうメルヒェンが大好きな子供達の間で人気があるということに?
 登場したての頃は単なる変態だったのに、今では子供達のヒーローたる立派な変態に。初登場時からのジーク殿のファンとしては嬉しい限りです。

オニデレ

 何ですかこの最終ページのラブラブっぷりは!
 洋介先生がこんなベッタベタでラーブラブなシーンが描ける人だったとは思いませんでした! 期待以上の面白さです! 洋介先生はやればできる子!(エラそう)


朧さんが若返りへのアップを始めましたサンデー34号絶チル感想

 「ウチはもう泣いて怒るだけの子供とちゃうでぇ!
 でも結局まだまだオトナにはほど遠かったという話でした。

 今回の話は葵が拗ねることでチルドレン達が条件闘争を仕掛けるのが目的だったみたいですが、葵が超能力の暴走を起こしたことで「まだ保護者としての皆本は必要」ということに気付いてしまい、結局は元の木阿弥に。
 その一方の皆本の方は、普段はチルドレン達の挑発を真に受けて大人げない対応をしてしまうんですけど、いざ彼女たちがピンチな状況になると、ちゃんと保護者らしい大人の対応ができる男なのが、何かこうズルいですよね。これじゃ惚れるしかないじゃん! 実際もう葵はメロメロだったし! この葵泣かせ!(何この感想)

 今回のような「ちょっと背伸びをしようとして失敗する」物語の構造は、中学生編における物語の基本パターンになるんじゃないかと思いました。
 あと、最後の方で薫が皆本に抱きついてる葵を見てどっきーん♥と少女マンガチックな絵柄になってしまうシーンがありましたけど、この辺の恋愛感情の芽生えみたいなのもテーマの一つとなるはず。「まさか痴情のもつれが最終戦争の引き金になったとは…」みたいなことにならないと良いんですけどね。

 あと今回は葵がミニスカ姿でランダムテレポートしまくるという話であったにも関わらず、パンチラがたったの二回しか無かった(葵で1回、紫穂で1回のみ)のがちょっと気にかかりました。サンデー随一のパンツマンガとは思えない慎重さ。中学生編になったのでパンツもいささか自重し始めたということなのでしょうか。
 個人的には、パンツに関しては量より質で迫って欲しい所存です。特に今回の葵の宙返りパンチラは、アングルといい葵の恥ずかしげにスカートを押さえる仕草といい、実に素晴らしい仕事でした。なんか椎名先生も大変そうですが、今後もぜひこの感じでお願いします。


「オニデレ」があの後どう話を転がすつもりなのか気になるサンデー33号感想

結界師

 「あんた達に出番はないわ、この役立たず!」と言ってる時音さんの絵を携帯の待ち受け画面にしたいです!
 あと着信音も「この役立たず!」にしたいです!(変態)

 まあ結果的には逆に「つけいる隙を与えぬ鮮やかな連携で敵を倒すところなどを見せつけ」たのは、裏会総本部から送られた新キャラの氷浦蒼士の方だったというオチだったんですけどね。登場するシチュエーション的には志々尾限を彷彿とさせますが、果たして今度の氷浦君の運命や如何に。
 あと全然関係ないですが、名前に「蒼」が入っていると、ちょっと中二病っぽくていい感じだなと思いました。男子たるもの、「青」を「蒼」と書きたくなったり、「蒼」と書いて「チカラ」と読ませたくなったりする時期が、必ず訪れるものなのです。なので、蒼士君も中二病まっただなかに違いありません。名前がそうなのでそうに決まってます(きめつけ)。
 しかも彼は名前に「蒼」だけではなく「氷」まで入っているので、きっとエターナルフォースブリザードを使えるはずです。相手は死ぬ。

MAJOR

 清水さんはサンデーを代表する数少ない体育会系女子キャラなはずなのですが、最大の萌えポイントは躍動的な肉体でも闊達な性格でもなく、正ヒロインとはとても思えない扱いの不遇っぷりにあります。彼女の不遇ぷりは、既に往年の「ハヤテ」の西沢さんを超えてます。

 あと家庭教師してる大学生のお姉さんが自室のベッドで寝込んでいたら、教わってる中学生男子が最初にやることは親に告げ口することじゃないだろう! その前にやるべきことがあるだろう! と思いました。要するに、現代男子中学生は教科書読む前に「いけない!ルナ先生」を読むべき。分母がパンティで分子がブラジャーよ!(何この感想)

神のみぞ知るセカイ

 「神のみぞ知るセカイ」の略称って公式には「神のみ」なのでしょうか。自分は「神知る」だとばかり思ってました。
 SEO的には「神知る」の方が「神のみ」よりもよさそうですよ担当編集者さん。「神知る」ならうちのサイトが今のところ上位に出て来ますし(本音)。

 今回は攻略対象の図書委員・汐宮栞の紹介でしたが、自分の思考を表現することが極端に下手な彼女はこのままだと学園を卒業後は間違いなく引きこもりになってしまい、「駆け魂」が自分の子どもに転生するどころか、男性と全く接触することなく人生が終了してしまう可能性が極めて高いと思われます。駆け魂がどうとかいう以前に、既に人生最大最後最強のクライシスに突入していますよ彼女。
 そんなアレな彼女を引きこもりの道から救える可能性があるのは、これもまた将来は引きこもりになることが有望視されている桂馬だというのが、何というかこう、人生って面白いですよね。みたいな(何この感想)。

トラウマイスタ

 今回はチンコネタが出たので私は大喜びです。トラウマイスタ=粗チン。
 でも、どっちかというとキレイなお姉さんにチンコが小さいと言われる方がトラウマなのではないかと思いますが。

 まあ別に、チンコなんて肝心な時にちゃんと機能すればいいんですよ! 大きさなんて大した問題じゃないですよスジャータさん! まあ、大きいのが好きだっていうならそれは好みの問題なので仕方ないですけどね!(何この感想)

魔王

 ついに巻末席に。主人公に徹底的に「考えさせる」スタンスを貫くこのマンガは個人的に非常に熱くなれるものがあるので、ぜひとも「拳児」的な意味での本当の巻末席として、せめて現在の第一部が完結するまでは優遇して欲しい所存です。
 今回の「マクガイバー」は、現在の安藤の置かれている状況が状況なだけに、なんか非常に説得力がありました。


[crossreview]さよなら絶望先生 第14集 (14) (少年マガジンコミックス)

久米田先生のギリギリなセンスの冴えは相変わらず。この巻では雷句先生の小学館訴訟に絡めたネタが「紙ブログ」や「絶望文学集」などに散りばめられており、マンガオタクならニヤリとさせられること必至。これは凄い [8]
2008-07-20 17:44 | Permalink | Other Review


[crossreview]となりの801ちゃん 3 限定版 (Next comics) (Next comics)

相変わらず飛ばしている801ちゃんと、それに振り回され気味なチベ君のコンビが楽しい。欄外に書かれた専門用語の解説も面白く、腐知識の勉強になります。付属の小冊子の出来が良いので、読むなら限定版を推奨。 [8]
2008-07-20 15:16 | Permalink | Other Review


強面だった紫穂パパがすっかりフランクに! サンデー33号絶チル感想

 「あのクソガキどもは、もういなくなっちゃったんだな…

 小学生のクソガキどもはいなくなりましたが、今度は中学生のクソガキどもが誕生したという話でした。
 今回は葵がトラブルを起こす話っぽいのですが、サブタイトルが「反攻作戦第一号」になっているので、今後第二・第三の反攻作戦が行われることは必至。葵や薫はともかく、なまじ成熟度が高い紫穂が本格的に反抗期に入ったらさぞや凄いことが起こりそうな気がしてなりません。楽しみです。

 そんなアレでチルドレン達は第二次性徴を迎えて変な色気が出て来たりして色々な意味で成長している様ですが、皆本の方は「小学校の卒業式の時に意地張って泣かないようがんばる」とか、チルドレンの性的な挑発に過剰反応するとか、相変わらずやることが微妙に大人げないので、チルドレンと皆本の間の関係は結局それほど変わっていないようです。
 並の男性だったら、葵に「ウチまだちょっと怖いけど…」とか赤面しながら言われた日には、思わずルパンダイブしそうになるくらいの衝動が発生するのが普通だと思うのですが、皆本は並の男じゃないですからね。いい意味で(いい意味なのか)。

 あとはちさとちゃんがすごい美少女になっててビビりました。
 チルドレン達と中学校は一緒なんでしょうか。チルドレンが公立中学に行くなら一緒かも知れませんが、基本的に彼女たちは家柄的には「お嬢さま」なので、そろそろ私立行ってもおかしくなさそう。その辺どうなんだろう。


ソーラーのことを教えてくれるドラえもんの姿に一抹の寂しさを覚えたサンデー32号感想

ハヤテのごとく!

 ハヤテの過去編は基本的に悲劇で終わることが確定しているエピソードですし、何よりハヤテの当時の家庭環境は報われないことこの上ないので、過去編に入ってからは何というか正直読むたびに切なくなります。
 でもまあ今回のエピソードは、「ハヤテのごとく」という作品の中でもかなりの重みを持つものになることも判っているので、今後このエピソードをどのように後の物語の中に織り込んで行くのかという、畑先生のストーリーテラーっぷりを期待して読んでいきたいと思ってます。ハヤテの過去もまた、絶チルで表現するところの「ムダな過去なんかない」という奴なんですよね。きっと。

 あとアーたんとハヤテのベッドでのピロートークのエロスぷりは異常。双方とも幼稚園児レベルにしてこのエロスっぷりは、もはやただ事ではありません。アーたんはどうも常世の存在ではないっぽいのでエロスなのも納得できるとしても、そんな彼女と対等以上にエロスを醸し出しているハヤテも尋常ではありません。
 つまりハヤテもまた常世の人間ではないということなのか。その辺どうなのか。

神のみぞ知るセカイ

 今回の攻略対象は、引っ込み思案どころでは済まないくらいの内向き思考な図書委員女子である模様。「もしこんな子が現実世界に存在していたら、三分も持たずにストレスで死んでしまうのではないのだろうか」と心配になって来てしまいます。
 前回の西原かのんも大概でしたが、今度はさらに輪をかけて社会性が欠如している子なような気がしてなりません。桂馬は果たしてどこまで彼女相手に正気を保てるのか。

アーティストアクロ

 今回のエピソードで、主人公のアクロはこの世界の「アート」から失われた面白さや楽しさを取り戻すために戦う存在であることが提示されました。己の信じる理想を実現させるために戦う! それがアーティストアクロ!
 このマンガは、想像以上に直球かつ真面目に「少年マンガ」をやろうとしている作品なのではないかと思いました。このスタンスには好感を覚えます。やっぱりアーティストアクロに女はいらねえ!(何でよ)

金剛番長

 判ってはいたことですが、やっぱりこのマンガの作者や編集者は黄金時代のジャンプが好きすぎます。刀で目を斬って迷いを絶つとか、あまりにも「男塾」的なセンスを全く隠すことなく真正面からぶつけて来るセンスには、ある種の戦慄を覚えるほどです。
 やはり少年マンガに自重は不要ということなのか。「好きを貫く」とはこういうことなのか。その辺どうなのか。

クナイ伝

 最終回。個人的には作品世界の雰囲気が好きなマンガだっただけに残念です。「暗号名はBF」といい「クナイ伝」といい、現代少年マンガの世界では子どもがスーパーパワーで大人に変身して大活躍! 的な路線で長期連載を狙うのは厳しいのでしょうか。
 何にしろ、クナイといずなのいちゃいちゃラブコメディっぷりは、読んでいてとても微笑ましかったです。緒里たばさ先生の次回作に期待します。