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エリートと便器マニアは両立できることを皆本は我々に示してくれたサンデー51号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

今週のエロス:

  1. 楽になる方法を教えてやろう。流れに身を任せるんだ。僕が協力してやるよ」と言いながら皆本の顎をクイッと引き上げる兵部
  2. 皆本と明の連れション

 薫や初音の裸は健康的でいいですよね(エロス対象外)。
 というかお久しぶりです。やっと「絶チル」の感想書けます。

 とりあえず前回は、ハエ男に意識を乗っ取られてしまってただの無力な便器マニアでスカトロマニアになってしまったかと思われていた皆本でしたが、ハエを操ることができる能力を逆に利用してチルドレン達の窮地を察知、ハエで文字を作ってチルドレン達を指揮することで見事にピンチを救ってハエ男をやっつけたよ! というお話でした。
 ハエ男に意識を乗っ取られてスカトロ人間になった代わりに、自分が「ハエを操る」という能力を得たことに皆本自身が気付いたのが勝利への鍵だったと思うんですけど、これは即ちこの時の皆本はハエを操る超能力を持ったエスパーだったということを意味します。スカトロエスパー皆本の誕生です。皆本がついにエスパーに! スカトロだけど!(しつこい)
 この一件が、今後の彼に「超能力」を持つということがどのようなことなのか? ということを自覚させるきっかけになったら面白いんですけど、でも流石にそれはないなあ。スカトロエスパーは便器舐めたがるもんなあ。

 後、「蠅の王」のエピソードは皆本と兵部の対決という意味もあったと思うのですが、今回はコミックス8巻「逃亡者」の時とは逆に、兵部でも解決できなかった問題を皆本が解決したという結果になりました。また、兵部の皆本に対する行動も、以前のような「催眠で皆本を操ってチルドレン達を手に入れる」ではなく、「皆本に『予言』のことを忘れさせて彼を未来を変える努力をさせないようにする」に変わっているところも、地味に注目するべき点ではないかと思われます。
 彼自身が語っていたように『チルドレン達を悲しませたくない』というのが今の彼の最大の行動理由なのは間違いないのでしょうが、彼の皆本に対する考え方も次第に変化しているのかも知れませんね。兵部はエスパーとノーマルの戦いは不可避であると信じているが故に、チルドレン達と同様に皆本を苦しませたくないのかも知れません。
 やはり「絶チル」の肝は兵部×皆本ですよね、ということなのでしょうか(表記法間違い)。

 そして今回の「もののけ姫によろしく」編ですが、やはり初音ともめた「ザ・ハウンド」の新指揮官が如何なる人物なのかが気になります。お約束なパターンとしては「新しい指揮官は若くてキレイなお姉さんで、初音は明に熱血指導する彼女に嫉妬して」みたいな形なんでしょうけど、でもこれは椎名先生のマンガなので、きっともの凄い変態キャラに違いありません。変態。変態の巣窟であるバベルに、更に新しい変態が。楽しみですね

 あと個人的には、皆本と連れションした後、ハンカチで手を拭く皆本の隣で洗った手を拭かずに手のひらをブラブラさせてる明がツボです。この年頃の男子は絶対にハンカチ持ってないですからねー。こういうところでキャラに人間味を持たせるところが上手いなあと思いました。


マリンハンターの掲載位置がいきなり下がってビックリしたサンデー50号感想

結界師

 扇一郎が分裂して発狂攻撃モードに入るのかと思っていたら、逆にダメージを一人(多分六郎君)に押しつけて撤退してしまいました。倒してもパーツを残してコアだけ逃げるなんて、「ゼビウス」のアンドアジェネシスみたいな奴ですね(古い)。つまり扇一郎を倒すためには、彼と肉体を共有している兄弟全てを倒さないといけないということみたいです。全6面構成。やっかいなボスキャラだなあ。
 自らの保身のためなら部下のみならず兄弟までもを犠牲にすることを全く厭わない一郎の所行を実感した正守は、ここに来てようやくやっかいなのを敵にしちゃったことを悟った模様。更に今回の戦闘は結果だけ見れば「正守が扇一族の屋敷を壊滅させて多数の死傷者を出した」と取られかねない訳であり、今後の正守の政治的な立場も気になるところです。

 そしてそんなアレな状況の中で、良守と出会ってしまってしまった正守。このマンガはどこまでこの兄弟の絆を試そうとするのでしょうか。やはり「結界師」とは良守×正守が真のテーマなのか。

ダレン・シャン

 今回は、新キャラのバンチャのやんちゃなおっさんっぷりを見てたっぷり和む話かと思っていたら、最後の最後で「魔女」エバンナが出てきて和みムードを台無しにしてオチを付けるという、凄まじいエピソードでした。ビジュアルショックというより、もはやグロ画像の域(ひどい)。
 太ってるのとか目と唇がでかくて怖いとか、このエバンナを怖く見ている要因は色々あると思うんですけど、個人的にはヒゲが一番怖いです。ヒゲ。やはり、基本的にヒゲを生やしても良い女性キャラは、「指輪物語」のドワーフとしりあがり寿先生の「ヒゲのOL 薮内笹子」だけだと思いました。

金色のガッシュ!

 先週の見せ場はみんな大好きビクトリーム様の超必殺技でしたけど、今週の見せ場はコルルの超必殺技。なんか対象となった人物は大気圏外に出ても生命を維持できるという、まさに宇宙に逃げたシン・クリアを追うためだけに設定された都合の良い技のようにも思えるんですけど、でもコルルは出てくるだけで読者を泣かす能力を持つたいへんにかわいそうな高感動威力キャラであるので、全てが許されるのです。最期に人を救うことができて良かったねコルル。

金剛番長

 第二話で「常人と番長の強さのレベルの違い」のデモンストレーションとして出て来た、高校ボクシング王者の往田。初登場の時は、金剛にパンチを一発入れただけで彼の力量と心意気を見抜いて素直に負けを認める、違いの判る男として描かれていましたが、今回の彼は千代田区代表の居合番長に対して無謀にも果敢に勝負を挑んだ挙げ句、居合抜きであっけなく胸部を斬られて倒れるという、見事なまでにただの雑魚キャラに降格してしまいました。仮に金剛の仲間になろうとも、彼の立場は「常人と番長の強さのレベルの違い」を読者に認識せしめるデモンストレーターであることは変わらないようです。
 常人であれば刀で斬られれば普通は死ぬのですが、ここはぜひ何としても往田には生き延びてもらい、今後金剛が他の区の番長と戦う時には今回のように真っ先に飛び込んでもらって返り討ちになって瀕死の重傷を負うけど回復したらまた懲りずに番長に戦いを挑んで(以下略)という、「とんち番長」で言うところの一休みたいな役回りのキャラになって欲しいですね。

 ところで、「往田」って名前は「殴打」から来てるの?(どうでもいい疑問)

クナイ伝

 悪い意味で一途な性格のヒロイン、いずなが大暴走の巻。好奇心に勝てないからという理由だけでクナイの父・狭霧を散々つけ回すのは、彼女のヴァンパイアハンター一族としての本能が狭霧に対してそうさせたのか、それとも単に彼女は相当なボケキャラなので、その辺の良識に欠けているからなのか。個人的には後者の方の理由を採用したい所存です。

 あと、彼女が歩道橋から飛び降りた時、ローアングルからの視点にも関わらずいずながパンツを見せなかったのは、「このマンガでは女性キャラもパンチラはしません」という、作者からの意思表明であると解釈しました。読者から「エロスは程々に!」と突っ込まれる「マリンハンター」や、キャラクターの方からパンツを見せてくる「絶チル」みたいなマンガとは違うのだよ! とでも言いたげな、制作者側の明確な意図を感じます。その意志や良しです。
 というより、彼女がそんなことしなくてもこのマンガはクナイ君が太股を露わにするだけでエロ要素は十分足りるんですよね。ですので、いずなは自分自身が身体を張るのではなく、「風呂に入っているクナイをうっかり覗いちゃった!」とか、そういう方向からエロスを追求して頂きたいと思いました。


私もタッちゃんのように死にたいサンデー49号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 便器に萌える皆本に萌えました(改めて近況)。

 にしても、ここのところの四コママンガの面白さは半端ないです。ツンデレ末摘の話なんか、往年の「教育的指導!」の頃のパロディセンスと現在の椎名先生のギャグセンスが高いレベルで融合した、奇跡的なまでの面白さを発揮してます。こんなマンガを、本来であれば箸休め的なポジションに過ぎないはずの扉絵四コマで毎週ひねり出し続けていれば、そりゃまあ進行が困難になるのも致し方ないと言えます。はたして年末の合併号の頃までこのペースを保てるのかどうか、読者の立場ながら心配になって来ます。
 ここまで頑張って四コマを続け、掲載位置も割と良い位置まで持ち直してきているんですから、多分一回くらいは四コマだけ掲載して本編は休んでも、誰からも文句は言われないと思います。四コマだけは描き続けて下さいね♥(ドクロ)。

 そして本編の方ですが、今回のエピソードである「蠅の王」の位置付けというか、この作品全体から見た話の重みのようなものが、いまいち量れずにいます。先週の冒頭では、貧乳女子や小学生女子に萌え萌えなメンバーを多数擁するパンドラ一味が出て来て、チルドレン達が「エスパーの救世主」となる未来について触れたり、彼女たちに介入する兵部の意図を推測したりするといった重そうなシーンが出てくる一方、我らが皆本がハエにやられて便器マニアスカトロフェチになってしまう完璧なギャグシーンが出てきたりしてます。
 我々善良な読者としては、この先の展開をシリアスに推し量ればいいのか、それとも単にギャグとしてうんこうんこ言う皆本を見てゲラゲラ笑えばいいのか、悩んでしまうところです。
 勿論私は何も考えず、単に皆本を見てゲラゲラ笑ってましたけど(ダメ)。

 あと今回の話の中で、このままスカトロ化が進行した皆本と、それを甲斐甲斐しく介護する薫の未来の姿が出てきました。この中での二人は、エスパーとノーマルの間の戦争が起こることをまるで他人事のように語っていましたけど、つまりこのシーンは「仮に薫と皆本がくっついても、ただそれだけでは破滅の未来は回避できない」ことを意味していると解釈しました。病的なスカトロマニアになった皆本とそれを介護する薫は幸せなんでしょうけど、この二人が戦争に介入して未来を変えない限り、結局破滅は訪れてしまうということなのです。
 ただまあ、この調子で世界の全ての人間がハエに感染してスカトロマニアになって支配されてしまえば、少なくとも人種間戦争という最大の悲劇は回避されるかも知れませんけどね。人類がスカトロとなり、高度に進化した蠅達と意識を共有しつつ共存する世界。それはそれで一つのユートピアなのではないのでしょうか。嫌なユートピアですが。

 次回はいよいよチルドレンとハエ人間の対決! という流れになりそうですが、皆本が指揮不能状態に陥っているので最終必殺技であるトリプルブーストが使えない点が気掛かりです。あと、意味ありげな瞳で皆本を見つめる兵部の動向も気掛かり。今の皆本は正気を失っている上に身体を縛られていて行動不能状態であり、兵部は彼に対して好きなことをやりたい放題な状態です。今の皆本に対してなら、容易に催眠で操ることができるんじゃないかという気がします。兵部の動きが次回の鍵になるのかも知れません。

 あと、このエピソードにおける紫穂の輝きっぷりは特筆に値します。
 紫穂になら股間に銃を突きつけられてもいい。


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