2009年01月一覧

GWのコミックシティはサークル参加するんですかパティさん?サンデー8号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 ピコピコ動くぬいぐるみ葵を、コナミの科学力で何とか商品化できませんか?(アニメ感想挨拶)

 そして、何かここで椎名先生が「ちょっと内容が特殊な回」と仰っていたアニメ46話は、例の「です帳」編だという話をネットで見かけました。アニメの方でどこまで本家「デスノ」っぽくできるのか期待していきたい。

 以下はサンデー本編です。諸般の事情で列挙型。

  • パティの「自分の体を粒子化させて拡散し、粒子が存在している空間を物理的に操作する」能力は相当強いと感じます。「粒子レベルで自身の身体を操作するテレポート能力」という意味では澪と似ているのですが、パティは澪と違って極めてクレバーな立ち振る舞いを見せるので、敵に回すとつけいる隙が無い分ホントにやっかいそう。
     これで掛け算好きでなければ完璧だったんですが。
  • その掛け算方面では、パティは今回あっけなく賢木×皆本路線を放棄してましたが、でも賢木はああいう軽そうに見える性格や迂闊なところを含めた上で掛け算の左側として魅力的な存在であることに、早く彼女も気付くべきだと思います。様々なカップリングの形を許容できる懐の広さを持った掛け算好きに成長して欲しいですね(何)。
     あと1/21に発売された賢木のキャラクターCDに収録されているドラマが素晴らしい出来(掛け算的な意味で)との評判を耳にしているので、パティも聞いておくべき。
  • 紫穂はそのパティの能力を見据えた上で、電撃を加えて暴走させるという行動に出ました。葉に薫のことをバカにされたことが、今回の「無謀」な行動に出たきっかけだったように読めます。
     中学生になった紫穂は、初対面であるパティや葉の能力を瞬時に判断して状況を打開する行動を取れるクレバーさと、後のことを考えずに爆発的な行動に出る無謀さという、二面性を兼ね備えた女性に成長しつつある模様。皆本が持つことすら躊躇してた「エスパーハンター」もナチュラルに引き金を引こうとしてましたし、何かますますやっかいな女に成長して来てますね。将来が楽しみです。
  • あと賢木は「皆本だってそれ位のことはやってる! 大人なんだからいいの!」って言ってましたけど、そもそも皆本って童貞じゃないの? っていうか、皆本って将来薫と対峙する時まで童貞のままなんじゃないの? そこ重要ですよ?
  • ベッドで抱き合ってる賢木と女性の上からの映像って、誰のイメージなんだろうかと思った。

プロレスとギャルゲーが奇跡の融合を遂げているサンデー8号「神知る」感想

神のみぞ知るセカイ

 若木先生がブログで「この話を見る人は、予備知識として、鶴田×三沢のシングルマッチの映像を見ておいた方がいいですよ」と仰っていたので、YouTubeにあった鶴田×三沢戦を探して鑑賞したり、更にそのシングルマッチのフィニッシュに至る時に放たれる鶴田のバックドロップがあまりに印象的だったので、勢いで「ジャンボ鶴田 バックドロップ43連発」という動画まで見たりしてました。こんにちは(挨拶)。

 そして本編の方ですが、今回のエピソードは(プロレスオタ的な視点はともかくとして)普段は女子を攻略対象としている桂馬が、逆に女子から攻略対象にされてしまう立場の逆転が発生しているところが肝なのではないかと思いました。
 現時点で桂馬は長瀬先生の「不良生徒を更正させる」というゲームの攻略対象とされてしまっていることは明白であり、桂馬にとって現在の状況は立場的に極めて不利。しかも彼女からは、「現実の強さではなく、理想の強さを追っている」というプロレスの真意と、「現実の3D女子ではなく、理想の2D女子を追っている」ギャルゲーの真意が理念的に通じ合うものであることを教えられ、共感を示してしまう始末です。
 今の桂馬の態度を長瀬先生側から観察すると、「ツンデレ」のツン状態以外の何者でもありませんよね。

 思わぬ強敵に相対した桂馬の運命や如何に。また来週。


上目遣いの赤面少女から「あたしを好きにしていいから」と言われたい人の数→(サンデー8号「はじあく」感想)

はじめてのあく

 これはすごい!(先週の「これは面白い」からグレードアップした感想)

 我らが藤木先生が週刊連載漫画家としての進退を賭けて臨む渾身の作品(←決めつけ)「はじめてのあく」が、ついに第三回目に突入。巻頭カラーを飾るなど、いよいよ正念場に入って来ました(読者アンケート的な意味で)。
 今回はついにジローが己の心に芽生えたキョーコへの感情を自覚し、彼女を自分のモノにするために積極的にアプローチを開始、対するキョーコはそんなストレートなジローの感情に対して戸惑うばかり――という、概要だけ描けばごく普通のラブコメ的な展開になるはずのエピソードであるにも関わらず、「ジローには一般常識というものが全いので、自分の感情が恋であることを認識できない」という強烈なボケを設定することで、見事なまでのすれ違いドタバタコメディーを成立させることに成功しています。
 勿論、我々読者はジローとキョーコの感情が何であるかが判っているので、そのコメディーっぷりをニヤニヤしながら眺めて楽しむことができるという仕掛け。

 いやもう今回は全てのページのどこかしらかにニヤニヤできるシーンが存在しているので、「はじあく」読んでる最中は始終ニヤニヤしっぱなしでした。こんなニヤニヤできるマンガを描ける藤木先生すごい。マジですごい。
 これまで私の中で「藤木」と言えば勿論「シグルイ」の藤木源之助であり、失うことから全てが始まるのであり、藤木の剣先やや熱いか…なのでしたが、もはやこの認識は改めなければならないようです。今後は、「藤木」と言えばモリタイシ先生がモテていた大塚志朗先生がモテていたりするたびに嫉妬の感情を隠さない、非モテな藤木俊先生のことを真っ先に思い起こして行きたいと思いました。
 いやでも、こんな面白いマンガ描いちゃったら、藤木先生モテちゃうかも知れないですよ!(オタク男子に)


皆本は既に覗かれないと燃えない体質になっていたサンデー7号「絶チル」感想

 オレも悠理くらいの歳の女の子から「お父様」って言われてみTai!(挨拶)
 もう今日はサンデー8号の発売日ですが、サンデー7号の感想書きます。

 今回から始まった「パンドラリターンズ」編。前回のお見合い編はドタバタっぷりを演出するためだけに出てきた感のあるパンドラの面々ですが、今回は彼らとバベルがマジメにやり合う展開になりそう。
 とりあえず今回のエピソードでは紫穂+賢木のサイコメトラーコンビ対マッスル+パティの「ゲイとやおいは違うよ! 全然違うよ!」コンビが対戦するようなのですが、賢木がマッスルの脳内の皆本好きっぷりをメトったり、紫穂がパティの脳内の兵部×皆本っぷりをメトっちゃったりした時のことを考えると、どう考えても紫穂賢木組の方が不利なのではないかと思われます。
 いや紫穂は大丈夫か。紫穂なら更に黒い妄想(例:賢木×皆本)をパティに吹き込み、彼女に鼻血出させて戦闘不能にさせることも可能か。いやもう賢木は本当に皆本のことが好きですからね。アニメ版を観てると「気持ちは判るが、少しは自重しろ」って思っちゃいますからね。何の話だ(まったくです)。

 で、その賢木と、あと不二子にコードネームがついて皆本が自由に彼らを「使える」ようになったことは、事実上皆本がバベルの全てのエスパーを指揮することが可能になったとも言える訳で、バベルとパンドラの争いはますます皆本対兵部の対決の様相を呈してきそうな予感。中学生編は対ミラージュ戦がメインになるかと予想していましたが、ここに来てパンドラ絡みも重みが増して来ました。
 パンドラがこれまで以上に薫達にアプローチをかけて来るようになると、悠理ミラージュも動いてくるでしょうし、今後は更にバトル的な展開が増えていくのかも知れないなと思いました。

 あと、今回のサプリメントでは悠理がアレで「お父様」なナニなことを暗にバラすようなことしてましたが、本来はまだなじみのない読者のために作品への理解を助ける番外編であるはずだったサプリメントは、今ではすっかり本編と密接に関連しているというか、「本編でエピソードを裂く余裕はないけど、本編で使うネタとして事前に仕込んでおきたい」時のための場所として、積極的に活用されているように思えます。パティがパンドラのメンバーとしてなじんでいく過程なんかは、まさにそんな感じでした。
 こういう形で「作品内作品」を積極的に使うマンガってあまり例がない様な気がしますが、その辺どうなんだろう。

 でもこれって、読者としては面白いので一向に構わないのですが、作者にとってはもの凄く負担になってるんじゃないかという気が。おつかれさまです椎名先生。


我々は無乳眼鏡の時代の創世に立ち会っているのかも知れないサンデー7号「はじあく」感想

はじめてのあく

 これは面白いよ!(感想)

 今回は男女一つ屋根の下同棲型ドタバタラブコメディーとして、ンもう完膚無きまでに完璧な出来だったと思いました。
 お風呂場で裸見ちゃってキャーとか、女の子の部屋でぱぱぱぱぱぱパンツ拾っちゃってキャーとか、普段は邪険な態度を取ってる女の子がちゃんと歓迎パーティーしてくれて内面の優しさをさり気なくアピールするところとか、この手のマンガで行うべきエピソードをキチンと消化し、その上で「ジハクシール」というガジェットを効果的に使うことで、このマンガ独自の特徴を盛り込むことにも成功してます。絶妙のバランス感覚です。

 この調子なら大丈夫ですよ! このマンガはキますよ! ヤバイよ!(ヤバイの?)


さらば悪のゴン太くん・サンデー7号結界師感想

結界師

 ここ最近の正守は、良守に遺言めいた事を言うなどあからさまな死亡フラグを立てる行動をしていたので、来るべき扇一郎(自分内愛称:悪のゴン太くん)とのファイナルバトルはさぞや凄惨なものになるのではないかと期待していたのですが、実際に正守が扇一郎の元にたどり着いた時には既に扇七郎によってあっけなく倒されていたという、まさかの肩すかし展開。田辺先生にしてやられた気分です。
 更には、正守の政治的な意味での後ろ盾となっていた奥久尼も、同時に何者かの手によってバッサリ殺られちゃってるという展開に。これは七郎の兄殺しと裏でリンクしていることは間違いなく、裏会の実権を巡る陰湿なバトルが新しい局面に入ったことを伺わせます。奥久尼殺しに氷浦が絡んでいると臭わせたがっている演出を含め、ますます陰謀渦巻く展開になって来ました。

 今回はやたら血なまぐさいエピソードだったので、リフレッシュの意味を込めてそろそろ閃ちゃんが脱がないかなと思いました。閃なら時音の入浴シーンに対抗できる!(←関係ないです)


2008年コミック個人的ベスト10

 あけましておめでとうございます!(挨拶)

 年が明けてから17日も経ったことが信じられない今日この頃ですが、何か唐突に「2008年に読んだマンガをまとめてみたい」という衝動に駆られたので、今更ながら昨年買ったコミックスの中でのお気に入りトップ10リストを作ってみました。順番は適当です。

 昨年は現在マンガに対する投資を極端に抑制していた(要するにマンガ買う金がなかった)ので、ちょっと前に話題になった「このマンガがすごい!2009」に載っているタイプの話題作は、結局「『ダ・ヴィンチ』で記事読んだからいいや」とかそういうレベルで止まってしまっており、ほとんど買ってません。男女ともにベスト10に入ったマンガで自分が買ったのは「よつばと!」だけとか、どんだけ俗世から隔絶されているんだろうか自分。いや別にいいんですが。

 なので、今年の抱負はもうちょっとマンガを積極的に読むことです。とりあえずこの前コンビニでジャンプの「バクマン」読んだよ! 面白いね!(←こんなので大丈夫なのか)

   
椎名大百貨店
椎名大百貨店
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椎名 高志
小学館

 「絶チル」がアニメ化されて個人的に一番ありがたかったのは、この「椎名大百貨店」が発売されたことです(やや過言)。「一番湯のカナタ」と「絶対可憐チルドレン」の間を繋ぐ作品群が納められた貴重な一冊。現在の椎名高志という漫画家を語る上では必読と言えます。
 人生に大切なことは、己が「空から降ってきた人間じゃない女の子、最ッ高!!」な性癖を持つ人間であることを自分自身に対して認め、それを肯定して生きる勇気を持つことなのです。多分。

絶対可憐チルドレン 13
絶対可憐チルドレン (13)
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椎名 高志
小学館

 2008年は「絶対可憐チルドレン」にとって素晴らしい年でした。
 作品の長期連載化がほぼ確定となり、「未来」へ向けてじっくりと腰を据えて進んでいく物語を安心して読むことができる幸せ。作者自身が打ち切り覚悟で連載開始に臨んでいたあの頃懐かしいです。

神のみぞ知るセカイ 1 (1) (少年サンデーコミックス)
神のみぞ知るセカイ 1
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若木 民喜
小学館

 みんな大好き「神のみぞ知るセカイ」。個人的に、今年のサンデーを代表する作品になるんじゃないかと思ってます。
 何より読んでて嬉しいのは、作者の若木先生が自分の持てる経験とセンスを活かして、活き活きとこのマンガを描いている(ように思える)点です。人気出て欲しいなあという期待を込めて。

サナギさん 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)
サナギさん 6
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施川 ユウキ
秋田書店

 昨年完結した「サナギさん」。ここではあまり取り上げるチャンスが無かったですが、個人的には大好きなマンガでした。作者の施川ユウキ先生独特の哲学的なセンスが冴え渡る、かわいくて知的でかつブラックユーモアに溢れたユニークな作品です。
 個人的には、毒舌なマフユちゃんがたまに垣間見せる「サナギさん大好き」っぷりが萌えです。

みつどもえ 5 (5) (少年チャンピオン・コミックス)
みつどもえ 5
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桜井 のりお
秋田書店

 「みつどもえ」は2008年でかなり評価を高めたのではないかと思ってます。今年はもっとこのマンガがキますよ!(どこかに)
 主人公の三つ子を中心に個性が溢れすぎて変態の領域に達しているキャラクター達の絡み合いが読んでてとても楽しいのですが、とても密度が濃いので一気に読むと疲れます

宙のまにまに 5 (5) (アフタヌーンKC)
宙のまにまに 5
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柏原 麻実
講談社

 これもここで取り上げる機会はなかったものの、ずっと楽しみに読んでるマンガです。何かこう、作品で描かれている天文部やそれを巡る人達の雰囲気を味わうために何度も最初から読み直してしまう、そんなタイプのマンガ。
 なお「宙のまにまに」1巻が発売されて一気に人気がわき上がっていた頃、内心では「お前達は『まにまに』で初めてカシマミ先生の存在を知ったんだろうけど、オレなんかずっと前からゲリスタで先生の同人誌買ってたんだからな!」と変な優越感に浸っていたのも、今となっては良い思い出です(バカ)。

キミキス-various heroines 4 (4) (ジェッツコミックス)
キミキス-various heroines 4
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エンターブレイン
白泉社

 これもここで取り上げる機会はなかったものの(略)。
 東雲太郎先生のエロティックなキスシーンと、読んでて悶えること必至の甘いラブコメシチュエーションの数々に、毎巻ドッキドキさせて頂いてます。

青い花 3巻 (Fx COMICS) (Fx COMICS)
青い花 3巻
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志村 貴子
太田出版

 これもここで取り上げる機会はなかっ(略)。
 ジャンルとしてはまごう事なき「百合マンガ」なのですが、この時期の少女特有の友情・愛情・無邪気・嫉妬・その他諸々の感情が絡み合った複雑な想いが、実に細やかに描かれている作品という印象。3巻は発売日が延期されたことも話題になりましたよね。4巻出るのはいつだろう。

シグルイ 10 (10) (チャンピオンREDコミックス)
シグルイ 10
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南條 範夫
秋田書店

 みんな大好き「シグルイ」は昨年も絶好調。死せる牛股が伊良子相手に最期の大暴れをする10巻、異形だらけな「シグルイ」界の中でも抜きんでて異形な非モテ剣士・屈木頑之助が大暴れする11巻と、どちらもこのマンガでなければ味わえない独特の面白さを堪能させて頂きました。

エマ 10巻 (BEAM COMIX)
エマ 10巻
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森 薫
エンターブレイン

 「エマ」が完結したのは去年の出来事だったんですよ奥様(誰?)。随分遠い出来事の様に思えます。森薫先生の新連載が既に始まっているからかしら。
 10巻は勿論最期のエピソード「新しい時代」のグランドフィナーレっぷりが素晴らしいのですが、執事スティーブンスの四コママンガとかアデーレとマリアのエピソードとかアーサーの寄宿舎エピソードとか個人的に好きすぎる話が多く、何度も読み返してます。


[crossreview]みつどもえ 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)

もはや「三つ子コメディ」の枠を超え、群像劇の様相を呈してきた感のある「みつどもえ」最新刊。癖のある個性的なキャラ達が織りなすギャグの数々は、アクは強いが面白い。この巻は長女のみつばの雌豚ぶりが凄いよ! [9]
2009-01-12 13:29 | Permalink | Other Review


[crossreview]オニデレ 2 (2) (少年サンデーコミックス)

オニデレ 2 (2) (少年サンデーコミックス)
クリスタルな 洋介 (小学館) / ¥ 420
「オニデレ」2巻購入。サヤのデレっぷりが加速して行き、それと共に彼女が鬼の様に可愛くなって行く様が楽しい。またユナが八重歯っ子としての鱗片を見せ始めていて注目。サキのむっちりした体型もいいね(感想?) [7]
2009-01-12 13:06 | Permalink | Other Review


オレも思春期特有の恋愛をしたい!サンデー6号「絶チル」感想

絶対可憐チルドレン

 現役小学生の可憐Girl’sに「強く凛々しいドリル」って言わせた脚本家は天才!(今週のアニメ感想)

 そしてサンデーの方ですが、今回でお見合い編は終了。
 お見合いエピソード本編の方は、やはり菜々子さんの男絡みのトラブルが原因だった(語弊)というお約束に忠実な展開だったので安心して読めたのですが、お見合いが済んだ後で発生した「皆本が薫を飼い犬と間違えてベッドに引き込んじゃった」事件の方は(たった一話でここまで薫が「成長」してしまったという意味で)ちょっと想定外でした。まさかここまで薫が乙女チックになってしまうだなんて! 己の心の成長と変化に戸惑う、恋する思春期の少女モードになってしまうだなんて!
 作者の策略通り、ギャップ萌えに目覚めてしまいそうです。

 つまり、このエピソードはコメディにありがちな「お見合いエピソード」かと思わせておいて、本当の狙いはこれから加速して行くであろう「薫が皆本のことを恋愛対象として意識させる」展開に持って行くための準備をすることにあったということですね。皆本と薫のロマンスは、文字通りこの世界の未来を左右するものになる訳ですが、ついにこのマンガもそれに対して本格的に踏み込んで来るところまでストーリーが進んで来た様です。
 椎名先生のブログを読むとどうやら次回以降もこの思春期モードに入っちゃった薫の姿を拝めるみたいなので、その辺を楽しみにしていきたいです。いいなあ思春期女子。健全な意味で。

 あと今回は、何気に賢木が地味に面白かったです。皆本母の前で「できるサイコメトラー」を演じる紫穂をからかう挙動を見ながら賢木×紫穂的な妄想を抱くこともできますし、深夜皆本の部屋でアヘ顔しながら眠っている(語弊)賢木の姿を見ながら賢木×皆本的な妄想を抱くことも自由です。賢木というキャラの懐の深さを垣間見た思いです。
 自分は賢木×紫穂も賢木×皆本ネタもどっちもオッケーなので、どちらもおいしく頂くことができました。ありがとうございました。

 そして朧さんは、いい機会なのでここらでお見合いとかして、自分の人生の意義というものを考え直した方がいいと思います。
 連載が始まった頃は「ミステリアスな美女」的素敵キャラポジションにいたはずなんですけどね…(´д`;)