2009年01月一覧

2009年のサンデーは若木先生が引っ張ると確信したサンデー6号「神知る」感想

神のみぞ知るセカイ

 「落とし神」こと桂馬は、ギャルゲーコミュニティの中だけではなく、ゲームメーカーからもリアル神としてあがめ奉られていたのであった! という事が判明したエピソード。また、この作品世界における「ギャルゲー」がどんなものであり、社会的にどんな位置付けにあるのかを解説しているエピソードであるとも言えます。

 このマンガにおける「ギャルゲー」は、我々のいる現実世界のギャルゲーとは同じギャルゲーと言えどもちょっとギャルゲーが違うのではないか? という感覚を何となく持っていた方もいるのではないかと思うのですが、今回のエピソードによって、この作品における「ギャルゲー」は単に女性との恋愛をモチーフにしたゲームというだけではなく、何よりも桂馬が言うところの「2Dヒロインへの愛」が込められているかどうかが評価されるものになっているみたいです。

 そういえばちょっと前のエピソードで、桂馬がギャルゲーの歴史をエルシィに語る時に(通常のギャルゲーの進化の過程ではなく)「2Dへの愛が3Dを打ち破った! 足りないDはDREAMで超える! それがギャルゲーだ!」みたいなヤバイことを真顔で語っていたので、流石にこれは桂馬の妄想だろうと当時は思っていたんですけど、実はこのマンガの中では「足りないDはDREAMで超える」ど根性スピリッツこそがギャルゲーにとって最も大事なものになっており、そしてそのスピリッツをギャルゲーメーカーに叩き込んだのがよりによって桂馬本人だったということになっていたとは驚きました。まさに桂馬は、この世界におけるギャルゲーの創造主の立場に立っているのです。
 まさかこのマンガが、ここまで桂馬と「ギャルゲー」の関係について、ここまで壮大な設定を用意していたとは思いませんでした。今回のエピソードを初めて読んだ時、はからずもちょっと感動してしまいました。いやマジで。

 なお、今回のエピソードの中で「ギャルゲーは全世界で500万本売り上げる」との表現があったので、実際世界規模で500万本売れたソフトにどんなものがあるか調べてみたところ、Wii版「ゼルダ」やPS版「トゥームレイダー2」、PS2版「クラッシュ・バンディクー4」などが該当する様です。ゼルダと同じレベルでギャルゲーが売れる世界ってどんなだろう。
 二次元キャラと愛しあって生きてゆける人達が、世界中に500万人もいる世界。それはきっと、この現実世界よりも遙かに素敵なところなのかも知れません。


今週号読むまで主人公のメガネっ子が女子だということに気付かなかったサンデー6号「はじあく」感想

はじめてのあく

 「はじめての」という単語を見ると反射的に「おるすばん」を連想してしまうお兄ちゃん達こんにちは!
 このロリコンどもめ!(バックベアード様の声で)

 そういうアレとはおそらく何の関係もなく連載が始まった「はじめてのあく」。みんな大好き「こわしや我聞」の藤木俊先生が、幾度かのサンデー超での読み切りを経て、ついに満を持して週刊少年サンデーに帰って参りました。

 満を持しているだけあって、第一話から藤木作品独特のテイストが全開。
 貧相な体格に地味なメガネにもっさい髪型、ハイキックを繰り出しても決して翻ってパンツを見せることがない鋼鉄のスカートという、全く以て少年マンガにおけるヒロインらしくない女子高生をあえて主人公として登場させるストイックさ。その一方で、彼女の相方として「悪の科学者」を名乗る明らかに常識外れで独善的な思考の持ち主の少年をぶつけてくるという破天荒さ。主人公の友達や従姉も一癖ありそうな連中ばかりです。
 どれも、藤木先生の持ち味が存分に発揮されている、素敵なキャラクター達だと感じました。

 藤木先生の作品の魅力は、個性的かつ(良い意味で)独善的なキャラクター達が作り出す作品世界の雰囲気の心地よさにある――と私なんかは思っているので、そういった意味でもこの「はじめてのあく」もまた自分にとってはとても楽しめる作品になりそうな予感がします。
 おそらく今後登場するであろう、これまた破天荒に違いない「正義の味方」達との掛け合いも含め、このマンガの世界がこれからどうなって行くのか注目して行きたい所存です。

 そんな「はじめてのあく」に対するこのサイト的な懸念点としては、「常識的な性格の主人公の前に、異世界からの闖入者が!」というこの作品のスタイルが、ほんのちょっとだけ「一番湯のカナタ」を連想させてしまうところくらいでしょうか。そういや闖入者が姉弟ってとこも、弟が変なガジェット使ってトラブルを引き起こすところも、主人公の家庭が父子家庭ってとこも似てますよね。
 がんばれ藤木先生(←ひどい)。


ダヴィンチの登場でこの作品は「最後の晩餐」を迎えるのか?(上手いこと言ったつもり)サンデー4+5号トラウマイスタ感想

トラウマイスタ

 「トラウマイスタ」はヒロイン格のスジャータさんがやたらちんこの大きさに拘ったり、執拗に涎を描写するエピソードがあったりと妙にフェティッシュなマンガなのですが、今回登場した「ダヴィンチ」を名乗る新キャラクターは、その変態性においてこれまでのフェチ描写を遙かに凌駕しているといえます。

 彼が使役しているアートマン『モナ・リザ』がロリッロリな少女の姿形をしているだけでも十分にヤバいと思うのですが、彼女の股間から腕を突き出して口に突っ込んだり、彼女の股間から「ズル…」と音を立てて頭から出てきたり、彼女の股間を「モナ足! モナ味! おいしィー! おいしすぎる!」と叫びながら舐め回すなど、やたらと股間にこだわる描写の数々はまさに圧巻でした。何という股間フェチ
 ダヴィンチの登場を以て、「トラウマイスタ」は完全にサンデー読者の青少年にフェチの神髄を植え付けるマンガになったと言えましょう。素晴らしいです。少年マンガは読者にトラウマを植え付けるくらいの毒がないといかんですよね!(いかんのか)

 なお、「モナ・リザ」の能力はおそらく重力操作で、対象物を重力で引き寄せてそのまま圧壊させる技を使っているものと思われますが、彼女の主のダヴィンチの変態っぷりの前では、斯様な理屈など大した意味はなさそうです。
 しかしレオナルド・ダ・ヴィンチも、まさか後世で自分がこんなこんな変態キャラのモデルになるとは思わなかったのではないのでしょうか。うっかり歴史に名を残すと恐ろしいにゃー(ファーザーの声で)


コミケ75行って来ました日記

国際展示場

限定DVD-BOX

 既に昨年の話になってしまいましたが、コミックマーケット75に行ってきました。
 行けたのは2日目だけ、時間の都合で回れたのは「絶チル」(と「マリみて」)+企業スペースのサンデーGXブースだけという感じでしたが、とりあえず絶チルの本を出しているサークルさんの盛況っぷりを確認できて何よりでした。行列できてるサークルさんもありましたしね。

 購入した絶チル同人の本:

 個人的には、狙っていた「透光ポラリス」さんの兵部×不二子本が行った時には既に売り切れていたことがちょっと残念でした。見本誌読ませて頂きましたが、ホント面白かったです(私信)。不二子と兵部の過去の物語は原作でも断片的に語られているだけなので、色々と想像のし甲斐があって面白いテーマだと思います。

 サンデーGXのブースでは、アニメ版「絶対可憐チルドレン」の限定DVD-BOXが売られていました。
 自分が行った時(29日の午後2時くらい)で既に残り2個の状態だったので、多分その日のうちに売り切れちゃったんじゃないかと思われます。基本的に金を使わないファンである自分からすると、こういうグッズに投資できる方々の存在が眩しいです。
 あとはサンデー50周年記念の「GS美神」のテレカも置いてありました。

 30日の夜は、かーずさん&だんげさん幹事の忘年会に参加させて頂きました。こんな機会でないと滅多に会えないようなネットで活躍されている方々と、これまたこういう機会でないとできないマンガの話を沢山できて満足。当日会った皆さま、お相手ありがとうございました。
 とりあえず、たかすぃさんと議論した結果、『「MAJOR」はどうやったらストーリーに決着をつけて終わることができるのか?』という少年サンデー最大の命題に対して『吾郎が童貞を失った時が最終回になる』との結論を出せたことが、今回の最大の収穫です(何)。


あけましておめでとうございます

 あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いします。

 2008年は「絶対可憐チルドレン」がアニメ化され、椎名先生もブログを活発に更新して下さるなど、椎名高志先生ファンにとってはとても嬉しい年となりました。今年もファンにとって良い年になりますように。
 漫画業界的には今年は更に厳しい年になること間違いなしなのが気がかりですが(ドクロ)。

 個人的な抱負としては、昨年は忙しさもあってサンデー以外の雑誌がほとんど読めなかったので、もう少し様々な雑誌に積極的に目を通して行きたいです。
 ここの更新頻度ももう少し改善して行きたい。毎年言ってる様な気もしますが。

トップページを毎年恒例のおキヌちゃん版にしました