そろそろ生活リズムを改善させたいです(近況)サンデー26号感想

結界師

 『真のヒーローは高いところから現れる』とは「人造人間キカイダー」の時代から脈々と特撮界に受け継がれて来た不文律ですが、今回の「結界師」の良守は総帥に本家を攻められ大ピンチな扇七郎の前に颯爽と高いところから現れたので、今私の中で良守はキカイダーに匹敵するヒーローであると認定されました。これで後はトランペットを吹きながら登場すれば完璧です。兄でライバルの正守は、それに対抗して高いところから口笛を吹きながら登場すればいいと思います(感想?)。

 あと、扇七郎が守護する神所有地の主の繭香様の、空気を読まないワガママっぷりは凄いなと思いました。自分の身がピンチな状態なのに聞き分けなしにワガママを言い続けるとは、さすが神様は違う。
 こんな女性のホスト役を四六時中やってるんだったら、そりゃー七郎は人間の女の子の扱いが上手くなる訳ですよ。変なところに感心。

神のみぞ知るセカイ

 旧悪魔に心を取り込まれ、妹の楠に対する劣等感や嫉妬などがない交ぜになった複雑な感情を吐露する檜。怪物化してから誰にも喋れなかった本心を暴露するという展開は、「ハートキャッチプリキュア!」を彷彿とさせます。させます(連呼)。
 もし楠がプリキュアであれば、おしりパンチプリキュア大爆発といった技を絡めてテンションを上げつつ、最後は超必殺技であるフローラルパワーフォルティッシモで締め! こころの種が生まれそうですぅ~! ぷりぷりぷり~ん!(排泄音) というお約束的な展開が待ち受けている訳ですが、しかし残念ながら楠は伝説の戦士プリキュアではないので、斯様な手順で姉を正気に戻すことはできません。プリキュアで言うところの「こころの種」を生み出すためには、楠が檜の己に対する複雑な感情を、悪魔との闘いの中で解きほぐさなければならないのです。
 運命の姉妹対決の行方は如何に! 果たして二人の間にこころの種は生まれるのか! 待て次回! みんなのハートをキャッチだよ! という話でした。俺の中では

 あと、「ハートキャッチプリキュア」の「こころの種が生まれそうですぅ~」のシーンはうんこを彷彿とさせるということで演出が変更になった経緯があることで有名ですが、でもやっぱりどうがんばってもあれは排泄シーンにしか見えないので、DVD収録時には修正前のバージョンを再録することを希望しておきます(何の感想?)。

戦国八咫烏

 雑賀孫一が織田信長と邂逅するエピソード。史実では、孫一率いる雑賀衆は今後織田信長の行く手に何度も立ち塞がって戦うこととなるのですが、果たしてこのマンガではどのような展開を見せるのか注目です。
 今回のエピソードは、何というかこうヤンキー同士が命を賭けて意地を張り合ってる感、そしてそのヤンキー同士の意地の張り合いをマジに受け取って何とか場を納めようとする藤吉郎のオタオタ感が出ていて、とても面白かったです。

 そして織田信長というとこのサイト(一応椎名高志先生のファンサイトです)的にはどうしても「MISTERジパング」を引き合いに出さないといけない訳ですが、今回「八咫烏」を読んで、信長モノの肝はやっぱり「如何に木下藤吉郎(=日吉)の信長好き好きっぷりを描写するか」にあるんだなと再認識しました。
 「MISTERジパング」の日吉は信長に対して「殿の天下が見たいんだ!」って真正面から愛を告白して信長にフラグを立たせることに成功してましたし、この「八咫烏」でも「信長様の夢は手前の夢! 殿のためなら死ねる!」的な愛の告白をハキハキと言い、その言葉が真実であることをを文字通り「信長の盾」となることで示した籐吉郎の態度に孫一がヤられてしまった結果、彼を「英傑の器あり」とみなしたと解釈することができると思います。
 つまり、籐吉郎は信長を愛することでキャラが立つ存在なのだということですね。わかりました(自己完結)。

アラタカンガタリ

 敵となる男の懐に忍び込むために女装したはいいけど、その相手に女装姿を惚れられてしまって大弱り! という展開のマンガは何度か読んだことがありますが、今回の「アラタカンガタリ」には『その相手・クグラは実はまだ子供で、自分の保護者であるエトに対してコンプレックスを抱いている』という更なる仕掛けが施されており、その設定の奥深さに感心しました。
 仮にも少年誌であるサンデーで、ショタっ子と女装男子のカップリングだなんていう時代の最先端を行くストーリーを堂々と展開させるとは、さすが渡瀬悠宇先生です。

 しかし、そんなカップリングが今にも成立しそうになった瞬間、空気を読めない門脇少年が革をブッ殺しに降臨して台無しに。いやまあ実際このカップルが成立されたら色々と困りそうなので、これはこれで良かったのかも知れませんが。

はじめてのあく

 緑谷妹こと花子さんが本格始動。これまでは兄の友人達の奇行を影から見ては赤面しながらビクビクするちょっと内気な女の子程度の扱いでしたが、事実上の主役となった今回は赤面しながらビクビクしつつ周囲に迷惑を振りまくドジっ娘トラブルメーカーにグレードアップ! ドジっ娘なのでパンツを見せる行動もナチュラルにしちゃいます! という感じで、初主演作にして完膚無きまでなサービス要員としての完成度を見せつける結果となりました。
 作者の藤木先生によれば、彼女は「ユキと緑谷に進展もたらすために出した」とのことですが、私には花子がどう転がればこの二人を進展させられるキャラになるのか、現時点では皆目見当が付きません。これからどうなっちゃうのこの子。

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