マリンハンターの掲載位置がいきなり下がってビックリしたサンデー50号感想

結界師

 扇一郎が分裂して発狂攻撃モードに入るのかと思っていたら、逆にダメージを一人(多分六郎君)に押しつけて撤退してしまいました。倒してもパーツを残してコアだけ逃げるなんて、「ゼビウス」のアンドアジェネシスみたいな奴ですね(古い)。つまり扇一郎を倒すためには、彼と肉体を共有している兄弟全てを倒さないといけないということみたいです。全6面構成。やっかいなボスキャラだなあ。
 自らの保身のためなら部下のみならず兄弟までもを犠牲にすることを全く厭わない一郎の所行を実感した正守は、ここに来てようやくやっかいなのを敵にしちゃったことを悟った模様。更に今回の戦闘は結果だけ見れば「正守が扇一族の屋敷を壊滅させて多数の死傷者を出した」と取られかねない訳であり、今後の正守の政治的な立場も気になるところです。

 そしてそんなアレな状況の中で、良守と出会ってしまってしまった正守。このマンガはどこまでこの兄弟の絆を試そうとするのでしょうか。やはり「結界師」とは良守×正守が真のテーマなのか。

ダレン・シャン

 今回は、新キャラのバンチャのやんちゃなおっさんっぷりを見てたっぷり和む話かと思っていたら、最後の最後で「魔女」エバンナが出てきて和みムードを台無しにしてオチを付けるという、凄まじいエピソードでした。ビジュアルショックというより、もはやグロ画像の域(ひどい)。
 太ってるのとか目と唇がでかくて怖いとか、このエバンナを怖く見ている要因は色々あると思うんですけど、個人的にはヒゲが一番怖いです。ヒゲ。やはり、基本的にヒゲを生やしても良い女性キャラは、「指輪物語」のドワーフとしりあがり寿先生の「ヒゲのOL 薮内笹子」だけだと思いました。

金色のガッシュ!

 先週の見せ場はみんな大好きビクトリーム様の超必殺技でしたけど、今週の見せ場はコルルの超必殺技。なんか対象となった人物は大気圏外に出ても生命を維持できるという、まさに宇宙に逃げたシン・クリアを追うためだけに設定された都合の良い技のようにも思えるんですけど、でもコルルは出てくるだけで読者を泣かす能力を持つたいへんにかわいそうな高感動威力キャラであるので、全てが許されるのです。最期に人を救うことができて良かったねコルル。

金剛番長

 第二話で「常人と番長の強さのレベルの違い」のデモンストレーションとして出て来た、高校ボクシング王者の往田。初登場の時は、金剛にパンチを一発入れただけで彼の力量と心意気を見抜いて素直に負けを認める、違いの判る男として描かれていましたが、今回の彼は千代田区代表の居合番長に対して無謀にも果敢に勝負を挑んだ挙げ句、居合抜きであっけなく胸部を斬られて倒れるという、見事なまでにただの雑魚キャラに降格してしまいました。仮に金剛の仲間になろうとも、彼の立場は「常人と番長の強さのレベルの違い」を読者に認識せしめるデモンストレーターであることは変わらないようです。
 常人であれば刀で斬られれば普通は死ぬのですが、ここはぜひ何としても往田には生き延びてもらい、今後金剛が他の区の番長と戦う時には今回のように真っ先に飛び込んでもらって返り討ちになって瀕死の重傷を負うけど回復したらまた懲りずに番長に戦いを挑んで(以下略)という、「とんち番長」で言うところの一休みたいな役回りのキャラになって欲しいですね。

 ところで、「往田」って名前は「殴打」から来てるの?(どうでもいい疑問)

クナイ伝

 悪い意味で一途な性格のヒロイン、いずなが大暴走の巻。好奇心に勝てないからという理由だけでクナイの父・狭霧を散々つけ回すのは、彼女のヴァンパイアハンター一族としての本能が狭霧に対してそうさせたのか、それとも単に彼女は相当なボケキャラなので、その辺の良識に欠けているからなのか。個人的には後者の方の理由を採用したい所存です。

 あと、彼女が歩道橋から飛び降りた時、ローアングルからの視点にも関わらずいずながパンツを見せなかったのは、「このマンガでは女性キャラもパンチラはしません」という、作者からの意思表明であると解釈しました。読者から「エロスは程々に!」と突っ込まれる「マリンハンター」や、キャラクターの方からパンツを見せてくる「絶チル」みたいなマンガとは違うのだよ! とでも言いたげな、制作者側の明確な意図を感じます。その意志や良しです。
 というより、彼女がそんなことしなくてもこのマンガはクナイ君が太股を露わにするだけでエロ要素は十分足りるんですよね。ですので、いずなは自分自身が身体を張るのではなく、「風呂に入っているクナイをうっかり覗いちゃった!」とか、そういう方向からエロスを追求して頂きたいと思いました。

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