サンデー55周年記念新連載陣感想まとめ

 お久しぶりです。
 「ヘブンズランナーアキラ」はこの前書いたので、書けなかった2014年度スタートの新連載作品についての簡単な感想を書いていきます(´・ω・`)。

銀白のパラディン

 電車の中で暴漢を不思議な技でやっつけてクラスメートの女子を救った憧れの老人は、実は学校の先生だった! という展開そのものはよくあると思われますが、その不思議な技がフェンシングだったという点が極めて特異なこのマンガ。「直線上でのダッシュからの突きが強烈」というフェンシングの特性を活かすために物語の最初の舞台を電車にしたのが面白いですね。

 ただ、ここまでの物語そのものは正直フェンシングでなくても成立する展開ではあるとも思うので、他の格闘技ではなくフェンシングという競技だからこそ成立するお話というものを読んでみたいなと思ってます。

クロノ=モノクローム

 対モーツァルト戦決着。未来のマリー=アントワネットにしか愛情を覚えなかったモーツァルトが、タークの中から感じる黒六の存在とその激しい攻撃的なチェスによってかつての音楽への想いを取り戻して自身の愛に目覚める、という壮大な展開でした。
 つまり今回のお話は、黒六×モーツァルトという歴史を超えたカップリングが成立したと言っても過言ではないでしょう。タークの中にいれば黒六はものすごい攻めキャラなのな、と解釈しました。

何もないけど空は青い

 「鉄が錆びて現代社会がそのテクノロジーを維持できなくなった時代」という、SF的にとても魅力ありそうな設定が舞台のこのマンガなのですが、その影響が今のところは単にヒャッハーな暴徒の出現に留まっているところが、個人的にはちょっと勿体ないかなと感じています。鉄を失った社会のマクロ的な変遷を描くSF的な思考実験も見てみたいなー(このマンガに求めているものが違う気がする)。
 まあ本当に今の社会がそうなったら、今の人口規模の社会を支えられるだけの生産性を鉄なしで得られるとは思えないので、大規模なカタストロフィーが発生してみんな死んじゃって終わりな気がしますが。鉄分は大事です。

キャプテン・アース

 最近は自由な時間がなくて「キャプテン・アース」の録画もまだ4話以降見れていないので何とかしたい(近況報告)。

 アニメの方では、主人公のダイチが「グローブ」の中で再会したテッペイやハナとの過去の思い出が細切れの形で挿入されていたのですが、こっちのマンガの方ではその辺のエピソードが短くまとめられて収録されているので、話としてはマンガ版の方が判りやすいのかも。

キリヲテリブレ

 この作品は、怪物化したヤンデレ妹がメインヒロインという新ジャンル開拓を目指していると理解しました。
 そんなヤンデレな小姑を持つことになったニナも釣り目がちで気が強いツンデレ型のキャラであり、何かこうそういう女の子に攻められたい願望を持つ人には割と刺さるマンガなんじゃないんでしょうか。曲解してますが。

 変身ヒーローものとしても、「大いなる力には大いなる責任が伴う」という孤独なヒーローの宿命を、超弩獣を倒す時に発生する多額の債務の形できちんと描画しており、好感が持てます(フォロー)。


クロノ・モノクローム 1 (少年サンデーコミックス)

クロノ・モノクローム、Amazonのレビューでは高評価なようで何より

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