サンデー 一覧

LOST+BRAINの件

LOST+BRAIN

 今更気味の話題ですが、サンデー新連載「LOST+BRAIN」が、あまりに「DEATH NOTEっぽいので2chを中心に大騒ぎになりました。
 そのおかげで、今週は職場で「いつもサンデー買ってるよね? 読ませて!」と何度も声をかけられ、モテモテになることができました。きっと今週は、サンデーの売れ行きもいつもより良かったのではないかと思われます。計画通りですね!(ドクロ)

 いやまあ、実際は絵柄と主人公の社会に対するひねくれ具合がちょっと似ているだけで、話そのものはあまり似ていないのですが、でもここまで叩かれてしまったのは、制作者側の「『DEATH NOTE』っぽいマンガをやりたい!」という欲望があまりにもダダ漏れになってしまっているため、結果的に「LOST+BRAIN」が『DEATH NOTE』の真似をすることだけを狙った志が低いマンガである、という印象を与えてしまったのが一因だったのかも知れません。
 パッと見の印象が似すぎていたのが運の尽きというか何というか。

 また、「LOST+BRAIN」は主人公が「世界を革命する力を!」と叫ぶ系のマンガに(一応は)分類されると思うのですが、でも今のサンデーの読者って、どっちかと言うと「ハヤテのごとく!」の名サブタイトル「現在が大事だ! 現在を守ろう! 世界を革命しない力! とりあえず現状維持からだ!」の方に共感する人が多いのではないのでしょうか。いや自分がそうだからなんですが(ダメ)。
 それに今連載されている社会派コミックである「魔王」も、ついでに言えば「絶対可憐チルドレン」も、「世界を革命する力を!」を叫んでいるのはあくまで敵役の側ですしね。あと「金剛番長」も、社会革命系というよりはむしろ主人公達が「敬人尊野蛮!」とか叫んで現在の社会秩序を破壊する系のマンガになっても一向におかしくない気がします。
 果たして「LOST+BRAIN」は、どこまで今のサンデー読者に受け入れられるのでしょうか?

 イン殺さんが仰る様に、「LOST+BRAIN」の目指すところが『催眠術で宗教団体を興して革命起こしたる! 目指せ人類完殺!』みたいな話であるならばそれはそれで大変に面白いのですが、今のサンデーにそこまでこのマンガを持って行ける気骨があるのか疑問です(多分無理です)。

 結論:大丈夫かサンデー


今週のサンデー感想サイトにおけるNGワードは「コナン離婚」ですサンデー08年1号感想

最上の命医

 かつて痛快破天荒パン職人リアクションマンガ「焼きたて!ジャぱん」を連載してサンデーを混沌の渦に巻き込んだ橋口たかし先生の新連載、ということでどんな凄いマンガ(ネタ的な意味で)が始まるのかと思っていたのですが、実際読んでみたら極めて真っ当な医療マンガでした。「ワイルドライフ」と同系統の、ある意味手堅い内容だなという印象を受けます。
 現実社会における医療業界は色々とメロメロな状況に陥りつつあるようであり、マンガの世界でもそんな現実の問題点をメタ的な視点から捉えたテーマを掲げた作品が増えている感がありますが、この「最上の命医」の場合は作中に出て来た『無限の樹形図』に代表されるように、よりプリミティブな生命賛歌路線で行くみたいですね。少年誌として、とても正しい路線だと思います。
 子供達に医療の世界に対し夢やロマンを持たせることこそが、この作品の本当の使命なのかも知れません。

 もっとも「焼きたて!ジャぱん」も、本来はプリミティブかつ夢とロマン溢れる内容だったはずなのに、連載が続くに連れて(以下略)みたいな感じになっていった感があるので、この「最上の命医」もゆめゆめ油断ならないと思います。橋口先生の描く病弱スレンダー少女に読者がハァハァするタイプのマンガになる日も、案外近いのではないのでしょうか(ひどい)。

結界師

 前回、良守に緊縛プレイを仕掛けた時音のイキイキっぷりが忘れられない今日この頃ですが、良守的にはもうそういうハードプレイはこりごりだったらしく、今回は時音の機嫌を直すために心から反省する話――と見せかけておいて、本当の主眼は夜行烏森支部の世話係の箱田ママの、マンガみたいなにこやかさ加減に萌え萌えになることだった、という高度な二重構造を備えたエピソードでした。ウソですが。

 箱田君はかつて「絶望くん」と呼ばれていたものでしたが、今では「絶望くん」の元ネタだった「ボボボーボ・ボーボボ」も終了してしまったので、今や頭から紙袋を被る系キャラの代表格となったと言えましょう。紙袋無双。残るライバルは「ギルティギア」シリーズのファウストくらい?(何これ)

金剛番長

 金剛にすっかり惚れ込んでこれまでの行いを悔い改め、筋を通せる男になろうとして戦って傷ついた悪矢七を優しく抱き留める金剛が素敵な回でした。往田といい悪矢七といい、あんな抱かれ方をしたら、もう金剛に惚れるしかありませんよね。
 そして今回出てきた念仏番長の「舎弟」ですが、何かこんな戦い方をするキャラって「ブラックエンジェルス」にいなかったっけ?とか思いました(オッサン的発想)。あと墨田区在住の人は、「愚ちゃ愚ちゃのミンチにしてやる」という言い回しを流行させる義務があると思います。念仏番長が統べる区の信徒として。

クナイ伝

 今回のエピソードは、「毒の血を持つ相手に対し、毒を邪紅刀に吸わせて退治する」という戦闘シーンよりも、「いずなの作った料理はニンニクのスープでした!」というちゃんとしたオチが用意されていたところに感心しました。
 あといずなの持ってる武器の先端がニンニク型をしているところが、芸が細かいなあと思いました。くさそう。

金色のガッシュ

 ブラゴ退場。彼がここで負けるのはもはや必然の有様だったのですけど、最期にブラゴとシェリーのパートナーとしての結びつきの強さを改めて見せつけてくれたのはとても良い演出でした。
 ブラゴは怒り以外の感情を表現するのが不器用なキャラなので、背中越しに手を繋いで「お前がパートナーで、オレは幸せだった」と言った時、きっと彼は最大級に照れまくっていたのではないかと思われます。ブラゴもシェリーもお互い極度のツンデレ系キャラなので、こういった極限状態でないと素直になれないんですよねー。かわいいカップルだなあ。


ハチベエは変態ですサンデー52号感想

ハヤテのごとく

 1分間で全身から汗が噴き出る高温サウナに入っていたんだったら、最後のページにちょっとだけ写っていたマリアさんのパンツはあんなキレイな状態ではなく、汗で湿ってお尻にしっとりとくっついているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のずぶ濡れフェチの皆さんの期待に添えないマリアさん!
 それに、スカートがない状態で一度転んでいるんだから、パンツはあんなキレイな状態ではなく、泥とか埃とかが付着しているはずなのに! エロス要員なのにも関わらず、全国のウェット&メッシーフェチな皆さんの期待に添えないマリアさん!
 なんという! なんという!(理不尽な突っ込みであることは自覚しています)

 でも、自らスカートを脱ぐなど、明らかにハヤテ君を誘っている行動を取っているにも関わらず、口では「パンツみたら逮捕します!」と威嚇してハヤテを混乱させ続けることに成功したマリアさんの実力は、やはり侮れません。衣装は色々な意味でデレデレなのに口ではツンツン。極めて高レベルなツンデレ行動と言えましょう。さすがはハヤテ界におけるヒエラルキー最上位キャラですね。エロス要員だけど。

クナイ伝

 第一話以来本業エピソードが出て来なかったこのマンガですが、クナイといずなの関係や伏線は全て描いた! と作者が判断したのか、ここに来て久しぶりにクナイが出陣するエピソードが登場。吸血能力を持つクナイが出撃すれば当然ヴァンパイアハンターであるいずなも出撃する訳であり、いよいよ作者がこのマンガでやりたかった形でのストーリーが始まったと思って良いでしょう。

 あといずなのバトルコスチュームですが、ヴァンパイアに首を吸われないために首を覆う防具を装備するのは格好悪いけど理にはかなっているからまあ問題ないとしても、それ以外の服の部分があんなにスケスケでいいんだろうかと思いました。スケスケヴァンパイアハンターって書くと、なんか川島よしお先生のマンガ「グルームパーティー」の登場キャラみたいですね(古い)。
 本場欧州のヴァンパイアは、腕とか腿からは血を吸わないんでしょうか。今週のクナイ君は腕に噛み付いてましたけど。

金色のガッシュ

 ブラゴはクリアとの戦いで「自分の力をガッシュにも」とか言ってたので、てっきり魔界の王の座はガッシュのものだと認めたものだとばかり思っていたのですが、どうやら改めて魔界の王決定戦をガッシュとやる気になった模様。
 最も強まった者同士が勝負を決する一番最期の戦いなのにも関わらず、「ザケル」「レイス」と最弱の基本呪文を唱えるところから入るってのは、この手のバトルのお約束というか、両方ともバトルマンガにおける作法というものをよく判っているなあと思いました。

 もっとも、ここまで来たらガッシュが魔界の王に座ることは決定事項であると思われるので、如何にブラゴがガッシュ相手に戦って散るのかに注目していきたいです。散り際に微笑まぬ者は生まれ変わらぬぞ! と、「覚悟のススメ」の散さまも言ってます。

金剛番長

 昔々「機動警察パトレイバー」がサンデーで連載されていた頃、「東京の地理が判らないので、どこで何が起こっているのか判りづらい」という読者の指摘を受け、扉絵で東京の地図を出して現在の状況を説明した話があったと記憶しているのですが、当時地方在住だった私には、それを見てもやっぱりどこで何をやっているのか判らなかったです。
 それと同じように、関東地方以外の読者は、東京23区が舞台の「金剛番長」は今どこで何が行われているのか、やっぱり判っていないのではないかと思われます。千代田区ならまだ「皇居や小学館があるところ」というところから何となく場所がイメージできるんですけど、墨田区になると「両国国技館のあるところ?」と言われても、地方の方にはいまいち場所がイメージできないのではないのでしょうか。
 「パトレイバー」が連載されていた時代ならともかく今はネットがあるので、サンデー公式サイトで「金剛番長」世界の東京23区の地勢や現在の国盗り状況を解説するページが欲しいところですね。作って下さい(勝手)。

 そして今回登場した墨田区代表「念仏番長」ですが、「喝!」を飛び道具として使うところがただ事ではないと思いました。あと、大量の坊主頭の学生が念仏唱えているところで「仏!」と書き文字を入れるセンスに惚れました。念仏番長の念仏は明らかに我々の知る念仏とは念仏が違っていますが、これはこれでマンガとして全く問題ないので、ぜひともこの調子で来週も念仏の概念を覆して頂きたい所存です。
 あと往田が金剛にお姫さま抱っこされてましたけど、きっとこれで往田は金剛に恋してしまったと思う。

マリンハンター

 イカのフィッシュハーフだと聞いていたから、きっと今回もまたグッピーがうねうね動くイカの触手ににょろんにょろんされて大変なことに! みたいな話になるかと思っていたら、その実体はただのイカのコスプレ集団でした。
 グッピーにエッチなことができない触手を持たない敵キャラは、このマンガに登場してはいけないと思います。

DIVE

 今回登場した中国飛び込みチーム「中華飛行隊」の皆さんですが、ADC大阪のライバル男子キャラに続き、再び「登場するマンガを間違えてるキャラが出てきたよ!」と思ってしまいました。格闘マンガはもっと前の方のページですよ!(ひどい)
 あと日本のオリンピック選考対象の女子の方ですが、先週知季がぶっかけた秋月湊以外の二人の扱いの適当さ加減が熱いです。水着のデザインからして、明らかにやる気が感じられません。すごい判りやすいザコキャラ扱いだなあ。


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