神のみぞ知るセカイ
春日主将攻略編終了。「何かをギセイにして手に入れたものは、結局何かが欠けている。もっと大きな強さを追うべきだ
」という極めて求道的な理論によって導かれた結論が、「強い」と「カワイイ」を兼ね備えた武道家路線を追い求めることだったというのが、何かこうこのマンガらしいです。彼女ならきっと、「カッコイイよりもカワイイの方が強い」という「あずまんが大王」における榊さん理論を超えられる日が来ると信じてます。
そして次回はついにエルシィの姉が登場する模様。エルシィの話によれば確か相当悪魔として優秀だということらしいのですが、でもやっぱりエルシィの姉なので油断できないと思われます。
あと今回主将が来てた服はエルシィの羽衣から生成されたとのことなので、駆け魂が抜けた後の主将ってもしかして全裸なのでしょうか? シーツを羽織っただけの全裸の女性を夜の公園に放置? 脱げば脱ぐ程強くなる裸神活殺拳的には、今の主将は最強の状態?
お茶にごす。
「『優しさ』とは何か」を追求している現在のエピソードは、この作品のテーマ的には極めて重要なものなのではないかと思いながら読んでます。
今回の話はつまり、単に場の空気を読んでそれに従うのではなく、己の成したいことを率先して成し、己の成すべきことができる空気を自ら作り上げることが肝要であると理解しました。昔読んだ「お嬢さまことば速修講座」にも『自分が自信を持ってお嬢様然として振る舞うことで、相手も自分を「お嬢様」に相応しい態度で接するようになる』という心構えが説かれていましたが、それに通じるものを感じます。
それはそうと姉崎部長はホント優しくて美しくて素晴らしい女性だと思いますし、もし自分に孫がいたら「奈緒美さん、ぜひウチの孫の嫁に
」と推薦したくなるくらいなのですが、いまだGoogleで「姉崎奈緒美は俺の嫁
」と検索してもマイナーな二次元嫁を挙げるスレのログにしか引っかからないのは正直どうかと思うので、みんなもっと理想の二次元嫁を探すセンスを磨くべきだと思います。
ハヤテのごとく!
マリアさんがハヤテに対してお姉さんぶろうとして空回りする回。ハヤテに対して威厳を示すことには失敗したというか歯牙にもかからなかったものの、結果的に氷の微笑みでストーカー神父を撃破できたので、ストーリー的には辻褄が合った形になってます。さすがですマリアさん。
個人的には、最後のページの「いつか私にもそんな人ができて…こんな風に一緒に…
」の部分がちょっと気になりました。「いつか私にもそんな人が」ということは、今隣で歩いているハヤテはそんな人じゃないと認識していることになります。
あとついでに言えば、ハヤテはマリアさんに対して憧憬の念を抱いているという設定があったと思っていたのですが、今回あんまりそういう方向のハヤテのモノローグが出てこなかったことを考えると、ハヤテ×マリアのカップリングが成立する線は現段階ではほとんどないと思った方がいいんでしょうか。ヒナギクの妄想を除いて。
金剛番長
渋谷・大田・世田谷の番長を壊滅させたマシン番長も、「金剛番長」の真のヒロイン・月美ちゃん(幼女)には勝てなかったの回。
マンガの中では、マシン番長が月美のことを「Dr.月奈」と認識して呼称していたので、月美と月奈の間には何らかの血縁的な繋がりがあり、それ故にマシン番長は月美の言葉を自分を作った人間の命令と見なして従っているのではないか? という推測は容易に成り立つ訳なのですが、しかしそれよりは「純真無垢な月美ちゃんは、機械の心をも揺り動かしてしまうパワーを秘めているのだ!
」と解釈した方が面白いので、マシン番長は月美ちゃんと出会ってロリに目覚めたことにして行きたいです。
「感情を持たない冷徹なロボットが純粋な少女に出会って愛を知る」系のシチュエーションは、個人的な萌えシチュエーションでは相当な上位に属します。「金剛番長」で一番強いのは間違いなく月美ちゃんです。
月光条例
エンゲキブの致命的な勘違いに頑張って話を合わせようとする「シンデレラ」の中の人達は大変だなあという話でした。
このマンガ、月光が現実世界に介入してきたおとぎばなしを排除する役目である一方、一方のエンゲキブはおとぎばなしに介入してドタバタを引き起こす役目になっているのね。
ハイド&クローサー
「ルサンチマン」という呪具の名前が既に猛烈に怖いですが、「何万年もの間、世界中の人間の怨恨を増幅し続けて大きくなった
」という設定も怖いです。あと、「窓辺の男」は何かこう存在自体が怖いです。なんであの人、あんなに湯気が立ってて熱そうな紅茶をいとも簡単にクィッと飲めるの?(←突っ込むところはそこじゃない)
魔王
安藤、犬養の前についに倒れるの回。犬養に「女子高生最高ー! 巨乳大好きー!
」と叫ばせることで犬養の威信を削ぐ計画だったようなのですが、しかし犬養はイケメンであり、イケメンは何を言ってもいい方に取られるという世界の法則を考えると、逆に「犬養さんステキー! もいでー! 私のチチをもいでー!」みたいな感じでモテてしまう、パルコ=フォルゴレ化現象を引き起こしかねないと思います。ここはむしろ「アンダーソングループ最高ー! お金大好きー!
」と叫ばせ、彼の政治信条を揺るがす攻撃をするべきだったのではないのでしょうか。
あるいは、あくまで犬養キモメン化の方向を突き詰めるのであれば、「空から降ってきた人間じゃない女の子最高ー! ラムちゃん大好きー!
」くらい突き抜けた方が良かったかも知れません。空から降ってきた人間じゃない女の子さいこう! それがオレ達の理想!
結果的に一歩及ばなかったとはいえ、何にしろ安藤はよく戦いました。ホントこのマンガは面白いです。次回で第一章は終わるそうなのですが、第二章はあるのでしょうか。
トウテツの番人
読み切り。「ハルノクニ」の作画を担当した中道裕大氏がサンデー本誌に帰ってきました。
読み切りアクションマンガとしての完成度は極めて高く、一気に読んで「ああ面白かったー」と言うことができる、エンターテイメントとしてよくできたお話だったと思います。次回作も期待。