サンデー 一覧

兵部の魂はいつまでもコミックス28巻付録のストラップに宿っている…(詭弁)サンデー3+4号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー2号のギリアムのサディストっぷりにドン引きした時の感覚が忘れられません(挨拶)。

 サンデー3+4号の絶チルでは、兵部が「黒い幽霊」の御曹司・ギリアムから何らかの取引を持ちかけられた結果、兵部が文字通り死んでしまい、兵部に同行したフェザーが彼の人格のバックアップを自分の内部に作成、如何なる理由によってかは判りませんが結果として自らの体を少年時代の兵部の形を模すこととなり、兵部の人格もまた少年時代に戻ってしまった──という衝撃のストーリーが語られました。
 薫のことは「くぃーん」と慕っていることからも判るように判別できるようですが、パンドラ幹部の真木や葉はおろか過去の兵部なら知っているはずの不二子のことも全く判別できないところからすると、あの兵部は過去の兵部の記憶などをそのまま引き継いだコピーではなく、単に「フェザーが作った兵部のようなもの」レベルなのかも知れません。この辺は、かつて皆本が少年化した時のようなパターンとは異なりますね。
 フェザーがどこまで兵部の「情報」を自分の中に残しているのかは判りませんが、ちょっとこの状態だと元の兵部への完全な「復元」は難しそうな感じ。

 仮に兵部が元の姿に戻ることなくこのままの状態でいたとすると、これから彼は(そしてフェザーは)どうなってしまうのでしょうか。
 彼はこのままバベルに飼い慣らされ、リアル兵部ハーマイオニーとして第二の余生を過ごすことになるのが順当な展開でしょうか?(順当?)

 ただまあもしフェザーがいなかったら間違いなく兵部はギリアムに単に殺されていた訳で、その未来をどのような形であれ書き換えて兵部を救ったことは、今後の「未来」において大きな変化を及ぼすはずです。
 少なくとも、兵部の存在を失うことで大きな動揺を受けるであろうパンドラのメンバーは、兵部が目に見える形で存在し、「兵部を元に戻せるかも知れない」という希望を持つことで、(兵部が死んだ未来の彼らが行ったであろう)「黒い幽霊への弔い合戦を仕掛けてみんな死ぬ」みたいな無謀な行動は、少なくとも慎むようになるんじゃないんでしょうか。

 サンデー2号において紫穂が自殺しようとしたオッサン相手に説教した時の言葉である「今日会った人昨日会った人、みんながあんたのせいで苦しむのよ!『なぜ気づかなかった』…って! 一人で生まれて一人で生きてきたみたいな気にならないで!」は、そのまま黒い幽霊との戦いに単身で赴く決断をした兵部に対しても向けられるべき言葉だったんでしょうね。

 あと今回は、兵部少年が薫に抱きついた時に皆本が発した「その子は僕の──」って言葉が良かったです。
 自分に課したセカンド童貞への誓いなんて無視して、我慢しないでそのまま告白しちゃって楽になっちゃえYO! と思いました(バカ)。

早くも29巻の薫フィギュア付きストラップがAmazonに登場しています。
28巻の兵部ストラップ共々、どれくらい売れるのか気になるところ。具体的には続きが出るかどうかくらい売れるのか(ry


今年もよろしくお願いします。サンデー3+4号感想

電波教師

 「鑑純一郎に担任を持たせる気ですか? あれだけ時期とクラスを慎重に判断すると…
 「慎重に判断して、”今だ”と思いました。
 「ウソだーっ!

 「電波教師」の台詞進行の特徴として、ボケる側が突っ込む側の話を全く聞いていないことが挙げられますが、その中でも理事長の暦は話を聞かないで常に独断専行で物事を進めるという意味において、間違いなくこのマンガ内で最強のキャラクターだと思います。まあ、彼女の独断専行っぷりは、彼女の鑑に対する信頼というか、自分の「人を見る目」の正しさに絶対的な自信があることの現れであることはよく判るのですが。
 その辺の彼女の性格は、今回の問題児である七海『改造人間』征十郎を学校にスカウトしに来たシーンにもよく現れてます。客観的に見ればこの展開は普通に人身売買なのですが、そうするだけの価値が七海にはあると彼女は今も思っているのでしょう。多分。

 あと鑑が叶『顔面パンチ』美奈子を人質にとって七海にゲームでの対戦を強要する件はどうみても鑑の方が悪役なのですが、まあこれはそういうマンガなのはみんなもう判っているので、まったく問題ないと思いました。

銀の匙

 今回は、八軒が「豚丼」の処分について悶々とする一方、その八軒と吉野の間に何故か全く根も葉もない不純異性交遊の噂が飛び交う! というお話でした。こういう浮いた噂ができる共学校が羨ましいなあとか思う男子校出身者です。こんにちは(挨拶)。
 今回キャラクターとして面白かったのは間違いなく始終体を張ってボケ倒した常盤君なんですが、噂を聞いて動揺するアキもラブコメ的な観点からすると見逃せない動きをしてくれました。最近つくづく思いますが、本当にこのマンガ面白いです。何でこんなに毎回面白いんでしょうか?(と言われても)

アナグルモール

 自分を家族であると言ってくれた京介を守るため、同じ間人であるクワトロールに対して毅然と反旗を翻したルチルがやたらかっこよかった今回。
 地上の人間が脆弱であることを間人が知ってしまったここからが、本当の「アナグルモール」の始まりなのだ! と確信するに十分な内容でした。2012年の更なる盛り上がりに期待したいマンガです。

ムシブギョー

 「蟲奉行様」が白髪の美少女であることは超増刊連載版で提示されていましたが、彼女が何故「蟲奉行」なる職務に就いているのか、彼女が如何なる能力を持っているのか、何故彼女が江戸を蟲から守るためにわざわざ江戸から離れた場所に遷る必要があるのか、そもそも「蟲奉行様」とは何なのか? など、肝心な部分は明かされないまま週刊連載に移行してしまったので、いよいよ週刊の方でこれらの謎に迫る展開が!? と期待してるところです。
 なお、蟲奉行様はご覧のとおりミステリアスな美少女であり、その容姿や身分からして真ヒロインを名乗る資格は十分あるのですが、仁兵衛はおっぱいの小さい女性には興味を示さないため、多分仁兵衛殿とそういう事になるとは思えないのが残念です。

GAN☆KON

 いつか物語に絡むんじゃないかと期待されていたメガネ図書委員こと三峰椿さんですが、思いも寄らない形で代行者バトルに巻き込まれる形になってしまった模様。
 何か勢いでうっかり新太に惚れてしまいそうな展開になってますが、仮に惚れてしまったとしても、あの男性を虫けらのような表情で見下す性格だけは最後まで固持していただきたいなと思いました。

はじめてのあく

 ここに来て、まさかの黒澤×大神カップリング成立回。黒澤がテレて視線を逸らしながら自分が如何に大神のことを大切な友達と思っているのかを告白→大神も赤面しつつその告白を受け入れ、自分達が親友であることを改めて自覚→互いに抱擁→キャッキャウフフ、という美しいガールズラブ的な流れ。読んでて心が洗われる想いでした。
 まあ、肝心のキャッキャウフフの場面が、「キャッキャウフフ」と書いて「さば折り」と読ませるハードな絡みだったことだけがちょっと普通のマンガとは異なりますが、格闘系カップリングだからこそできるハードな愛のコンタクトであると言えなくもないのではないのでしょうか(まちがい)。

 「はじあく」も連載期間が長いし、そろそろ展開や人間関係など色々と煮詰まってきているので、今年はアニメ化決定か、あるいは連載終了かの岐路に立たされるんじゃないかとビクビクしてます。どうしよう。

おすもじっ!

 今回の話は、東京からやって来た司に、生粋の京都人である寿が京都特有の年末年始の文化を伝えるという趣旨の、このマンガならではのとても文化的価値の高いエピソードなんですけど、司の天然ボケな性格と「実は女の子」という設定から来る独特の危うさ、寿の「京都の料理人」らしからぬ性的な意味で下劣な態度、破天荒芸妓見習いという枠から全くブレない七美など、出てくる連中がちょっとアレなので、どっか何かがおかしい雰囲気になってるのが面白かったです。

 「おすもじっ!」は、第二部になってからかなり面白くなったと個人的には思ってるマンガなのですが、ギャグのノリなどが完全におっさん向けなどの要因があるので、多分サンデーを背負って立つようなメジャーな作品にはならないんじゃないかと思ってます(ひどい)。個人的な今年の注目作品ということで一つ。

2巻の表紙の司が可愛すぎて辛い。1巻と対になってる構図ですね


TVドラマ版「らんま1/2」は職場でちょっとだけ観ました(近況) サンデー1号感想

BUYUDEN

 「うちはただボクシングが好きだからやっとんねん!
 これまでのこのマンガのボクシングの試合展開では、「『勝てる!』と油断した直後にカウンターでパンチを食らう」「自分の信念に固執するボクシングで却って不利に」「体を強くする努力をして試合に望んだけど才能ある対戦相手に倒される」など、(満田先生の前作「MAJOR」とは違って)熱意が必ずしも結果に繋がらないシビアさを描いて来た感があるのですが、ここに来てついに「自分のボクシングに対する気持ちを自覚した萌花が渾身の右フックを放ち、対戦相手であり前回大会のチャンピオンである筧にクリーンヒットさせてダウンを奪う」という、少年マンガ的に極めて正しい正統派の展開を見せてくれました。
 しかしその直後、パンチを食らった筧も逆襲の右フックを放ち、萌花をダウン。例えヒロイン補正が入っている萌花と言えども、筧は熱意だけで倒せる相手ではないということなのでしょう。この辺の生半可なさっぷりは流石です。

GAN☆KON

 元々生きる世界が異なる神と人が共に生きることの困難さ、そしてその困難さもお互いの信頼があればきっと乗り越えられる! という希望。とても崇高かつ哲学的なテーマを、「空から降ってきた人間じゃない女の子さいこう!」であり、かつ「主人公の必殺技が亀甲縛りでアッハーン!」な「GAN☆KON」で読むことになろうとは思ってませんでした。
 実はこのマンガ、根底に抱えているテーマはもの凄く深いんじゃないんだろうか? と錯覚しそうになってしまいましたよ。ヤバイヤバイ(←ひどい感想ですが一応褒めてるつもりです)。

銀の匙

 「八軒はヘタレだねぇ~~そしてあんたはひどい女だねぇ~~
 自分もそう思いました(感想)。

神のみぞ知るセカイ

 久しぶりにエルシィが本編に復帰。前々回まで歩美とちひろと桂馬の三角関係地獄が繰り広げられ、ちひろは桂馬に(女神がいなかったという理由で)こっぴどくフラれ、歩美はそんな非道な桂馬に蹴りを食らわせて関係を悪化させるという後味の悪い結果になってしまったので、エルシィの相変わらずの脳天気な笑顔にはとても救われました。ありがとう

 物語の方は、桂馬が物語の舞台となっている舞島学園創設の秘密に迫る展開になって来ました。この秘密は、おそらく「何故この学園に駆け魂の大群が封じられていたのか」「何故今、この街に旧悪魔が集まっているのか」の謎に繋がっていることは間違いないでしょう。現世と地獄のみならず、歴史的な方向にまで物語が広がる。今更ながらですが、何かすごいスケールのマンガになって来ましたね。
 今となっては、物語初期にエルシィに無理強いされて歩美を攻略していたあの頃のシンプルさが懐かしいです。続く。

読み切り:CATCH&THROW

 今月のゲッサンで連載を始めたとよ田みのる先生による読み切り作品が掲載。
 「CATCH&THROW」というタイトルが示す通り、言葉も思うように通じず性格も正反対だった少年と少女が、フリスビーを通じて次第に気持ちを通い合わせて行くという、とてもよくできた美しいボーイミーツガールストーリーだと思いました。面白かったです
 絵柄は独特というか、今風の絵柄とはちょっと違った古風な雰囲気を感じますが、それと物語が醸しだす暖かい雰囲気がマッチしていますね。それがこの作品の魅力なのでしょう。

ゲッサン 2012年 01月号 [雑誌]
小学館 (2011-12-12)

タケヲちゃん物怪録」も読んだ人はみんな面白い面白い言ってるので、自分も読んでみたいです


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