この速さなら二週間前のマンガの感想書ける! サンデー13/15号絶チル感想

 お久しぶりです (゚д゚)ノ

 ここしばらくは公私ともに激しく忙しかったため、三週間くらい感想を書く時間が取れませんでした。
 世間的には「絶対可憐チルドレン」アニメ化の話題で持ちきりだったので、この空気の速さでならこのサイトの更新を休んでも問題ないかと思ってつい(つい?)。

 そういうアレなので、久しぶりにリハビリを兼ねて感想。

そのエスパー、凶暴につき編

 いい最終回でした。(感想)

 話そのものは「第一話以前」という位置付けになっていますが、作者はこのマンガがこれまで連載を続けることで積み重ねてきたエピソードを「第一話以前」のキャラクター達に還元してキャラ像をアップデートさせることで新たな「第一話」を作りたかったのかな、という印象を受けました。
 その結果、ある意味これまでの連載の「皆本とチルドレン達の絆」の集大成的な話となり、読んでいて何か「これって『絶チル』の最終話です! と言っても通用するんじゃね?」と思ってしまうくらいのまとまりの良さを感じてしまいました。我ながらひどいですね(なら書くなや)。

 何にしろ、「自分が仲間を守らなければ」と常にピリピリしていた薫が、最後のページですっかり皆本を信用してあられもない格好で眠っているシーンを説得力を持って描けたことで、このエピソードの完成度は極めて高いものになったと思っています。

 あとみんな大好き須磨さんについては、いわゆる「虐待の連鎖」の概念をここで持ってきたのは正直凄いなあと感心させられました。それをギャグで治まるレベルで表現できるのも凄い。
 そのチルドレン達を斯様に過酷な境遇から救ったのは、エスパーの平和を守る立場にある局長の過剰な愛情異常な行動力があってこそです。ですので、今回のエピソードで局長が働いた虚言や狼藉の数々は、「社会が愛情を持って子ども達に接することが、子どもを救うためには何よりも大切である」というメッセージにおいて正当化されるのではないかと思いました。
 「子どもを守るため」という目的のためには手段を選ばない大人って、ホントにやっかいですよね。

 目的のためには手段を選ばないといえば、皆本をチルドレンの指揮官に据えるために「あててんのよ」メソッドを一瞬のためらいもなく実行した朧さんも、やっかいさにおいては局長に負けてないなと思いました。
 アニメ版の声優誰だろう(何で)。

その通りになるのです帳編

 正式には「その通りになるの
です帳
」と表記するのが正しいエピソード。要するに「デスノート」みたいな能力を持ったノートを「絶チル」の作品世界に落とすとこうなるよ! みたいな話です。
 この前テレビでやっていた「DEATH NOTE」の映画版に触発されたのか、それとも「LOST+BRAIN」や「メガバカ」の騒動を見て「まったく、最近の若い奴は仁義ってモノを知らねえ! このオレが正しいパロディのやり方を見せてやる!」と義憤に駆られたのか、それとも単に「今デスノをネタにすればウケるからやろうぜ!」みたいな話がどっかから出てきたのか、そのいずれかが今回の話を作った原動力になっているに違いないと判断してます。勝手に

 このノートは書いたことがその通りに起こるのではなく、ノートの所持者に予知能力を与え、近未来に起こることを書かせる力を持っているだけなのではないか? と個人的に予想はしているのですが、まあ今回の話はその辺のギミックよりも「絶チルの登場人物に『デスノート』を持たせたら何が起こるのか」というシチュエーションを楽しむのが目的でしょう。話のノリとしては、「デスノ」というよりもむしろ「ドラえもん」に近いのかも。のび太がドラえもんが出したひみつ道具で悪戯してヒドい目に遭う、みたいな感じ?
 あともし皆本がこのノートの能力を知った場合、「近未来に起こるであろうエスパーとノーマルの最終戦争の到来をも回避できるのでは?」というところにまで考えが至ってしまうかどうかに興味があります。

 そして今回は、何よりも幸せそうな愚民共を見下す紫穂が最高過ぎます。
 これが将来世界を支配する女帝の視線…(ゴクリ)

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