TVドラマ版「らんま1/2」は職場でちょっとだけ観ました(近況) サンデー1号感想

BUYUDEN

 「うちはただボクシングが好きだからやっとんねん!
 これまでのこのマンガのボクシングの試合展開では、「『勝てる!』と油断した直後にカウンターでパンチを食らう」「自分の信念に固執するボクシングで却って不利に」「体を強くする努力をして試合に望んだけど才能ある対戦相手に倒される」など、(満田先生の前作「MAJOR」とは違って)熱意が必ずしも結果に繋がらないシビアさを描いて来た感があるのですが、ここに来てついに「自分のボクシングに対する気持ちを自覚した萌花が渾身の右フックを放ち、対戦相手であり前回大会のチャンピオンである筧にクリーンヒットさせてダウンを奪う」という、少年マンガ的に極めて正しい正統派の展開を見せてくれました。
 しかしその直後、パンチを食らった筧も逆襲の右フックを放ち、萌花をダウン。例えヒロイン補正が入っている萌花と言えども、筧は熱意だけで倒せる相手ではないということなのでしょう。この辺の生半可なさっぷりは流石です。

GAN☆KON

 元々生きる世界が異なる神と人が共に生きることの困難さ、そしてその困難さもお互いの信頼があればきっと乗り越えられる! という希望。とても崇高かつ哲学的なテーマを、「空から降ってきた人間じゃない女の子さいこう!」であり、かつ「主人公の必殺技が亀甲縛りでアッハーン!」な「GAN☆KON」で読むことになろうとは思ってませんでした。
 実はこのマンガ、根底に抱えているテーマはもの凄く深いんじゃないんだろうか? と錯覚しそうになってしまいましたよ。ヤバイヤバイ(←ひどい感想ですが一応褒めてるつもりです)。

銀の匙

 「八軒はヘタレだねぇ~~そしてあんたはひどい女だねぇ~~
 自分もそう思いました(感想)。

神のみぞ知るセカイ

 久しぶりにエルシィが本編に復帰。前々回まで歩美とちひろと桂馬の三角関係地獄が繰り広げられ、ちひろは桂馬に(女神がいなかったという理由で)こっぴどくフラれ、歩美はそんな非道な桂馬に蹴りを食らわせて関係を悪化させるという後味の悪い結果になってしまったので、エルシィの相変わらずの脳天気な笑顔にはとても救われました。ありがとう

 物語の方は、桂馬が物語の舞台となっている舞島学園創設の秘密に迫る展開になって来ました。この秘密は、おそらく「何故この学園に駆け魂の大群が封じられていたのか」「何故今、この街に旧悪魔が集まっているのか」の謎に繋がっていることは間違いないでしょう。現世と地獄のみならず、歴史的な方向にまで物語が広がる。今更ながらですが、何かすごいスケールのマンガになって来ましたね。
 今となっては、物語初期にエルシィに無理強いされて歩美を攻略していたあの頃のシンプルさが懐かしいです。続く。

読み切り:CATCH&THROW

 今月のゲッサンで連載を始めたとよ田みのる先生による読み切り作品が掲載。
 「CATCH&THROW」というタイトルが示す通り、言葉も思うように通じず性格も正反対だった少年と少女が、フリスビーを通じて次第に気持ちを通い合わせて行くという、とてもよくできた美しいボーイミーツガールストーリーだと思いました。面白かったです
 絵柄は独特というか、今風の絵柄とはちょっと違った古風な雰囲気を感じますが、それと物語が醸しだす暖かい雰囲気がマッチしていますね。それがこの作品の魅力なのでしょう。

ゲッサン 2012年 01月号 [雑誌]
小学館 (2011-12-12)

タケヲちゃん物怪録」も読んだ人はみんな面白い面白い言ってるので、自分も読んでみたいです

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