[crossreview]つぼみ VOL.2 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)
玄鉄 絢 他 (芳文社) / ¥ 980
椎名高志ファンサイトC-WWWの更新報告日記でした(過去形)
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四コマの方は、本格的に本編とは独立した「連載内連載」の様相を呈してきました。スケジュールとか精神とか色々なものが割と追い詰められて余裕がないはずの椎名先生がわざわざこんな凝ったことをするとは、「読者を喜ばせたい」という漫画家としての性なのか、それとも本編の薫同様に「忙しいからこそ、余計なことをしたい!
」という心理の発露なのか。
まあ読者としては、この細雪編(仮称)は非常に面白そうなので大歓迎なんですけどね。特に雪乃の双子の弟の幸生は、割と将来世界を支配しそうな雰囲気があって好感。紫穂と気が合いそう。黒い方向に。
そして本編は、パンドラの新アジトのお披露目がメイン。パンドラのアジトの船の名前が「カタストロフィ号」とはまた洒落てます(「パンドラ」的な意味で)。
薫を見たパンドラのメンバーがことごとく口からモノを吹き出しているのはギャグのお約束ですが、中でも真木は「じゃあ連れてきちゃダメじゃん!?
」と思わず兵部にタメ口聞いちゃう程の動揺っぷりを見せていたのが面白かったです。語尾に「じゃん」とか付けるんだ彼。
最後の「ESP学習法」ですが、何か個人的には「ドラえもん」のアンキパンを連想してしまいました。パンを食べまくった挙げ句、テストの日の朝に腹を壊して食べたパンが全て流れてしまって台無しになるアレです。
学習マンガの世界だと「楽して覚えようとしてもダメで、結局は反復学習が最善」という結論に持って行くのが常道なのですが、しかしこのマンガはまかり間違っても学習マンガではないので、どういう結論に持って行くつもりなのか気になるところです。
寝て起きたらサンデー買って読んでみます(おわり)。
氷浦の正体がついに明かされたの巻。歳のせいか、「番号なんかで呼ぶな! 私は自由な人間だ!
」というフォウ・ムラサメの台詞が脳裏に浮かんでしまいました。氷浦を番号で呼ばない良守の必死さが報われる展開になってくれるかどうか。
あと月刊少年サンデーに載ってた田辺先生の読み切りは、読後に「『結界師』で積み上げたイメージをかなぐり捨ててまで、そんなにオッサンが描きたかったんか…」と呟いてしまいました。
カンナギのヘタレっぷりを目の当たりにしながらも、「全ての鞘を束ねなければならない
」という使命を負った革はカンナギを仲間にせざるを得なかったの巻。救国の英雄となる者の大変さが伝わります。
桂馬の仕掛けた罠通りに一方的にみなみのゲージが上昇していくエピソード。今の桂馬の余裕はまさに神に相応しい貫禄です。
でも、このまま上手く行くはずがないですよね(ひどい)。
スプーン目玉ほじくり返しフェチ男が殺されるであろうことは予想済みでしたが、まさか一番最後に犠牲になる(ある意味)おいしい役にありつくのは予想外でした。でも仲間に情報を売られて狼狽するする姿が一番様になりそうなのはこいつなので、そういう意味ではこうなるのも必然だったのかも知れません。
次回は寺原ジュニア残酷ショーとなることは確実。潤也の用意周到さっぷりに戦慄しながら次回を楽しみに待ちたいです。あと「バッカジャナイノー?
」は萌え。
アクセスログを調査した結果、このサイトの急上昇検索ワードは「トラウマイスタ」であることが判明しました。みんな大好きボクも大好きトラウマイスタ。
ストーリーの方は、ピカソがピンチの時に仲間が駆けつけて窮地を救った! というジャンプ的王道パターンを見せたんですけど、ピカソは仲間に感謝するでもなく満身創痍のまま社長と戦い続けようとするし、社長は社長で何故か「クソアァーメンン!
」と叫びながらダヴィンチに変身しちゃうし、というか最初からダヴィンチが社長に変装していたと解釈するべきなんだけど、でもアンタ社長に派遣切りされたばかりじゃなかったっけ? いつ入れ替わったん? とツッコミを入れる余地すらなくファイナルバトルに突入する勢い。もはやこのテンションが止まる気配は全くありません。
このマンガは、暴走の果てに何を見いだすつもりなのか。今サンデーで最も注目するべき作品は、やはり「トラウマイスタ」なのかも知れません。