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舞台をガン見しているバレットとティムは誰に見とれているのか?サンデー43号絶チル感想

絶対可憐チルドレン

 最近の椎名先生のTwitterでの発言を読んでいると、「仮に自分が椎名先生と同じ歳になっても、仕事中にアニメをぶっ通しで観た上にカップリングについて語るとか、ンもう絶対にできそうにない」という理由で、改めて椎名先生を尊敬の対象にしたくなります。自分にできないことをやってのける人は、常に尊敬の対象です。
 こんにちは(挨拶)。

 遅くなりましたが、以下サンデー43号「絶チル」の感想です。

幻影の肖像 #5 あらすじ:
 ユーリと兵部+真木+紅葉によるボスバトル戦開始。ユーリは開幕から猛攻を仕掛け、催眠能力によって生み出した「剣」で紅葉と真木を「斬る」ことに成功。彼女の剣は実在のものではないが、それに斬られた者は彼女の催眠能力による強力な暗示によって自身が斬られたものと思い込んでしまい、一度斬られたら最期、本当に斬られたかのように死に至ってしまうという、「エターナルフォースブリザード。相手は死ぬ。」級の凄い剣なのだ。
 自分にしか見えない剣を振り回して周囲の人間を皆殺しにするという妄想はみんな絶対に一度はやったことがあるはずだが、その妄想を実際にやってのけてしまうユーリは凄い。ユーリの妄想半端ない。さすが現役中学生は違う。惚れ直した(感想?)。

 そんなアレでユーリが戦っている間に、学校ではクラス劇「ナイチンゲールとバラ」が開演。悠理の代役を務めるのは九具津の「人形」。彼の人形は悠理の代役を完璧にこなしていたが、しかしユーリと常に一緒に暮らしているナイは「悠理」が偽物であることを瞬時に見破り、本物のユーリを探すべくお供のハンゾーと共に行動を開始するのであった。

 そして葉は本編とは全く関係ないところで死んじゃいそう。どうなる葉。続く。

  • 葉は賢木に対する陽動として「五分後に心臓発作を起こす薬」を飲んだ訳なのですが、彼がそうした行動に出たのは「賢木は目の前で急病人が出たら真っ先に救助のために行動する人間である。それが例え葉であっても」と判断したからであり、つまり賢木はそれだけ葉を初めとするパンドラの幹部から「生命倫理を備えた医師」として信頼されていることを意味すると理解しました。
  • 私は「いかな腐女子としてカミングアウト済みであると言えども、ナマモノのクラスメートのカップリングに萌えるのは、正直倫理的に問題がある」という立場なのですが、それでも仲良くメイド服姿でご奉仕している東野とカガリを見て嬉しい悲鳴をあげるパティに対しては、「パティが幸せそうで本当に良かった」と目を細めざるを得ません。
     自分の欲望に忠実な今のパティは、自分に対して素直になれないが故に「試練」を受けているユーリとは好対照だと思います。人間素直に生きなきゃですよね。例えそれがナマモノ萌えであっても。
  • 東野はちさとから頼まれて仕方なくメイド喫茶で手伝っているということになっているのは推測できますが、カガリは何故ここにいるのかという疑問が。困っている東野に付き合って仕方なく(でも内心は東野の力になれて嬉しい)というシチュエーションでしょうか。であれば、やはりこの二人は、心の中にパティが住んでいる系の読者の妄想を掻き立てる何かがありますね。
     この二人の関係は、いずれは皆本と賢木のような「ノーマルとエスパーの立場を超えた信頼関係」に成長していくのでしょうか?
  • 今回の本題のユーリとパンドラ幹部とのバトルですが、開幕は妄想の剣で速攻を決めたユーリが瞬時に紅葉と真木を切り伏せ、圧倒的優位に立つ展開となりました。
     普通の少年向けバトルマンガだと、この手の精神攻撃を受けた場合は「心の眼で真実を見抜き、幻覚を気合で打ち破って反撃する」のがお約束であり、もしこのマンガが80年代のジャンプに連載されていたら紅葉が「この紅葉、生来目が見えぬ!」とかいきなりこれまでの行動と矛盾するヤバいことを言い出しつつ窮地を脱したりしてもおかしくないのですが、でもこれは椎名先生のマンガなので、そういう真っ当な切り抜け方をするかどうかは謎です。
     何しろ今回は催眠術者同士の戦いなので、「紅葉や真木が倒れたのは兵部が見せた幻だった」「それもまたユーリが兵部に見せた幻だった」的なメタの上をネタで重ねる展開も全くの合法。故に予想が付きません。素直に今後の展開に期待しておくことにします。
  • ユーリ×ナイのカップリングが大好きな私としては、ナイが(九具津の操る)「悠理」を一発で偽物と見抜いたシーンにグッと来ました。これぞ愛の力!(妄想)
     あと「忍術オタク」のレッテルを貼られたハンゾーですけど、実は彼は単なるオタクではなく、バベルの最高実力者である不二子ちゃんと互角の戦いを繰り広げられられるだけの実力を持っている凄いオタクなので、きっとナイの愛のために戦ってくれるに違いありません。
  • そして、こういうエスパー同士のトラブルに敏感な薫が、今回の事件に感づくかどうかも気になるところ。
     パンドラの幹部たちはユーリに対して「文化祭だのお友達だの、てめえに人並みの暮らしをする資格はない」と言いましたけど、その悠理のお友達である薫はこの考えをきっと否定するに違いありませんからね。

谷崎主任と結婚したい女性の数→() サンデー41号絶チル感想

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 紅葉が真木にたこ焼きを食べさせている扉絵を見て、「これが兵部×真木だったら…」とかナチュラルに思ってしまった自分に軽く絶望したりしましたがこんにちは。
 もはや同性じゃないとダメなのか自分。

 あと紅葉と真木と言えば、不二子から「やっぱ学生服で来るんだ?」と兵部の服装で突っ込まれた時に二人して赤面したり顔を青くしていたりする様が、まるで兵部の保護者の父兄みたいで微笑ましいなと思いました。やんちゃなお子様の面倒見るのは大変ですよねー(お子様?)

 以下、今更ですがサンデー41号の感想です。

幻影の肖像 #3 あらすじ:
 ついに文化祭当日。文化祭に「父兄」として参加するパンドラに対抗するべく、チルドレンの警護と称して局長がいつもの調子で大人気なく過剰戦力を投入しようとするハプニングはあったものの、バベルの全ての戦力を指揮できる権限を持つ皆本によってあっけなく撤収。この描写は、皆本が既に事実上バベルの最高権力を握っていることを暗に示唆しているものと思われる(思い込み)。
 会場では、皆本に膝カックンを仕掛けつつ「今日はお互い立場を忘れて楽しもうじゃないか。オトナとしてね」と大人気ないことを言い出す兵部を始め、兵部が絡むと途端に大人気なくなる皆本、常に大人気がない葉、若い女の子がいるところでは大人気なくなる賢木と、総じて大人たちが大人気なく崩れつつも、舞台衣装ではしゃぐ子供たちを前に楽しそうな一時を過ごしていた。

 しかしその一方で、パンドラの今回の真の目的である「洗脳者『黒い幽霊の娘』との対決」を果たすべく、九具津と黒巻のハードオタクコンビがユーリの別人格である悠理と接触。事態は風雲急を告げようとしていたのであった。続く。

 黒巻は過去に色々と不良少女っぽく(そして不良少女崩れのアイドルキャラになろうとして)ヤンチャしていた描写はあるものの、本人そのものが所謂「オタク」であるという直接的な描写はまだ出てきていませんが、パティさんをあれだけ強度に腐らせるきっかけを作ったのは間違いなく彼女な訳ですから、きっと彼女もその性根は凄いオタクに違いない! と個人的に決めつけています。
椎名先生のブログによれば今回のエピソードで彼女を掘り下げることはなさそうな感じではありますが、ユーリとのバトルで彼女の新たな一面が垣間見えるといいなとか期待しているところです。
 そして僕たちの英雄である九具津さんは、今回は悪役らしく怖そうな表情を浮かべてはいますが、オタクの標準装備であるチェック柄のシャツ+「F5連打」(=典型的DoS攻撃であるF5アタック)を連想させる柄のTシャツによってさりげなくオタク感を演出しており、さすが九具津さんはコーディネートのチョイスが違うと思いました(ひどい褒め方であることは自覚しています)。

 あとオタクと言えば、今回ついに本編デビューを果たしたハンゾー君も何か物凄い忍者オタクであることが明らかになりましたが、でもあれくらいの年頃の男の子ならナルトが好きなのは当たり前ですし、九印を切って格好つけるのも普通ですので、それほど悲観する程のものではないと思います。
 というか、自分が中学生の頃は普通に九印を切ってましたよ? みんなやったよね?

 そして今回の演劇の真の主人公であるパティさんですが、メンバーの中では男装の薫と同じくらい露出が少ないにも関わらず、何かカワイイです。脱げば凄い体をお持ちなのにあえて露出を控えるところが萌えです。
 萌えといえば、集合写真で紅葉を意識して隣で引け目を感じている(ようにしか見えない)朧さんも萌え。ですよねー若さには勝てないっすよねーでも素直には負けを認めたくありませんよねー(←ひどい)


ここまで朴念仁だと皆本はやっぱり童貞なんじゃないかと疑ってしまうサンデー40号絶チル感想

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幻影の肖像 #2 あらすじ:

 青年「赤いバラの花さえあれば、あの娘を口説いてイチャイチャできるのに! だけど僕にはバラがないんだ!」
 ナイチンゲール「その設定萌え! 自己を犠牲にしないと赤いバラが咲かないという泣かす状況も萌え! スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを駆け巡ったよ! アタシは彼の愛のために死ぬぜ!」→死んだ
 娘「バラ? イラネ」(ポイ)

 三行で説明すると大体こうなる「ナイチンゲールとバラ」の原作をより萌える設定に設定にしようと、パティさんが猛烈な勢いで燃え腐り始めた。
 一方、ナイチンゲール役として劇の練習に励むようになった悠理は、何かだんだんユーリと人格の区別が付かなくなって来てナイ困惑。
 続く。

 概ねそんな感じの今回の「絶チル」でしたが(そんな?)、個人的にはやはり悠理モードの表情のままでナイに話しかけてるユーリがやたらとカワイイところに心惹かれます。「悠理」はユーリの元々の人格そのものであるという設定が前回のエピソードで明らかにされましたけど、これはそれを裏付ける描写ですね。

 このシーンのユーリは、彼女がもし「黒い幽霊の娘」としてではなく、普通に学校へ通う普通の子どもとして育てられていれば、学校で友達を作って「友達と一緒に学校の演劇をやる」という何気ないことに対しても幸せを感じることができる、普通に幸せな人生を歩むことができることを示唆しているという点においてとても素敵なんですけど、しかし冒頭のサプリメントで真木が毛深くなっていることからも判るように今回はパンドラが彼女を「敵」として標的にしており、また「黒い幽霊」もユーリを見限って「処分」する意向を表明している以上、彼女がこのまま平穏に暮らせるはずがありません。
 彼女の幸せな時間が終わりに近づいていることは我々読者にも判っているので、尚更このシーンがグッと来るんですよ。儚すぎて既に泣けます。「月光条例」のチルチルは、「マッチ売りの少女」を助ける前にユーリを助けるべき。

 そして今回、もうひとつ気になったのが皆本。チルドレン達を家に送ったカガリを嫉妬のあまり憤怒の表情で威圧した直後、紫穂から「今ちょっとだけヤキモチ入ってた?」と軽く突っ込まれた時に「え? どこに? んなわけないだろ?」と本気できょとんとした表情をしたシーンにおける皆本のアレっぷりに引っ掛かりを覚えました。
 いやまあ皆本のアレっぷりは今に始まった訳ではありませんが、今回のこれはこれまでの「チルドレンにからかわれて照れ隠しで怒る」パターンとは明らかに皆本の挙動が異なっているような気がします。「んなわけないだろ?」と言ってる時の皆本は、自分がほんの数瞬前にカガリを冷たい目で見下ろしていたことを、明らかに自覚できていません

 今の彼は、「自分はチルドレン達の保護者であり、それ以上では決して無い」というタテマエをあくまで守ろうとする意識が強すぎるあまり、実はそうではないホンネの部分を隠すために人格が分離して来てしまっているんじゃないのか? と心配になって来てしまいました。「薫ちゃんが大好き」という本心を明らかにしたことで人格が融合を始めたユーリとは対照的に、今度は皆本がおかしくなって来ているのかも。

 もしかしたら、兵部は皆本に嫉妬させておかしくなる(頭が)ことを見越してカガリを送らせたのかも知れませんね。だとしたらきたないさすが兵部きたない。


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