絶対可憐チルドレン 一覧

最近の絶対可憐チルドレン感想

アニメ4話 -Children Territory-
  • アンリミテッドについては、椎名先生がブログでかなり細かく言及して下さっているのがありがたいですね。アニメを観た後でブログを読むと、原作者ならではの視点が得られてより面白みが増す感じ。原作者がアニメ版の最強のファンになってるって凄い。
  • 4話の見所は勿論ザ・チルドレンの登場だったり、薫が出てくるとつい嬉しくて遊んじゃうおかげでピンチに陥っちゃう兵部のお茶目さだったり、兵部が「良くやった」と褒め言葉を言った時のアンディのツンっぽい態度だったり、ラストシーンでのチルドレンのトリプルブースト対兵アンリミテッド部のサイキックのぶつかり合いがちょっとプリキュアみたいだったりと、ンもう色々あって大変に面白かった訳なのですが、個人的に一番グッと来たのは、アンディと皆本が直接拳でやり合うシーンでした。
  • 徒手格闘のエキスパートであるアンディに対して全く互角に闘う皆本の実力も大したものですが、何よりアンディの能力は皆本には役に立たないので、皆本はアンディと立場的に対等と渡り合えるという点において、エスパーだらけなこのアニメでは貴重な存在であると言えます。
  • そして皆本はアンディの格闘術の出処を察知した描写があったので、おそらくアンディがコメリカの人間であることには気付いたはず。勘のいい彼のことなので、アンディの背後にあるものもいずれ気付くのかも知れません。
  • このアニメはアンディの視点から兵部の謎に迫るのが主題な訳なのですが、皆本の存在はアンディの任務に対する脅威の一つになり得るのではないかと思いました。皆本×アンディの今後に注目して行きたい所存です。マイナーカップリングっぽいですが。
  • あんなピンバッジ知らねーよ!!
     全くですね
先週のサンデー連載感想
  • 悠理が全てを捨てて旅立つエピソード「ロング・グッドバイ」が先週終了。「黒い幽霊の娘」として沢山のエスパーを洗脳してきた彼女が、ザ・チルドレンの「フォース・オブ・アブソリューション」でギリアムのクローン兵の洗脳を解くという展開はカタルシス満点であり、悠理が完全に「黒い幽霊」と決別した心境を美しく表現していると思いました。
  • しかし決意して全てをリセットして旅に出たのはいいけど、彼女一人で食事とか作れるんだろうか(しつこい)。


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毎週CD連続リリースって、冷静に考えるとこのアニメすごい企画に力入ってませんか(今更)


絶チルコミックス30巻買いました日記

絶対可憐チルドレン

 もう先週の話になりますが、「絶対可憐チルドレン」のコミックス30巻の限定版を買いました。

 コミックス30巻な上に連載300回突破。連載が始まった頃は「前の連載の『一番湯のカナタ』は打ち切りだったし長いことサンデーで連載できずに他誌を放浪してたし、これがサンデーで読める椎名先生の最期のマンガになるに違いない」と決めつけてかかって悲壮感に溢れつつ読んでいたことを考えると、よくぞここまで連載が続いてくれた! と感謝の念を抱かずにはおれません。

 また、連載が始まった頃は、少年マンガの主人公が小学生の女の子三人組であるということなどが「ルール違反」と作者自身が自覚していたりしたものでしたが、今ではそのサンデーにおいても少女四人組の日常が物語の中核を成している「ひめはじけ」や、美少女が主役のコメディーと解釈せざるを得ない戦コレ!」のような女の子がアクションの主役を張るようなマンガも普通に掲載されるようになるなど、時流は確実に変化しています。
 「絶対可憐チルドレン」はそのような時流を作ったきっかけの作品である、と言えるのではないのでしょうか。いやマジで。

 ここまで来ると気になるのは絶チルがどこまで続くのかという点ですが、このコミックス30巻で「皆本×薫」路線が確定したこと、(現在の連載の方でも焦点が当たってますが)皆本と兵部の関係がこれまでとは大きく変わる兆しが見えていること、そして彼らにとっての最大最期最強の敵がギリアム(と悠理=ファントム)であることが明確になって来たこと、などを考えると、そろそろ終盤を見据えた展開になりつつあると推測しても、そう間違ってはいないのではないかと思います。

 ただ、同じくコミックス30巻で示されたように、物語の最大の鍵となるであろう皆本の薫に対するメンタリティは、まだ大きな問題を抱えています。
 このまま彼が薫に対する自分の感情を否定したまま未来まで行ってしまったら、結局皆本は「薫を撃ち殺すことでサディスティックな独占欲を感じてしまう」ヤンデレ化のみならず、この歳になってまでなお「べ、別に薫のことなんて何とも思ってないんだからね!」とツンデレ化までしてしまいかねない訳であり、いくら何でも面倒臭いですよね? この辺もうちょっと何とかならんですかね? というのが、コミックス30巻を読んだ段階での感想です(長い)。
 コミックス31巻以降では、フェザーと融合して『子供』になった京介と皆本が「保護されたエスパーとその保護者」の形でコミュニケーションをやり直す展開になっており、皆本の心のなかにあった兵部に対する確執が溶けることが期待されますが、その過程で薫に対する感情にも変化が訪れることはあるのでしょうか。

 あと薫は何か皆本に恋しているためかモリモリ可愛くなって行っているので、どんどん可愛くなるがいいと思いました。特に30巻第4話で布団に倒れる薫は、何かこうエロくはないのに凄いグッと来るので困ります。この先に彼女に待っているのは悲劇だと判ってはいるのですが、何とか彼女の恋が報われて欲しいものですねえ。
 「桜の園」編ラストで皆本が笑顔の薫を見て「もうダメかも知れない」と言いつつ吐いてましたが、彼も内心では自分が薫に惹かれていて、もうその気持ちに後戻りは効かないことに気付いているはずなんですよねー。ですよねー(←女子力高い女子っぽい相槌をイメージしつつ)

 そして限定版に付いてる付録のサプリメント総集編ですが、巻頭に付いてる描きおろしは以前椎名先生がTwitterで公開していた可憐ガイズの女体化イラストとかチルドレンの男体化イラストを元ネタにした話でした。
 特にガイズの女体化は正直問題作の部類に入りかねない気もしますが、まあ絶チル300回まで付き合った読者なら「今の椎名先生はこれくらい普通にやらかすよね」と許容してくれるに違いない、という作り手からの信頼を感じました(やや誇張)。


通常版はAmazonでも在庫回復。限定版は29日に再入荷のステータスになってます。
そういえばGS美神の30巻ってどうだっけと読み直したら、ルシオラが横島に惚れてました。美神はここからが長いんだよなー絶チルも長いんだろうなー


雑誌とキスするネタは既に「教育的指導!」が23年前に通過していた…サンデー20号くらいまでの絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 サンデー付録のAKBキスの味初体験写真って、かつて「Dr.椎名の教育的指導!」でネタにしてた「誌面の女の子とキス」と、やってることは一緒なんですよね。違う点と言えば、「教育的指導!」の方では誌面とキスした男子を変態扱いしてましたけど、今度のAKBの写真の方は雑誌の方がむしろその変態行為を推奨していることくらいです。

 「教育的指導!」のこのエピソードが掲載されたのは今から23年前ですが、これはつまり23年の間に、この社会は印刷された女の子にキスして紙をシワシワにする行為を「変態」ではなく「当然」であると許容するように変化した、と考えることができるのではないのでしょうか。

 それが社会にとって本当に良いことなのかどうかは私には判りませんが、少なくともアイドルの写真にキスしてベッタベタのシワシワにしようとも「変態」と後ろ指を指されることがなくなったばかりか、その写真に刷り込まれた匂いをクンカクンカスーハースーハーすることが奨励される世の中というのは、少なくともそれ以前よりも我々のような人間にとっては生きやすい時代になっている、と言えるのではないのでしょうか。

 願わくば、このサンデーの匂いつき写真企画がAKB48といった現実に存在するアイドルだけではなく、ナギとかヒナギクとかシンドバッド様などの二次元キャラをも対象にするものになって欲しい、と思います。二次元キャラに対してクンカクンカしたりモフモフしたりすることが許される、理解寛容に溢れた社会。私も微力ながら、そのような社会の構築を目指して頑張れたらいいなと思います。

 なお、今自分が一番体臭を嗅ぎたいキャラは、「神のみぞ知るセカイ」のハクアです。
 彼女の体臭が自分の想像しているものとどれだけ近いのか確認してみたいです。理解と寛容をお願いします(オチ)。

 以下、これまで感想がかけなかった分の絶チルの感想です。

サンデー20号
  • 連載300回記念。まもなくコミックス30巻も発売されますが、コミックス30巻と言えば「GS美神」だったらアシュタロス編のまっただ中でドタバタやってた頃であり、もし「絶チル」の連載が「GS美神」と同程度まで続くのであれば、このマンガもアシュ編と同様にかなりのクライマックス的な局面に差し掛かっていると言えるのではないのでしょうか。
  • どうでもいいですが、サプリメントで背景に人魂を背負ってる兵部は、ちょっとおキヌちゃんみたいで可愛いですね。今の兵部もおキヌちゃん同様に「死んでも生きられます! ちょっと死ぬほど苦しいけど」状態と言えなくもないですよね。ですよね。
  • ちびっこや外国の読者のためにね
     ちびっこはともかく、外国では今回のような入浴シーンには修正が入ってしまう可能性があるので、絵から正しい情報を得られないのではないかと心配してしまいました。
  • オモチャを目の前にして高揚するティムとバレット面白いじゃないですか。ずっと暖かい眼差しで見てたいです。
  • 宇津美さんは自分が書いたノートであればいくらでもコピーが存在しているとか、そういう感じなんでしょうか。彼は少なくとも幼少期の京介の姿は知っているはずなので、宇津美が今の京介を見てどのような反応を示すのか、興味深いです。
サンデー19号
  • サプリメントでこのマンガは人類滅亡エンドを迎えるという壮大なネタばらしをしてて凄いと思いました。
  • 皆本さんが怒ってるのも、よーするにヤキモチでしょ?
     皆本の下心というか本心が、既に志穂と葵に悟られてることを示す台詞。薫がイマイチ判ってなさそうなのが(皆本にとって)救い。
  • さあおくつろぎください。ほらくつろげこの野郎
     賢木の面白がり方が尋常ではないのが気になりますが、これも彼なりに皆本にリラックスして欲しいと気を使っているのかも知れません。にしても心の底から面白がってるのが判って、こちらも微笑ましいです。
サンデー18号
  • 賢木がギリアムにウルトラスーパーデラックスガン細胞を打ち込まれたエピソードの完結編。非常に内容が濃くて咀嚼するのが大変な回という印象。
  • この話の最大のポイントは、多分冒頭の賢木による皆本および兵部の評価。「お前が自然にできることを、必死でやってできない奴もいる」「あいつ(兵部)は怖くてたまらないのさ、もう一度誰かを信じて裏切られることが」という言葉は、その後京介が皆本の指揮下に入って一緒に暮らすようになる展開になったことを考えると、皆本および京介が一緒になって乗り越えなければならない点を示唆しているように思えます。
  • 皆本は兵部がかつて信じていた人間に裏切られたということを理解し、および兵部が(周囲から疎外されても自分を保ち続けた皆本とは違って)挫折を経験したことで「善人」ではいられなくなる弱さを持っていることを認めること。
     そして京介は、信じていた人間がいつか裏切るかもしれない、自分も裏切られてギリアムのような「怪物」になってしまうかも知れない、という恐れを克服し、その上で(薫たちが皆本を心から信頼しているのと同様に)人を信じられるようになること。多分そんな感じになるのではないかと思いました。
  • にしても京介のアホ毛は強烈に可愛すぎて困る。


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今読み返すと「教育的指導!」ってネタがヒドいの多いですね(褒め言葉)


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