感想 一覧

ひめはじめ黒髪眼帯女子高生日記

 サンデー10号読みました。

 今週の注目はもちろん、かつて我々を色々な意味で震撼させた「オニデレ」の作者・クリスタルな洋介先生の新連載「ひめはじけ」。「オニデレ」でポップかつキュートな美少女キャラ(ただし内面はポップというよりはカタストロフなので注意)が活躍するマンガが描ける作家としてのアイデンティティを確立した洋介先生が多分満を持して始めた連載というだけあって、期待通りの面白さでした。
 ひめさまは「オニデレ」のミズキを更にどうしようもなくした感じで素敵ですし、お供のノエルさんは第一話にして早くも「ひめさまをダメにする女」としてのキャラを立たせることに成功しています。あとノエルさんは必要以上にムチムチな身体をしていらっしゃるにも関わらず、お色気要員として全く使えなさそうなのも地味にすごい(褒めてます)。
 近いうちに扉絵に描かれていた(見た目は)可愛らしい女の子達も登場することでしょうし、これからのお話がどう転ぶか楽しみです。

 そしてそれとは別に今週のサンデーで驚いたのは、「ハヤテ」休載中の読み切り枠第三弾として登場した、葛城一先生の「セーラー服を纏った教祖様」。端的に言って、完膚なきまでに百合マンガでした。
 一応野球部の男子生徒が登場するとか、「自分はもうダメだ」と諦めずに自分が本当に欲しているものを見つけるというテーマとか、そういう少年マンガ的な要素は提示されていたりするものの、あくまで物語の主軸は、人相が悪いあまり一匹狼の暗い青春を送っている主人公の女子高生と、そんな彼女に終始付き纏う眼帯を装備したクラスメートの不思議女子の二人が出会ったことによる主人公の心境の変化を追うことであり、結果として彼女たちの突然の出会いから関係が深まるまでの出来事を描いた一遍の百合マンガとして読むことが可能な内容になっています。
 何より、ちゃんと女子同士がキャッキャウフフなイチャイチャをしてるのも素敵(一方的に主人公がされちゃう側だけど)。この前の「はじめてのあく」のような、キャッキャウフフと書いてさば折りと読ますタイプのイチャイチャとは違います。本物です。素敵です。

 先週号の予告カットを見た感じではもっとサイコホラー寄りなマンガを想像していただけに、この内容はちょっと意表を突かれました。
 まさかサンデーで百合マンガが読めるとは思ってもいなかったので、何というかこう今もちょっとドキドキしていす。いやーマジでびっくりしたよー

 作者の葛城一先生は、クラブサンデーで時折作品を発表していますが、現在のメインフィールドは(くずしろ名義の)ガンガンONLINEコミック百合姫ということなので、今回のような百合色の強いマンガを描けることについては納得せざるを得ません。
 コミック百合姫は最初期の「百合姉妹」の時代は読んでいたのですが、お小遣い的な事情により現在は読んでいないのが悔やまれる結果となりました。今は百合マンガの摂取は「つぼみ」一本に絞っている状況ですが、百合姫も頑張って読んでみたいと思いました(感想)。


げきぶの。(1) (ヤングガンガンコミックス)
くずしろ
スクウェア・エニックス (2011-03-25)


くずしろ先生がガンガンONLINEで連載している作品。
ガンガンONLINEも面白いマンガ多いのは知ってるんだけど時間的制約でなかなか手を出せない情けない状況にいます(´・ω・`)


そしてサンデー9号感想短縮版

マギ

 モルジアナの大活躍で海賊の砦を攻略したの巻。
 何というか、「マギ」の少年マンガ的な面白さは、いろいろな意味でモルさんの活躍にかかっているんじゃないかと思いました。

銀の匙

 「あの頃は純粋に勉強が面白かったんだよな…
 自分も小学生まではそうでした!(キリッ)

ムシブギョー

 蟲奉行様の正体は、あまりの毒の強さでただそこに居るだけであらゆる攻撃を無効にし、羽を伸ばすだけで触れるもの全てを破壊する、毒虫・黒揚羽であったというエピソード。その佇まいや毒をメインにした攻撃力、「お主達は今まで無駄なことをしてきたのだ!」「最早、さっさと朽ちるが良い!」といった台詞に至るまで、あらゆる意味でラスボスの貫禄充分です。
 こんな黒揚羽に対してチームワークで対抗して一瞬のチャンスを引き出した蟲狩軍団のほうが、むしろ主人公っぽい行動のように見えます。やっぱりこのマンガすごい。

はじめてのあく

 リアルバウト正義の味方である黒澤さんがいい人すぎるので、いつか彼女も幸せになれればいいなと思いました。
 多分連載中は無理だけど(ひどい)。

おすもじっ!

 迫るヤンデレ妹! 怯える兄! そんな兄妹の愛憎劇に、純粋な心を持っているが故に巻き込まれてしまった司!
 「おすもじっ!」第二部は寿のための物語と言えますが、いよいよその核心に迫ってきたと言えましょう。寿は司に自分の本当の姿を教えることができるのか否か。物語的には盛り上がって来ましたが、掲載位置だけが心配です(余計)。

読み切り:HERO SP

 諸般の事情でクリスマスのプレゼント配りに選ばれたショタっ子なサンタクロースを守るため、「危険を回避するより安全を作る」を是とする先制攻撃論を実践する孫悟空がやんちゃしまくる話──といえばそれまでなのですが、緻密な絵とそれを活かした圧倒的な表現力でキャラクターの行動に説得力を持たせていると感じました。極めて正統派な少年マンガですねこれ。少年マンガ誌にはこういう作品がやはり必要ですよ。
 でもサラリーマン的には、むしろやんちゃな行動に頭を痛めるトナカイの方に感情移入してしまいましたが(大人の感想)。


ゆめかんとく

ゆめかんとく

岡啓介
(C)Keisuke Oka/shogakukan 2010

人は夢を見る。…しかしそれは“見ている”のではなく、“見せられていた”――!! 新米夢監督のメーセは、憧れのバーグ監督のように人々を幸せにする映像を撮ろうとするが… 主人公の懸命な姿がきめ細やかに描かれた秀作。

posted with EmbedSunday on 2012-02-08

HERO SPの作者・岡啓介先生のまんカレ受賞作。その画力はサンデー編集部をビビらせたといいます(マジで)


週刊少年ハヤテのごとく7号感想

 今週のサンデーのオマケについていた「デュエルマスターズ」のプロモカードを見て、このゲームにも「マジック・ザ・ギャザリング」におけるデュアルランド的なマナソースの概念が導入されていたことを今更知りました(挨拶)。
 あと篠崎愛は市民プールには居ないと思う。

おすもじっ!

 「このままラブホ直行でもええねんで?」と直球すぎる台詞を吐く七美をどうにかした方がいいと思いました。
 この子、このままだと何かの勢いで司に襲いかかって服を引っぺがすとかやらかしかねませんが、その際彼女が司のちんこの有無に拘るかどうかが運命の分かれ目だと思ってます。どうでしょう。彼女ならヤッてくれると信じてますが(ひどい感想)。

 物語の方は、いよいよ寿と彩香の距離が近付いて来ており、近いうちにこの二人が接触することを予感させるに十分な雰囲気になって来ました。
 彩香というキャラは、かつて「神のみぞ知るセカイ」で桂馬が提唱したBMW理論(血縁・思い出・お兄ちゃん萌えが揃っていなければ品格を持った真の妹足り得ない、という無茶な理論)に合致する完璧な妹キャラクターなはずなのですが、残念なことにエルシィみたいな素直で可愛い妹ではなく、すっかりヤンデレ化してしまっています。
 彼女がこうなってしまったのには、彼女を置いたまま実家を出奔してしまった寿にも責任はあると思うので、寿はどこかで彩香とちゃんと会って過去を精算するべきでしょうね。彩香は、自分の脳内にいる妄想の寿と実際の寿が全然異なっていることに絶望して寿を刺し殺しに来るかも判りませんが。このマンガならそれくらいの事はやらかしかねません(ひどい感想)。

アナグルモール

 ルチルはクワトロールとのバトルには勝利したものの、千羽が一人で「地下世界」に連れていかれてしまうという展開に。バトルが終わったらしばしの平穏が戻ってくるのかなと思ってましたが、実際にはさらに物語に拍車をかけてきました。
 次回以降は、千羽が地上に上がったルチルとは逆の立場となり、地下世界の色々な意味でおもしろおかしい文化に触れてカルチャーショックを受けつつも前向きに生き抜こうと頑張る話になったりすることを期待します。彼女ならどんな文化でもマイペースに持ち込んで馴染めそう。がんばれ千羽。続く。

電波教師

 「電波教師」の前に載っている「BE BLUES!」では、才能あるタレント選手を擁しているチームがタレントはいないけど徹底的なプレスを続けられる持久力と組織力を持ったチームに負けてしまう──という展開を見せていましたが、「電波教師」では逆にゲームのキャラみたいな才能を持った征十郎がゲームを支配する展開になって来てるのが面白いなと思いました。
 サッカーって奥深いですね(多分このマンガはそういうマンガではありません)。

はじめてのあく

 今号では巻末に載ってましたが、もしかして入稿が遅れたんでしょうか?(詮索)

 今回はまさかのサブロー×ルナのエピソード。サブローはルナを初めて見た時「美人さん」と言ってしまった過去はありましたが、それ以外にあまり接点がなさそうなので、このカップリングはちょっと想定外でした。でもアリかナシかと聞かれればアリなカップリングだと思いますので、今回の一件をきっかけにサブローがルナの姿を見るたびに一方的にときめいてドキドキするようになればいいかなと思います。サブローかわいいよサブロー(ルナは?)。
 あとサブローはいくら飛び級で高校入ったとは言え、こんなかわいい容姿で高校二年生を名乗るのは犯罪です。

読み切り:応魂

 サンデーで4コママンガを載せるということは、20年前の「椎名百貨店」時代の椎名先生に戦いを挑むということなのだ! と、たまにはファンサイトっぽいことを言ってみましたが、ノリとしては可愛い絵柄とぬるい展開が基調の今どきの4コマ漫画といった雰囲気だなと思いました。いわゆる空気系というタイプの作風なんでしょうか。サンデーでは逆に新鮮な感じがします。
 自分はあまり積極的に4コマ漫画雑誌を読んでいないので、何かトレンドに触れられた気がして嬉しかったです(変な感想)。

となりの君はつるみ仲間

となりの君はつるみ仲間

杉田A子
(C)Ako Sugita

全国まんが系スクール参加型才能発見&発掘プロジェクト「第2回クラサン杯」!! エントリーNo.3はこの作品だ!!

posted with EmbedSunday on 2012-01-24

「応魂」と同名のキャラクターが登場する、パイロット的な位置付けの作品みたいですね


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