私もタッちゃんのように死にたいサンデー49号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 便器に萌える皆本に萌えました(改めて近況)。

 にしても、ここのところの四コママンガの面白さは半端ないです。ツンデレ末摘の話なんか、往年の「教育的指導!」の頃のパロディセンスと現在の椎名先生のギャグセンスが高いレベルで融合した、奇跡的なまでの面白さを発揮してます。こんなマンガを、本来であれば箸休め的なポジションに過ぎないはずの扉絵四コマで毎週ひねり出し続けていれば、そりゃまあ進行が困難になるのも致し方ないと言えます。はたして年末の合併号の頃までこのペースを保てるのかどうか、読者の立場ながら心配になって来ます。
 ここまで頑張って四コマを続け、掲載位置も割と良い位置まで持ち直してきているんですから、多分一回くらいは四コマだけ掲載して本編は休んでも、誰からも文句は言われないと思います。四コマだけは描き続けて下さいね♥(ドクロ)。

 そして本編の方ですが、今回のエピソードである「蠅の王」の位置付けというか、この作品全体から見た話の重みのようなものが、いまいち量れずにいます。先週の冒頭では、貧乳女子や小学生女子に萌え萌えなメンバーを多数擁するパンドラ一味が出て来て、チルドレン達が「エスパーの救世主」となる未来について触れたり、彼女たちに介入する兵部の意図を推測したりするといった重そうなシーンが出てくる一方、我らが皆本がハエにやられて便器マニアスカトロフェチになってしまう完璧なギャグシーンが出てきたりしてます。
 我々善良な読者としては、この先の展開をシリアスに推し量ればいいのか、それとも単にギャグとしてうんこうんこ言う皆本を見てゲラゲラ笑えばいいのか、悩んでしまうところです。
 勿論私は何も考えず、単に皆本を見てゲラゲラ笑ってましたけど(ダメ)。

 あと今回の話の中で、このままスカトロ化が進行した皆本と、それを甲斐甲斐しく介護する薫の未来の姿が出てきました。この中での二人は、エスパーとノーマルの間の戦争が起こることをまるで他人事のように語っていましたけど、つまりこのシーンは「仮に薫と皆本がくっついても、ただそれだけでは破滅の未来は回避できない」ことを意味していると解釈しました。病的なスカトロマニアになった皆本とそれを介護する薫は幸せなんでしょうけど、この二人が戦争に介入して未来を変えない限り、結局破滅は訪れてしまうということなのです。
 ただまあ、この調子で世界の全ての人間がハエに感染してスカトロマニアになって支配されてしまえば、少なくとも人種間戦争という最大の悲劇は回避されるかも知れませんけどね。人類がスカトロとなり、高度に進化した蠅達と意識を共有しつつ共存する世界。それはそれで一つのユートピアなのではないのでしょうか。嫌なユートピアですが。

 次回はいよいよチルドレンとハエ人間の対決! という流れになりそうですが、皆本が指揮不能状態に陥っているので最終必殺技であるトリプルブーストが使えない点が気掛かりです。あと、意味ありげな瞳で皆本を見つめる兵部の動向も気掛かり。今の皆本は正気を失っている上に身体を縛られていて行動不能状態であり、兵部は彼に対して好きなことをやりたい放題な状態です。今の皆本に対してなら、容易に催眠で操ることができるんじゃないかという気がします。兵部の動きが次回の鍵になるのかも知れません。

 あと、このエピソードにおける紫穂の輝きっぷりは特筆に値します。
 紫穂になら股間に銃を突きつけられてもいい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    いつも楽しく拝見してます。
    「蠅の王」、おそらく関係はないと思いますが同名の小説があります。
    無人島に漂着した少年達が、初めは規律を作って仲良く暮らしていたのですが
    やがて人間の攻撃性、獣性が目覚め、仲間割れを起こしてやがて殺しあう・・・
    という内容だったような。おそらくというか、絶対関係はないと思います。

  2. Fukazawa, C-WWW より:

     コメントありがとうございます。

     「GS美神」にも、「蠅の王」の異名を持つ魔族ベルゼブルが出てきました。こっちは自身もハエの姿をした、本当の意味での怪人ハエ男といった感じでした。どちらも小説の方でなく、神話や聖書に出てくる「蠅の王」が元ネタな様です。
     ベルゼブル(ベルゼブブ)は元々は相当強力な力を持つ魔王らしいんですけど、椎名マンガの世界に来ると何か雑魚っぽくなりますね。まあ所詮はハエだし(決めつけ)。

     Wikipediaによれば、小説の「蠅の王」はスティーブン・キングが影響を受けたと記述されているので、そのスティーブン・キングから影響を受けている椎名先生のマンガにも「蠅の王」がモチーフとしてよく出てくるのかも知れません。