2012年03月一覧

あなたの心です。サンデー17号感想

 近況:TVでやってた「ルパン三世・カリオストロの城」を途中から観ました。何度見ても、何処から見ても、やっぱり面白いです。
 Twitterのタイムラインでは、映画放映当時に青春時代のまっただ中だった四十代以上の男女がみんなイキイキしてるように見えました(椎名先生含む)。「カリ城」にはこの世代が求めるエンターテイメントの全てが詰まってる気がする。多分。

 以下はサンデー感想です。

銀の匙

 マンガ大賞受賞おめでとうございます(再掲)。

 今回はブラジャー回(牛の)。「はじめてのあく」のアキとは違い、「銀の匙」のアキはこれまで色気とかおっぱいとかそういうのとは一切無縁な、というかむしろ自分におんなのいろけがあるとは全く思ってなさそうなタイプのキャラクターとして扱われているように思えますが、今回八軒が「ブラジャー」をアキのものだと勘違いして思わず彼女のおっぱいを横目で見つめてしまうシーンにおけるアキのおっぱいの描かれ方は、このマンガにおいては極めて珍しく、彼女のおっぱいの大きさや柔らかさを感じさせてくれる、実にお色気のあるものだったと思います。結構いい乳してるじゃないですか。見直しました(セクハラ)。

 しかし、いかな天然揃いの農業高校とは言え、いい歳した若い娘さんが同い年の男子に向かって「ブラジャー探してる」と言えばあらぬ誤解を招きかねないことに少しは想像を巡らせても良さそうなものなのですが、絶対そうならないのがアキというキャラクターなのでしょう。部活の先輩から「あんたはヒドい女だねえ」と言われてしまう所以ですね。

 まあアキはそういうキャラなので、八軒が一人で気を揉んでる駒場とアキとの関係は、おそらく全く彼の想像しているものとは違う、いたってしょーもないことなのに違いないでしょう。実際それがどのくらいしょーがないことなのか、今から期待しています。

 あとはホルスタイン部の変態メンバーが、至って真面目に牛の繁殖のことについて語ってるところが良かったです。農業高校という専門性に特化しているが故の知的な会話が素敵。
 自分の場合は工業高校だったので専門性という意味では彼らと一緒なはずなのですが、当時の部活動では彼らのような真面目かtインテリな会話は一切せず、部室のパソコンでゲームとか作りながら、アニメやマンガやゲームの話ばかりしていた記憶しかありません。アニメ雑誌の付録についてたララァが主人公のエロパロ小説が掲載された小冊子を読んだりしてた気がする(自分語り)。

AREA D

 「ジーザス」の七月鏡一先生原作+「DEFENSE DEVIL」の梁慶一先生作画という、個人的には今の小学館で考えうる最強コンビなんじゃないかと思ってしまうタッグによる連載が始まった「AREA D」。七月鏡一先生自ら「ポスト3.11」を意識した作品であることを明言するなど、相当気合が入っていることが伺えます。
 パラダイムシフトが起こり、これまでの世界とは一変してしまった世界を舞台に、異能を持つ者たちが異能者であるが故に迫害され、それでも彼らは人間であることをあきらめず、生きるために戦い続ける──というこの作品の趣向は、思想的・地域的に分断されつつある今の世相を反映しているものであると思います。「今だからこそ作られ、読まれなければならないマンガ」として認識される、文字通りの力作となることを期待しております。

 そして作画担当が梁慶一先生と来れば、勿論ナイスバディな美女が脱ぎまくることを期待せずにはいられない訳なんですけど、「AREA D」においては、服を着ているシーンがこれまで一度も登場していないという意味において謎の少女・リオが登場。これまでのところのお色気要素の一切を引き受けております。
 彼女はおっぱいはそこそこ大きいのですが、身体のラインはまだまだ幼く、決してナイスバディであるとは言えません。そういう意味では、これまでの先生の作品とはちょっとノリが違うと感じました。梁先生も、この作品で新たな境地を開拓しようとしているのかも知れませんね。とか勝手な期待を抱きつつ次。

電波教師

 「本日、少女漫画『終末学園』内の描写の一部が過激すぎるということで、雑誌が回収されるという異例の事態に──
 天上院先生の担当編集者は、少しは仕事をしろと思いました(ひねくれた感想)。

 話の内容としては、私の世代だと森山塔先生の「5時間目のヴィーナス」(注意:エロアニメ)の後半がこんなノリの話だったよなあとか思ってしまいました。「電波教師」も、掲載誌がサンデーでなければ絶対エロ展開になってたと思う。集団心理こわい。

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カリ城はDVDがコレクターズアイテム化してて高値なので、今買うならBlu-ray一択っぽい。
ルパンといえば4月から始まる原作リスペクトな絵柄のTVアニメもちょっと楽しみ


「そのひと」って言い方に兵部の薫に対する愛情を感じるサンデー17号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー読みました。

 今週の「絶チル」についての感想ですが、既に椎名先生が今回のエピソードの真意についての解説をブログでなさっているので、詳しくはそちらをご参照下さい(感想になってない)。
 読者の「知性」を信頼してくれている様子が伺えるのが嬉しいですね。

 今回の物語としては、自分が父親を満足させるだけの能力を持っておらず、それ故に愛されない鬱憤を他人を傷つけることで晴らそうとするギリアムに対して、かつて自分が愛するものから裏切られたからこそ同胞たちが同じ目に会うことから守ろうとする兵部、という構造になっていたと思います。

 またギリアムは一度兵部に(殺そうと罠を仕掛けたにも関わらず、結果的に兵部が身を挺してギリアムの命を助けることになったという、彼にとっては)屈辱的な目に遭っているため、今回の攻撃にはその意趣返しも兼ねられている、というわかりにくい目的もあったのですが、兵部はその目的を見抜き、(皆本にその意志が筒抜けになっていることを知ってか知らずか)ギリアムの悪意には汲みしないことを声に出さない独白で答えるという、これまたわかりにくい形で返答していたのも印象的です。

 これは要するに、この「兵部が憎くてたまらないギリアム」と「そのギリアムの憎しみを飄々といなす兵部」の二人の間には、憎悪という感情を介した独特のコミュニケーションが成り立っていることを意味しており、記号的に表現すればギリアム×兵部が既に成立していると解釈するべきではないのでしょうか。今回の一件で、ギリアムはおそらく兵部に対して更なる執着心を持ってしまうでしょうから、このカップリングは今後さらに関係性が強化されてしまうこと請け合いです。
 ましてや、兵部は既にその実体はこの世にはなく、ギリアムは直接兵部に会うことも叶いません。もう逢えないとなれば、片思いは更に積もるものと相場が決まってます。切ないですねえ。

 斯様な関係妄想を一人で楽しめるようになれば、椎名先生がおっしゃるところの読解力を鍛えられるのではないかと思うのですが、その辺どうなんでしょうか?(と言われても)

 そして今回のチルドレン達の衣装は、「黒タイツ越しのパンチラ」のコンセプトを極限まで拡張し、「黒タイツの上にパンツ履いてるように見える」デザインになっているところが黒タイツフェチ的に嬉しかったです。
 ちょっとだけ「ちょっとエッチな少年マンガ」のスタンダードな感想を書いて終わり。


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今週のサンデー読んでる最中は、体内に巣食う極小エイリアンに自分も小さくなって戦いを挑むゲーム「Xマルチプライ」のBGMが脳内で鳴り響いてました


生存+病欠報告

 お久しぶりです。

 今週のサンデーの感想ですが、途中までは書いたものの体調が悪いせいでペースが上がらず、書き終わる頃には夜中になってしまって明日以降の人生に影響が出てしまいかねないこと請け合いなため、お休みさせていただきます。
 「絶チル」はせっかく皆本×賢木の組んず解れつという、自分の頭の中に住むパティさんが覚醒しかねない楽しいシーンもあったのですが、突っ込めなくて残念です。
 このままだと明らかに埒があかないので、これから色々どうしようかなあと思案しているところ。

 そして「銀の匙」のマンガ大賞受賞おめでとうございます。毎回「何故このマンガはこんなに面白いの?」と不思議に思いながら読んでますが、いよいよ本格的に面白さが世間的に広く評価されて来た感があります。
 アニメ化の噂も既に出ていますが、まだエピソードが少ないので、そうなるには多分あと2年くらいかかると思います(勝手な予想)。


さよなら豚丼エピソードが掲載されるであろう3巻。
まだまだ連載は続くと思うのですが、こんなに早く切り札の「銀の匙」をオマケにした限定版を作ってしまって、これからの限定版ネタは大丈夫なんでしょうか


近況日記

 お久しぶりです(いつものことながら)。
 先週から今週にかけて読んだマンガとかの感想日記です。

週刊少年マガジン15号

 「さよなら絶望先生」が残り10週のカウントダウンが始まったと聞いたので購入。マガジンは現在諸般の事情(=主にお小遣い的な問題)で購読はしていないのですが、かつて「かってに改蔵」の終盤の変な盛り上がり方、そして最終回で明かされた衝撃の結末を経験している身としては、「絶望先生」でもきっとこれまでの全てをひっくり返すような何かをやってくれるのではないかと期待せざるを得ません。連載が終了するまではリアルタイムでマガジンを読もうと思ってます。

 あとこの号では「魔法先生ネギま!」も最終回を迎えていました。「ネギま!」はコミックス15巻辺りまでは購入していた(引越しのためやむなく処分)のですが、物語が魔法世界に移ってから以降はちゃんと話を追えていませんでした。なので、今回の最終回に「軌道エレベーター」「低軌道リング」「高速巡航宇宙艇」などのSF用語がバンバン出て来たことに、素直に驚いてます。
 いつの間にこのマンガはこうなったんだ? という謎を解き明かすために「ネギま!」のコミックスを読み直したいのは山々なのですが、どう考えても今はまだ時間が無いので、「ネギま!」を読みなおすのは老人ホームに入ってからの楽しみにとっておこうと思いました。あと35年後ぐらい?

少年サンデーS 2012年4月号

 サンデー超増刊が先月から何度目かのリニューアルを果たし、厚さ的には他の一般的な月刊漫画誌に比類しうるレベルにまで成長。従来の「新人育成雑誌」としてのベースに加え、本誌から「ハヤテのごとく!」の4コママンガや「史上最強の弟子ケンイチ」のスピンアウト作品、「名探偵コナン」や「MAJOR」の再録などを引っ張ってきて週刊少年サンデーとの連携を強化しつつ、「機動戦士ガンダムAGE」や「サイバーワン」(カードゲーム)のコミカライズ版を載せるメディアミックスをも睨んだ、随分と豪勢な雑誌になったなあという印象です。

 その辺はともかく、今号は個人的に期待している「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~」(田中ロミオ著/ガガガ文庫)のコミカライズ版が掲載されていたので購入しました。漫画担当の星野倖一郎先生は「メルΩ」の頃から絵柄が大好きで、「ポップコーンアバター」も楽しく読んでいたので、当然のことながら「AURA」もこれから毎回楽しく読もうと思ってます。まずは「異世界の魔女」佐藤良子が可愛いので良かったです(単純)。
 他の掲載作品では、第一回クラブサンデー杯の大賞受賞者である黒郷ほとり先生の「ミス研で逢いましょう」がいいなと思いました。端的な感想を言えば人間じゃない女の子さいこう(ネタバレ)。ジャンル的には少年マンガというよりは少女マンガに近い気もしますが、何より作品が描いている雰囲気が好みです。こういう学生生活送りたかった…。

初愛

 純愛漫画家・田中ユタカ先生の最新短篇集。素直に先生のファンなので購入。
 テーマ的には「大好きな人と初めて結ばれて嬉しい」という物語を、様々なシチュエーションで描く感じ。描いているのが男女のセックスなのでジャンル的には当然エロマンガに分類されますし、勿論内容はとてもエロいんだけど、しかしエロという表現だからこそ、エロスを通して相手に対する「博愛」の域に達した文字通りの純粋な愛情を描くことができる──という意味において、エロマンガという媒体の持つ力を体現しているコミックスだと思いました。いやマジで。
 全編にわたって「人を愛することって素晴らしい」という感情に満ちあふれているので、このマンガを読むことで凹んだ感情を救われる人も、きっといると思いますよ。

 純愛な表現が行き過ぎてちょっと笑ってしまうところも正直あるのですが、これはこれで田中先生のマンガの味だと思えばいいです。

 「神知る」16巻と「はじあく」14巻は現在まだ未読。
 「よつばとひめくり」は4月になるまで開封を我慢してます。


初愛   (バンブーコミックス COLORFUL SELECT)
田中ユタカ
竹書房 (2012-02-27)

田中ユタカ先生の著作「月とさくらんぼ」「愛人」には、生きることを勇気づけられた思い出があります(自分語り)


ニプレスは大人になってから!サンデー14号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 この前、会社への通勤途中に「『黒い幽霊』の名前って、サイボーグ009の『ブラックゴースト(黒い幽霊団)』から来てるんじゃね?」とか今更なことに気付いたりしてます。こんばんは(挨拶)。

 サンデー14号の「絶チル」は、ギリアムのクローン男の娘軍団によって賢木の身体に埋めこまれたものが「エスパーに寄生して超能力で増殖し、脳に移転したらエスパーを見境なく攻撃する」というやっかい極まりないガン細胞的な性質を持った物体「ESPキャンサー」であることが判明、それを察した皆本の指揮のもとでチルドレン達とショタっ子兵部が賢木に宿ったキャンサーを駆除しようと奮闘する──という筋書きでした。

 超能力でガン細胞を駆除するというと、やはり思い出されるのが「エスパー魔美」における「くたばれ評論家」のエピソード(ただし思い出せるのは40代以上限定)。魔美の場合は、ガンに侵された評論家氏の身体から直接ガン細胞をテレポートさせて除去してましたが、絶チルの場合は「抗癌剤でがんの進行を抑制し、その間に薬をガン細胞めがけてテレポートさせて細胞を破壊する」という、もう少し現実の医療寄りな描写をしているところが現代的だなと思いました。魔美みたいに転移したガン細胞を直接引っこ抜いて切除するのは、葵の絶妙のコントロール能力をもってしても難しいと解釈するべきなんでしょうね。
 あと「絶チル」とは全然関係ないんですが、この機会に久しぶりに「エスパー魔美」を読み直したら、自分の記憶に残っている以上に魔美ちゃんがポンポン脱いでてビックリしました。歴史に残る名作は違います(何)。

 そしてそんなやっかいな細胞を送り込んだギリアムですが、その理由というのが(賢木をコントロールして身体を手に入れるとかそういう実利的な理由ではなく)色々ぐちぐちと理屈をこねまくった上で「言いたいことを言って虚数空間に消えた兵部に対して、能力を持っている者は持っていない者から虐げられる存在であると言い返したい」からという、テオドールですら思わずツッコミを入れざるを得ないくらいひねくれたものであるというのが、何というかこう愛情とか父親からの期待とかいろいろなものが欠如している彼らしい捻じれっぷりだなあと思いました。
 彼は彼で色々と可哀想なところはあるんですよねえ。こんな彼にも、いつか「エスパーの女王」である薫に判ってもらえる時が来るんでしょうか。

 次回は、エスパーを襲う凶暴な存在と化した賢木に対して、非エスパーである皆本(と、そもそも人間ではないショタ兵部)がどう対峙するのかが見所になるんでしょうか。危機に直面した可憐ボーイズの今後の展開に期待しつつ、サンデー16号を待ちたいと思いました。


葵たちチルドレンの大始祖。もう35年も前の作品というのが驚き


あの忘れえぬ日々、そのために今、生きている。サンデー14号感想

神のみぞ知るセカイ

 あえて先週は番外編的なおかしなエピソードを入れてまで、今回の巻頭カラーで歩美の入浴シーンをぶつけてくる若木先生のサービス精神には、本当に頭が下がります。もはやパンツ履いてないとしか思えないエルシィとハクアの表紙と合わせ、電車の中で読みにくいことこの上ありませんでした。これでこそ僕らが大好きな週刊少年サンデーです。

 本編の方は、歩美への最終攻略を開始した桂馬の攻略の鬼っぷりというか、攻略モードに入った桂馬が如何に巧妙にピエロを演じているのかが、これまで以上に客観的によく分かる内容になっていたと思います。そんな桂馬に対しては、これまではハクアがツッコミを入れる立場だったんですけど、現在はハクアはむしろ桂馬の攻略が成功するよう協力する立場となっているので、ツッコミ役がちひろになってるのも面白いところ。
 ちひろの視点から見れば桂馬が歩美に対して「茶番」を演じていることは明らかなんですけど、ハクアが登場してからこれまでの話の流れで今は自分を含めた桂馬や歩美達が明らかに異常な事態に接しており、桂馬はそんな状況下で歩美を不自然に口説きに行っていることは、彼女も何となく判っているのではないのでしょうか。仮に昨夜桂馬にこっぴどくフラれたのもその不自然な状況下(=どうしても女神を出さないとダメな状況下で、女神を宿していないちひろとカップルになる訳には行かない)にあったことが原因だったことをちひろが理解できたのであれば、桂馬に対する感情も少しは緩和されるのか?も? と個人的には思ってます。それが何時になるかは判りませんが。

 でも桂馬が歩美の攻略に成功した場合、自分の目の前で自分がフラれた男と親友がキスするところをイヤでも見ないといけなくなるんですよね。そう考えるとキッツいっすね。とりあえずちひろは、事が済んだらハクアと一緒に桂馬を蹴り倒して憂さを晴らして頂きたいと、心から思う次第です。続く。

ポケットモンスターReBURST

 新展開開始。作画担当の田村先生は、「イエロードラゴンがあらわれた!」の印象が強いせいかロリっ娘(あるいはデコが広いデコっ娘)を描く作家という印象が今も強いのですが、今回登場したのはおっぱいが大きい上に胸の谷間とかビキニラインとかを露出してフラフラし、変身用のバーストハートをおっぱいの間から取り出したりする、セクシー極まりないお姉さんキャラでした。多分モデルはチョロネコ

ひとの ものを あそびで ぬすむ。 ぬすまれた ひとも あいくるしい しぐさに つい ゆるしてしまうのだ。

 これは専門用語で言うところの「可愛いから許す!」ですね。ポケモンBWはこういうノリが成立する世界観だったのですね。奥が深いです(感想?)。

犬部!

 前回はアリスが百田のところに戻ってきてしまったので、「これは更なる別離が待ってる悲劇フラグが立ったに違いない」と身構えてしまい、何かもうドキドキしながら読んでしまったんですけど、「殺されるくらいなら自分でアリスを安楽死させる」と言い放った百田の執念と犬に対する愛情が赤木(と、このエピソードにおける「現実」の体現者である高井教授)を動かし、アリスを元の飼い主にお得届けることに成功するという奇跡を成し遂げました。アリスにとって考えうる最高のハッピーエンドに物語が行き着いた時は、ホントに良かったと年甲斐なく安堵してしまった程。
 捨てられた犬たちにとって過酷な現実を少しでも変えられるため戦い続ける、彼らの姿勢には元気づけられました。そういう意味でも、今回のエピソードはたいへん面白かったです。我々も、世界を少しでも良くするために現実と戦わないとですねえ。

おすもじっ!

 「燃やしといて、これ。要らん、もう
 先週は父親の介入もあって司との料理勝負に応じた彩香。さすがのヤンデレ彩香ちゃんもこれで少しはおとなしくなるのかと思いきや、司が触れたから汚らわしいという理由でいきなり服を脱ぎ捨てたり、司との勝負に買って寿を手に入れることが確定事項であるかのように、これまで寿の代わりを務めていた人形を両手で引き裂いたりと、その猟奇的な行動は全く留まるところを知りません。
 司の親方は「あのお嬢ちゃんは一筋縄ではいかねぇ気がするぜ…」と、彩香の料理の腕前を警戒する発言をしていましたけど、それ以前に彩香そのものを警戒するべきだと思いました。個人的には、最終鬼畜兵器彩香ちゃんの狂乱っぷりをまだまだ楽しめるので大喜びしてますが(ダメ感想)。

はじめてのあく

 乙型レジェント、今週号でついに完結。「消去プログラムがプロテクトそのものを消去する隙を突いてジローが消去プログラムを停止するプログラムを送り込んだ」という理屈はありましたが、乙型のジローやシズカや仲間たちに対して、消去プログラムが同調するほどの愛情を持っていたからこそ乙型は生還できたと捉えるべきでしょう。
 自分の大切な記憶や思い出を守るために自分を消去するプログラムと戦うという展開は、「機動戦艦ナデシコ」第12話「あの『忘れえぬ日々』」を連想させますよねー?(30代後半以降のおっさんに向かって)

 そして、乙型とシズカは結婚するべきだと思った。


犬部!ボクらのしっぽ戦記 1 (少年サンデーコミックス)
高倉 陽樹 はまなか あき 片野 ゆか
小学館

実録青春ストーリー「犬部」!1巻はまもなく発売。毎回犬に脱がされる女子大生は原作に登場するんだろうか


賢木がお姫さま状態になってしまったサンデー13号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 あの賢木が、ティムバレコンビに「王様ゲーム」とは何なのかを教えていなかっただなんて!(感想)
 それとも、こいつらには色々な意味でまだ早いと判断したんでしょうか。あの二人には王様ゲームをやるような相手も今のところいませんしね。

 そんなアレで、ティムバレコンビに王様ゲームを伝授するまで死ぬわけにはいかない(←今決めた)賢木ですが、今回はいきなり「黒い幽霊」の仕込んだ精神攻撃を食らって大ピンチな状況にという展開になってしまいました。
 今回のギリアムの狙いは、どうやら賢木を乗っ取って身体を奪うことの様です。彼は自分のクローンを女装させる程度にココロが歪んでるギリアムのことなので、もし賢木の身体を奪ったら、クローンの能力の足しにする以外にも何かもう凄い残酷なことしそうな気がします。賢木に女装させるとか(残酷?)。

 そしてそんな状態の賢木を今助けられるのは、状況的にショタ兵部だけであるというシチュエーションも面白いです。「メガネもババアもヤブ医者も無能だから何とかしろ」とホンモノ兵部は毒づいてますが、なんだかんだ言いながらちゃんとヤブ医者=賢木を助けようとしているところは、(ナイの件とかで)兵部も賢木をそれなりに認めているということなのでしょう。多分。
 あと今回は、そのショタ兵部が賢木をサイコメトリーするするために賢木の服をサイコキノでバリッと破いたところにグッと来ました。単にメトるだけなら別に腕を掴むだけでもいいような気もするのですが、そこをあえて視覚的効果を狙ってバリッと破いちゃうところが、ショタ状態になっているとはいえさすが兵部は判ってますねと思いました(多分思い込みです)。

 次回は紫穂の力を借りた兵部が賢木を救う活躍する展開となるのか、また前回の兵部をメトる時は地味にハブられていた紫穂の逆襲はあるのか。
 寝て起きたら続きを読みます…。


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この前のサンデーのオマケについてた椎名先生描きおろしの「サイバーワン」カードを使える日は来るのかな(時間と金銭の余裕的な意味で)


美羽が目標目指して半裸で進む時、全身これ威力!サンデー13号感想

ハヤテのごとく!

 六週間ぶりの本誌復帰ですが、色々な意味でいつもの「ハヤテ」だったので安心しました。
 あと、このアパートはインフルエンザの集団感染が疑われるので一時閉鎖した方がいいと思う。

史上最強の弟子ケンイチ

 兼一の献身的なバトルのおかげでついに美羽の洗脳が解けて自我を取り戻した感動的な回でしたが、もはや美羽の下半身に布切れが残っていない状態で如何に美羽の股間を読者の視線からガードしているかをコマ毎に確認することに集中してしまい、前回に続いて今回もまた大変に申し訳ないと思いました。
 何か完全に隠すことを放棄してるコマもありましたよね?

ひめはじけ

 ひめさまの「10歳児の本能」は、本能というよりも何か違う病気なのではないかと疑ってしまうレベルなのですが、お隣さんの垂れ目のメガネっ子が可愛いのでいいと思います(錯乱した感想)。
 あと回を追う毎にノエルさんが可愛くなってる気がしますが、「ひめさまをダメにする女」という基本から全くぶれていないのがもっと素敵です。

アナグルモール

 ルチルが頭に石をぶつけられるシーンは本当に痛そうなので困ります(感想?)。

おすもじっ!

 ヤンデレ彩香ちゃんが寿を司の手から奪い返すために本性を晒して大暴れし、彩香と寿の父親である「大志万」の主まで出て来てどうなることかと思われたこのマンガですが、家元のじいさんのおかげでどうにか料理漫画の王道である司と綾香の料理勝負に物語をソフトランディングさせることに成功したようです。
 とりあえず、人が死ななくて本当によかったと思います。

はじめてのあく

 先週は乙型とシズカの友情を描き、「もうこれはシズカとジローの間にできた子供に乙型の魂が転生するオチしかない!」とまで盛り上がりましたが(やや言い過ぎ)、ジロー達の検討もむなしく乙型はプログラム通りその使命を終えて機能停止してしまいました。皆が諦めるなか、しかしジローだけは乙型の諦めていなかった! 彼の「家族を失いたくない」という熱意は果たして乙型に通じるのか! 待て次号! 的な流れ。
 とりあえず、「はじめてのあく」なのにこんなにシリアスでいいのかと思ってしまいました。我々は次回、無事復活した乙型MkIIの雄姿を見ることになるのか、それとももっと恐ろしい変わり果てた乙型を見ることになるのか。何か後者なような気がします。ジローの熱意を持ってすれば、乙型が再起動したら人間になってたとかいう展開もあり得ます(さすがに得ないと思う)。

犬部!

 百田先輩の犬好きっぷりが痛いほど伝わるアリス編。再び鎖でつなぐ時に全く抵抗しなかったアリスの姿が痛ましいです。
 そして一度は連れ去られたと思ったアリスが再び戻ってきた、という展開は感動的ではありますが、どう考えても次に待っているのは更なる別離に違いないので、なおさら辛くなります。次号を読むのがちょっと怖い感。でもがんばる。


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劇場版ハヤテのブルーレイ。「畑先生と監督のニ●動風テキストコメンタリー書き込み版特典DVD」がすごい気になる。公式がこういうことやる時代なのなー