感想 一覧

改めて今年もよろしくお願いします(おそい)サンデー5+6号感想

BE BLUES!

 「一条さんじゃなきゃハナシにならない…
 「一条にボールを渡せば…何とかなる!
 「一条なら…なんとかしてくれる!
 すっかり一条総受けの様相に!(まちがい)

銀の匙

 八軒の『「豚丼」そのものを買うのではなく、豚丼の肉を自分で買う』選択は、「豚丼」が愛玩動物ではなく畜産物であるという現実を踏まえたクレバーなものだと思います。「頭が良い」かつ「自分の頭で考える」ことができる八軒らしい選択ですね。次回は豚丼の肉で豚丼パーティー?(安直)

 豚の解体授業では、あの相川が解体作業の手際の良さを見て「獣医になるからには、あれくらいの知識と正確さが欲しい」と開眼するところが意外でした。動物を肉に変換する過程を見て獣医への決意を新たにするとか、人間何がきっかけになるか判りませんなあ。

アナグルモール

 サンデーでこういう純粋な「能力者バトル」を読むのは、何だか久しぶりな気がしました。また今回の敵役であるクワトロールに「名前がカッコイイものを好んで小型化したがる」性格を持たせるなど、敵とは言えども憎めない要素を入れてくるところも面白いです。この辺のセンスはさすが福地先生と言うべきでしょうか。先生のマンガを読んでる実感が湧いて来ます。

 「GAN☆KON」もジャンル的には能力者バトルといえばそうなるのですが、あっちはバトル以上にイサナさんとか主人公とかが色々おかしいからなあ(褒めてます)。

はじめてのあく

 キョーコがジローのマントにくるまって「ジローに抱きしめられてるような…」とか妄想しながらゴロゴロしてるシーンで既にお腹いっぱいです。ごちそうさまでした。
 そしてシズカは一時期はジローが好きなあまりに色々と空回りをするタイプのどうしようもないキャラでしたが、最近はそれでも行動がマトモになって来ているように思います(ジローに対する部分は除く)。黒澤という本物の「正義の味方」が間近にいることで、彼女にも何か心境の変化のようなものがあったのかも知れませんね。という妄想を抱きました。

神のみぞ知るセカイ

 桂馬と歩美が絡んでいるところにちひろが現れ、三者の視線が泳いでしまうところの気まずさが最高でした(ひどい感想)。
 話的には歩美再攻略開始ですが、状況が状況だけにさすがの桂馬も攻めあぐねている様子が伺えます。どうするのこれから。

おすもじっ!

 カニを口の中に突っ込まれ、頬を赤らめながらもごもごする司!
 こういうのでいいんですよ、こういうので!

 その一方で、彩香の兄に対するヤンデレ化が著しく進行しているのが気掛かりです。彼女に必要なのは司や寿ではなく、まずカウンセリングではないかと思ってしまうレベル。彼女が寿と司の関係を知ってしまったら、司を刺しにかかるんじゃないかと本気で心配です。
 このマンガには、それをやりかねない狂気が潜んでいると思います(ひどい感想)。

マンガ大賞2012へノミネートされましたね。個人的には有力候補だと思ってます


兵部の魂はいつまでもコミックス28巻付録のストラップに宿っている…(詭弁)サンデー3+4号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー2号のギリアムのサディストっぷりにドン引きした時の感覚が忘れられません(挨拶)。

 サンデー3+4号の絶チルでは、兵部が「黒い幽霊」の御曹司・ギリアムから何らかの取引を持ちかけられた結果、兵部が文字通り死んでしまい、兵部に同行したフェザーが彼の人格のバックアップを自分の内部に作成、如何なる理由によってかは判りませんが結果として自らの体を少年時代の兵部の形を模すこととなり、兵部の人格もまた少年時代に戻ってしまった──という衝撃のストーリーが語られました。
 薫のことは「くぃーん」と慕っていることからも判るように判別できるようですが、パンドラ幹部の真木や葉はおろか過去の兵部なら知っているはずの不二子のことも全く判別できないところからすると、あの兵部は過去の兵部の記憶などをそのまま引き継いだコピーではなく、単に「フェザーが作った兵部のようなもの」レベルなのかも知れません。この辺は、かつて皆本が少年化した時のようなパターンとは異なりますね。
 フェザーがどこまで兵部の「情報」を自分の中に残しているのかは判りませんが、ちょっとこの状態だと元の兵部への完全な「復元」は難しそうな感じ。

 仮に兵部が元の姿に戻ることなくこのままの状態でいたとすると、これから彼は(そしてフェザーは)どうなってしまうのでしょうか。
 彼はこのままバベルに飼い慣らされ、リアル兵部ハーマイオニーとして第二の余生を過ごすことになるのが順当な展開でしょうか?(順当?)

 ただまあもしフェザーがいなかったら間違いなく兵部はギリアムに単に殺されていた訳で、その未来をどのような形であれ書き換えて兵部を救ったことは、今後の「未来」において大きな変化を及ぼすはずです。
 少なくとも、兵部の存在を失うことで大きな動揺を受けるであろうパンドラのメンバーは、兵部が目に見える形で存在し、「兵部を元に戻せるかも知れない」という希望を持つことで、(兵部が死んだ未来の彼らが行ったであろう)「黒い幽霊への弔い合戦を仕掛けてみんな死ぬ」みたいな無謀な行動は、少なくとも慎むようになるんじゃないんでしょうか。

 サンデー2号において紫穂が自殺しようとしたオッサン相手に説教した時の言葉である「今日会った人昨日会った人、みんながあんたのせいで苦しむのよ!『なぜ気づかなかった』…って! 一人で生まれて一人で生きてきたみたいな気にならないで!」は、そのまま黒い幽霊との戦いに単身で赴く決断をした兵部に対しても向けられるべき言葉だったんでしょうね。

 あと今回は、兵部少年が薫に抱きついた時に皆本が発した「その子は僕の──」って言葉が良かったです。
 自分に課したセカンド童貞への誓いなんて無視して、我慢しないでそのまま告白しちゃって楽になっちゃえYO! と思いました(バカ)。

早くも29巻の薫フィギュア付きストラップがAmazonに登場しています。
28巻の兵部ストラップ共々、どれくらい売れるのか気になるところ。具体的には続きが出るかどうかくらい売れるのか(ry


今年もよろしくお願いします。サンデー3+4号感想

電波教師

 「鑑純一郎に担任を持たせる気ですか? あれだけ時期とクラスを慎重に判断すると…
 「慎重に判断して、”今だ”と思いました。
 「ウソだーっ!

 「電波教師」の台詞進行の特徴として、ボケる側が突っ込む側の話を全く聞いていないことが挙げられますが、その中でも理事長の暦は話を聞かないで常に独断専行で物事を進めるという意味において、間違いなくこのマンガ内で最強のキャラクターだと思います。まあ、彼女の独断専行っぷりは、彼女の鑑に対する信頼というか、自分の「人を見る目」の正しさに絶対的な自信があることの現れであることはよく判るのですが。
 その辺の彼女の性格は、今回の問題児である七海『改造人間』征十郎を学校にスカウトしに来たシーンにもよく現れてます。客観的に見ればこの展開は普通に人身売買なのですが、そうするだけの価値が七海にはあると彼女は今も思っているのでしょう。多分。

 あと鑑が叶『顔面パンチ』美奈子を人質にとって七海にゲームでの対戦を強要する件はどうみても鑑の方が悪役なのですが、まあこれはそういうマンガなのはみんなもう判っているので、まったく問題ないと思いました。

銀の匙

 今回は、八軒が「豚丼」の処分について悶々とする一方、その八軒と吉野の間に何故か全く根も葉もない不純異性交遊の噂が飛び交う! というお話でした。こういう浮いた噂ができる共学校が羨ましいなあとか思う男子校出身者です。こんにちは(挨拶)。
 今回キャラクターとして面白かったのは間違いなく始終体を張ってボケ倒した常盤君なんですが、噂を聞いて動揺するアキもラブコメ的な観点からすると見逃せない動きをしてくれました。最近つくづく思いますが、本当にこのマンガ面白いです。何でこんなに毎回面白いんでしょうか?(と言われても)

アナグルモール

 自分を家族であると言ってくれた京介を守るため、同じ間人であるクワトロールに対して毅然と反旗を翻したルチルがやたらかっこよかった今回。
 地上の人間が脆弱であることを間人が知ってしまったここからが、本当の「アナグルモール」の始まりなのだ! と確信するに十分な内容でした。2012年の更なる盛り上がりに期待したいマンガです。

ムシブギョー

 「蟲奉行様」が白髪の美少女であることは超増刊連載版で提示されていましたが、彼女が何故「蟲奉行」なる職務に就いているのか、彼女が如何なる能力を持っているのか、何故彼女が江戸を蟲から守るためにわざわざ江戸から離れた場所に遷る必要があるのか、そもそも「蟲奉行様」とは何なのか? など、肝心な部分は明かされないまま週刊連載に移行してしまったので、いよいよ週刊の方でこれらの謎に迫る展開が!? と期待してるところです。
 なお、蟲奉行様はご覧のとおりミステリアスな美少女であり、その容姿や身分からして真ヒロインを名乗る資格は十分あるのですが、仁兵衛はおっぱいの小さい女性には興味を示さないため、多分仁兵衛殿とそういう事になるとは思えないのが残念です。

GAN☆KON

 いつか物語に絡むんじゃないかと期待されていたメガネ図書委員こと三峰椿さんですが、思いも寄らない形で代行者バトルに巻き込まれる形になってしまった模様。
 何か勢いでうっかり新太に惚れてしまいそうな展開になってますが、仮に惚れてしまったとしても、あの男性を虫けらのような表情で見下す性格だけは最後まで固持していただきたいなと思いました。

はじめてのあく

 ここに来て、まさかの黒澤×大神カップリング成立回。黒澤がテレて視線を逸らしながら自分が如何に大神のことを大切な友達と思っているのかを告白→大神も赤面しつつその告白を受け入れ、自分達が親友であることを改めて自覚→互いに抱擁→キャッキャウフフ、という美しいガールズラブ的な流れ。読んでて心が洗われる想いでした。
 まあ、肝心のキャッキャウフフの場面が、「キャッキャウフフ」と書いて「さば折り」と読ませるハードな絡みだったことだけがちょっと普通のマンガとは異なりますが、格闘系カップリングだからこそできるハードな愛のコンタクトであると言えなくもないのではないのでしょうか(まちがい)。

 「はじあく」も連載期間が長いし、そろそろ展開や人間関係など色々と煮詰まってきているので、今年はアニメ化決定か、あるいは連載終了かの岐路に立たされるんじゃないかとビクビクしてます。どうしよう。

おすもじっ!

 今回の話は、東京からやって来た司に、生粋の京都人である寿が京都特有の年末年始の文化を伝えるという趣旨の、このマンガならではのとても文化的価値の高いエピソードなんですけど、司の天然ボケな性格と「実は女の子」という設定から来る独特の危うさ、寿の「京都の料理人」らしからぬ性的な意味で下劣な態度、破天荒芸妓見習いという枠から全くブレない七美など、出てくる連中がちょっとアレなので、どっか何かがおかしい雰囲気になってるのが面白かったです。

 「おすもじっ!」は、第二部になってからかなり面白くなったと個人的には思ってるマンガなのですが、ギャグのノリなどが完全におっさん向けなどの要因があるので、多分サンデーを背負って立つようなメジャーな作品にはならないんじゃないかと思ってます(ひどい)。個人的な今年の注目作品ということで一つ。

2巻の表紙の司が可愛すぎて辛い。1巻と対になってる構図ですね


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