裸サンデー日記(別名:サンデー28号感想)

 お久しぶりです。
 先週発売されたサンデー28号と言えば、あだち充先生が月刊サンデーで連載を開始した「MIX」が大好評につき週刊少年サンデーにも掲載されたことが一番の話題だったと思われますが、個人的にはそれ以上に「何か今週のサンデーって、裸の露出がいつもよりも多いんじゃね?」という点が気になりました。
 なので、それを検証するべく、今回は裸が出てたマンガについて感想を書こうと思います。あくまで検証が目的です。ホントです。

電波教師

 金にうるさい女性は乳がでかいという「GS美神」の伝統を今に受け継ぐキャラ(ウソ)・蔵持円の着替えシーンが序盤に登場。
 このシーンの挿入により、ちゃんと胸の形を保持するブラジャーをしてるにも関わらず、制服を着ると自然に乳袋状態に移行する彼女のボディラインの素晴らしさをより堪能できるというもの(褒めてます)。

 しかし今回は、その円の「フィアンセ」という肩書きで登場したヘル・ゲイツがメインでした。ヘル・ゲイツ
 彼は現実世界におけるマイクロソフトに相当する覇権的地位にあるゲーム会社の御曹司であり、天才プログラマーにして天才ゲーマーであり、ゲーセン閉店後もゲームやりたいためだけにそのゲーセンを買収したり、円を嫁にしたいがためだけに円の親の会社を買収したりするワガママな男であり、それなのにイケメンであるという設定の超人ですが、何よりヘル・ゲイツという名前がいいですよね。ヘルですよヘル。「こいつは悪役である」ことが一瞬で把握できる、単純かつ判りやすい名前だと思いました。
 この辺の絶妙な厨二的なセンスが「電波教師」の魅力だと、勝手に思ってます(褒めてます)。


ひめはじけ

 「私、はだかジャケットが趣味なんです」という台詞だけ読むと立派な変態さんなんですが、これはノエルがひめさまに対して忠烈つかまつった証であることは、本編を読んだ方なら理解できると思います。これは忠義の裸ジャケットなのです。

 というか、まさかノエルの過去回がこのタイミングで挿入されるとは想定外でした。彼女はかつては失敗を恐れて何もできない人間だったが、自分の失敗(=ウヒャッホイ)を恐れずに常にそれを克服しようとするひめさまの心意気に心酔して勇気を得ることができた──というエピソードはたしかにまあ感動的なのですが、結果的に更に残念なことになってるような気がするところが、何というか彼女らしくていいなと思いました。

 あと、裸ジャケットってそんなメジャーなジャンルなの(性的な意味で)? と思って検索してみたら、ちゃんとpixiv百科事典に項目があって感心させられました。了解

ムシブギョー

 お春によるおっぱいムギュ。江戸時代を舞台にした「ムシブギョー」らしい、美しい日本の形式美です(でまかせ)。
 お春殿と言えば登場する度に必ずおっぱいを仁兵衛に押し付け、仁兵衛のおっぱい星人っぷりをより促進していることは、熱心な読者の皆さまにとっては周知の事実であると思われますが、今回は更に仁兵衛の父・源十郎までもがおっぱい星人であったことが明かされました。仁兵衛のおっぱい好きは血族の宿命だった様です。困った設定です。

 仁兵衛といえば少し前のエピソードで理由は不明なれどいきなり覚醒してもの凄いパワーを発揮、蟲奉行の窮地を救ったことが記憶に新しいのですが、今回彼の母親の話が出てきたということは、斯様な彼の隠された能力についても触れて来るのでしょうか。それとも、単におっぱい星人としての設定を更に補強しに来るだけなのか。このマンガだとどちらもあり得るので油断できません。

 そして家重殿が残念なのは今に始まったことではないのでスルーで。

おすもじっ!

 裸サンデー的には今週一番の問題作。かつて「神のみぞ知るセカイ」の桂木桂馬が提唱した「妹の品質示すエンブレム・BMWに完璧に合致するが故に、控えめに言って頭がおかしくなってる彩香が、兄の寿を勝負の末に取り戻した歓喜に溢れつつ全裸で入浴中の実の兄に迫り来るという、衝撃のシーンがこれです。
 あててんのよどころではない、完璧なまでの胸と背中の衝突。もはや事故物件ですね(何を言っているのか自分でも判らない)。

 料理のことと兄のこと以外は全く何も知らないような彩香が、何処でこんなことを覚えたのか。その情報源は兄が実家に残していったエロ雑誌でした。純粋に兄のことが大好きな彩香は、エロ雑誌に載っているようなことをすれば兄が喜ぶのではないかと思い、それが何を意味しているのかを知らずにそのまま実行していたのです。寿のエロ雑誌マニアな設定がこんなところで活かされるとは驚きです。

 エロいことできないならせめて膝枕をと寿にせがんだ彩香は、やがて眠りながら親指を加え、「お母様…」と呟きつつ涙を流します。彼女は、料理以外のことは全くの未成熟であり、ひどく歪んだ形で成長していた──ということを、このシーン、ひいては今回のエピソードで提示していたと思われます。
 彼女の感情は複雑な家庭環境のせいでひどく歪んでしまっており、彼女の様々な異常な行動は、その感情の行き場を全て兄に求め、兄さえ取り戻せば全てが解決すると誤解していたが故であったと解釈するべきでしょう。

 もしこのマンガが「おすもじっ!」ではなく「神のみ」だったら、涙を流す彩香を見た桂馬は彼女の心のスキマの原因を一瞬で把握し、最後のコマで桂馬が「エンディングが見えた!」と言い出すこと必至な状況なのですが、これはあくまで料理マンガである「おすもじっ!」なので、全ての決着はチューではなく料理で決めなければなりません。
 一方の主人公である司は、今回のエピソードで寿の意思を汲み取ってどん底から復活、再び鮨職人としての修行をやり直す決意を固めました。実の妹の歪みっぷりを目の当たりにした寿は、次の勝負で師匠の司のために戦うのか、それとも妹の彩香をマトモにするために戦うのか。というか、そもそも彩香はこの状態から真っ当な人間に復活できるのか。
 様々な思惑を孕みつつ、次回以降の新章へ突入するこのマンガ。個人的にはすごい面白いと思っているので、せめてもうちょっとだけ続いて欲しいです。

ひめはじけ 1 (少年サンデーコミックス)
クリスタルな 洋介
小学館 (2012-06-18)

ひめはじけ1巻発売。感想をツィートするとがっかり色紙がもらえるという、微妙なキャンペーンを実施中。自分もがっかりしたい

 明日余裕があれば続きを書きます(´・ω・`)。

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