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ご愁傷さま朧さん(ニヤニヤしながら)サンデー28号絶チル感想

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 大人になった葵のおっぱいがあんなにデカいはずはない!(挨拶)

 今回の「試験に出る超能力」編は、薫の皆本への過剰意識の描写から始まり、「カタストロフィ号」を得たパンドラの新たな活動への布石、既に「幽霊」と化している宇津美との対比によって浮かび上がった過去に囚われ続けている兵部の姿、薫の「女王」の才能の更なる鱗片、澪と薫との間の「絆」の発露など、今後の展開への実に示唆に富んだかなり興味深いエピソードであったと思うのですが、そのエピソードを締めるのがよりによって皆本が如何に女性に対してボンクラなのかを一話丸ごと費やして紹介するというのが、何かこうどうしても必要以上に面白くしないと気が済まない作者の意地のようなものを感じました。
 いくら相手が葵とはいえ、ここまでデート中に女性に気を使えないボンクラ男が童貞じゃないなんて、とても信じられません(こだわる)。

 確かに日本科学未来館は基本的に男の子が大喜びで行くところであり、あまりデート向きの場所ではないのですが、時々大人のデートプランに組み込めそうな特別展示をやっている場合もあるので、どうしても彼女連れて行きたいのであればそういう展示をやってる時が狙い目(逆に言うと今は無理)。ちゃんとイベント情報をチェックするのは「ときメモ」時代からのデートの鉄則です。それができないからボンクラなんだけど。
 にしても『君と私のメモリーチップを交換しないか?』でウケが取れるここの観客(葵除く)のSFリテラシーの高さはあなどれません。やっぱりここはそういうボンクラ共が集まるところなのか。もちろん自分もボンクラなので、日本科学未来館は大好きです。お台場っつったら、パレットタウンや海浜公園じゃなくてまずはここですよね。次が国際展示場。

 でも、葵のボーイフレンドの黒木君も間違いなく科学館で大喜びするタイプのこっち側の男子なので、葵はいずれ今回の艱難辛苦を黒木君相手に再び味わう羽目に陥るのではないか? と予想します。黒木君が葵にフられるエンディングが見えた!(決めつけ)

 そして最後のコマの薫の台詞「ま、それもカワイイけど」は、個人的には男をダメにする女の台詞なのではないかとか思いましたが、でも女子にこう思ってもらえないとサンデー読者の男性の8割を占めるボンクラの心が救われないので、薫にはいつまでもそのピュアな気持ちを忘れて欲しくないものですね。ものですね。

 皆本のボンクラっぷりを揶揄する時の賢木は、本当に楽しそうだなあと思いました(今回の感想)。


卑猥な言葉を言わされそうになって赤面する葵はやはり女神の称号に相応しいサンデー26号絶チル感想

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 超能力者が軍に徴用されて戦うという「超能部隊」の筋書きから、何となく岡崎つぐお先生の『ジャスティ』を連想してしまう皆さんこんにちは。
 もう25年も前のマンガなんですよね『ジャスティ』。お互いオッサンになりましたよね。

 で、今回の主題はあくまで薫が「紙と文字を操る能力者」宇津美さん(←何故かさん付け)の能力を経て皆本の愛情を知り、自分の力で勉強をする意欲を取り戻す――という、担当編集者が言うところの「健やかな子供を育むよいこの小学館」的な内容であることに間違いはないのですが、しかしそこに至るまでの過程で出てきた宇津美さんの官能小説朗読こそが今回の真のメインであることは疑いようがありません。

 サイコメトラーが如何にテキストから情報を読み取ることができるかについては前回の賢木と紫穂の会話で解説されていましたけど、今回の宇津美さんのエロ小説朗読(および皆本作のプリントの解析)はそれを実際に運用したものであると考えられます。サイコメトラーの賢木や紫穂は、テキストを読み込んでそれの構造を理解しても自分以外の人間にそれをそのまま伝えることはできませんが、宇津美さんの場合は更にそれを他人に伝える能力も持っている、ということでしょう。
 結果的に、薫は皆本の作ったプリントから彼の「勉強」への想いを読み取って自力で勉強する意欲を得ることができましたし、カガリはカガリでエロ小説から人妻や女体への欲望の深さを読み取ってちんこの意欲が(以下略)。

 まあ、カガリとカズラが今後仮にそういう事になった時にちゃんと機能しないと困るのはカズラの方なので、薫の言うこともごもっともだと思います。カガリは今回の件がトラウマになり、いざという時に(以下略)にならないといいのですが。個人的にはちょっと心配です。何の話だ

 ストーリー的には、このまま薫が皆本の家に帰ってお勉強始めればめでたしめでたしで終わるんでしょうけど、兵部の台詞からしてまだまだ何か起きそうな感じ。「今回はちょっとばかり罠にはめさせてもらう」とは実際どういうことなのか、次回を楽しみに待ちたいと思います。
 あと細かいところでは、ちゃんと葉が子供達と遊んでるところがほのぼのしてて良かったです。あと真木が激高して兵部にまたタメ口叩いてるところとか。ちょっと見ないうちに随分フランクになりましたね真木っち。

 そして問題作のサプリメントの細雪編(仮称)ですが、秒のためらいもなく双子の弟をバットで殴りにかかる雪乃はやはり恐ろしい子だと思いました。素直でカワイイパンドラの子達と比べると、バベルの子供は何かみんなどっか病んでますね。それでこそバベルです。


小学生男子のちんこ如きに動揺するようではまだ葵は女神の器ではない思ったサンデー25号絶チル感想

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 「ワタシは男同士は死んでも断る」とか言いながらも、今週のサンデーの「絶チル」における最後のコマで、賢木が落ち込んでる皆本を自然にフォローしているところをナチュラルに描いてる椎名先生は流石です。この一コマがあるだけで、この二人の関係妄想をかき立てられること請け合い。
 過去にも、賢木は拗ねた皆本の機嫌をこんな感じで何度も直していたに違いありません。やっぱりいいコンビですねこいつら。結婚すればいいと思うよ?

 その辺はともかく、今回のメインは薫が「女王」の椅子に座ったためにうっかり貫禄を出しちゃったところと、新キャラ・ウツミさんが登場したところの二つでしょう。
 薫に女王の鱗片を見せて「未来」を垣間見させ、その後に陸軍特務超能部隊時代の「過去」へと話を繋げるという流れは、コミックス10巻「とっておきの日」にちょっと似てなくもないかなと思いました。ウツミらしき人物は既に「とっておきの日」に出て来てますので(1コマだけだけど)、この頃から既にウツミの存在は作者の頭にあったのかも知れません。

 今回個人的に興味深かったのは薫が女王の椅子に座った時のパンドラメンバー各位の反応で、赤面する澪、見とれるカガリとそれに嫉妬するカズラ、感心する真木とそれから気をそらすように真木に話しかける葉、そしてこれが兵部のイタズラであることを冷静に見据えつつも動揺する紅葉と、それぞれ多様かつ個性的な反応をしている描写を入れたのが上手いなと思いました。同じツンデレでも、極めてリアクションが判りやすい澪と、真木を巻き込んで「へ、別にあんなになんか興味ないんだからね」的な行動をしてしまう葉の行動の違いも面白いです。
 あと全然関係ないですが、紅葉のおっぱいの大きさは極めて適切であり、実に好ましいです。どっちかというとない方だと思うのですが、でも本来はこれくらいでいいんですよこれくらいで(今週号の扉ページを見つめながら)。巨乳が幅をきかせがちな「絶チル」界における清涼剤的な存在になって欲しいものです。葵もせめてこれくらいになればいいんですけどね。いや本当にどうでもいいことなのですが(なら書くな)。

 そしてウツミさん(←何故か敬語付けたくなる)に関しては次回以降に彼の正体というか、何でノートに宿る残留思念になっちゃったのかについては語られると思うのでそちらを待ちたいところですが、とりあえず兵部が先週言ったところの「ESP勉強法」が思ったよりもマトモであるっぽいので安心しました。とりあえず、ウツミさんはちゃんと勉強は教えてくれそうな感じ。薫が「アンキパン」みたいな顛末に陥らなさそうで良かったです。
 勿論、椎名高志先生のマンガのキャラなので、どっかおかしいのは間違いないと思うのですが(決めつけ)。今週もその鱗片は見えてましたね。

 今回の最萌えは、子供達に慕われて懐かれてる兵部おじいちゃんで決定です。
 紫穂の言動が性的にアレなのはいつものことなので問題ありません。


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