感想 一覧

サンデー29号短め感想

MAJOR 2nd

 初代「MAJOR」は野球好きで才能も根性もある吾郎が周囲を巻き込みながら共に成長していく正統派の野球マンガでしたが、「MAJOR 2nd」は野球好きだけど才能も根性もまだない大吾が、才能も根性もある光に巻き込まれる形で野球を続けて行くという、初代とは逆のスタイルの野球マンガになってますね。
 何にしろ「少年野球なんだから、野球が好きな子なら上手くても下手でもやればいいじゃん」というこの作品のスタンスは好感持てます。

 あと女子が男子と混ざって野球できるのは少年野球ならではなので、佐倉さんもこのままチームに入ればいいと思います(結論)。

だがしかし

 「この人黙ってるとほんとかわいいな…
 個人的には、駄菓子のことを楽しそうに語ってるほたるさんの方が好きです(聞かれてません)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 一話まるまる使って、新キャラクターである言葉さんが如何に残念な子なのかを丁寧に描写した回。彼女がこの作品にとって如何に重要なキャラなのかが伺えます。
 この作品の貴重なラブコメ要素のキーとなるかも知れないキャラクターとして、あえてこんな残念な子を持ってくるところが流石だと思いました。

湯神くんには友達がいない

 ラブコメといえば、こちらも何か百瀬さんがよりによって湯神に対してフラグを立ててしまったかのような描写がなされていましたが、でも「湯神くん」がまともにラブコメ展開をやるとは到底思えないので、多分また百瀬の性格が更に歪んで終わるんじゃないんでしょうか。
 性格が歪んだ女性キャラが大好きな私としては、そちらの展開に期待したいですね(ひどい)。

BE BLUES!

 武蒼のAチームが、夏合宿でのBCDチームのような、龍を活かすためのポゼッションサッカーをやり始めた回でした。
 でも龍が幸せそうだと、近いうちにひっくり返されそうで怖いんですよねー(悲観論)。

絶対可憐チルドレン

 今回はパティさんが「黒い幽霊」に狙われたっぽい! という展開でしたが、「黒い幽霊」に操られていた過去はともかくとして、彼女がいわゆる腐女子になったのは、洗脳を解くために黒巻によって後天的に施された性質なので、もし「黒い幽霊」の介入で再び洗脳されてしまって彼女が腐るのを辞めてしまったらどうしようと、本気で危惧しています。彼女の理性は腐ることによって保たれているのです。

 あとパティが男子の乳首を気にしていたのは、もしかしたら「競女!」の乳首一本背負いを初めとした華麗なる乳首技を見て、男子の乳首でもそういう技ができないかと考察していたからなのではないかと思ったのですがどうか(ダメ)。

MAJOR 2nd(メジャーセカンド) 1 (少年サンデーコミックス)
満田 拓也
小学館 (2015-06-12)
売り上げランキング: 101

Amazonのレビューはまだまだ賛否両論といった感じ


ご無沙汰しております。サンデー27+28号感想

BE BLUES!

 連載200回達成。名実ともにサンデーを代表する作品になったというか、むしろ「BE BLUES!」がないと今のサンデーって相当辛いんじゃないかと思ってしまうくらい、今のサンデーを支える作品になったと思ってます。

 その200回記念の巻頭カラーを飾ったのは、龍でも桜庭でも優希でも藍子でもなく、ノアとナベケンの二人でした。つまりこのマンガの主人公はこの二人ということになりませんかね?(突然)

 実際ノアさんは、身体能力のみならずエキセントリックな性格からしてもそのままスポーツマンガの主人公を張れるくらい色々な意味でキャラが強いですし、ナベケンはナベケンで幼少期から龍達と競って成長することで「努力・友情・勝利」を体現した実に主人公らしいキャラになったと言っても過言ではないくらい頼もしい存在である訳で、どちらも記念巻頭カラーを飾るに相応しい存在であることは間違いありません。
 まあ実際、ベンチからノアを躾がなってない犬のように睨んでる不機嫌な桜庭さんが巻頭カラーを飾っても一般的な読者は困ると思うので、今回はこの二人がカラーで良いと思いました。

 前回と今回はミルコ爺さんも驚くフィジカルっぷりを魅せつけるノアと、いろいろ吹っ切れてプレイに迷いがなくなった龍が目立った話でしたが、その一方でノアの当て馬的な演出に使われているマコさんはちょっと可哀想でしたね。桜庭と一緒にノアに逆襲できる時が来ると良いのですが。

アンペア

 新連載(先週の)。物語としては、諸般の事情でクラスの中で友達がいない優太君と、友達が欲しいけど明らかに空気を読む能力を欠いているために人造人間の美月さんによる、ボーイミーツガールな物語だと思われます。

 前回、友達がいない主人公の優太君が「友達」のあるべき姿について語るシーンがありましたが、「周囲が誰も信じなくても、信じてあげるのが本当の友達」っていう役割は、どっちかというと個人的にはそれは友達よりも肉親や恋人がするべきことなんじゃないか? 君は「友達」を少し重く考え過ぎてないか? とか思ってしまいましたが、こう感じるのは多分自分が友達の少ない嫌な大人だからだよなと自省しました。

 あと「アンペア」はせっかくヒロインが人間じゃないんですから、人間じゃない女の子の転校生ってさいこうじゃん! みんなそういう子と友達になりたいって思ってるはずじゃん! って視点を持って描いて欲しいなーと、かつて「電化製品に乾杯!」で椎名先生のファンになった自分としては思ってます。

なのは洋菓子店のいい仕事

 これも前回の話になってしまいますが、ライムが常に吸っているタバコには本当に秘密があったことに、今更興奮してます。
 弟のセージ君のみならず出てくる客が誰も彼のタバコについてツッコミを入れないので、元々そういう世界観なのかと疑ってましたが、彼はタバコがないと死んでしまう+現実には影響を及ぼさないものあるという設定がなされたことで、この問題はこれで解消。

 ライム本人が「タバコ喫ってるケーキ屋なんて前代未聞」って言ってるので、一応彼もその辺は気にしているんだーと感心しました。彼はそこまで非常識な人間じゃないのかも。単に態度がすごく尊大で底意地が悪いだけで。

tutti!

 単なる音楽好きのノンポリメガネかと思っていた土井君が、吹奏楽部のリーダーとして、そしてアレンジャーとしての意外な才能を発揮した前回、そして桜井君に負けないくらい個性的なメンバーが存在している(←好意的な表現)ことが明らかになる今回と、今後のバトルに向けてかなり盛り上げて来てますが、やっぱり桜井君の音楽バカっぷりが一番光ってました。
 その桜井君、最後のページで自信たっぷりに「俺達の演奏にビビってドタキャンすんじゃねーぞ!?」って対戦相手のオケ部部長を騙ってますが、こういう台詞を言うのは基本的にヤラレ役であると思われるので、おそらくこの勝負は(略)。

 あと前回、土井君が雨の中で頼城君を探し回って階段でコケて楽譜を落としたところで頼城君がその楽譜を拾うシーンは、何というかこう「不良が雨の降る中、捨てられてた子猫を拾う」的ながあっていいと思いました。

境界のRINNE

 高橋留美子先生デザインの萌えキャラが拝める回として貴重だと思いました(感想)。
 その萌えキャラ「みゅーみゅー」のデザインが微妙に歪んでいるのもポイントで、あれは前時代的なキャラデザイン(「みゅーみゅー」というキャラ名からして、『東京ミュウミュウ』が現役だった2000年代初頭くらい)の雰囲気を出すための意図的な演出だったのではないかと推測してます。

 そして『東京ミュウミュウ』と言えば「未来の地球にご奉仕するにゃーん!」の決め台詞が歴史的に有名ですが、彼女たちから見て未来に生きている我々としては、彼女たちが猫耳を生やしてまで願った地球生態系の保護を維持するべく、弛まぬ努力をしなければならないとの想いを新たにしました。全然「RINNE」と関係ないですが。

リオンさん、迷惑です。

 今回の三雲がゴスロリっ子悪魔のロゼッタに何故かモテる話を読んで思ったのですが、このマンガって実は主人公が幼女に囲まれてモテモテになる話なんじゃね? とか思いました。
 出てくる幼女がみんな(社会的な適性の面に対して少々問題を抱える)悪魔であるという根本的な問題はありますが、幼女から無条件モテることに比べれば種族の違いとか社会性とかは大した問題ではないと思われます。人間じゃない女の子さいこうの心意気があれば大丈夫です。

 まあその辺を度外視するにしてもロゼッタはとてもいい子であり、また彼女が現実社会を生きる上で他の人間の助けが必要な状況であるのも明らかなので、三雲は責任を取って彼女を幸せにしてあげて欲しいと思いました。


クックドッポ 1 (少年サンデーコミックス)
山仲 剛太 魚柄 仁之助
小学館 (2011-11-18)
売り上げランキング: 190,563

「アンペア」作画の山仲剛太先生がサンデー超で連載していた作品。当時は独特の風味があるグルメマンガだなと思ってました


女子高校生に服を脱がされる人生も考えものだと思ったサンデー26号感想

BIRDMEN

 鷹山の独善的な行動を放っておけなくていちいち気にかけるおせっかいな烏丸と、そんな烏丸を観察してニヤニヤする鷺沢、という構図が見えてくる話でした。自分も鷺沢になってニヤニヤしたいです(性格悪い)。

 今回は「鳥人同士が手を繋ぐと力が増幅する」という、「パーマン」のパータッチみたいな概念が出て来ましたけど、鷹山に手を握られようとした烏丸が思わず頬を赤らめてドギマギしてしまうところは、何というかこう「彼のことを本当は好きなことを知られたくないツンデレな乙女」っぽくていいと思いました。
 鷹山に手を握られて内心を知られると困るってのは、要するにそういうことなんですよね。納得しました(自己解決)。

 そして烏丸のこの反応は、まだ彼のメンタルがツンデレ人間である証拠でもあります。鷹山が「相手が本当に嫌がることはやらない」のも、多分同様なんでしょう。烏丸や鷹山は、果たして何時までこの人間らしさを保つことができるのでしょうか。

 少しはまともな事を書いたので次。

tutti!

 スクールカースト!(挨拶)

 最初のうちは金髪で音楽バカで熱血漢の頼城君がカワイイなあー、とほのぼのしながら読んでたこのマンガですけど、「吹奏楽部とは別にオーケストラ部があり、そちらの方が本流」「吹奏楽部は規模も実力も同好会レベル」「要するに吹奏楽部はスクールカーストの最下層民」といったきな臭い設定が徐々に明らかになるに連れ、実は「tutti!」って音楽バカの主人公を愛でるだけでは済まない、スクールカーストの打破を最終目的とした極めてロックかつアナーキーなところを目指すマンガなんじゃないかと思うようになって来ました。

 吹奏楽部の主要人物である土井君は、明らかに好きな吹奏楽ができれば良い感じのノンポリのボンクラっぽいキャラなので、彼だけではどう考えても現状を打破することはできないことは明白であり、このままではオケ部相手のワルツ対決での吹奏楽部の敗北は必至でしょう。
 斯様な状況を把握した頼城君が果たしてどう動くのか。彼は態度はつれないですが、性格は典型的な熱血漢なので、このまま勝負から降りることはないと思います。燃える展開を期待できそうな感じになってきました。

 あと個人的にですが、吹奏楽部の桜井さんは、にこやかな表情で頼城君の靴を隠す底意地の悪さからして、どうしても吹奏楽部の存続に固執する理由があるのではないかと推測してます。彼女がオケ部ではなくわざわざ吹奏楽部に所属しているのには、何か後ろ暗い理由があるような気がしてなりません。
 彼女の過去が明かされる時が今から楽しみです(ひどい推測)。

なのは洋菓子店のいい仕事

 「ボクは兄さんが助けてくれると思ってました
 「まっさかー! グルメマンガじゃあるまいし〜

 今回の話は、このマンガは「クッキングパパ」や「ザ・シェフ」のような料理が人を救う所謂グルメマンガではないことを、改めて提示したエピソードだったと言えます。
 「なの菓子」にはこれまでも様々な形で洋菓子が原因で人生に問題を抱えている人達が出てきましたが、なのは洋菓子店は彼らに関与はするものの、彼らの問題を全く解決していません。

 今回の「ケーキで他店を攻撃し続けるプリンス王子と、それを止めようとする妹」についても、何か単にあの兄妹の関係が面白い方向に変化しただけで、あまり解決はしていないように思えます。また普通のマンガだったら兄妹のバトル展開でもうちょっと引き伸ばすところだと思うのですが、このマンガはそれすらも全くしないところが、むしろ潔いです。

 出てくる料理で問題を全く解決しないし、料理の腕を競うためのバトルもしない、今時のグルメマンガとしては極めて異色な作品という特徴がよく現れたエピソードであったと思いました。個人的にはこの路線を堅持して欲しいところです。

 あとタイム兄さんは幽霊ということになっていますが、そうすると彼が常に咥えているタバコもまた幽霊というか、現実には影響を及ぼしていないのではないか? と思うようになりました。タバコの匂いが残ったミルフィーユがあんなに美味いはずがないですからね。多分。
 ではなぜ現実に食べられる菓子を作れるのかと言えば、まあその辺は多分「GS美神」のおキヌちゃんが料理作れるのと同じ理屈ということで一つ。マンガって解釈が自由なので便利だ(結局)。

だがしかし

 うんチョコ、近所のスーパーでは売ってないんですよね。「おかしのまちおか」とかの専門店に行ったほうがいいんでしょうか。

 ほたるさんは駄菓子に対する気持ちが真摯なだけに、それ以外のことについては全く無頓着であるところがカワイイんだよなーと思ったのが、今回の「だがしかし」を読んだ感想です。
 あとうんチョコの「うん」は、公式には運だめしの運のことだそうなので、安易に「これってうんこだよね?」とか言わないのが大人の態度だと思います。

絶対可憐チルドレン

 ファスナーにちんこの皮を挟んだことがある人?(←直球の挨拶)

 ファスナーフェチの変態サイキッカーとの勝負は、松風君のちんこの皮を犠牲にすることで無事に解決。
 もちろん葵の能力を持ってすれば松風君が危機を脱出することはいつでもできたのでしょうが、彼はギリギリまでちんこを挟まれる刺激を我慢することで、敵から「黒い幽霊」についての貴重な情報を引き出すことに成功したことを考えると、松風君がコミックス41巻で語った「自分の命は明石たちのために必要なら使う」という覚悟は今も緩いでいないと言えるのではないのでしょうか。
 チルドレンのためなら自らのちんこを犠牲にすることも厭わない姿勢なんて、よっぽどのことがないとできないと思います。もはや尊敬の対象にしてもいいくらいです(真顔で)。

 あと股間に「キンカン」を塗るのは正直かなりアレなのでオススメできませんが、かといってデリケートゾーン専用の「デリケアM」等のソフトな薬を使うと、今ひとつ刺激が弱くて「薬が効いてる実感」に乏しいので寂しいと思ってしまうことはないでしょうか。ちんこに対する男心は結構複雑なんですよ。
 なんか感想ではなくちんこのことしか書いてないので終わりにします。


BIRDMEN 5 (少年サンデーコミックス)
田辺 イエロウ
小学館 (2015-05-18)
売り上げランキング: 2,663

BIRDMENは電子書籍化される見込みが無いので、素直にコミックスを買い揃えようかと思ってます


スポンサーリンク
1 3 4 5 6 7 8 9 85